「昨夜の晩酌」
こちら「昨夜の晩酌」でご紹介している酒器やその他の器は、基本的には私の自宅にあって店頭には出ていないもの達です。
こちらでご紹介した酒器やその他の器の中で、もしご関心をお持ちになられたものがありましたら、「お問い合わせ」欄よりお知らせください。ご関心を持たれた品、ご来店日をお知らせ頂けましたら、店の方へ持って参ります。
昨夜の晩酌(残猛暑継続中の巻)
暑いですね。いつまでも。もうすぐお彼岸なんですけどね。昨日も今日も、そして確か一昨日も京都は猛暑日続きです。残暑なんて言う生易しいもんではないですね、これは。「暑さ寒さも彼岸まで」という言葉も、現在では当てはまらなくなってしまったんでしょうかね。
そんな訳で今日も店までは市バスを利用して来ました。確認してみると7月5日以降は定休日を除いて毎日バスに乗って来ています。夏場以外は清水寺近くの自宅から店まで片道約25分を往復歩いているのですが、もう2か月半近くバス通勤です(笑)。それでも帰りは頑張って毎日歩いて帰ってますよ。帰りはね、家にたどり着いたらクーラーかけてしばらく部屋でひっくり返ってたらいいですからね(笑)。
昨日もこの猛暑の中を歩いて帰り、部屋でしばらくひっくり返った後に阪神戦のナイター中継を観ながらの晩酌でした。タイガース昨日は広島に勝ちましたので、首位巨人に3ゲーム差となりまして、何とかアレンパまで首の皮1枚つながった状態です。今日は試合がデーゲームなんで観られません。明日はナイターでKBS京都で放送があるので楽しみです。
晩酌の方なんですが、三島の平盃は今回こちらでご紹介するのは初めてになります。最近入手した物ではなく、もう10年以上前からあったのですが、使ってなかったですね。見込みの連弁紋の象嵌が魅力の平盃です。側面には象嵌で輪線紋が配されています。サイズも口径が最大径10.5cmとよいサイズで、さらに嬉しいことに、口縁部内側にフリモノこそありますが(5番目の写真ご参照ください)、キズや直しは無く無傷です。入手した当時はこれを平盃ではなく小皿として見ていたんですかね。ほとんど使った記憶が無いんですよね(笑)。
徳利は以前にもこちらでご紹介したことのある高麗青磁の扁壺徳利です(写真6番目~8番目)。扁壺というと壺や瓶の胴の二方を平たく扁平にした物ですが、これは一方だけが平たくなっています。こちらは青磁でもきれいな青緑色の物ではなく黄色がかった色で米色青磁と言われる物です。米色というのは白米の色ではなく、稲穂のような色であることから来ているものです。容量はこれで1合と少し入りますので独酌に適量なサイズです。ご覧のとおり口が鳶口のようになっていてお酒を注ぎやすいです。と言いながら、こちらもこれまで登板機会は少なかったんですけどね(笑)。
お料理の方ですが、エビフライは金海手の皿に、オムレツは李朝初期官用の赤上りの堅手皿に、春雨と胡瓜、ワカメの酢の物は高麗青磁の深皿にそれぞれ盛り付けてみました。
昨夜の晩酌(好調タイガースあるぞアレンパ!の巻)
今日もまた猛暑日になりそうです。7月の初旬ごろからずっとこの暑さですからね。もういい加減にしてほしいですが、天気予報では今月いっぱい暑さが続くと言ってますね。さすがに後半には猛暑日は減ると思いますが、それでも30℃超えの日が月末まで続くようですね。去年も確かそんな感じでしたね。
昨夜は今や高級魚となったサンマをいただきましたので晩酌となりました。サンマがホントに獲れなくなっているようですね。サンマと阪神戦のナイター中継を肴にした昨夜の晩酌でした。
