メニュー

昨夜の晩酌 - 韓国骨董 李好

TEL:075-532-5877

〒605-0089 京都府京都市東山区古門前通大和大路東入元町367-4 杉山ビル2階 *京阪三条駅より徒歩3分

 

京都府公安委員会許可第611251830002号 TEL/FAX:075-532-5877 営業時間 11:00~18:00 定休日 水曜日

 

昨夜の晩酌

「昨夜の晩酌」

こちら「昨夜の晩酌」でご紹介している酒器やその他の器は、基本的には私の自宅にあって店頭には出ていないもの達です。

こちらでご紹介した酒器やその他の器の中で、もしご関心をお持ちになられたものがありましたら、「お問い合わせ」欄よりお知らせください。ご関心を持たれた品、ご来店日をお知らせ頂けましたら、店の方へ持って参ります。 

昨夜の晩酌(キズ物刷毛目コンビの巻)

カテゴリ: 昨夜の晩酌 作成日:2024年07月12日(金)

20240712 1活発な前線と低気圧などの影響で、西日本を中心に梅雨末期の大雨となっている地域があり、土砂崩れが発生した地域もあるようです。幸いこちら京都市ではそれほどの大雨は今のところ降っておりません。ここ数日は強い雨が降る時間帯が深夜や早朝のことが多いので、移動などに差支えが無く助かっています。

まあしかし、線状降水帯による集中豪雨に見舞われた場合、最も危険なのが就寝中の時間帯なんですけどね。そういうことの無いように願います。長期予報を見ていますと来週の後半からはお天気の日が続くようですので、そこらあたりで梅雨明けになるんでしょうかね。

昨夜は以前にいただきていた三条寺町のすき焼きの三嶋亭のステーキ肉のみそ漬けが賞味期限を迎えておりましたので、それを焼いて晩酌しました。

写真を見ると肉がすごく焦げているように見えると思いますが、これ普通のステーキではなく味噌漬けなので、どうしてもこうなってしまうんですよね。言い訳しときますね(笑)。

副題にもありますように、昨夜の酒器はキズ物の刷毛目徳利と盃のコンビになりました。以前にもこの組み合わせがあったか無かったか、もう忘れてしまいました(笑)。6年ほどやってますからね。もう思い出せないんです(笑)。

刷毛目の盃は、口径が9.5cm~9.8㎝と最大径でも10cm切りの貴重なサイズです。こちらでももう何度かご紹介した物です。薄掛けの白泥で描かれた刷毛目で、長年の使用によりいい感じに味がついており、とろとろによく育っています。アジ付き過ぎの刷毛目平盃です。

これは入手時には無傷完品だったのですが、割ってしまい金継ぎしてもらっています。当時この手の刷毛目なども含む平盃が自宅に沢山ありましたので、それらを棚の中に数個ずつ積み上げて置いていたのですが、後ろにある物を取ろうと手を伸ばした際にそれらを倒してしまい、その際にこれだけが割れてしまったのです。きれいに3つに割れましたので、きれいに継いでもらうことができてよかったです。

20240712 2 20240712 3 20240712 4 

20240712 5 20240712 6 20240712 7

刷毛目の徳利の方は、最初からのキズ物です。ただ入手時には口部の金継ぎされている部分だけが共直しだと思っていたのですが、持ち帰ってから煮沸してみると胴部に白泥の剥がれを共直しされている箇所が多数現れました。口部とか高台部は共直しが無いか気を付けて見るのですが、この例ように胴部の共直しは上手にしてあるとなかなか分からないですね。

しかしながら、サイズも容量1合2勺程と独酌に最適なサイズですし、胴部2箇所に刻まれた二重の輪線がこの徳利の姿をピリリと引き締めていますね。

お料理の方ですが、三嶋亭の牛ステーキ肉のみそ漬けは李朝初期の堅手皿に、おからは高麗青磁の輪花形小皿に、蕨とお揚げと田舎こんにゃくの煮物は李朝初期白磁に小鉢に、生姜の甘酢漬けは李朝初期白磁の平盃にそれぞれ盛り付けてみました。

