「昨夜の晩酌」
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昨夜の晩酌(懐かしの金海手徳利の巻)
昨夜の晩酌です。
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初期堅手の徳利は金海のような肌です。容量は2合を少し超えます。傷物で口に数箇所と高台にも1箇所銀直しがあります。この直しがあまり上手なものではなく、気に入らなかったのですが、これをまた金直しにやり直してもらったら相当高くつきそうなので、このままで使っています。最初、高台の周辺に小さく並んで2箇所、1cmと1.5cmぐらいのシミが出ていたので、これは育つ手だと思い購入しました。12,3年前だったでしょうか。
購入してから半年ぐらいの間、ほぼ毎日のように使っていたら2枚目の写真のように、シミがどんどん広がって行きました。当時はこれでお代わりして飲んでました(笑)。これぐらい育って味がついてくれると楽しいですよね。
李朝白磁の盃は、分院末期のものです。すなわち、官窯であった分院が19世紀末に民営化(民窯)された後のものです。分院末期のこのような発色の悪い白磁盃は、私はがソウルにいた90年代末頃には、ソウルの骨董屋でまだまだ結構拾えたんですが、今は少なくなりましたね。この盃、よく見るこの手のものに比べて立ち上がりがあって、高く深い造りになっています。3枚目の写真で、同じ手の盃と並べていますので、こちらを見ていただくと分かりやすいと思います。
子持ち鮎の甘露煮は李朝初期の白磁皿に、うざく(きゅうりと鰻の酢の物)は三島の小鉢に、こんにゃく煮は李朝初期の堅手小鉢に盛り付けてみました。