昨日はヤクルト相手に森下選手の4安打、佐藤輝明選手の満塁ホームランなどでに9 - 1で圧勝しました。一昨日中日相手に継投で2 - 1で逃げ切ったのとは対照的な勝利でした。タイガース8月は不調だったんですが、9月は4連勝と好調です。最大首位と5.5ゲーム差つけられてたと思いますが、この時は優勝は正直ちょっとしんどいかなと思ってました。しかしこれで首位巨人と2.5ゲーム差となりましたので、アレンパの期待が高まって来ました。今後が楽しみです。
晩酌ですが、酒器はいずれもこれまでに何度かご紹介したことのあるものです。盃は小型の白磁祭器です(写真2番目~6番目)。民営化された李朝末期の分院のものでしょう。祭器を盃として見立てたものです。このような小型の祭器というものはなかなかお目にかかれないですね。しかも口径が7cm代(またちゃんと測って来るの忘れました)です。このサイズのものはなかなか見つかりません。残念ながら口縁に上からガンと何か物をぶつけた時に出来る、典型的なニュウがありましたが、外側の口にあたる部分のニュウだけに金継ぎしてもらい内側のニュウはそのままにしています。
伊羅保手の徳利もこちらで何度かご紹介させていただいております(写真7番目~9番目)。この手のこの時代の徳利は口が盤口の物が多いのですが、これは違いますね。こちらはキズや直しの無い無傷完品です。形も下膨れで可愛らしいのですが、今の私にはサイズが大き過ぎます。2合は入りますからね。そんな訳で登板機会は減ってるんですが、まあ別にお酒を入れる量で調整すれば特に問題ないんですけどね(笑)。今回も調整の上使いました。
お料理の方ですが、サンマの塩焼きは李朝初期白磁の大皿に、タコとゴーヤの酢の物は三島の大盃に、しし唐とちりめんじゃこの炊いたんは李朝初期白磁の平盃に、それぞれ盛り付けてみました。サンマの塩焼きに大根おろしを付けられたらよかったんですが、用意できず残念でした。
昨夜の晩酌(被害甚大ノロノロ台風の巻)
台風10号が各地で猛威を振るっています。長く停滞していた九州は勿論のこと、台風の中心から遠く離れた地域でも線状降水帯による大雨や竜巻による被害も出ていますね。勢力の方は大分治まって来て近く熱帯低気圧に変わりそうな感じですね。ただ、台風から熱帯低気圧に変わったとしても、風が弱くなるだけで大雨の恐れは引き続きありますので、十分な警戒が必要ですね。
この後の予想進路としては、九州を東に抜けて東進し四国を横断した後に近畿を通過するようです。なので、明日31日(土)と9月1日(日)が最も影響を受けそうです。とは言え、この台風による雨雲は中心を離れて広範囲に発生していますので、東海や関東方面の方も大雨には警戒してお過ごしください。
台風の影響で昨日の阪神戦(対DeNA)は中止、本日の甲子園での巨人戦も中止が決定しています。多分明日も中止でしょうね。タイガースのアレンパが難しくなってきたと感じられる今日この頃、連日ノロノロ迷走台風の動きにやきもきさせられる中ですが、昨夜は日本酒での晩酌をしました。
盃はこちらで過去1度はご紹介したことがあると思うのですが、記憶が定かではありません(笑)。こういうのが多くなって来てます(笑)。口径が、また測るの忘れたんですが(笑)、7.5cmぐらい?8cmは無かったと思います。いいサイズです。まだまだ使い方が足りなくて、貫入はやや浅めですが、見込みの青い釉溜りが魅力です。写真では分かり難いのですが、見込みには赤みが出ています。裏面の写真の底部や胴部に方が赤みが出ているのが分かりやすいですね。底部の釉薬がカイラギ状になっている部分があるのがまたいいですね。現物はよく焼きしまった肌でカセなど無くすべすべとした良いコンディションです。もっと使い倒せば貫入も深くなり見込みの赤みも増していくのでしょうが、残念ながらもうそこまで使い倒すだけの元気がありません(笑)。
