「京のお食事処」
こちらでは、京都のお食事処をご紹介しております。
京都の骨董街にいらっしゃった方々のお役に立つよう、骨董街や骨董市への行き帰りなどに、ご利用していただきやすい地理的条件のお店を中心にご案内しております。
1,000円以内のランチから懐石やコース料理まで幅広くご紹介しておりますので、京都へお越しの折には、ぜひご参考になさってください。
うなぎ おぜき
昨日のお昼ですが、天神さんの帰りに千本上立売の方まで足を延ばして、おぜきさんでお昼の鰻丼セットをいただいてきました。
おぜきさんは、上京区の千本上立売を下がった(南に行った)ところにある鰻屋さんです。表で鰻や鮎などの川魚を焼いて販売されていまして、一見すると鰻を販売している鰻屋さんなのですが、お店の奥のお座敷で鰻丼が食べられるのです。
お店は京都の伝統家屋独特の奥深い、いわゆる「鰻の寝床」のようになっており一番奥にお庭があり、その手前に食事ができるお座敷があります。お座敷に行く途中に井戸もあったりします。
お部屋の方は、奥の庭に面したところに2人用のテーブルがあり、中央に一本の天然木から作られた大きなテーブルがあります。こちらには6人座れるでしょうか。お庭の方は、全く手入れがされておらず、枯れた草花が植わった植木鉢がたくさん置かれています。この植木鉢をどかすだけでも、だいぶん庭の感じがよくなると思うのですが、ちょっと残念です。
お昼の鰻丼セットは、うなぎ1匹分の4,600円(税込)と半匹分の2,800円(税込)がありますが、この日は1匹分の方をいただきました。10月から消費税率が上がりますので、来月以降お値段は変わるのかもしれません。
内容は、鰻丼に肝吸い、出し巻2切れとうざく、漬物が付いていました。こちらの鰻は、江戸前のように蒸す工程がありません。蒸さずに、素焼きにした鰻にタレをつけて炭火でパリっと香ばしく焼いてあります。私は京都人ですが、鰻は江戸前のあの蒸してから焼いた、ふわっとした触感が個人的には好きですが、これはこれで美味しいです。1匹分にしたので、お腹もいい感じでいっぱいになりました。腹持ちもよかったです。
こちらのお昼のお食事は11:30~14:00の営業です。夜も予約のみでされるようです。ご希望があれば、電話(075-461-2655)にてお問い合わせください。表のお店の営業時間は11:00~19:00で日曜定休です(その他不定休あり)。
一つ注意事項があります。こちらのお店は、お客様がご来店後に鰻をさばいて焼いてくださいますので、お料理が出てくるまでには40分程度かかります。さらに、こちらの鰻は蒸す工程が無い分、焦げやすいので何度もひっくり返しながら焼き上げていくため、焼くのに時間がかかるのだそうです。なので、時間に余裕のある時にはいいのですが、あまり時間に余裕のない時にはお勧めできません。ぜひ、余裕をもって町家で炭火焼き鰻をお楽しみください。