「昨夜の晩酌」
こちら「昨夜の晩酌」でご紹介している酒器やその他の器は、基本的には私の自宅にあって店頭には出ていないもの達です。
こちらでご紹介した酒器やその他の器の中で、もしご関心をお持ちになられたものがありましたら、「お問い合わせ」欄よりお知らせください。ご関心を持たれた品、ご来店日をお知らせ頂けましたら、店の方へ持って参ります。
昨夜の晩酌(初登板の丸っこい堅手盃の巻)
昨日は夕方、ものすごい雨が降りました。横殴りの大雨で雷も鳴ってました。午後5時頃から本格的に降ってきましたので、6時に店閉めて帰れるか心配しましたが、幸い6時ごろには小降りになってましたので助かりました。梅雨の雨という感じではなく、熱帯地方のスコールのような感じでしたね。ビックリでした。京都は今日も一日、雨が降ったりやんだりのお天気のようです。
で、昨夜の晩酌です。
刷毛目徳利は、以前にも一度こちらでご紹介したことがあります。口部の1か所と胴部に数か所、最初共直しがされていたのですが、金継にしてもらったものです。詳細につきましては、2019年4月16日作成の記事をご覧ください(2019年4月16日作成「おかえりなさいの巻」へはこちらをクリック)。口が小さいので、口部がスリ落とされているのかと思われるかもしれませんが、これがオリジナルです。容量は約1合半ほどです。
李朝初期の堅手盃は今回が初登板です。口径が5.5cm、高さ4.5cmと小ぶりな盃です。写真では青く写っていますが、実物はこんなに青くはありません。グレーです。最初の写真の色が現物に近いです。一応高台が形成されていますが、底はベタ底の砂付きになっていますので、明器であったのかも知れません。肌の色はよくありませんが、丸っこくて可愛らしく、口がぴっと外に反っているので、お酒がスルスルと入って来て飲みやすい盃です。今まであまり使ってなかったのですが、昨日久しぶりに使ってみて、結構気に入ってしまいました(笑)。
お料理の方ですが、牛肉の野菜巻は後期分院の白磁皿に、胡瓜とタコの酢の物は高麗青磁の小鉢に、茄子のお浸しは李朝初期堅手小鉢に、それぞれ盛り付けてみました。高麗青磁小鉢の金継は、随分前に私自身がしたものです。こちらは大ぶりの盃としても使えます。牛肉がちょっと焦げましたが、私はこれぐらいの方が好きです。