「昨夜の晩酌」
こちら「昨夜の晩酌」でご紹介している酒器やその他の器は、基本的には私の自宅にあって店頭には出ていないもの達です。
こちらでご紹介した酒器やその他の器の中で、もしご関心をお持ちになられたものがありましたら、「お問い合わせ」欄よりお知らせください。ご関心を持たれた品、ご来店日をお知らせ頂けましたら、店の方へ持って参ります。
昨夜の晩酌(明器盃兄弟の巻)
今日はクリスマスイブですね。コロナ禍明け初のクリスマスになりますね。どうなんでしょうね、パーティー、宴会、ホテルの予約などは大幅に増えてるんでしょうかね。クリスマスケーキは、昔は24日、25日に備えて大量に作り、25日の夕方になるとケーキ屋さんでは店の前で残ったケーキを売っているといった光景が見られましたが、今はほとんどが予約注文制で売れ残りが出ることはあまりないようですね。
今日がクリスマスイブですから、クリスマスイブイブの昨夜の晩酌です。
今回初登板の明器の盃は、なんか少し前に見たことあるぞ、と思われるかもしれませんが、よく似た形大きさの別物です。12月12日付の「昨夜の晩酌」でご紹介した盃と同時に入手した兄弟のような盃です。先にご紹介した盃は、立ち上がりよく口に向かってすぼみ、口縁部でピット開いていましたが、こちらの方は口に向かってずっとすぼみ、口縁部でのそりがないタイプです。どちらがいいかは個人の好みでしょうね。サイズは高さ5.4cm、口径4.8cm、胴径6.2cmで、先にご紹介した盃とほぼ同じサイズです。胴径が少し大きい分、若干こちらの方がお酒が多く入るのかなという感じです。本当に微差ですが(笑)。こちらもキズや直しはありません。二つ並べると本当に兄弟のような明器の盃です。全体的に薄っすらとカセはありますが、先のもののようにシミが出たところは見受けられませんね。使用によって育つ手ではないのかも知れませんね。肌の色は、いつも通り現物よりも青みが強く出ています。割り引いてご覧ください(12月12日付の「昨夜の晩酌」へはこちらをクリック)。
徳利は、以前に何度かこちらでご紹介したこのとある金海手の徳利です。口の3分の2ぐらいが銀直しさてており、他にも口縁部に2箇所、高台に1箇所の銀直しがあるキズ物ですが、高台周辺にシミが出ていい感じに育っています。一時これを集中的に使っていた時期がありまして、その時によく育ってくれたものです。しかしながら、その後登板間隔が大きく空くようになりまして、成長が止まってしまいましたね(笑)。もう私はこれ以上は育てられませんので、誰か育ててくれる方を探さなければなりませんね(笑)。容量は2合程です。
お料理の方ですが、海鮮とブロッコリーの炒め物は李朝後期分院の白磁大皿に、えんどう豆と卵の煎り付けは高麗青磁の小鉢に、菜の花のからし和えは李朝初期白磁の小鉢に、牛肉のしぐれ煮は李朝初期堅手の豆皿に、それぞれ盛り付けてみました。