「昨夜の晩酌」
こちら「昨夜の晩酌」でご紹介している酒器やその他の器は、基本的には私の自宅にあって店頭には出ていないもの達です。
こちらでご紹介した酒器やその他の器の中で、もしご関心をお持ちになられたものがありましたら、「お問い合わせ」欄よりお知らせください。ご関心を持たれた品、ご来店日をお知らせ頂けましたら、店の方へ持って参ります。
昨夜の晩酌(新旧酒器共演の巻)
昨夜の晩酌です。
ところで、このところタイトルに変な副題が付くようになっていますが、これは同じ「昨夜の晩酌」というタイトルの記事がどんどん増えて行ってしまうので、整理のためにつけているものです。例えば、振り返って「あの回の盃」といったような時に、副題をつけてないと分かり難いので、今後便宜上付けていきます。なので、内容とドはまりでは無い場合もあるかもしれませんが、そんな時は苦笑いでスルーしてくださいますよう、よろしくお願いいたします(笑)。
前振りが長くなってしまいましたが、気を取り直して、昨夜の晩酌です。写真手前の李朝末期の井戸手の盃は、先月の訪韓時に踏十里古美術商街で、前回の(カラスミの巻)でご紹介した盃と一緒に購入したものです。こちらはやや大ぶりで深さもあり、ぐいぐいやりたい方にはピッタリでしょう。全体に細かい貫入が張り巡らされており、高台周辺には僅かですがカイラギも見られます。こちらも、これからさらに使えば、よい姿に育っていくこと間違いなしです。
最新購入の盃に対して、盤口の高麗青磁徳利は、私がソウル在住の1990年代末にソウルの長安坪で購入したものです。胴にひっつきとひっつきの剥がれが、一カ所ずつあります。写真では分かり難いかもしれませんが、向かって右がひっつきで、左のやや下の方にあるのが剥がれです。キズはキズなのですが、ここに指を掛けてつかむと滑り止めになるという利点もあります。実はこの徳利、底の高台内側に細い窯キズが有ったのですが、買う時にはひっつきと剥がれに気をとられて、見落としていました。家に帰って水を入れてみると結構漏れましたので、自分で金継して止めました(笑)。
この手の土物の徳利は、使った後に乾かすのが結構大変で、ちゃんと乾燥させてから仕舞わないと、直ぐに内部がカビてしまいます。私は、1日逆さにして水を切った後、ガスファンヒーターの前に置いてカラカラに乾かせてから仕舞うようにしています。なので、ガスファンヒーターを使う冬場以外の季節には、この手の土物の徳利は使わないようにしています(笑)。但し、この方法は直しのある物には向きませんので、もし行なう場合は熱風を当てる時間を短くして、何度かに分けて行う必要があります。今回もそうしました。
お料理の方ですが、七味唐辛子ピリ辛焼き鳥は李朝後期分院の白磁皿に、オクラのオカカ和えは三島の小皿に、おからは三島の小鉢にそれぞれ盛り付けました。