「昨夜の晩酌」
こちら「昨夜の晩酌」でご紹介している酒器やその他の器は、基本的には私の自宅にあって店頭には出ていないもの達です。
こちらでご紹介した酒器やその他の器の中で、もしご関心をお持ちになられたものがありましたら、「お問い合わせ」欄よりお知らせください。ご関心を持たれた品、ご来店日をお知らせ頂けましたら、店の方へ持って参ります。
昨夜の晩酌
久しぶりの昨夜の晩酌です。
その間、飲んでなかったのかというと、そうではありません。その間はビールだけ飲んでまして、日本酒を飲んでいませんでした。日本酒を李朝・高麗の徳利と盃で飲んでないと記事になりませんので、こちらへの投稿が久しぶりになったということです(笑)。
高麗青磁の徳利は「これ前にも見たぞ!」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、同時代・同手の別物です。よく見ていただくと、青磁釉の発色が全く違います。胴の約3分の2ほどが茶色く色変わりしています。きれいな青磁釉の部分が一番多く見える面をこちらに向けて撮影しましたので、裏側は全て茶色く変色しています。また、写真では分かりにくいですが、口縁に欠けが3か所あり金直しが施してありますし、側面の高台付近は全体的にカセています。
こうなると、先に「翡色青磁というに相応しい」として紹介した青磁徳利とは、お値段では10分の1とまではいきませんがそれに近いほどの差になります。それでも本歌の高麗青磁ですので、ビギナーの方はこのあたりから始めて、先にご紹介したものを「いつかは」という目標に楽しまれたらいいのではないかと思います。
盃は分院末期のもので、私が初めて手に入れた李朝の盃です。写真ではよく分かりませんが、見込みが渦巻になっていて、お酒を注いだ時の景色もいいです。もう20年以上も前になりますが、ソウルの長安坪で購入した時はうれしくて、しばらくは毎晩これで飲んでいました。昨夜、久しぶりに引っ張り出し来て飲んでみました。初心忘るべからずですね。
おでんは李朝末期の鉢に、ふき煮は李朝初期の堅手小鉢に盛り付けてみました。
今日は定休日ですので、午後から大阪市立東洋陶磁美術館の特別展「高麗青磁ーヒスイのきらめき」を観に行ってきます。