「昨夜の晩酌」
こちら「昨夜の晩酌」でご紹介している酒器やその他の器は、基本的には私の自宅にあって店頭には出ていないもの達です。
こちらでご紹介した酒器やその他の器の中で、もしご関心をお持ちになられたものがありましたら、「お問い合わせ」欄よりお知らせください。ご関心を持たれた品、ご来店日をお知らせ頂けましたら、店の方へ持って参ります。
昨夜の晩酌(真夏からようやく初秋か?の巻)
ようやく暑さの方が和らいできましたね。昨夜は本当に久しぶりにエアコンをを付けずに寝ましたね。ただ、まだ昼間晴れていると日差しが強いので、今日はまだ店までは歩きではなくバスを利用しました。徒歩25分ぐらいの距離ですからね、まだもうしばらくはバスを利用することになりそうです。
能登の方がまた大雨で河川の氾濫や家屋の浸水などで大変なことになっていますね。仮設住宅も浸水したようで水道・電気など全てが使えない状態だと今朝のテレビで言ってましたね。今年元日の地震による被災からいまだに復興もままならない状態のところにこの水害ですからね。お気の毒でかける言葉も見つからないですね。
昨夜は甲子園での阪神vs巨人戦をテレビ観戦しながらの晩酌となりました。昨日と今日、巨人との最終の2連戦で、これに連勝すればアレンパへの道が何とか開けるという重要な連戦なんですが、昨日はタイガース1対0で勝ちましたよ。巨人はエース菅野投手だったんですが、才木投手がよく粘ってゲラ投手→岩崎投手とつないで逃げ切りました。今日も絶対落とせない最終戦なんですが、今日はデーゲームで観られないんですよね。ネットで経過を確認しながら、今これを書いてますよ(笑)。
晩酌の方ですが、盃は李朝後期~末期に民窯で焼かれたものでしょう。入手してから15年ぐらいにはなると思うのですが、その時は大振りで白っぽい色の盃といった印象しかありませんでしたが、使ってみると貫入がどんどん深くなり、いい感じにシミも出てよく育ってくれました。写真では分かり難いのですが、見込みには赤みも差して来ています。入手時にもこれは育つかもと思ってはいたのですが、期待以上にいいアジに育ってくれています。真横から撮った写真2枚(3番目と4番目)をあげていますが、2つの写真が同じ盃を撮ったものとは思えないぐらい、育ち方にも違いが出ていてそのあたりも面白いですね。
甕器(オンギ)製の徳利も入手したのはもう20年以上前のことになりますね。甕器(オンギ)というのは、うわぐすりを塗り高温で焼いた土製の甕のことで、キムチや味噌などを保存するのに用いられてきたものです。甕器(オンギ)でこのように酒徳利として使えるサイズとスタイルの物というのは、私は他に見たことがありませんし大変貴重なものです。時代は李朝の末期頃ですからそれほど古い物ではありません。徳利の首の少し下あたりに輪線紋がぐるりと2本配されていて、これがこれがこの徳利の姿をピリッと引き締めていますね。容量は1合1勺程度です。
お料理の方ですが、肉じゃがは青磁象嵌苺(柘榴?)紋の鉢に、光の加減で白く飛んでしまっていますが(こういうことが最近よくあります)、ネギ入り出汁巻は李朝後期分院の染付「福」字紋の小皿に、おぼろ豆腐は高麗青磁陽刻紋八角深皿に、煮豆は李朝後期~末期の白磁盃にそれぞれ盛り付けてみました。今回は器の写真も入れてみました。