「昨夜の晩酌」
こちら「昨夜の晩酌」でご紹介している酒器やその他の器は、基本的には私の自宅にあって店頭には出ていないもの達です。
こちらでご紹介した酒器やその他の器の中で、もしご関心をお持ちになられたものがありましたら、「お問い合わせ」欄よりお知らせください。ご関心を持たれた品、ご来店日をお知らせ頂けましたら、店の方へ持って参ります。
昨夜の晩酌(初登板の小さい半筒の巻)
警報級の雨と今週の初めぐらいから言われてきましたが、幸いこちらではさほど大雨には見舞われずにここまで来ました。一昨日の夜中というか日が変わってからですので、昨日の未明から朝にかけては強い雨が降りましたが、警報が発令されるまでではありませんでした。
今日は朝からいいお天気です。ただ今夜からお天気が崩れ出して、今の週間予報では来週は全て雨マークがついてますね。まあ梅雨だから仕方ないですね。
昨夜は「のと正」の鰻弁当をいただきましたので、急遽飲みとなりました。のと正は京都市東山区の松原通大和大路西に入ったところにある川魚屋さんです。私の母校の小学校がこの近くにあったんですが、随分前に廃校になってしまいました。しばらく建物は残っていたのですが、3年前でしたかね、取り壊しが始まって現在ホテル開業に向けて工事中です。
そんな場所にあって、その当時からよく知っていた「のと正」だったのですが、最近まで店名を「のとまさ」だと思っていました。しかし実は「のとしょう」だったんですね(笑)。
さて昨夜の酒器ですが、小さい半筒の盃はこちらでご紹介するのは初めてになります。ごく最近に入手した物ではありません。4、5年は前になるでしょかね。ソウル踏十里骨董商街で見つけたものです。ちょっと測って来るのを忘れてしまったんですが、口径が6cm前後だったと思います。小さい盃なんですが、これぐらいが私は個人的には好きです。これより小さくなってしまうと今度はちょっと小さ過ぎるんですよね。個人的な好みですが、小さ過ぎず小さい、盃はこれがいいですね。後期~末期の民窯の作でしょう。フォルムもかわいくていいですね。
李朝初期堅手の徳利は、これまでに何度もご紹介したものです。青みがかった釉薬がきれいです。容量1合3勺程度と独酌用に最適なサイズです。穴が大きいので使いやすくていいですね。口部に2か所大きめの金継ぎがあり、高台には窯キズもあります。キズや直しは残念ではありますが、その分普段使いには気楽に使えていいですね。
お料理の方ですが、海老豆(煮豆)と小鮎の甘露煮は分院末期の染付皿に、モズク酢は三島の小鉢に、それぞれ盛り付けてみました。海老豆(煮豆)と小アユの甘露煮も「のと正」の商品です。
小鮎は琵琶湖産の鮎で子供の鮎という訳ではなく、これで大人なんです。琵琶湖の鮎は食物の関係で、河川にいる鮎のように大きくはならないのだそうですよ。