「昨夜の晩酌」
こちら「昨夜の晩酌」でご紹介している酒器やその他の器は、基本的には私の自宅にあって店頭には出ていないもの達です。
こちらでご紹介した酒器やその他の器の中で、もしご関心をお持ちになられたものがありましたら、「お問い合わせ」欄よりお知らせください。ご関心を持たれた品、ご来店日をお知らせ頂けましたら、店の方へ持って参ります。
昨夜の晩酌(色白肌の白磁盃の巻)
緊急事態宣言が発出されて、先に発出された1都3県では2週間以上、後発の府県でも2週間近くが経過しました。1日の感染者数は少しずつ減少傾向にはありますが、まだ高い水準ですね。昨日、東京の感染者数が986人と久しぶりに1,000人を切りましたね。まあ、昨日は日曜日でしたからね。被検者数が少なかったからでしょうね。いつものことながら、日曜日と月曜日は低めの数値が出て、火曜日以降に増えるといったパターンでしょうかね。だから、多分今日も低めの感染者数になるのではないでしょうか。京都はここのところずっと100人超えで、昨日も100人超えてましたね。人の出も、観光地や京都駅前などの他府県から観光客で人が増えるような場所は減っていますが、市内の中心地の四条河原町から烏丸あたりは、前回の緊急事態宣言時に比べるとやっぱり多いですね。この分では、2月7日以降も緊急事態宣言解除は難しいですかね。なので、やっぱり家飲みがいいですね。ということで、昨夜の晩酌です(笑)。
李朝初期の白磁徳利は、今回が2度目に登板です。前回は、まだ副題を付けていなかった初期の頃の「昨夜の晩酌」2019年1月30日にご紹介していました(2019年01月30日作成の「昨夜の晩酌」へはこちらをクリックの上、ご確認ください)。民窯で焼かれた物だと思いますが、白磁の上がりはよくきれいな白です。容量もジャスト1合と独酌に最適です。酒量の多い人だと、これ1回では済まないので面倒くさいですかね(笑)。口縁にある大きめの金継ぎは、私が以前に自分でしたものです。
白磁の盃も民窯で焼かれた物ですが、こちらも上がりがよく民窯にしてはきれいな白い肌です。形も丸っこく小さめのサイズで可愛らしい盃です。口径が6.5cmぐらいです。
この盃は、まだ私がソウルにいた頃の90年代末に、踏十里の古美術商街で入手したものです。私は盃の場合、どちらかというときれいで端正なものより、貫入の入っているもの、シミがあるまたは今後シミが出て育って行きそうなもの、形も少し崩れたぐらいのものを好むのですが、この盃は例外ですね。
この盃を手にした時、肌の白さ、形とサイズの可愛らしさに惹かれ、こういうのもありかなと思って購入しました。でも、やっぱりあんまり使ってなかったですね(笑)。
この盃も、よく見ると表面に薄い貫入があるのが分かります。なので、使い倒せば貫入が深くなり、雨漏りやシミが出て育って行くのかも知れませんが、これはこのまま、白い肌を楽しんで時々使う方がいいのだと思います。画像では青白く映っていますが、現物はそんなに青くありません。
お料理の方ですが、鯖の塩焼きは初期官窯の堅手皿に、ひじきと大豆煮は初期白磁の小鉢に、フキの土佐煮は李朝後期の白磁小皿に、それぞれ盛り付けてみました。今回は、食器の方も全て白磁系の白でまとめてみました。