20240712 8 20240712 9 20240712 10 20240712 11

昨夜の晩酌(牡丹と蝶の巻)

カテゴリ: 昨夜の晩酌 作成日:2024年07月05日(金)

20240705 1毎日暑いですね。京都は最高気温が一昨日は34℃、昨日が35℃で今日は36℃の予想となってますね。3日続けてほぼ猛暑日です。まだ梅雨も明けてないのに、この時期にこの暑さは応えますね。特に京都の場合、気温だけではなく湿度が高いのでしんどいです。

そんな訳で今日、今年初めて店まで出て来るのに市バスを利用しました。清水寺近くの自宅から古門前の店まで毎日徒歩で往復してるんですが、まあもうこれからは、出勤時はバスに乗らないと耐えられませんね。

でも引き続き帰りは歩いて帰ります。夕方6時頃でもまだ結構蒸し暑いですが、家に帰ったらクーラーかけて部屋でひっくり返っていればいいだけですのでね(笑)。既に就寝時は朝までクーラーつけっぱなしです。電気料金の請求額が恐ろしいです。夏本番はまだこれからですからね。これからまだ2か月ほどの間、こんな気候が続くかと思うと考えただけで気が重くなりますね。

そんな猛暑の中での昨夜の晩酌です。昨夜は鱧の落とし(湯引き)で一杯やりました。

盃は李朝後期分院の染付です。またサイズを測って来るのを忘れてしまったのですが、口径が5cmぐらいで高さが6㎝ぐらいだと思います。小さ過ぎず小さい、私の好きなサイズの部類に入りますね。胴部に染付で牡丹と蝶が描かれています。見込みに書かれた文字はちょっと判読できませんが、大体この手の物の見込みにかかれる文字は「福」か「壽」ですので、「福」なのかなと思っています。染付の色が青くなく黒っぽいのが少し残念ではあります。高台の欠けに金継ぎがあります。この盃もこちらでご紹介するのは初めてですが、最近入手したものではありません。もう20年ぐらい前になるかも知れませんが、これを含めて4点の分院の染付盃を1年ほどの間に入手しました。その当時、分院の染付盃が欲しくて一生懸命探してようやく入手した物でしたが、入手後は登板頻度が低かったですね(笑)。この手の盃は必ず持っておきたいものの一つなんですが、実際に飲む時には、李朝の後期から末期頃の民窯の貫入の入ったよく育つ手のものに手が行くんですよね(笑)。

20240705 2 20240705 3 20240705 4 

20240705 5 20240705 6 20240705 7

徳利はこちらで最も登板回数の多い三島です。口部に大きな欠けがあって金継ぎされています。キズがありますが、釉薬に全くカセがなくすべすべとしたきれいな肌です。容量も1合2~3勺程とよいサイズです。象嵌の柄もシンプルでよいです。今日の徳利どれにしようかと迷った時に手が行く徳利です。

お料理の方ですが、鱧の落とし(湯引き)は李朝後期分院の白磁皿に、じゃこおろしは伊羅保手の小鉢に、玉子豆腐は三島の小皿に、お漬物は高麗青磁の面取八角小鉢に、それぞれ盛り付けてみました。

20240705 8 20240705 9 20240705 10 20240705 11

昨夜の晩酌(初登板の小さい半筒の巻)

カテゴリ: 昨夜の晩酌 作成日:2024年06月29日(土)

20240629 1警報級の雨と今週の初めぐらいから言われてきましたが、幸いこちらではさほど大雨には見舞われずにここまで来ました。一昨日の夜中というか日が変わってからですので、昨日の未明から朝にかけては強い雨が降りましたが、警報が発令されるまでではありませんでした。

