「昨夜の晩酌」
こちら「昨夜の晩酌」でご紹介している酒器やその他の器は、基本的には私の自宅にあって店頭には出ていないもの達です。
こちらでご紹介した酒器やその他の器の中で、もしご関心をお持ちになられたものがありましたら、「お問い合わせ」欄よりお知らせください。ご関心を持たれた品、ご来店日をお知らせ頂けましたら、店の方へ持って参ります。
昨夜の晩酌(日韓交流の巻)
昨夜の晩酌です。
昨夜は特に飲む予定ではなかったのですが、鯛のあら炊きをもらいましたので、これでご飯ではなくやっぱり酒かなということで、飲みになってしまいました(笑)。
初期堅手の徳利は無傷完品です。色は真っ白ではなく青みがかったグレーで、これはこれできれいです。下ぶくれのポテッとした形状も私好みです。容量は1合半ぐらいです。見た目にはもっと入りそうなのですが、厚手でずっしりと手取りの重いタイプなので、思ったほど入りません。なので独酌によいサイズです。
赤上がりの高台の高い盃は、類品を見ない珍しいものです。時代は李朝初期でいいと思います。高台に目立たない小さな欠けが一つある以外には傷はありません。最近はあまり使ってなかったのですが、サイズもよく使いやすいです。このような赤上がりのものというのは、よく見られる青っぽい肌のものに比べ、数も少なく、柔らかい感じがするため、好まれる傾向が強いようです。
お料理の方は、鯛のあら炊きは李朝初期の堅手皿に、ウドのきんぴらは色絵伊万里の向付に盛り付けてみました。今回、珍しくウドのきんぴらを李朝の器ではなく伊万里に盛り付けたのですが、意識してしたものではなく、何の考えもなくこちらに盛り付けてゴマを振ってから、あっ!と気づいたのでした。李朝・高麗の器に盛り付け直そうかとも思ったのですが、ゴマも撒いてしまったし、もう一度きれいに盛り直すのも難しそうなので、まあたまにはこういうのもいいか、ということでそのままにしました。
この器は、普段食事の時にもずく酢などを盛るのに使っています。時代は、私はあまり詳しくないのですが、江戸後期もなく明治かなと思って使ってました。もし、詳しい方がご覧になられましたら、ご教示ください。
鯛のあら炊きは、骨にへばりついた身も美味しいですが、なんといっても目玉がおいしいですよね。箸でほじくり出して、ちゅるちゅるといただきました。コラーゲンたっぷりですよ(笑)。