「ソウル情報」
こちらでは、ソウルの骨董情報をご提供しております。ソウルの骨董街、仁寺洞、踏十里・長安坪古美術商街、黄鶴洞等の関する情報のご提供。また、それら地域の骨董店のご案内も致しております。
お食事処につきましても、骨董街の周辺を中心にソウルのお食事処を幅広くご案内致します。 ソウルの骨董街へお出かけの際には、ぜひご参照の上、ご利用ください。
아름다운 차박물관(美しい茶博物館)
ソウル仁寺洞には、韓国の伝統茶を楽しむことができるお店が多数あります。耕仁美術館内にある伝統茶院はその元祖と言えますが、今回同じ仁寺洞にある아름다운 차박물관(アルンダウムチャパンムルグァン、美しい茶博物館)をご紹介します。
まずその場所ですが、結構分かり難いところにあります。先に、仁寺洞の骨董屋についてご説明した際に、何度も出てきた仁寺洞サゴリ(十字路)から鍾路側(南)に行った次の十字路を西(仁寺洞サゴリ(十字路)から歩いたとすれば右)に入って行った奥の左側にあります。目印としては、写真の太極旗が張られた店とダイヤモンドのマークの看板の店の間の筋です。こちらの奥の方の左側に、写真の建物が見えます。
今回はこちらで桂皮茶をいただきました。ここのよいところは、高麗から李朝の青磁や三島等の時代のある小皿でお菓子(お茶入りの焼き餅の時が多いです)を提供してくれます。但し、これはサービスのようで、時々出てこない来ない時もありますので、餅が出てこなくても気を悪くなさらないでください(笑)。桂皮茶のお値段は9,000ウォンだったと思います。大体のお茶のお値段がが10,000ウォン前後だったと思います。
店内は、写真のようなテーブル席と奥には床の席もあり、冬場はオンドルを焚くのだと思いますが、ここにも時代のあるお膳が配されており、これも好感が持てます。また、テーブル席の写真の右側にはギャラリーがあり、現代作家の作品や高麗~李朝初期頃の青磁や三島、白磁なども展示されています。ギャラリーは無料です。
その他、お店を入ってすぐのところにショップコーナーがあり、韓国の伝統茶だけでなく、日本・中国・台湾やヨーロッパのお茶も販売しています。
仁寺洞で休憩される折には、この아름다운 차박물관(アルンダウンチャパンムルグァン、美しい茶博物館)をお勧めします。是非ご利用ください。
ソウルのお食事処(里門ソルロンタン)②
次に、2日目の朝食に立ち寄った「里門설농탕(イムン ソルロンタン)」をご紹介します。
こちらは、ガイドブックなどでもよく紹介されているので、ご存知の方も多いかもしれませんが、1902年開業で100年以上の歴史を持つという韓国では珍しいお店です。しかしながら、数年前に元のお店の場所から現在の場所に移転したため、お店の建物自体は全く古いものではありませんので、そこは期待しないでください(笑)。
場所は、地下鉄1号線の「鍾閣(チョンガク)」駅から説明しますと、3-1番出口を出てそのまままっすぐ進み、2つ目の道を右に入ります。この道が仁寺洞サゴリ(十字路)に続く道で、20~30mほど先の道左側に写真のようなバルーン看板があります。そこを左に行きますと奥に写真のようにお店が見えます。仁寺洞からでしたら、仁寺洞サゴリ(十字路)を骨董店のある方と反対方向(西)に進んでいくと、大通りに出る少し手前右側にバルーン看板が見えます。
ソルロンタンのお味はあっさりしていますので、スープを一口お味見していただいた後に、備え付けの塩とコショウでお好みの味に調えてください。きざみネギもテーブル上にありますので、沢山入れて召し上がってください。白菜キムチとカクトゥギもテーブル上にあるものを好きなだけとって、食べやすい大きさに備え付けのハサミで切ってください。
お値段はソルロンタン9,000ウォンでした。朝8:00から営業していますので、私は朝食に利用しますが、21:00まで営業していますので、昼食や夕食にもご利用いただけます。
ソウルのお食事処(오곡・보리밥뷔페 オゴック・ポリパㇷ゚ビュップェ)①
ソウルのお食事処、特に骨董屋めぐりの時に利用しやすいお店を2店ご紹介します。
まずは踏十里・長安坪古美術商街から近い「오곡・보리밥뷔페(オゴック・ポリパㇷ゚ビュップェ 五穀・麦飯ビュッフェ)」のランチをご紹介します。