今日は朝からいいお天気です。ただ今夜からお天気が崩れ出して、今の週間予報では来週は全て雨マークがついてますね。まあ梅雨だから仕方ないですね。

昨夜は「のと正」の鰻弁当をいただきましたので、急遽飲みとなりました。のと正は京都市東山区の松原通大和大路西に入ったところにある川魚屋さんです。私の母校の小学校がこの近くにあったんですが、随分前に廃校になってしまいました。しばらく建物は残っていたのですが、3年前でしたかね、取り壊しが始まって現在ホテル開業に向けて工事中です。

そんな場所にあって、その当時からよく知っていた「のと正」だったのですが、最近まで店名を「のとまさ」だと思っていました。しかし実は「のとしょう」だったんですね(笑)。

さて昨夜の酒器ですが、小さい半筒の盃はこちらでご紹介するのは初めてになります。ごく最近に入手した物ではありません。4、5年は前になるでしょかね。ソウル踏十里骨董商街で見つけたものです。ちょっと測って来るのを忘れてしまったんですが、口径が6cm前後だったと思います。小さい盃なんですが、これぐらいが私は個人的には好きです。これより小さくなってしまうと今度はちょっと小さ過ぎるんですよね。個人的な好みですが、小さ過ぎず小さい、盃はこれがいいですね。後期~末期の民窯の作でしょう。フォルムもかわいくていいですね。

20240629 2 20240629 3 20240629 4 20240629 5 

李朝初期堅手の徳利は、これまでに何度もご紹介したものです。青みがかった釉薬がきれいです。容量1合3勺程度と独酌用に最適なサイズです。穴が大きいので使いやすくていいですね。口部に2か所大きめの金継ぎがあり、高台には窯キズもあります。キズや直しは残念ではありますが、その分普段使いには気楽に使えていいですね。

お料理の方ですが、海老豆(煮豆)と小鮎の甘露煮は分院末期の染付皿に、モズク酢は三島の小鉢に、それぞれ盛り付けてみました。海老豆(煮豆)と小アユの甘露煮も「のと正」の商品です。

小鮎は琵琶湖産の鮎で子供の鮎という訳ではなく、これで大人なんです。琵琶湖の鮎は食物の関係で、河川にいる鮎のように大きくはならないのだそうですよ。

20240629 6 20240629 7 20240629 8 20240629 9

昨夜の晩酌(無地刷毛目大盃の巻)

カテゴリ: 昨夜の晩酌 作成日:2024年06月21日(金)

20240621 1近畿地方も今日から梅雨入りしたようです。平年より半月ほど遅い梅雨入りだそうです。これから鬱陶しい天気が続くのかと思うと気分が落ち込みますね。梅雨が明けたら今後はまた猛暑でしょうからね。考えただけでもしんどいですね。

今日は21日で東寺・弘法市の開催日ですが、昨日の夜遅くから朝まで雨でしたので行っていません。昨日の夜に天気予報見た時点で決めてました。昼前の午前10時ごろからは雨も上がりいいお天気になりましたが、天気予報が雨で朝雨が降っていると露店の出店が少ないですからね。

ただ、25日の天神さんは大雨が降ったとしても必ず行って来ます。今月は茅の輪くぐりですからね。茅の輪守りも買って来なければなりませんのでね。

弘法さんの代わりという訳ではありませんが、昨日はソウルで買ったキムチの残りを使ってトゥプキムチ(豆腐キムチ)を作って晩酌しましたので、そちらの報告をさせていただきます。

材料は白菜キムチと玉ねぎ、豚肉、ネギ、ゴマです。キムチはもうだいぶ日にちが経っていましたので、酸味が強くなって来てましたね。日にちが経って酸味が出てきたキムチは、このように炒め物にするか鍋にするのがいいですね。豆腐がいつも買うものと違ったので切り方が難しくて、一欠けのサイズがいつもより小さくなってしまいましたね(笑)。

トゥプキムチの時はマッコリがいいのですが、残念ながら昨日は用意できませんでしたので、日本酒にしました。しかしながら、いつもの日本酒の時のように徳利と盃でチビチビ飲むのは、私の中ではどうも違うなと感じましたので、昨夜は徳利は使わず無地刷毛目の大盃で飲むことにしました。あんまりやらないことなんですけどね。

