「昨夜の晩酌」
こちら「昨夜の晩酌」でご紹介している酒器やその他の器は、基本的には私の自宅にあって店頭には出ていないもの達です。
こちらでご紹介した酒器やその他の器の中で、もしご関心をお持ちになられたものがありましたら、「お問い合わせ」欄よりお知らせください。ご関心を持たれた品、ご来店日をお知らせ頂けましたら、店の方へ持って参ります。
昨夜の晩酌(ダブル初登板の堅手酒器の巻)
台風16号が接近中ですね。かなり大型の台風のようで心配していましたが、予想されていた進路の中でも東寄りのルートを進むようで、どうやら日本への上陸はなさそうです。少し安心ですね。ただ、今後は日本の太平洋側を北東へ進むようで、10月1日~2日あたりに東海・関東・東北の太平洋側に接近し、影響を及ぼすことが予想されています。同地域の方は、どうぞご用心くださいね。
昨夜の晩酌です。鶏の手羽がありましたので、焼いていただきました。元々醬油タレに漬けてあったものを、ガスレンジの魚焼き機で焼いただけなんですが、このようにパリッと焼くと美味しいですよ。この焼き加減が結構難しいんですよね。時間かけて中までしっかり火を通さないと、中が生焼けになるし、焼き過ぎると焦げてしまいますのでね。昨夜は美味しく焼けましたよ。自画自賛ですね(笑)。中火で時間かけて焼くといいようですね。皿は分院末期の染付なずな紋の皿です。その後ろの李朝初期堅手の小鉢に盛ったのは、オクラとキノコ、ワカメ、春雨などのネバネバサラダです。
酒器の方ですが、李朝初期の堅手徳利は、パッと見には無傷のようですが、口縁に極小のホツに銀継ぎが施されています。他にはキズも直しもありません。青白色のきれいな肌の徳利です。その青い釉薬が高台のあたりで釉溜りを作っており、何んともよい景色です。容量は1合と独酌サイズです。穴も大きめで使い易い徳利です。写真はいずれも少し青みが強く出ています。割り引いて見てくださいね(笑)。
盃は、李朝初期堅手の耳盃です。薄手でサイズもよく、酒器としてとても良いのですが、少しキズがあります。口縁に欠け3箇所の金継ぎがあり、そこからニュウも出ています。両耳にも金継ぎがあります。でもまあ、この程度のキズなら許容範囲内でしょう。耳が片方、もしくは両方とも直しの物が多いですからね。金継ぎしてあればいいのですが、韓国の骨董店で見つけるとまず共色直しがされていますからね。まあ、この形状ですからね。発掘で無傷完品で出て来ることがあれば、それこそ奇跡のような話ですよね。耳盃の肌の色はグレーです。最後の写真はこれも青みが強く出てしまっています。4枚目の写真が現物に近いです。
今回の酒器は盃、徳利共に初登板でした。