「昨夜の晩酌」
こちら「昨夜の晩酌」でご紹介している酒器やその他の器は、基本的には私の自宅にあって店頭には出ていないもの達です。
こちらでご紹介した酒器やその他の器の中で、もしご関心をお持ちになられたものがありましたら、「お問い合わせ」欄よりお知らせください。ご関心を持たれた品、ご来店日をお知らせ頂けましたら、店の方へ持って参ります。
昨夜の晩酌(総選挙与党大敗の夜の巻)
昨日は総選挙の投開票日でしたが、与党が大きく議席を減らし過半数を割りましたね。今回は与党がかなり議席を減らすとは思っていましたが、自民党の議席が200を割るのは想像してなかったですね。それと公明党がこんなに負けるとは思ってもみなかったですね。組織力の強い政党ですから大勝ちもしないし大負けもしないという印象だったので、減らしても2,3議席ぐらいかと思っていましたが、8議席も減りましたね。新代表も落選しましたからね。今後の政権運営について、与野党とも他党との連立や国会運営における連携のための調整の動きが活発になるんでしょうね。
まあそれにしてもこの投票率の低さは何なんでしょうね。53.85%ですよ。有権者のほぼ半数しか投票しいてない。
昨夜は「壹錢洋食」をいただきましたので、それを肴にTVで総選挙の開票速報を観ながらの晩酌でした。
「壹錢洋食」とは、出汁で溶いた小麦粉を鉄板で焼いた上に、刻んだネギなどを乗せてさらに焼きソースをかけた物で、お好み焼きの前身であるとも言われています。一銭で食べられる洋食(当時(大正~昭和初期)はソース=洋食と考えられていたようです)で「一銭洋食」と呼ばれていたようです。お店は現在大和大路四条上ってすぐの東側にありますが、以前(30年ぐらい前まででしょうか?)そこから大和大路をさらに上った(北に行った)白川路のところにありました。今は鳥新という親子丼と焼き鳥の店があるところです。また京都高島屋の地下食品売り場にも出店していますね。
色々と前置きが長くなりましたが、ここからは昨夜の晩酌です。
後期分院の白磁盃はこれまで何度かこちらでご紹介して来ました。もう何回目になるか分かりませんが(笑)。碗形というより筒に近い立ち上がりのいい盃です。官窯の作なんですが形に歪みが見られるのは李朝らしいところですね。口部に欠けの金継ぎが施されています。
染付の乳瓶も何回目の登板になるか分かりません(笑)。李朝後期の民窯の作でしょう。後期分院の染付乳瓶だと相当高価になりますが。胴部2面に染付で蘭草紋が描かれています。乳瓶は初めての母乳をお供えした器と言われています。容量は2合です。キズはありません。
お料理の方ですが、壹錢洋食は李朝初期堅手の大皿に、ほうれん草のお浸しは李朝初期白磁の小皿に、茄子・南瓜・筍・いんげんの煮物は高麗青磁象嵌菊花紋八角小鉢に、それぞれ盛り付けてみました。今回は料理を盛った器の写真も挙げています。
最後の新聞のコピーのようなものは壹錢洋食の包装紙です。二・二六事件の時の朝日新聞ですね。昔からこれです。