無地刷毛目の大盃はサイズが口径約11cm、高さ6㎝ですから、酒盃としてはやはり大きいですね。私の場合このサイズならやっぱりマッコリがいいですね。最近は古陶磁器でワインやら焼酎のロックなどを楽しまれる方もいらっしゃるようなので、そのような用途にはよいサイズでしょうね。

状態は高台に銀継ぎが1箇所、口部から胴部にニュウが2本確認できます。ニュウの1本は口縁から見込みの中心辺りまでの長いものですが、漏れはしません。写真6番目と7番目のように、お酒を注ぐ前と注いだ後では見込みの表情が変わります。いい感じにアジが付いていきそうですね。

また今度マッコリを用意してこの無地刷毛目で飲んでみたいですね。お料理の器ですが、トゥプキムチは李朝堅手の大皿に、ほうれん草のお浸しは李朝初期白磁の小鉢にそれぞれ盛り付けてみました。

20240621 2 20240621 3 20240621 4 20240621 5 

20240621 6 20240621 7 20240621 8

昨夜の晩酌(ニラ玉の巻)

カテゴリ: 昨夜の晩酌 作成日:2024年06月14日(金)

20240614 1桂ざこば師匠がぜんそくのためお亡くなりになりましたね。76歳だったんですね。もっと歳いってられると思ってました。80代だと思ってましたね。テレビ番組では激怒されることもあれば、探偵ナイトスクープに顧問として出演された際には当時の局長の西田敏行さんと一緒に号泣されたりと人情味のある方でしたね。まだざこばを襲名する前の朝丸の時代に「動物いじめ」というネタで世間に知られるようになられたと記憶しています。当時学校でも話題になっていましたね。いろいろな動物をその特性を使っていじめるというネタで、今テレビでは放送できないでしょうね。一つ覚えてるのが金魚をいじめるというもので「今日は金魚をいじめますな(こういう風に「何々(動物の名前)をいじめますな」で始まります)。金魚てイトミミズいうの食べまっしゃろ。金魚鉢に赤い糸を切って入れますな。金魚はイトミミズや!思て食べますな。それが糞になって出ますな。そしたら金魚がまたイトミミズや!思て食べますな。これ繰り返しますな。金魚死にますな」こんな感じでした。やっぱり今のテレビでは無理ですね(笑)。ご冥福をお祈りいたします。

まだ6月中旬ですが暑いですね。京都は昨日が最高気温34℃で今日は35℃の猛暑日と予想されていますね。まだ体が暑さに慣れていませんので、こう急に熱くなるとたまりませんね。そんな折にニラをいただきましたので、これを使って昨夜はニラ玉炒めを作って晩酌しました。

盃は李朝初期堅手の高脚盃です。こちらで三度目のご紹介になるかと思います。口縁に一箇所小さな金継ぎがあるだけで他にキズや直しはなく、釉薬にカセもなく大変良いコンディションです。見込に細かい貫入とシミが出ていてアジもよいです。サイズも口径8cmと申し分なしです。もう20年近く前になると思いますが、ソウル仁寺洞の骨董店で購入しました。その店も随分前に無くなってしまいましたね。

20240614 2 20240614 3 20240614 4 20240614 5

初期堅手の徳利の方は今回が初登板になります。容量が2合程で今の私には大きいですね。口縁部に欠けの銀継ぎが一ヵ所あるだけで、他にキズや直しは無いのですが、高台内とその周辺にカセが見られます。このカセは使用によりよくなって来るとは思いますが、時間はかかりそうですね。

20240614 6 20240614 7 20240614 8 20240614 9

お料理の方ですが、ニラ玉炒めは李朝堅手の大皿に、茄子とごぼてんの炒め物は李朝初期白磁の小鉢に、おからは李朝三島の平盃にそれぞれ盛り付けてみました。ニラ玉を作る際に卵を2個使いましたが、そのうちの一つが双子でした(写真10番目)。久々に双子と出会いました(笑)。ニラを少し炒め過ぎた感じですが、これぐらいでないと結構かたいですからね。顎が疲れます(笑)。

昨日はお客様から頂いた芋ようかんをデザートとしていただきました。あまり甘過ぎずおいしかったです。ありがとうございました。器は李朝の白磁祭器面取高台皿です。

前回から膳が新しいのに代わってるんですが、お気づきの方いらっしゃいましたかね?

