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昨夜の晩酌(10年放置の口欠け堅手徳利の巻) - 韓国骨董 李好

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昨夜の晩酌

「昨夜の晩酌」

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昨夜の晩酌(10年放置の口欠け堅手徳利の巻)

カテゴリ: 昨夜の晩酌 作成日:2020年10月31日(土)

DSC 1647 2久しぶりの昨夜の晩酌です。約2週間空きましたかね。それでも今月は3度目ですね。約2週間の間、飲んでなかったかというとそうではなく、ビール(厳密には「麦とホップ」ですが)は、ほぼ毎日のように飲んでましたよ(笑)。日本酒(菊正)で李朝酒器と器を使っての晩酌が今月3回目となりますね(笑)。 

糖尿のくせに、毎日ビール飲んでたらダメじゃんと思われるかもしれませんが、前回の検査の前に1日2食、パン食無し、米食を控えて晩はご飯の代わりにビール(くどいですが、厳密には「麦とホップ」)を飲む、という食生活で数値が大幅に改善されていたので、その生活を続けてみているところなんです。来月12日(木)にまた検査がありますので、それでどうなっているかが楽しみです。悪化してたらショックですよね(笑)。

徳利は初期堅手のものですが、ご覧のとおり、口が半分ぐらい欠損しています。高台にも結構な欠けがありますし、肌にも結構カセが見られます。この徳利は、東寺・弘法市と北野天満宮・天神市に出店していたキム社長のところで、もう10年以上前に購入したものです。元々は口の欠損部分には、共直しがされていました。これがまた下手な共色直しで、どこからどう見てもこことこことここの部分が共直しだな、というのははっきりわかるレベルのものでした(笑)。さらに汚れもひどかったです。そんなコンディションでしたが、形もいいし穴も大きくて使い易そうだったので、安価で買い取ったのでした。その頃は下手ながら、自分で金継ぎをしたりしてましたのでね。今はもうしませんけど(笑)。

直したら結構いい徳利に化けるかもねと、甘い考えで煮沸して共直しの部分を外してみたら、イメージしてたよりも欠損部分が大きくて(当たり前ですよね、ほぼ半分は無いんですから(笑))、これはとても自分の手に負えそうにないなと思いました。しかしながら、プロに直しをお願いしたら徳利の値段の数倍になりそうでしたので、直しは諦めました。そして、そのまま何年も放置していたのですが、1年ほど前にハイターの原液に数か月浸け置いて汚れを落とし、その後また放置していたものでした。

そんな訳で、実はこの徳利を使うのは昨夜が初めてでした。使ってみると、口が半分欠けているとは言え、半分はほぼ原形を留めて残っていますので、そちらからお酒を注げば、何の問題もありません。また、高台の周りや胴部に青い釉薬がボツボツと溜まっており、これも結構いい景色です。しかしながら、やっぱり徳利よりは花活けの方がいいかも知れませんね(笑)。

盃は、李朝後期の民窯で焼かれたものでしょう。釉薬の色が、現物はもう少し黄土色といいますか、黄色っぽい色をしています。1枚目の写真の色が一番現物に近いです。見込に貫入、釉流れも見られ、口縁には時代ニュウが数本出ています。時代ニュウというのは打撃によって生じたニュウとは違い、時代を経てこのように表れるもので、陶器によく見られるもののようです。高台というか底が窪んでおり、そこが赤く発色しています。また周辺にもポツポツと雨漏りが見られます。形も端正な造りで、私が持っている盃の中では、珍しい物の部類に入ります。

お料理の方は、李朝初期の金海手の皿に、クルミ胡麻豆腐は李朝末期分院の染付皿に、豆ひじき煮は高麗青磁の小鉢に、それぞれ盛り付けてみました。

次回は、来月の検査の後になりますね。

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