「昨夜の晩酌」
こちら「昨夜の晩酌」でご紹介している酒器やその他の器は、基本的には私の自宅にあって店頭には出ていないもの達です。
こちらでご紹介した酒器やその他の器の中で、もしご関心をお持ちになられたものがありましたら、「お問い合わせ」欄よりお知らせください。ご関心を持たれた品、ご来店日をお知らせ頂けましたら、店の方へ持って参ります。
昨夜の晩酌(台風6号接近および台風7号発生の巻)
大型の台風6号が沖縄のあたりに1週間ほど停滞していまして、被害の方が心配されます。停電に断水もあったようで、この猛暑のさなかにエアコン無し、水無しの生活を強いられるというのは命にかかわりますからね。早く復旧するといいんですけどね。その台風6号の今後の進路ですが、当初はもっと東寄りのルートで九州や四国への上陸が心配されていましたが、幸い随分西よりに進路が変わったようで、九州への上陸もなさそうです。
ただ、九州の西側の海上を北上するため、九州が台風の進路の右側になるので、台風の影響による強い風雨が心配です。台風は時計と反対回りに渦を巻いていますので、 進行方向右側は台風の反時計回りの渦と進行方向の風が重なるため、風が強まるのだそうです。
台風6号は九州の西沿岸を北上した後、朝鮮半島を南から北へ縦断するコースを進むようです。先月韓国でも集中豪雨による被害が出ていましたので、被害が大きくならなければいいんですけどね。
そう言っている間に、もう次の台風7号が日本列島の南の海上に発生しました。こちらはまだ進路がはっきりとはしませんが、よほど進路を東に進んでくれない限り、本土のどこかに上陸することは間違いなさそうです。今週末ぐらいには進路がはっきりしてくるのではないでしょうか。心配です。
心配は尽きませんが、そんな時でもとりあえずは晩酌です(笑)。
李朝分院末期の盃は、過去にご紹介したことがあります。いつごろか何回目になるかは、もうはっきり覚えていませんが(笑)。この手の分院末期の盃も、以前に比べると入手が難しくなってきましたね。この手の分院末期の盃は、もう少し大振りの物が多いのですが、この盃はやや小ぶりでいいサイズです。測るのを忘れていたのですが、口径は7cmから7.5cmの間ぐらいかと思います。見込みの釉溜りがきれいなのですが、写真では全体に青が強く出てしまっていて分かり難いですね。光の関係があるのでしょうけど、どうもスマホで青みのある白いものを撮った時はこんな風になってしまいますね。高台は分院末期の作に多い粗めの砂付きになっています。
こちらも小振りな黒高麗の徳利は容量が一合に満たない八勺徳利です。小さすぎるため、これまでほとんど使っていなかったのですが、最近は登板機会が出てきました。これに限らず、最近私が晩酌に選ぶ酒器が全体的に小さめになって来ていますね(笑)。
お料理の方ですが、かき揚げは李朝後期分院の白磁皿に、魚そうめんは李朝初期の堅手茶碗に、茄子と胡瓜のごま和えは李朝初期の白磁小皿に、うずらのゆで卵は李朝初期堅手の豆皿に、それぞれ盛り付けてみました。
うずらのゆで卵は、昔韓国で酒のおつまみによく出てきましたね。日本のお通しみたいにお金とられるのではなく、サービスでしたよ。殻をむくのに自分のおでこにぶつけて割ってみたりしてましたね(笑)。80年代末~90年代前半頃の話です。そのころの韓国の酒場では、うずら卵の殻やらピーナツの皮やら殻やらそんなものがテーブルの上はもちろん、足元の床の上にもいっぱい捨てられてましたね。「どうせ最後に掃除するんだからいいんだ」っていう感じでしたね。ワイルドでしたね(笑)。今は随分お上品になりましたよ。当時のこと、いろいろと懐かしく思い出しました。