「昨夜の晩酌」
こちら「昨夜の晩酌」でご紹介している酒器やその他の器は、基本的には私の自宅にあって店頭には出ていないもの達です。
こちらでご紹介した酒器やその他の器の中で、もしご関心をお持ちになられたものがありましたら、「お問い合わせ」欄よりお知らせください。ご関心を持たれた品、ご来店日をお知らせ頂けましたら、店の方へ持って参ります。
昨夜の晩酌(止まらぬ円安の巻)
今月11日から新型コロナ感染防止に対する水際対策が大幅に緩和されました。具体的には、入国者数の上限(1日当たり5万人)が撤廃され、団体旅行以外の個人の外国人旅行者の入国もおよそ2年半ぶりに解禁となりました。また、アメリカ、韓国、イギリスなど、68の国や地域からの観光を目的とする短期滞在者のビザを免除する措置も再開されました。
これに円安という要素が追加されたため、来日外国人数が激増しているようです。京都市内でも今週に入ってから、急に街中で外国人の姿を見ることが増えましたからね。
来日外国人にとって円安は魅力でしょうけど、逆に我々が海外に旅行する際には厳しいですよね。日常生活においても、食料とエネルギー自給率の低い日本にとっては、物価の上昇に即つながりますからね。この円安はいつまで、そしてどこまで続くんでしょうか。
そんな明るい見通しの無い今の日本ですが、昨夜も頂きものを肴に晩酌はしました(笑)。
刷毛目の平盃は以前にもご紹介したことがありますが、直径10㎝程とサイズがよく、刷毛目が厚掛けの白泥で力強く描かれています。裏面にも刷毛目が施されています。残ながら、割れたものを金継で直しています。入手した時は接着剤か何かで付けられていたものを、金継にしてもらいました。呼継ぎではなく、パーツは全て元の物で割れ継ぎです。いい感じにアジが付いて来ています。まだまだこれから楽しみです。
高麗青磁の徳利も過去に何度かご紹介したものです。石ハゼのような小さな穴と高台付近の釉溜りにカセがありますが、無傷完品で青磁釉薬の色も大変美しいです。容量も1合半程度でサイズ形もいいです。黄褐色の米色青磁と言われるものではない、青緑色の青磁釉薬の徳利となるとあまり数を持っていませんので、この徳利の登板頻度も高くなってしまいますね。
お料理の方ですが、おでんは李朝末期の陶器の鉢に、ピーマンの肉詰めは李朝分院末期の染付小皿に、ピリ辛キュウリは李朝初期の堅手小皿に、それぞれ盛り付けてみました。
おでんを盛った李朝末期の陶器の鉢は、家には2つあって今回のは小さめのサイズの物です。おかずの分量などにより使い分けています。この手の鉢はあると便利です。
もう10月中旬で季節的にはおでんで良い季節なのですが、ここ数日は日中25℃を超える夏日が続いています。夏日は今日までで、明日からはまた季節に合った気温になるようです。体調管理に気をつけましょう。