20240614 10 20240614 11 20240614 12 20240614 13

昨夜の晩酌(ソウル土産で一杯の巻)

カテゴリ: 昨夜の晩酌 作成日:2024年06月03日(月)

20240603 1先月末にソウルに行って来ましたが、その時に買って来た物で昨夜は晩酌しました。買って来たのは한치(ハンチ)とキムチとちりめんじゃこです。한치(ハンチ)というのはイカの種類で剣先イカのようなんですが、今回私が買って来たのは건 한치(乾ハンチ)で干した物です(写真2番目・3番目)。我々がよく知るスルメはスルメイカを干した物ですが、한치(ハンチ)はスルメイカより小ぶりで身も薄いです。一夜干しにしたものであまりカチカチに乾燥してませんので、焼いても身が柔らかく食べやすいです。炙ったスルメを噛んでいると顎が痛くなってきますが、これはそういうことがありません。食べる時には4番目の写真のようにちぎって食べます。醤油にマヨネーズでいただきました。

ちりめんじゃこは韓国語では멸치(ミョルチ)と言いますが、今回買って来た物は子供用の低塩のミョルチと書かれていました(写真5番目)。じゃこおろしにして食べましたが、よく乾燥しているので大根おろしと混ぜて食べるのにちょうどいい感じでしたね。

キムチは特に説明の必要はないと思います。あちらのキムチは日本の物のように甘くなくていいですね。また今後は豚肉などと炒めても食べようと思っています。

20240603 2 20240603 3 20240603 4 20240603 5 

酒器の方ですが、いずれも過去に何度かご紹介した物です。李朝後期~末期の井戸手の盃は、比較的最近に入手したという感覚でしたが、それでももう5年以上経っているんですね。器全体に深く細かい貫入が張り巡らされており景色がいいですね。高台に僅かですが釉薬がカイラギ状になった部分も見られます。8番目の写真のように横から見たフォルムもいいですね。もっと育ってくれることを期待したのですが、使用頻度が低いため思うようには行かなかったですね(笑)。

20240603 6 20240603 7 20240603 8 20240603 9

俗に高麗徳利と呼ばれるこの徳利は、私がソウル在住だった頃に入手し当時よく使っていたものです。持ち帰って煮沸すると口縁部に欠けの共直し4か所ぐらい現れましたましたので、自分で金継ぎしてみました。なので決していい出来の金継ぎではありません。でもまあ当時は「自分が再生させたぞ」みたいなことを思いながら、楽しんでいたように思います(笑)。コロリンと丸っこい私の好きなスタイル。容量は約2合です。

20240603 10 20240603 11 20240603 12 20240603 13

お料理を盛った器の方ですが、한치(ハンチ)は李朝初期堅手の皿に、한치に付ける醤油マヨは李朝後期~末期頃の白磁盃に、キムチは李朝分院末期の染付豆皿に、じゃこおろしは伊羅保手の小鉢に、うずらのゆで卵は李朝後期分院の白磁豆皿に、それぞれ盛り付けてみました。

昨夜の晩酌(平盃登板の巻)

カテゴリ: 昨夜の晩酌 作成日:2024年05月19日(日)

20240519 1米メジャーリーグ ドジャースの大谷選手の活躍ぶりがすごいですね。シーズン開幕当初は元通訳の問題も影響したようで、調子が上がりませんでしたが、ここに来てホームランもリーグトップで、打率でも現在首位打者ですからね。今年は二刀流ではなく、打撃だけに専念できますからね。三冠王を目指してほしいですね。打点が低いのでそこが課題ですかね。ドジャースの地元ロサンゼルスでは5月17日が「大谷翔平の日」に制定されたそうで、大変名誉なことですね。

