「昨夜の晩酌」
こちら「昨夜の晩酌」でご紹介している酒器やその他の器は、基本的には私の自宅にあって店頭には出ていないもの達です。
こちらでご紹介した酒器やその他の器の中で、もしご関心をお持ちになられたものがありましたら、「お問い合わせ」欄よりお知らせください。ご関心を持たれた品、ご来店日をお知らせ頂けましたら、店の方へ持って参ります。
昨夜の晩酌(初登板の初期堅手半筒ベタ底盃の巻)
昨日、京都はまた新型コロナウィルス感染者数が過去最高となりました。全国の感染者数は3,000人を超えましたね。
この状況でも、政府はGoToキャンペーンの停止はしないようです。GoToキャンペーンが新型コロナウィルス感染拡大の原因であるというエビデンスは無いからだそうです。エビデンスは科学的根拠という意味のようですが、新型コロナ禍以来、今まで聞いたことなかったようなカタカタ語が随分使われるようになりましたね。エビデンスは無いか知りませんが、これまで感染症予防対策の基本として、不要不急の外出・移動を控え、密を避ける意味から会食も控えるようにと、国民に訴えてきたのは何だったんでしょうかね。旅行なんて、不要不急の外出・移動以外の何物でもないと思うんですがね。重症患者の増加で医療がひっ迫しているというのに、税金をかけるべきところが間違っていますよね。「勝負の3週間」とか言いながら、税金使って旅行と会食を推奨することを続けている訳ですから、当然ながら感染者数は拡大の一方です。困ったことです。
そんな中、三嶋亭さんの牛肉の味噌漬けをいただきましたので、昨夜は晩酌となりました。李朝酒器で家飲み!感染症対策、できることからやってます(笑)。
三嶋亭さんの味噌漬け牛肉は、ステーキ用の牛肉を白味噌に漬けたものです。多分通販でも購入できると思います。味噌漬けにすると、肉が締まって固くなるのですが、いいお肉は味噌漬けにしても柔らかいです。なので、写真のように切らずにそのままかぶりついていただくのが美味しいです。器は李朝初期の堅手皿です。
自然釉が豪快に流れ落ちる高麗土器の徳利は、以前にもこちらで一度、ご紹介したことがあります。豪快に流れ落ちる自然釉が素晴らしい景色ですが、残念ながら傷物で、写真に写っている面の裏側のあたりにキズが有り、共色直しがされていましたので、銀直しをしてもらいました。入手後に自宅に持ち帰って、煮沸したところ共直しが発覚しました。残念ではありますが、充分に楽しめる徳利です(詳細につきましてはこちらをクリックの上、2019年7月3日「昨夜の晩酌(豪快の巻)」をご参照ください)。
李朝初期の堅手盃は、今回が初登板になります。これも最近入手したという訳ではなく、もう私のところに来てからは10年近くなるのかも知れませんが、こちらでは初めてになりますね。サイズは口径が7.5cmぐらいだったと思います。昨日の晩、自宅で測ったのですが、メモって無かったので忘れてしまいました(笑)。形もすっと垂直に立ち上がった、半筒形と言ったらいいでしょうか、いい形をしていますよね。砂と釉薬で少々荒れてはいますが、ベタ底です。見込の真ん中に小さくて深い丸い穴が彫られています。こういうスタイルの物はあまり見たことがありませんね。まあ、何よりも味がいいですね。このように。見どころの多い盃は、使って楽しいですよね。
あと、水菜とお揚げの炊いたんは、三島の小鉢に盛り付けてみました。
現在、当店では年末・新年用に李朝酒器を追加出品中です。詳細については、こちらをクリックの上、ご確認ください。