「昨夜の晩酌」
こちら「昨夜の晩酌」でご紹介している酒器やその他の器は、基本的には私の自宅にあって店頭には出ていないもの達です。
こちらでご紹介した酒器やその他の器の中で、もしご関心をお持ちになられたものがありましたら、「お問い合わせ」欄よりお知らせください。ご関心を持たれた品、ご来店日をお知らせ頂けましたら、店の方へ持って参ります。
昨夜の晩酌(鶏龍山コンビの巻)
昨日までの4日間夏期休業させていただいていましたが、今日からまた通常営業しております。
4日間お休みしたといっても、新型コロナ禍で例年のようにソウルに行くこともできず、また外を出歩くのも危険な程の猛暑のため、に11日(火)にお墓参り、14日(金)実家での盆参り以外は、買い物に行く以外にはほぼ外出もせず、自宅のクーラーの効いた部屋で、ずっと休んでました(笑)。仕方ないですよね。連日36~37℃の猛暑日でしたらからね。京都はまた気温だけでなく湿度が高いので、本当に気分が悪くなります。休み前の話ですが、仕事終えて自宅に帰ってきたら室内の温度が33.9℃でした。今日の京都の予想最高気温は38℃だそうです。こんな猛暑が来週まで続くようです。皆様もこの夏は、熱中症対策と新型コロナ感染対策の両方に、くれぐれもお気を付けください。
さて、夏期休業の最終日であった昨日、久しぶりの晩酌をしました。と言いますが、日本酒で李朝の酒器・食器を使用しての晩酌は久しぶりですが、その間、ビールはちょこちょこ飲んでました。来月の検査の数値が心配ですが、まあ夏ですからね、仕方ないでしょう(笑)。ちなみに、ビールと言いましたが、私が普段愛飲しているのはサッポロの「麦とホップ」で、厳密には発泡酒・第3のビールという範疇の物です。発泡酒・第3のビールと言われるものは数多く出回っていますが、「麦とホップ」はコクがあり、その味はほぼビールです。「麦とホップ」を飲むようになってから、他社の発泡酒・第3のビールを飲むと炭酸飲料のように感じます。まだ飲んだことのない方は、ぜひ一度お試しください。
前置きが長くなってしまいましたが、昨夜は日本酒をいただきましたよ。以前まとめ買いした「菊正宗 濃い辛口パック」をいただいてます。1.8ℓパック6本買いましたから、もう年内はお酒買わなくて大丈夫です(笑)(詳細は2020年7月1日作成「今日から7月(2020年)」をこちらをクリックしてご参照ください)。
鶏龍山の絵刷毛目徳利は、容量がおよそ2合8勺と3合を切ります。鶏龍山の徳利はこのような酒徳利として使えるサイズの物が少ないため大変貴重です。口部の大部分が欠損し金直しがされていますが、全体の6分の1程が残っています。その他にはキズや直しもなく、白泥の剥がれもそう目立って大きいものはなく、ひどいカセも見られません。また、迷いなく描かれた絵付けには躍動感があります。この手の物としては、サイズ、状態ともに申し分ないものです。李朝酒器のコレクターなら鶏龍山の徳利は一つは持っておきたいものですよね。ただ、今の私には2合8勺という容量は少し多過ぎますので、昨夜はお酒をいっぱいいっぱいには入れず、2合程度だけ入れていただきました(笑)。
盃の方も鶏龍山の刷毛目編笠盃です。平盃ですが、窯の中でこのように編み笠状にひしゃげてしまったものです。そのひしゃげた部分は、金継ぎがされていますが、呼び継ではなく割れ継ぎのようです。割れ継ぎの陶片部分にも金継が施されています。反対側の口縁部にも欠けの金継ぎとニュウの金継ぎが見られます。キズはありますが、白泥もたっぷり掛かっており、釉薬にカセものなくしっかりとしています。左手で内側にひしゃげた部分に親指をかけて飲むとよいのですが、見込みが思いのほか浅いため、片手で持ち上げて少しでも揺らぐと、口部の細くなった部分からお酒がこぼれてしまいます。なので、しっかり両手で持って持ち上げないとお膳や床をびしょびしょにしてしまうことになりますので、気を付けなければなりません。昨夜もいっぱいこぼしてしまいましたよ(笑)。だからこの盃、実はこれまであんまり使ってなかったんですよね(笑)。
お料理の方は、鯛のあら煮は李朝初期の堅手大皿に、モロヘイヤとえのきだけのお浸しは三島の小鉢に、蛤の佃煮は李朝初期の堅手豆皿に、それぞれ盛り付けてみました。
昨日は、四条花見小路の「かぼちゃのたね」の鰻弁当もいただいていましたので、こちらはシメにいただきました。