先にご紹介した「별이 빛나는 바다(ピョリピンナヌンパダ 星が輝く海)」と同様にランチビュッフェですが、こちらはご飯が白米・麦飯・雑穀米があり、おかずの方は野菜中心になっています。と言っても精進料理ではありませんので、お肉を使ったお料理もあります。こちらも料金は一人6,000ウォンと格安で提供しておられます。
この辺りは仁寺洞や明洞、南大門市場などの観光地とは違い、日本語のできる店員さんや日本語のメニューといったものもありませんので、入口で料金さえ払えば後は自由に好きなものをとって食べられるビュッフェスタイルが、韓国語ができない方には楽かなと思い、またこの手のスタイルのお店をご紹介しました。
場所は、踏十里古美術商街から長安坪に行く間にあります。踏十里古美術商街から長安坪に向かって歩いていくと途中に交差点があります。その横断歩道を渡って50~100mのところにあります。
写真のように黄緑色の看板(横断幕だったかもしれません?)があり、ドアの上に赤字で「1인 6,000원(一人6,000ウォン)」と書かれていますので、それを目印に見つけてください。
黄鶴洞(ファンハクトン)
黄鶴洞の骨董街は、地下鉄1号線「東廟前(동묘앞、トンミョアプ)」駅と2号線「新堂(신당、シンダン)」駅を直線で結んだ中間あたりに位置します。と言っても分かり難いと思いますので、地下鉄1号線「東廟前(동묘앞、トンミョアプ)」駅からの行き方をご説明します。
1号線「東廟前」駅は、「ソウル駅」や「市庁」からですと「東大門(동대문、トンデムン)」駅の次の駅です。3番出口を出てください。3番出口を出たら、直ぐに180度逆方向に進んでください。10m程行って直ぐに右に曲がる道がありますので、曲がって行ってください。そこは東廟前の蚤の市になり、衣類、CD、日用品などあらゆる物が露店で売られています。その通りにも、骨董とは言えないガラクタのようなものを扱っているお店がありますが、そこはスルーしてまっすぐ進んでください。
さらに行くと、横断歩道と川(清渓川)があるので、渡っていくと左手に写真のお城のようなロッテキャッスルベネチアという大きなアパート(韓国では日本でいうマンションをアポートと言います)が見えます(写真2枚目)。そのロッテキャッスルと道を挟んで右側の地区が黄鶴洞の骨董街になります。
骨董街とは言っても、このあたりに多分10軒程度のお店がありますが、ほとんどは写真のようにガラクタのような物がほとんどのお店です。周りには、カメラ(多分フィルム式)、洗濯機、デジタル時計、PC・テレビ(どちらも液晶ではなくブラウン管式)、機械類等の中古品を扱うお店が多数あり、その中に点在しているという状態です。かつてはこちらに多くの骨董店があったのですが、1980年代に踏十里・長安坪古美術商街ができた際に、多くがそちらに移ったのだそうです。
商品のレベルは下がりますが、2軒だけ骨董と言える物があるお店があって、今では私はその2軒にだけに立ち寄っています。でも、熱心に通ってはみるもので、過去に独酌サイズの三島徳利を2本、こちらで購入しています。そのうちの1本がこちらのブログ「昨夜の晩酌」第1回(9月27日付)に写真を掲載した三島徳利です。(「昨夜の晩酌」第1回(9月27日付)へはこちらをクリック)
仁寺洞(インサドン)
仁寺洞(インサドン)は、鍾路から安国洞に通ずるメイン通りの仁寺洞キル(キル<길>は道の意味です)を中心とする地域です。今や骨董街としてよりお土産物屋さんや飲食店が軒を連ねる観光地として有名ですが、かつてはメイン通りの仁寺洞キルに多くの骨董店がありました。それが今では、地図上にオレンジ色でマークした①②③を中心とした横道にお店が残るのみになっています。韓国骨董業界の不景気とメイン通りの店舗の賃貸料金の上昇が原因と聞いています。
まず地図上①の地区は、仁寺洞サゴリ(十字路)と呼ばれる、メイン通りで一番大きな十字路を東に入った筋で、道沿いには3,4軒、地図上に無く分かり難いですが、北側の駐車場の奥にある건국ビル(コングクビル。漢字は「建国」だと思いますが漢字表記はなかったと思います)という建物の中にも10軒ほどの骨董店があります。
順番が前後しますが③はメイン通りの수도薬局(スド(首都)薬局。こちらも看板はハングル表記のみです)の角を東に入ったところの筋です。こちらにも12,3軒があり、ここが一番骨董店が多いという印象を受けるでしょう。