三島の徳利はもう何度もこちらに登場してもらってますね。もう何回目だか分かりません(笑)。口部のおよそ半分を欠いており銀で直されています。容量は1合半程度で独酌によいサイズです。私の好きな下膨れの可愛らしいフォルムです。穴が少し小さめなところだけが少し残念ですね。口部の直しの方が残念ですかね(笑)。
お料理の方ですが、アジフライは李朝初期官窯の白磁皿に、蒲鉾とわさび漬けは李朝後期分院の染付「福」字紋の小皿に、ブロッコリーとカニの和え物は李朝初期の白磁盃に、納豆は三島の盃にそれぞれ盛り付けてみました。
昨夜の晩酌(カセた三島コンビの巻)
高校野球は京都国際高校が全国優勝したみたいですね。こちらは元々韓国系の学校で、かつては校名も京都韓国高校でした。ここは中学もあるんですが、日本でも韓国でも正規の学校として認定されている学校なんですね。校歌が韓国語なんですね。今日もその韓国語の校歌がテレビ中継で流れたんでしょうね。観てないから知らんけど(笑)。今は生徒のほとんどが日本人で、男子生徒の9割が野球部員のようです。
以前まだ校名が京都韓国高校の頃、こちらの学校には2度ほど行ったことがありました。1度目は雄弁大会(韓国語のスピーチコンテスト)に参加するため、2度目は韓国語能力検定試験受験のためでした。雄弁大会では準優勝して副賞としてソウル3泊4日ぐらいの旅行に連れて行ってもらいましたね。自慢か(笑)。
前置きがまた長くなってしまいましたが、ここからは昨夜の晩酌です。
酒器はいずれもカセのある三島です。三島の平盃は主に見込みと高台内やその周辺部分に結構なかせが見られ、土のシミも残っています。コンディションはそんな感じで決して良くはありませんが、口径が9センチ前後(また測るの忘れました)とベストなサイズです。※口径8.8cmでした。
三島(粉青沙器)に礼賓・長興庫・内瞻など李朝の官庁名を入れたものがあり、日本ではこれを礼賓三島と呼んでいます。この盃の見込み中央に記された「司膳」は、宮中の酒や飲食を担当した官庁で使われたものであることを示しています。
見込みの「司膳」の文字はお酒を注ぐ前の表面がカセた状態では分かり難いのですが(写真2番目)、お酒を注ぐと3番目の写真のように文字が鮮明に現れます。もちろん酒器はカセが無い方がいいですが、これはカセによって起こった楽しい現象ですね。お酒を注ぐのが楽しくなります。今回がこちらでは初めてのご紹介でした。カセ以外にキズはありません。※すみません。訂正です。高台に欠けがありました。
徳利も三島で人気の柳紋ですが、こちらも高台内とその周辺の一部にカセがあります。しかしながら、使い込んだおかげでカセた部分もザラザラとした感じが無くなり、馴染んだ感じになっています。口部の4分の1程が欠けて金継ぎが施されています。こちらもキズ・直し、カセありですが、絵柄がよく容量も1合半を少し切るぐらいで独酌によいサイズです。
お料理の方ですが、イカと玉ねぎ炒めは李朝堅手の大皿に、春雨サラダは李朝初期の白磁小鉢に、冷ややっこは高麗青磁の八角小鉢にそれぞれ盛り付けてみました。
昨夜の晩酌(大型台風東日本接近中の巻)
大型の台風7号が関東に接近中です。先に東北地方を直撃した台風5号とは違い、暴風域を有する非常に強い台風なので被害が心配されますね。既に新幹線や航空便の運休なども決まってますしね。しかし、この台風が発生した当初の予想進路よりも進路が東側にそれて来ましいたので、幸い関東に上陸ということは無さそうですね。それでも、進路にあたる地域の方はご用心ください。
