「昨夜の晩酌」
こちら「昨夜の晩酌」でご紹介している酒器やその他の器は、基本的には私の自宅にあって店頭には出ていないもの達です。
こちらでご紹介した酒器やその他の器の中で、もしご関心をお持ちになられたものがありましたら、「お問い合わせ」欄よりお知らせください。ご関心を持たれた品、ご来店日をお知らせ頂けましたら、店の方へ持って参ります。
昨夜の晩酌(いいアジの堅手の巻)
ここ3日程、今日で4日目ですかね。夏のような暑い日が続いています。京都は昨日まで3日連続25℃超えの夏日でしたね。5月の連休明け頃の気候でしょうかね。明日まではこんな感じで、明後日は雨が降って平年並みの気温になるそうです。この時期にあまり気温が高くなると、体の方がまだ暑さに耐えられるようになっていなくて、熱中症になることがあるようです。健康管理に気を付けましょう。
昨夜の晩酌です。昨夜も酒の肴になるようなものをたくさんいただきました。鰯フライは李朝初期の堅手皿に、筍煮物は三島の小鉢に、あんかけ玉子豆腐は李朝初期堅手の小鉢に、菜の花のお浸しは李朝末期の染付小鉢に、それぞれ盛り付けてみました。
菜の花のお浸しの上にのせてあるのは土筆です。鰯フライには何をかけて食べる人が多いんでしょう? 私の場合はソース、ウスターソースをかけます。その他の海鮮類のフライにはマヨネーズなんですが、鰯フライだけはウスターソースで食べるのが好きですね。
酒器の方ですが、よく育ったいいアジの金海手の堅手徳利は、こちらには3度目の登板となります。口と高台に結構な直しがある傷物です。入手した時からの銀直しなんですが、あまりいい直しではなくて気に入らないのですが、やり直しをお願いしたら相当高くつきそうなので、そのまま使っています(笑)。高台付近に出たシミがいいアジになってます。最初は小さいシミだったんですが、一時は毎晩のようにこれを使っていたら、このようにシミがどんどん広がって来ました。さらに育てて表面全体にこのシミが広がる日を夢見て来ましたが、残念ながらもうこれ以上は私の手では育てられないですね。(過去の記事、2021年04月15日作成分はこちらを、2019年09月29日作成分はこちらをそれぞれクリックしてご確認ください)
高台の作りが高い珍しい形状の李朝初期堅手の盃も以前にこちらで一度ご紹介しています。今回もまた真横からの写真を撮っていなかったので、高台の高さというのが分かり難いのですが(※写真を差し替えました2022.4.14)。サイズも口径8cmと盃としてはベストです。口縁に一箇所小さな金継ぎがありますが他にキズはなく、釉薬にもカセがなく良いコンディションです。久しぶりに出してみると、見込に細かい貫入とシミが出ていて、いいアジになっていました。棚の中で育ってくれましたね(笑)。こちらの盃は、今はもう無くなってしまったソウル仁寺洞の骨董店で購入しました。10年以上前になりますね。状況がよくなれば年内にはまたソウルに行きたいですね。