日本では全然打てないタイガースが、投手陣の踏ん張りでどうにか首位を守っているのも、すごいことだとは思うんですけどね(笑)。土日はデーゲームなのでテレビ観戦できないのが残念です。

ここからは昨夜の晩酌です。

昨夜は珍しく堅手の平盃で晩酌でした。私の場合、平盃は使用頻度が低いです。平盃は碗形や半筒形の盃に比べると膳の上で場所をとるので、あまり好きではないです。ただし、この手の平盃のように口径が10cm以内の物だとそうでもないんですけどね。まあそう言いながら、粉引や鶏龍山刷毛目の平盃なんかだと11cm超えでも文句言わずに使うんですけどね(笑)。ちなみにこの平盃は口径9.5cmです。高台に窯から出した時の剥がれがあるだけで、欠けやニュウのない無傷です。画像では分かり難いのですが、見込みに多くのシミが出ています。普通グレーのシミが出たものが多いのですが、これはグレーの肌に白く抜けたようなシミがぽつぽつと出ています。2番目の写真をご参照ください。こういうのも時々見ますね。時代は李朝初期です。この平盃は多分初登板だったと思います(笑)。

20240519 2 20240519 3 20240519 4 20240519 5

鉄砂の徳利はしばらくぶりの登板で、多分前回から1年以上は間隔が空いていると思います。口部が少しだけ残っていますが、ほとんどが銀で直されています。鉄砂で2面に草とも葉とも言えないような図柄が片方には4本、反対側には3本描かれています。鉄砂はコバルトが中国からの輸入に頼っていて貴重品だった時代、主に民窯で代用されていたもののようですので、絵はこんな感じの物が多いですね。また鉄砂の徳利となると、このように口部が大欠けであったり、首から上が失われているものが多いです。そんな訳で、このように大キズでも独酌に使える鉄砂の徳利となると希少なものです。容量は1合2勺程度と正に独酌サイズです。日本では鉄砂は人気がありますが、韓国では鉄砂や瑠璃釉はあまり人気がないですね。

お料理の方ですが、鶏もも肉焼きは李朝初期白磁皿に、魚そうめんは高麗青磁象嵌菊花紋面取八角小鉢に、えんどう豆の卵とじは三島の平盃に、小松菜とお揚げの炊いたんは李朝初期白磁の平盃にそれぞれ盛り付けてみました。おかずも少量を平盃に上品に盛ってみました(笑)。

20240519 6 20240519 7 20240519 8 20240519 9

昨夜の晩酌(連夜の晩酌の巻)

カテゴリ: 昨夜の晩酌 作成日:2024年05月13日(月)

20240513 1今月になって1日中お天気のいい日というのが少ない気がしますね。それに気温の方が急に暖かくなったり、また朝晩は寒いぐらいになったりと不順なので体もしんどいですね。関東や東日本の方は現在警報級の大雨のようですね。そちらの地域の方はどうぞお気を付けくださいね。まだ梅雨前なんですけどね。

昨日こちらでの報告は無かったのですが、副題を「連夜の晩酌の巻」としています。実は昨日もやってはいたのです。ただ、昨日記事を作成しようと思って写真をパソコンで確認してみたら、お料理の写真が全て良くなかったんですね。光が入りすぎたような感じで白っぽく、ピンも甘いような感じでした。以前もそういうことはあって、その時は我慢して使ってたのですが、もう昨日はイヤになって放棄してしまいました(笑)。

それが昨晩は「祇園かぼちゃのたね」のお弁当をいただきましたので、副題の通り連夜の晩酌をすることとなりました。「かぼちゃのたね」は祇園通花見小路四条西入ル北側の了郭ビルの1階にあります。昨日いただいたお弁当は幕の内弁当のようでしたが、こちらは江戸焼の鰻と京お万歳のお店です。