こちら京都はここまで台風直撃の心配はありませんでしたが、相変わらず毎日暑いです。猛暑日が続いていることも問題ですが、雨が降らないですね。線状降水帯による集中豪雨なんかはご免被りたいですが、夕立みたいな雨が何日か続いて降ってくれないと気温下がらないですね。渇水も心配になって来ますしね。
そんな台風の襲来や首相の退陣表明などで大騒ぎのお盆ですが、私はやはり晩酌です。昨夜の酒器もこれまでに何度かご紹介した物です。
盃は李朝初期の上手の堅手盃です。これもやっぱり何度目のご紹介になるか忘れてしまいました(笑)。薄手でちょっと他の器にカチンと当ててしまうと、パリんといってしまうのではないかと扱いがちょっと怖いぐらいです。高台も薄い作りで端正に作られています。口径が7.5cm程とサイズも申し分無いです。しかも無傷です。これで肌の色が白ければと思うんですが、そこは残念ながらグレーなんですね。2番目の写真は少々青みが強く出過ぎていますね。しかし、この端正なつくりとサイズは間違いなく私がこれまで入手したこの手の盃の中では最高ですね。
小振りな黒高麗の徳利も登板頻度が高い徳利のうちの一つです。容量が一合に満たない八勺程の徳利ですので、以前酒量が多かった頃は出番が少なかったんですけどね(笑)。その頃は1合に満たない物は徳利として見ていませんでしたからね(笑)。ここ数年はこういったサイズの徳利の登板回数が増えましたね。ちなみに状態は無傷です。
お料理の方ですが、ホタテフライは李朝初期堅手中皿に、かぼちゃ・茄子・しめじ等の煮物は李朝初期白磁の小鉢に、高野豆腐・麩煮は高麗青磁の小鉢に、もずく酢は李朝後期~末期の白磁盃にそれぞれ盛り付けてみました。
昨夜の晩酌(パリ五輪日本メダルラッシュの巻)
ここのところ日本列島は8日に九州・四国、9日に神奈川、10日に北海道・東北と3日続いて大きな地震が来ましたね。3日続けて日本列島の離れた地域で地震が発生するというのは、過去に記憶が無いですね。西日本は相変わらず猛暑日が続いていますし、台風も接近中です。接近中の台風5号は東北地方を太平洋側から上陸して日本海側に抜けるという進路をとるようですが、これも過去には無かったような希少なケースのようですしね。
地震は予測が難しいですが、台風については進路の予想などがかなり正確にできるようになっていますので、進路にあたる地域の方はどうぞご用心ください。
もうすぐ閉幕となるパリオリンピックですが、日本選手のメダル獲得ラッシュが続いていますね。現在金メダル18ですか。うまくいけば金15個ぐらいは獲れるかな。と思っていたのですが、予想以上ですね。レスリングの特に女子の活躍が目覚ましいですね。それとフェンシングで金2、銀1、銅2のメダルを獲得したのは驚きでしたね。日本はフェンシング強国になってたんですね。ここまでなるには太田雄貴氏の貢献に依るところは大きかったんでしょうね。
昨日も陸上競技(北口選手やり投げ金メダルおめでとうございます)やレスリングの中継を深夜までテレビで見てましたので、寝不足で今朝二度寝して大遅刻しました(笑)。
前置きが長くなり過ぎましたが、最近そんな毎日を過ごす中での昨夜の晩酌でした。
盃は今回が初めてではないと思うのですが、過去がいつだったか何回目になるのか、もうよく分かりません(笑)。入手後10年近くなると思います。時代は李朝末期です。見込みが渦巻きになっているのが楽しいですね。青磁釉が掛けられた青い肌がきれいな盃でしたが、入手後に結構集中して使った時期があったので、ご覧のように見込みにはシミが出て、貫入も深くしっかりと刻まれました。こういう所謂アジが付くことに関しては、酒器においてはよしとされている訳ですが、このようなきれいな青磁釉のものについてはどうなのかな?と思う時があります。きれいな青磁釉の景色を濁してしまうようにも感じるんですよね。まあそれ言ってたら酒器としては使えないですけどね。気に入らなければハイターに浸ければ元通りきれいにはなりますけどね。
