「昨夜の晩酌」
こちら「昨夜の晩酌」でご紹介している酒器やその他の器は、基本的には私の自宅にあって店頭には出ていないもの達です。
こちらでご紹介した酒器やその他の器の中で、もしご関心をお持ちになられたものがありましたら、「お問い合わせ」欄よりお知らせください。ご関心を持たれた品、ご来店日をお知らせ頂けましたら、店の方へ持って参ります。
昨夜の晩酌(阪神 アレンパの夢潰えた夜の巻)
昨夜、巨人が勝ち、阪神が負けたためアレンパへの道がついに途絶えました。こういう時に、阪神戦TV中継が無いんですよね。私が生きている間に阪神の連覇が見られるかと期待していた今シーズンでしたが、残念な結果となりました。まだ次に連覇があり得るとしたら来年と再来年に優勝した場合となりますが、そううまくも行かんでしょうからね。まだクライマックスシリーズで勝ち上がって日本一になる道は残されています。仮にそうなったとしても、その場合は連覇とは言わないんでしょうね。リーグ優勝してないんですからね。クライマックスシリーズという制度は個人的にはおかしな制度で、廃止か見直しすべきだと思いますが、まあそれでも少しでも長く阪神戦を観たいですから、頑張って勝ち上がって欲しいですね。それと関西全ての地域で観られる局でTV中継してほしいですよね。
そんな残念だった昨夜の晩酌です。
盃は伊羅保手の平盃です。以前にも1度はこちらでご紹介しています。店に置いていたものですが、昨夜は持ち帰って使ってみました。平盃とは言いますが、口径が9.8㎝~10.0㎝とベストなサイズで深さもありますので、よく見られる小皿のようなものとは違い、盃らしい平盃です。この手の盃は分厚い作りの物が多いのですが、こちらは薄い作りである点も魅力ですね。写真では分かり難いのですが、緑釉がなかなかきれいで見込みに薄っすらとしたものですが釉だまりがあり、側面には釉流れも見られます。高台周辺には陰刻も施されており、見どころの多い盃です。口縁に2箇所小さい欠けの金継ぎがあります。
初期堅手の徳利は民窯の作でしょう。残念ながら高台内に直しがあります。入手したのは20年ぐらい前になるかと思いますが、高台と高台内に窯キズがあるのは認識していました。高台内の窯キズからは漏れるなと思いましたが、当時はまだ自分で口欠けなど簡単なものの金継ぎはやってましたので、これぐらいなら自分で何とかなるなとその時は思いました。ところが、煮沸・洗浄してみると高台内が窯キズだけでなく、その全体がものすごく薄くなっていることが分かりました。逆さにして口の穴の方から部屋の照明に照らしてみると透け透けな感じでした(笑)。これは自分の手には負えないということで、高台内全体を漆で埋めるように直してもらいまして、こんな感じになりました(写真8番目 最後から2番目)。高台部分の窯キズは頼んでなかったんですが、銀継ぎされてました(笑)(写真最後)。
お料理の方ですが、焼鮭は李朝初期の堅手皿に、ニシンの昆布巻は李朝後期分院の白磁小皿に、茄子と厚揚げ、蕨とオクラの煮物は李朝初期白磁の小鉢に、それぞれ盛り付けてみました。