おかずを2品足しています。おぼろ豆腐は高麗青磁面取八角小鉢に、キュウリのピリ辛漬けは李朝後期分院の白磁豆皿に盛り付けてみました。

酒器の方は自分の感覚では結構久しぶりの登板という感じの2点です。

李朝後期分院の白磁盃はいつ以来でしょうか?2年ぐらいはあいているように思いますね。写真は現物より青みが強く出ていますが、分院らしい青みのある白でよい肌の色です。サイズもよく形状も立ち上がりのある盃としてよい形です。後期分院の盃となると染付の物も希少ですが、実際のところ白磁の物の方が出会うのが難しいように感じます。口縁部に金継ぎが1か所あります。

20240513 2 20240513 3 20240513 4 20240513 5

絵高麗の徳利は90年代にソウル在住だったころに入手した物です。コロンとした丸っこい形は私が好きな形です。鉄砂で迷いなく描かれた고사리(コサリ 蕨)紋がいいですね。発掘品ですから、高台内と高台周辺を中心にカセがありますが、それほどひどいものではありませんが、使用後に十分乾燥させるようにしなければならないのが大変です。キズ・直しのない無傷です。容量は1合半程でしょうか。

こちらも久しぶりの登板ですが、間隔は分院の盃程ではないのかなと思います。5年以上やってると、もう前回が何時だったか思い出せません。調べるのも大変なので、育つタイプの物なんかで経年使用による変化を見てほしい場合などでない限り、もう過去の掲載の記事をお知らせするのはしんどくなりました(笑)。

20240513 6 20240513 7 20240513 8 20240513 9

昨夜の晩酌(ゴールデンウィーク終盤の巻)

カテゴリ: 昨夜の晩酌 作成日:2024年05月04日(土)

20240504 1ゴールデンウィークも後半の4連休に入り、今日を入れてあと3日となりましたね。間の3日は平日とは言えやっぱり長いですね。今回のゴールデンウィークは。

昨日は鰻弁当をいただきましたので、また急遽飲みとなりました(笑)。いただいたのは「うなぎ 徳」の鰻弁当でした。京都店は京都高島屋7階の食堂街にあるようです。

昨夜も東京ドームの巨人vs阪神戦のTV中継を観ながらの晩酌でした。昨日5月3日は長嶋茂雄デーだったようで長嶋さんご本人も登場されてましたが、今は車いす生活なんですね。私は阪神ファンですので、少年時代は王さん、長嶋さんは大嫌いでしたね(笑)。特に長嶋さんは「なんでそこで打つねん」ていうような場面でよく打たれてましたね。特に忘れられないのは、70年代の初め頃だったと思います。当時阪神に上田次郎さんというアンダースローのピッチャーがいたんですが、この人が巨人戦で9回までノーヒットノーランだったんですよね。ところがツーアウトあと一人のところで長嶋さんがいきなり初球を打ってレフト前ヒットですよ。「も~、何で打つねんここで!」ってメッチャ思いました(笑)。記憶に残る方でしたよね。お身体お大事になさってください。

試合は阪神負けましたが、長嶋デーですから相手に花もたせておけばいいでしょう。今日明日勝てばいいです。なんせ首位にいますから余裕余裕です(笑)。

20240504 2 20240504 3 20240504 4 20240504 5

野球話が長くなってしまいましたが、ここからは昨夜の晩酌です。

緑釉のかかった可愛らしい盃は昨年末に一度こちらでご紹介しています。盃の胴部が両側から押しつぶされたようにひしゃげているのですが、どうもその形が写真になると分かり難くなります。5番目のお酒を注がれた写真がまだ現物に近い感じですかね。この形は盃を持ちやすいですし、お酒を飲みやすいです。高脚盃という程ではないのですが、高台部が細く高く作られているのもいいですね。見どころがあって使いやすく楽しい盃です。口径が最大6.5cm、最小5.8cm。高さが5.0cmとかわいいサイズです。