徳利の方もこちらで何度もご紹介した李朝初期白磁の徳利です。口に割と大きめの欠けの直しが3箇所ありますが、ふっくらとした下膨れで私の好きなフォルムです。写真ではちょっと分かり難いかもしれませんが、胴には釉垂れが見られ、またその下を横切るように線刻も刻まれています。容量は2合程度です。穴も大きくて使いやすい徳利です。高台にも欠けが1箇所あります。
お料理の方ですが、麻婆豆腐は李朝末期の陶器の鉢に、中華サラダは伊羅保手の小鉢に、イタドリの炒め物は李朝初期白磁の平盃にそれぞれ盛り付けてみました。
昨夜の晩酌(タイガース連勝ストップの巻)
相変わらず暑いですね。まあ8月上旬ですからね。暑いのは当たり前なんでしょうけど、ちょっと酷いですね。夕立でもザァッと降れば少しは涼しくなるんでしょうが、それも無いですからね。
今日第1日曜日で東寺ガラクタ市の開催日でしたが、まあ到底行こうという気にはなれなかったですね。
パリ五輪が開催中で日本選手のメダル獲得数が多いようですね。まあここまでは柔道とか体操とか日本の得意な競技が多かったですからね。まだ女子レスリングがありますから、最終的に金メダル15個ぐらい獲れるかも知れませんね。今のオリンピックは競技数が多いですね。私は柔道・女子レスリング・陸上競技あたりは五輪でなくてもTVで放送があれば見ますね。球技は時間が長いのであまり見ません。サッカーとかはニュースで結果と得点場面だけ見せてもらえればいいという感じですね。
しかしながら、阪神戦は違いますよ(笑)。TVで中継がある限りできるだけ最後まで観ます。五輪開催中も阪神戦の中継がある時は、まず阪神戦を最後まで観てその後に五輪中継観てますからね(笑)。昨日も阪神戦をTV観戦しながらの晩酌でした。残念ながら、昨夜はタイガースが破れ連勝が8でストップとなりました。
晩酌の方ですが、酒器は初期の堅手コンビに登板してもらいました。
盃は普段あまり使わない平盃ですが、青い釉薬が大変きれいで、口径9.5cm程となかなかのベストサイズです。こちらでご紹介するのは、もしかしたら今回が初めてかも知れません。キズや直しもない無傷完品です。初期堅手の平盃もこのサイズはなかなか見つからなくなってきましたね。カセもなく気持ちよく使える盃です。この時代の盃もそうですが、初期の皿なども状態のよい物は最近は入手困難になって来ましたね。
徳利も青みのある釉薬のかかった初期の堅手です。こちらは以前にもご紹介したことがあるものです。こちらは盃ほど明るい感じではなくブルーグレーといった感じです。無傷でカセもありません。またサイズも容量が1合半程と独酌に最適です。注ぎ口の穴が大きいのも使いやすくていいですね。肌もそのフォルムもきれいですしね。
お料理の方ですが、焼鮭は李朝初期金海手の皿に、にしん茄子は李朝後期分院の白磁豆皿に、白和えは三島の盃に、子芋煮は李朝初期堅手の小皿にそれぞれ盛り付けてみました。
昨夜の晩酌(猛暑日継続中の巻)
東北地方の山形県や秋田県で大雨による土砂災害や浸水の被害が出ているようですね。東北地方の方では、これまで夏の大雨による被害というのはあまりなかったように思うのですが、まだしばらくこの地域での大雨がつづく恐れがあるとのことで心配ですね。被害が大きくならなければいいんですけどね。
こちら京都の方はといいますとメチャクチャ暑いです。連日35℃を超える猛暑日が続いてまして、今日も予想最高気温が36℃です。25日の北野天満宮・天神市も結局は行きませんでした。京都の夏というのは湿度が高く蒸し暑いので、気温の数値以上にしんどくて体に応えます。昨日の晩なんて自宅の2階に上がって温度計を見たら35℃でしたから。冷房かけないと死んでしまいますよね。
