「昨夜の晩酌」
こちら「昨夜の晩酌」でご紹介している酒器やその他の器は、基本的には私の自宅にあって店頭には出ていないもの達です。
こちらでご紹介した酒器やその他の器の中で、もしご関心をお持ちになられたものがありましたら、「お問い合わせ」欄よりお知らせください。ご関心を持たれた品、ご来店日をお知らせ頂けましたら、店の方へ持って参ります。
昨夜の晩酌(ニラ玉の巻)
桂ざこば師匠がぜんそくのためお亡くなりになりましたね。76歳だったんですね。もっと歳いってられると思ってました。80代だと思ってましたね。テレビ番組では激怒されることもあれば、探偵ナイトスクープに顧問として出演された際には当時の局長の西田敏行さんと一緒に号泣されたりと人情味のある方でしたね。まだざこばを襲名する前の朝丸の時代に「動物いじめ」というネタで世間に知られるようになられたと記憶しています。当時学校でも話題になっていましたね。いろいろな動物をその特性を使っていじめるというネタで、今テレビでは放送できないでしょうね。一つ覚えてるのが金魚をいじめるというもので「今日は金魚をいじめますな(こういう風に「何々(動物の名前)をいじめますな」で始まります)。金魚てイトミミズいうの食べまっしゃろ。金魚鉢に赤い糸を切って入れますな。金魚はイトミミズや!思て食べますな。それが糞になって出ますな。そしたら金魚がまたイトミミズや!思て食べますな。これ繰り返しますな。金魚死にますな」こんな感じでした。やっぱり今のテレビでは無理ですね(笑)。ご冥福をお祈りいたします。
まだ6月中旬ですが暑いですね。京都は昨日が最高気温34℃で今日は35℃の猛暑日と予想されていますね。まだ体が暑さに慣れていませんので、こう急に熱くなるとたまりませんね。そんな折にニラをいただきましたので、これを使って昨夜はニラ玉炒めを作って晩酌しました。
盃は李朝初期堅手の高脚盃です。こちらで三度目のご紹介になるかと思います。口縁に一箇所小さな金継ぎがあるだけで他にキズや直しはなく、釉薬にカセもなく大変良いコンディションです。見込に細かい貫入とシミが出ていてアジもよいです。サイズも口径8cmと申し分なしです。もう20年近く前になると思いますが、ソウル仁寺洞の骨董店で購入しました。その店も随分前に無くなってしまいましたね。
初期堅手の徳利の方は今回が初登板になります。容量が2合程で今の私には大きいですね。口縁部に欠けの銀継ぎが一ヵ所あるだけで、他にキズや直しは無いのですが、高台内とその周辺にカセが見られます。このカセは使用によりよくなって来るとは思いますが、時間はかかりそうですね。
お料理の方ですが、ニラ玉炒めは李朝堅手の大皿に、茄子とごぼてんの炒め物は李朝初期白磁の小鉢に、おからは李朝三島の平盃にそれぞれ盛り付けてみました。ニラ玉を作る際に卵を2個使いましたが、そのうちの一つが双子でした(写真10番目)。久々に双子と出会いました(笑)。ニラを少し炒め過ぎた感じですが、これぐらいでないと結構かたいですからね。顎が疲れます(笑)。
昨日はお客様から頂いた芋ようかんをデザートとしていただきました。あまり甘過ぎずおいしかったです。ありがとうございました。器は李朝の白磁祭器面取高台皿です。
前回から膳が新しいのに代わってるんですが、お気づきの方いらっしゃいましたかね?