20240504 6 20240504 7 20240504 8 20240504 9

高麗青磁の徳利も、これまでこちらで何度かご紹介していますが、もう何回目になるかは分かりません(笑)。青磁釉の色はまあそこそこですが、丸っこい形状のベタ底で安定感のある徳利です。口縁の4箇所の欠けに銀継ぎが施されていますが、全て小さい欠けで銀の色も黒っぽくなっていて、よく馴染んでいるので気にはなりません。容量は1合半を少し超える程度の独酌サイズです。

おかずを足しました。若竹煮は三島の小鉢に、ほうれん草と水菜の胡麻和えは李朝初期堅手の平盃に、金時豆煮は李朝初期白磁の平盃にそれぞれ盛り付けてみました。

初期堅手と白磁の平盃は、それぞれ口径が9.5cmと10.0cmでともに無傷です。

昨夜の晩酌(ゴールデンウィーク序盤の巻)

カテゴリ: 昨夜の晩酌 作成日:2024年04月29日(月)

20240429 1ゴールデンウィーク真っ最中です。今年のゴールデンウィークは前半3日、平日3日を挟んで後半4日の連休です。今日で一旦前半が終了となります。ここまで、やっぱり外国人観光客が多いですね。と言ってもこちら京都は平日でも関係なく去年あたりから常に多いですけどね。

止まるところを知らない円安の影響で、やはり日本人の海外旅行は例年より少ないようですね。国内でもこの時期は宿泊費や新幹線などもGW料金ですからこれも大変ですよね。それに比べて外国人は物価の差(日本が安い)がある上にこの円安ですから、今の日本は安いという感覚なんですね。今日は一時1ドル160円台にまで下がったようですね。これもしかして、1ドル200円台にまで下落しますかね。日本は食料やエネルギーの海外依存度が高いので、物価に大きく影響しますからね。困ったもんですね。

そんな円安ゴールデンウィークの中でも晩酌はいたします。昨日もタイガースは甲子園で勝利し首位キープです。しかしながら、デーゲームでしたので、晩酌時にはもう結果が出てました。週末もナイターにしてくれんかなー。晩酌しながら観たいですから。もう今ボクシングの世界戦はネット配信になってしまってテレビ中継しないですからね。私がテレビで楽しめるスポーツ中継は阪神戦しかなくなりましたからね。

前置きが長くなりましたが、昨夜の晩酌です。今回の盃は前回22日付の「昨夜の晩酌」でご紹介した盃とよく似た兄弟のような明器の盃です。これらは昨年同時に入手したものです。昨年末にも同様に続けて登板してもらいました。サイズは高さ5.4cm、口径4.8cm、胴径6.2cmでほぼ同じなのですが、形状には違いがあります。前回ご紹介した方は口縁部にそりがありましたが、こちらはそりのないタイプです。5番目の写真でご確認ください。高台周辺に若干のカセが見られますがキズや直しは無く無傷完品です。肌の色はいつものことなんですが、現物よりも青みが強く出ていますので、割り引いてご覧ください。2番目のお酒が注がれた状態の写真が、一番現物に近い色です。

20240429 2 20240429 3 20240429 4 20240429 5

三島の徳利もこちらではもう何度もご紹介していますね。入手してからはもう15年~20年ぐらいになるでしょうか。容量1合半程で独酌に適したサイズです。穴がやや小さめではありますが、お酒の出に問題はありませんし、口部が半分残っていますので内部がカビてきたりした際にも、直しの部分にハイターを触れさせずに洗浄することが可能です。

お料理の方ですが、ほうれん草と玉子のバター炒めは李朝初期堅手の皿に、高野豆腐煮は伊羅保手の小鉢に、ボイルイカのからし酢味噌付けは赤上がりの李朝初期官窯の堅手皿にそれぞれ盛り付けてみました。

20240429 6 20240429 7 20240429 8 20240429 9

Copyright © 韓国骨董李好 All Rights Reserved. login