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昨夜の晩酌(♪ボロは着てても心の錦ヘビ盃の巻) - 韓国骨董 李好

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昨夜の晩酌

「昨夜の晩酌」

こちら「昨夜の晩酌」でご紹介している酒器やその他の器は、基本的には私の自宅にあって店頭には出ていないもの達です。

こちらでご紹介した酒器やその他の器の中で、もしご関心をお持ちになられたものがありましたら、「お問い合わせ」欄よりお知らせください。ご関心を持たれた品、ご来店日をお知らせ頂けましたら、店の方へ持って参ります。 

昨夜の晩酌(♪ボロは着てても心の錦ヘビ盃の巻)

カテゴリ: 昨夜の晩酌 作成日:2021年02月14日(日)

DSC 2729 2昨夜は、東北地方を中心地とした地域で大きな地震がありましたね。夜11時過ぎ頃でしたね。

テレビでTBSの「新・情報7daysニュースキャスター」を見ていたのですが、CMの後に画面が変わったら、司会の安住アナウンサーがヘルメット被ってて「今、大きな地震がありました!」みたいなことを言った後は、ずっと地震の報道に変わってしまいました。福島県沖が震源で最大震度6強のところがあったようで、かなり大きな地震でした。今も余震も頻発しているようなので、東北地方の方々はどうぞご用心ください。せめて津波が来なかったのが不幸中の幸いでしたね。

昨夜の晩酌ですが、伊羅保の徳利は以前にも1度ご紹介しました。無傷完品で緑釉のきれいな、丸っこくって可愛らしい形状の徳利です。形は可愛らしいのですが、容量は2合強と決して可愛くはありません(笑)。昔はこれぐらいのサイズでお代わりが基本だったんですけどね(笑)。(過去の紹介記事へはこちらをクリック)

盃の方は、90年代にソウルにいた時に踏十里古美術商街の今は無きとある店で見つけたものでした。今も高台というか底の部分に、黒くなったところが残っていますが、最初入手した時は、底部分を中心にこの黒くなった部分が広くあって、焼け跡から掘り出されたのかと思う程でした。口縁と底にも欠けがあり、底とその周辺は、カセにより釉薬が剥がれ落ちている状態でした。正に満身創痍のボロボロ状態で、こんなものは韓国人の客は絶対に誰も買わないだろうなと思いながら、何とかしてみようと思って購入しました。

まずは、黒いのを取り除くためにハイターに浸けました。普通、磁器の油染み等を取り除く際には、ハイターの原液に数か月単位で浸け置くのですが、これはカセがひどいため、水と半々に薄めたものに一晩だけ浸けてみました。その後、欠けの部分を自分で金継ぎしてみました。

そこまで手を入れてみると、まあ、それなりに自分としては見られるようになったなと思い、当時のソウルの部屋で一人飲んでみました。そうすると、これが酒を注いだ時の見込みの景色がよくて、結構気に入って一時よく使っていました。青井戸のような色の肌に刻まれた貫入に酒が滲みると、肌の色と貫入はさらに深くなり、徐々に薄っすらと赤みを帯びてきます。その見込の景色が私にはニシキヘビの模様のように感じ、自分で勝手にニシキヘビ盃と名付けて愛用していました。まあ、本物のニシキヘビの柄は、そんなにハッキリとは知らないんですがね。イメージですね、イメージ(笑)。

冷静に見てみると、それほど高く評価できるような盃ではないんですが、やっぱり、自分が手をかけて、ここまで再生したという気持ちがあって、嬉しかったんでしょうね。久しぶりに使ってみて、当時のことを思い出して、懐かしかったですね。また早く新型コロナ禍が収束して、ソウルに行きたいですね。今はそれが一番の願いですね。

鯖の旨煮は李朝後期分院の白磁皿に、胡桃胡麻豆腐は青磁の小皿に、金平ごぼうは三島の小鉢に盛り付けてみました。青磁の小皿は、李朝初期のもので、高麗青磁から三島への過渡期のものでしょう。

今回の副題は、ちょっと無理がありましたかね。苦笑いで見過ごしてくださいね(笑)。

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