晩酌の記事が久しぶりなんですが、この暑さで家に帰り着くとぐったりしてしまって、酒器や食器を揃えて日本酒での晩酌の準備をする気力が失われていました。なので「ああっ!もうビール(正確には発泡酒「麦とホップ」)でエエわ!」となってしまっていました(笑)。
そんな訳で、昨夜は気力を振り絞っての李朝・高麗酒器・食器での日本酒の晩酌でした。
酒器の方ですが、いずれも過去にご紹介したことのあるものです。
赤上がりの高脚盃は久しぶりの登板となりましたね。これは類品を見ない珍しいものです。サイズもよく使いやすいです。また口径サイズを測るの忘れてしまいましたが、多分8cm台だと思います。8cmでも前半の方になると思います。脚の底部に小さな欠けが1箇所ありますが、他にはキズや直しはありません。2番目の写真(盃の写真の1番目)の方向から見ると火星人の顔ように見えるのが面白いんですよね。このような赤上がりのものというのは、数も少なく、柔らかい感じがするため、よく見られる青っぽく硬い感じの肌のものに比べるとこちらを好まれる人が多いようです。
扁壺の高麗土器の徳利も、過去に2,3度こちらで紹介したことがありますね。片扁壺とでも言ったらいいのでしょうか。胴部の1面だけが平たく形成されています。普通扁壺というと両面が押されて平たくなったものを言うんですけどね。これだけ口の穴が大きい徳利だと内部の汚れの状態を管理しやすくていいですね。近頃は内部の管理・清掃が面倒だからという理由から、徳利を使わないという人が増えているようで残念なことと思います。底部はベタ底になっています。容量は1合半ぐらいだったと思います。
お料理の方ですが、エビチリは李朝後期分院の白磁皿に、おぼろ豆腐は高麗青磁陽刻紋八角小鉢に、モロヘイヤのお浸しは李朝初期白磁の平盃にそれぞれ盛り付けてみました。
昨夜の晩酌(キズ物刷毛目コンビの巻)
活発な前線と低気圧などの影響で、西日本を中心に梅雨末期の大雨となっている地域があり、土砂崩れが発生した地域もあるようです。幸いこちら京都市ではそれほどの大雨は今のところ降っておりません。ここ数日は強い雨が降る時間帯が深夜や早朝のことが多いので、移動などに差支えが無く助かっています。
まあしかし、線状降水帯による集中豪雨に見舞われた場合、最も危険なのが就寝中の時間帯なんですけどね。そういうことの無いように願います。長期予報を見ていますと来週の後半からはお天気の日が続くようですので、そこらあたりで梅雨明けになるんでしょうかね。
昨夜は以前にいただきていた三条寺町のすき焼きの三嶋亭のステーキ肉のみそ漬けが賞味期限を迎えておりましたので、それを焼いて晩酌しました。
写真を見ると肉がすごく焦げているように見えると思いますが、これ普通のステーキではなく味噌漬けなので、どうしてもこうなってしまうんですよね。言い訳しときますね(笑)。
副題にもありますように、昨夜の酒器はキズ物の刷毛目徳利と盃のコンビになりました。以前にもこの組み合わせがあったか無かったか、もう忘れてしまいました(笑)。6年ほどやってますからね。もう思い出せないんです(笑)。
刷毛目の盃は、口径が9.5cm~9.8㎝と最大径でも10cm切りの貴重なサイズです。こちらでももう何度かご紹介した物です。薄掛けの白泥で描かれた刷毛目で、長年の使用によりいい感じに味がついており、とろとろによく育っています。アジ付き過ぎの刷毛目平盃です。
