「昨夜の晩酌」
こちら「昨夜の晩酌」でご紹介している酒器やその他の器は、基本的には私の自宅にあって店頭には出ていないもの達です。
こちらでご紹介した酒器やその他の器の中で、もしご関心をお持ちになられたものがありましたら、「お問い合わせ」欄よりお知らせください。ご関心を持たれた品、ご来店日をお知らせ頂けましたら、店の方へ持って参ります。
昨夜の晩酌
昨夜の晩酌です。
白磁の徳利は丸っこくて可愛らしい形状です。李朝末期の民窯のものです。写真では少し分かり難いもしれませんが、首のすぐ下の胴の部分に一箇所、ポツンと一滴しずくが落ちたように鉄砂が出ています。顔料を落としたものではなく、窯で焼かれたときに土から鉄分が染み出たものと思いますが、これがこの徳利のチャームポイントです。1990年代、ソウル在住時に仁寺洞の骨董店で購入したものです。当時現地で普段使いによく登板させていました。
李朝初期堅手の盃は、高台の作りが高い珍しい形状のものです。口径8cmと盃としてサイズもいいです。口縁に一箇所傷がありましたので、専門家に修理に出して金継してもらっています。こちらもやはり仁寺洞の別の骨董店で購入したものです。
どちらのお店も今はもう無くなってしまいました。両店とも、当時店主がご高齢の方でしたので、もうお亡くなりになったのかもしれません。
鯖の味噌漬けは李朝後期分院の白磁皿に、煮豆は三島の小鉢に盛り付けてみました。三島の小鉢は、日本酒には少し大きいのですが、徳利を使うのが面倒な時にコップ酒の感覚で使ったりします。また、マッコリを飲む時にもよく使っています。多用途に使える便利なものです。