「昨夜の晩酌」
こちら「昨夜の晩酌」でご紹介している酒器やその他の器は、基本的には私の自宅にあって店頭には出ていないもの達です。
こちらでご紹介した酒器やその他の器の中で、もしご関心をお持ちになられたものがありましたら、「お問い合わせ」欄よりお知らせください。ご関心を持たれた品、ご来店日をお知らせ頂けましたら、店の方へ持って参ります。
昨夜の晩酌
昨夜の晩酌です。
実を言うと、昨夜は飲みの予定ではなかったのですが、実家からおでんをもらったので、急遽飲みになりました(笑)。
そのおでんは、李朝末期の鉢に盛り付けました。最大径が18cm程ありますので、おでんや煮物類を盛るのに重宝します。また、深みがあり冷めにくいので、麻婆豆腐を作った時にもこれに盛り付けます。この手のものが一つあると便利です。
黒高麗の徳利は、形よく、小さくて可愛らしいものですが、残念ながら容量が1合入りません。8勺程度でしょうか。徳利の場合、容量が1合に満たないと思ったものは買わないのですが、この黒高麗は、可愛さに負けて買ってしまいました。もう10年以上前に購入したと思いますが、やはり容量が1合に満たない徳利なので、晩酌への登板機会は少なかったですね。
粉引の平盃は、見込みに渦巻き状の線刻紋のある大変珍しいものです。金継が1箇所、窯キズが1箇所あり、引っ付きもあり、形はひしゃげています。これを、左手で親指を引っ付きの陶片に掛けて持つと飲みやすいです。そうやって持つと、口縁の向こう側に白泥の垂れが見え(写真では盃の上方、窯キズのすぐ右です)、見込みの渦巻き、手前中央付近の帯状の白泥の流れと相俟って、大変良い景色です。やや大ぶりの平盃ですが、楽しめるものです。
からしをのせた小皿は、李朝末期分院の染付福字紋小皿です。裏面にもなずな紋が描かれています。