「昨夜の晩酌」
こちら「昨夜の晩酌」でご紹介している酒器やその他の器は、基本的には私の自宅にあって店頭には出ていないもの達です。
こちらでご紹介した酒器やその他の器の中で、もしご関心をお持ちになられたものがありましたら、「お問い合わせ」欄よりお知らせください。ご関心を持たれた品、ご来店日をお知らせ頂けましたら、店の方へ持って参ります。
昨夜の晩酌(ドキドキ青井戸手盃の巻)
昨日、京大病院で糖尿の検査を受けまして、無事に数値が大幅に下がっておりました。と言っても、前回の数値が高過ぎましたので、まだ正常値には程遠いのですが、前回の検査以降は節酒し、間食も一切やめておりましたので、その成果が出て何よりでした。努力の結果が数値に表れてくれないとモチベーションが下がってしまいますからね。しかしながら、現在の新型コロナウィルスの感染拡大防止のための活動自粛と同様に、これで安心して気を緩めてしまうとリバウンドしてしまいますので、今後とも摂生に努めてゆきたいと思います。今後も晩酌は月3回程度のペースを守ってやっていく予定です。
そんな訳で、久しぶりの昨夜の晩酌です。
徳利は新羅か高麗の土器です。以前にご紹介した米色青磁と同様に、その形状は片側だけが平たくなった扁壺です。米色青磁の扁壺徳利については、2019年11月09日作成の「昨夜の晩酌(金継ぎ第1号盃の巻)」をご参照ください(2019年11月09日作成の「昨夜の晩酌(金継ぎ第1号盃の巻)」へはこちらをクリック)。容量は、ちゃんと測ったわけではないのですが、これで1合7~8勺ぐらいは入ります。この徳利も本当に久しぶりに使いましたね。底はベタ底なのですが、その底に小さな欠けが1箇所あったくらいで状態はいいです。ちなみに、副題の「ドキドキ」は、この「土器」の徳利にかけたものなんですよ(笑)。分かり難いですね(笑)。
青井戸手の盃は、底に小さな欠けがありますが、他にキズは無く状態の良いものです。底には写真のようにカイラギも見られます。購入したのは10年以上前だったと思います。サイズもよく申し分ないのですが、これもあまり育つ手ではないので、意外にもあまり使っていませんでした。購入してすぐに2,3回使って、あとは思い出した時に時々という感じでしたね。この「昨夜の晩酌」を書くようになったお蔭で、あまり使っていなかった酒器を引っ張り出して使うようになりました。なかには、存在さえ忘れかけていたような酒器を再び使うことができる機会となり、懐かしい想いはもちろんのこと、その酒器の良さを再確認できたりと、有意義なものとなっています。
イカとキュウリのピリ辛炒めは李朝初期の白磁皿に、大根とお揚げの炊いたんは高麗青磁の小鉢に、出し巻は李朝後期分院の染付壽字紋小皿にそれぞれ盛り付けてみました。染付壽字紋小皿は出し巻がのっているため見えませんが、最後の写真のように見込みに「壽」の字が書かれています。