これは入手時には無傷完品だったのですが、割ってしまい金継ぎしてもらっています。当時この手の刷毛目なども含む平盃が自宅に沢山ありましたので、それらを棚の中に数個ずつ積み上げて置いていたのですが、後ろにある物を取ろうと手を伸ばした際にそれらを倒してしまい、その際にこれだけが割れてしまったのです。きれいに3つに割れましたので、きれいに継いでもらうことができてよかったです。
刷毛目の徳利の方は、最初からのキズ物です。ただ入手時には口部の金継ぎされている部分だけが共直しだと思っていたのですが、持ち帰ってから煮沸してみると胴部に白泥の剥がれを共直しされている箇所が多数現れました。口部とか高台部は共直しが無いか気を付けて見るのですが、この例ように胴部の共直しは上手にしてあるとなかなか分からないですね。
しかしながら、サイズも容量1合2勺程と独酌に最適なサイズですし、胴部2箇所に刻まれた二重の輪線がこの徳利の姿をピリリと引き締めていますね。
お料理の方ですが、三嶋亭の牛ステーキ肉のみそ漬けは李朝初期の堅手皿に、おからは高麗青磁の輪花形小皿に、蕨とお揚げと田舎こんにゃくの煮物は李朝初期白磁に小鉢に、生姜の甘酢漬けは李朝初期白磁の平盃にそれぞれ盛り付けてみました。
昨夜の晩酌(牡丹と蝶の巻)
毎日暑いですね。京都は最高気温が一昨日は34℃、昨日が35℃で今日は36℃の予想となってますね。3日続けてほぼ猛暑日です。まだ梅雨も明けてないのに、この時期にこの暑さは応えますね。特に京都の場合、気温だけではなく湿度が高いのでしんどいです。
そんな訳で今日、今年初めて店まで出て来るのに市バスを利用しました。清水寺近くの自宅から古門前の店まで毎日徒歩で往復してるんですが、まあもうこれからは、出勤時はバスに乗らないと耐えられませんね。
でも引き続き帰りは歩いて帰ります。夕方6時頃でもまだ結構蒸し暑いですが、家に帰ったらクーラーかけて部屋でひっくり返っていればいいだけですのでね(笑)。既に就寝時は朝までクーラーつけっぱなしです。電気料金の請求額が恐ろしいです。夏本番はまだこれからですからね。これからまだ2か月ほどの間、こんな気候が続くかと思うと考えただけで気が重くなりますね。
そんな猛暑の中での昨夜の晩酌です。昨夜は鱧の落とし(湯引き)で一杯やりました。
盃は李朝後期分院の染付です。またサイズを測って来るのを忘れてしまったのですが、口径が5cmぐらいで高さが6㎝ぐらいだと思います。小さ過ぎず小さい、私の好きなサイズの部類に入りますね。胴部に染付で牡丹と蝶が描かれています。見込みに書かれた文字はちょっと判読できませんが、大体この手の物の見込みにかかれる文字は「福」か「壽」ですので、「福」なのかなと思っています。染付の色が青くなく黒っぽいのが少し残念ではあります。高台の欠けに金継ぎがあります。この盃もこちらでご紹介するのは初めてですが、最近入手したものではありません。もう20年ぐらい前になるかも知れませんが、これを含めて4点の分院の染付盃を1年ほどの間に入手しました。その当時、分院の染付盃が欲しくて一生懸命探してようやく入手した物でしたが、入手後は登板頻度が低かったですね(笑)。この手の盃は必ず持っておきたいものの一つなんですが、実際に飲む時には、李朝の後期から末期頃の民窯の貫入の入ったよく育つ手のものに手が行くんですよね(笑)。
徳利はこちらで最も登板回数の多い三島です。口部に大きな欠けがあって金継ぎされています。キズがありますが、釉薬に全くカセがなくすべすべとしたきれいな肌です。容量も1合2~3勺程とよいサイズです。象嵌の柄もシンプルでよいです。今日の徳利どれにしようかと迷った時に手が行く徳利です。
お料理の方ですが、鱧の落とし(湯引き)は李朝後期分院の白磁皿に、じゃこおろしは伊羅保手の小鉢に、玉子豆腐は三島の小皿に、お漬物は高麗青磁の面取八角小鉢に、それぞれ盛り付けてみました。