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李好のヌシ 第五話 酒器扁 「盃2点」 - 韓国骨董 李好

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李好のヌシ

「李好のヌシ」

当店で開店時から売れずに店頭にある商品を当店の「ヌシ」としてご紹介いたします。

売れていないからと言ってつまらないものだということではなく、存在に気付いてもらっていなかったり、そもそもそれが何なのか分からずにスルーされて来たような商品を、ここでご紹介・ご説明しおります。

よく他店のホームページ等の新着商品や自慢の商品の紹介などとは、趣向を変えた形での商品紹介にしています。

李好のヌシ 第五話 酒器扁 「盃2点」

カテゴリ: 李好のヌシ 作成日:2020年09月27日(日)

DSCN5197 2今月2度目のヌシ様のご登場です。今回で第五話となりましたが、ヌシの定義とこのシリーズの趣旨につきましては第一話に詳しいので、そちらをご参照くださいね(「李好のヌシ 第一話(2020年8月7日作成の記事)へは、こちらをクリック)。

今回も酒器のヌシ様をご紹介いたします。当店の得意分野の李朝酒器から、前回はアジのいい堅手徳利をご紹介しましたが、今回は盃です。私が李朝物の収集を、酒器の中でも盃から始めたということは、これまでもこちらで何度か申し上げて来ましたが、約20年の間、李朝の盃は見つけたら片っ端から購入していました。その際の基準は、時代がある物、サイズが酒器として適当である物、できるだけキズの無い物という3点でした。そんな訳で、李朝の盃に関しては韓国の骨董店よりも豊富にございます。実際に当店で最もよくお買い上げいただいている商品が盃です。粉引や刷毛目の少々お値段のするものは、さすがにそうそうは出ないのですが、2~3万円程度のお手頃なお値段の物がよく出ますね。

しかしながら、ここにご紹介する盃2点につきましては、開店当初から店に置いているのですが、今日まで売れずにヌシ化してしまわれましたね(笑)。2点とも大変魅力のある、そしてなかなかお目にかかれない貴重な盃なんですけどね。

それではご紹介してまいります。まずは1枚目写真の向かって右の方から。こちらは時代が李朝初期ですので、堅手盃ですね。グリーンがかった釉薬にゴマふりのようになった肌は、初期の堅手にたまに見られるものです。この手のものは、数は少ないのですが、だからといって特にこういったタイプが人気があるという訳ではありません。しかしながら、釉薬にはカセなど全く見られず、肌はつやつやです。よく焼成されており、爪先で口縁部をはじくと、キーンと高いいい音を響かせてくれます。見込みには初期の器に見られる鏡がありますが、さらにその中心部分にも、丸い掘り込みが見られるのが面白いです。また、高台が少し高く作られているところも魅力ですね。高台脇には火間も見られます。底はベタ底の砂付きになっています。口径が7.6~7.8cmとサイズもベストです。さらに嬉しいことには無傷完品です。時代もいいですしね。

これがなぜ売れない!私は好きですけどねえ、この盃。ただ、よく焼けていて釉薬がしっかりしていますので、使用によってシミがついていいアジになっていくというタイプではありませんが。実はこの盃、開店当初に一度は売約済みになったんですが、2か月ぐらい支払いが無く、結局キャンセルされてしまい今日に至っております(笑)。

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もう一つ。こちらも高台が高い作りになっています。ベタ底の砂付きという点も共通していますね。しかしながら、堅手に比べると砂付きが粗い感じがします。こちらは時代が李朝後期のものになります。堅手というのは、本来は李朝初期の物に対して使うものですが、最近はこのような民窯で焼かれたと思われる色の悪い白磁を、時代関係なく堅手といっているようですね。だからこの手のものも、世間では堅手の盃といわれることが多いようですね。

こちらは口径が8.9cmで浅い作りになっていますので、サイズのいい平盃の高台を高くしたような感じです。見込みの青い釉薬は美しいです。また、この盃の一番面白いところは、見込みが渦巻きになっているところでしょう。見込みには鉄砂の粒が、大きめのもの2箇所、小さいもの6箇所ぐらいが見えますが、これらは胎土に含まれた鉄分が焼成時に表面に現れたものでしょう。こちらは先の堅手に比べると、厚手になっており若干手取りが重いです。このあたりも時代による違いですね。

こちらも使用によりシミが出て来る、所謂育つタイプではありませんが、十分に見どころの多い魅力的な盃です。口縁にニュウが1本あります。

2点ともまだしばらく売れないようなら、第四話の堅手徳利と一緒に持ち帰って晩酌し、ネタ作りに貢献していただこうかと考えています(笑)。

【追伸】こちらの盃は2点とも無事年内に売れました。ありがとうございました。

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