「昨夜の晩酌」
こちら「昨夜の晩酌」でご紹介している酒器やその他の器は、基本的には私の自宅にあって店頭には出ていないもの達です。
こちらでご紹介した酒器やその他の器の中で、もしご関心をお持ちになられたものがありましたら、「お問い合わせ」欄よりお知らせください。ご関心を持たれた品、ご来店日をお知らせ頂けましたら、店の方へ持って参ります。
昨夜の晩酌(猛暑日継続中の巻)
東北地方の山形県や秋田県で大雨による土砂災害や浸水の被害が出ているようですね。東北地方の方では、これまで夏の大雨による被害というのはあまりなかったように思うのですが、まだしばらくこの地域での大雨がつづく恐れがあるとのことで心配ですね。被害が大きくならなければいいんですけどね。
こちら京都の方はといいますとメチャクチャ暑いです。連日35℃を超える猛暑日が続いてまして、今日も予想最高気温が36℃です。25日の北野天満宮・天神市も結局は行きませんでした。京都の夏というのは湿度が高く蒸し暑いので、気温の数値以上にしんどくて体に応えます。昨日の晩なんて自宅の2階に上がって温度計を見たら35℃でしたから。冷房かけないと死んでしまいますよね。
晩酌の記事が久しぶりなんですが、この暑さで家に帰り着くとぐったりしてしまって、酒器や食器を揃えて日本酒での晩酌の準備をする気力が失われていました。なので「ああっ!もうビール(正確には発泡酒「麦とホップ」)でエエわ!」となってしまっていました(笑)。
そんな訳で、昨夜は気力を振り絞っての李朝・高麗酒器・食器での日本酒の晩酌でした。
酒器の方ですが、いずれも過去にご紹介したことのあるものです。
赤上がりの高脚盃は久しぶりの登板となりましたね。これは類品を見ない珍しいものです。サイズもよく使いやすいです。また口径サイズを測るの忘れてしまいましたが、多分8cm台だと思います。8cmでも前半の方になると思います。脚の底部に小さな欠けが1箇所ありますが、他にはキズや直しはありません。2番目の写真(盃の写真の1番目)の方向から見ると火星人の顔ように見えるのが面白いんですよね。このような赤上がりのものというのは、数も少なく、柔らかい感じがするため、よく見られる青っぽく硬い感じの肌のものに比べるとこちらを好まれる人が多いようです。
扁壺の高麗土器の徳利も、過去に2,3度こちらで紹介したことがありますね。片扁壺とでも言ったらいいのでしょうか。胴部の1面だけが平たく形成されています。普通扁壺というと両面が押されて平たくなったものを言うんですけどね。これだけ口の穴が大きい徳利だと内部の汚れの状態を管理しやすくていいですね。近頃は内部の管理・清掃が面倒だからという理由から、徳利を使わないという人が増えているようで残念なことと思います。底部はベタ底になっています。容量は1合半ぐらいだったと思います。
お料理の方ですが、エビチリは李朝後期分院の白磁皿に、おぼろ豆腐は高麗青磁陽刻紋八角小鉢に、モロヘイヤのお浸しは李朝初期白磁の平盃にそれぞれ盛り付けてみました。