②は、メイン通りの東にある三一路の西側の①と③の間になりますが、ここにも5,6軒あります。
いずれも、商品は李朝・高麗の焼き物中心の店が多く、民俗品(民芸品)を一緒に扱っている店が多いです。また、踏十里・長安坪や黄鶴洞に比べ、高級品を扱うお店が多いです。また、その他にもメイン通りの首都薬局より北(地図上の上方)と①③の筋のメイン通りの反対側の筋にも、それぞれ数軒の骨董店があります。
最寄り駅は、地下鉄1号線の「鍾閣(チョンガク)」駅、3号線の「安国(アングク)」駅、地図上には出ていませんが5号線の「鍾路3街(チョンノサムガ)」駅です。
写真2枚目はメイン通りから①の地区を見たところで、3枚目はメイン通りから③の地区を見たところ(角が首都薬局です)です。次の機会には、お店や商品の写真などを掲載できるようにしたいと思っています。2泊3日の日程で骨董街3か所を回りますので、商品を見るのに精いっぱいで、今回は店の主人とそこまでの話ができませんでした。申し訳ございません。
ソウル(12/3~5)
久しぶりのブログ更新です。
12月3日(月)~5日(水)の臨時休業の間、ソウルに行ってきました。
前回8月末の渡韓時はエアーソウルを使ったのですが、往路1時間半、復路3時間遅れで大変でした。幸い今回のチェジュエアーは、復路の出発が15分程度遅れただけで、大幅な遅れはなくて良かったです(関空到着時間は予定通りでした)。
また、いつも飛行機は関空⇔仁川なのですが、今回は復路が金浦→関空で、本当に久しぶりに金浦空港からの帰国になりました。金浦は仁川と違いどこもガラガラで、搭乗手続き、通関、出国審査といずれも並ぶということがほぼ無かったです。
写真は空港で食べたお昼ご飯の石焼ビビンバです。仁川空港の食堂ではこの石焼ビビンバがメニューから無くなって久しかったので、久々に帰国日の空港で石焼ビビンバを食べられて嬉しかったです(笑)。
今回はお天気の方も初日に少し雨に降られましたが、後はよいお天気で、気温の方も思っていたよりも暖かく過ごしやすかったです。お陰様で今回は、ソウルの骨董街の仁寺洞、踏十里・長安坪、黄鶴洞の3か所全てを回ることができました。
骨董街のうち、前回(9月初め)ご紹介できなかった仁寺洞と黄鶴洞について、またソウルのお食事処、特に骨董屋めぐりの時に利用しやすいお店等を明日から順次ご報告いたします。お楽しみに。
ソウルのお食事処
今回、お食事処を2軒ご案内いたします。
まずは、踏十里古美術商街近くの「별이 빛나는 바다(ピョリピンナヌンパダ 星が輝く海)」のランチをご紹介します。踏十里古美術商街2棟より徒歩30秒のところにあります。もともとは刺身をメインとする海鮮料理屋さんですが、ランチタイム(確か11:00~15:00)のみ韓国食のビュッフェを6,000ウォンと格安で提供しておられます。
13:00頃に知り合いの業者さんに連れて行ってもらいましたが、大変人気のようでした。列に並んで、好きな料理を好きなだけ大皿に盛っていきます。お味の方は、特別に美味しいということはありませんが、「好きな物をとる」=「嫌いな物をとらない」ということで、苦手な物を避けて食べることができますので、辛い物が苦手な方等にはありがたいと思います。
日本語は通じませんが、入口でおばさんに人数分×6,000ウォンを支払えば、あとは列に並ぶだけですので、大丈夫かと思います。
もう1軒、カルビ・プルコギ等、お肉の店「味成会館(미성회관 ミソンフェグァン)」をご紹介します。
こちらは、90年代に私がソウルに滞在していた時から利用しているお店です。
場所は、地下鉄4号線「淑大入口(スクテイック)」駅(ソウル駅の次の駅です)の6番出口を出て、そのまま歩くとすぐに左に曲がる道があり、その道を左に入って20mほど先の道の右側にあります。
この日は、韓国の弟分がカルビを奢ってくれました。カルビサル(韓国産牛)が1人前35,000ウォンぐらいだったと思います。自分で払ってないのでよく覚えていません(笑)。韓国産牛とアメリカ産牛の両方を扱っています。決してお安い店ではありませんが、お味もサービスの方もよいお店です。ランチや一人の時にはカルビタン、ウゴジタン、トゥッペギプルコギ、ピビンパプ等が、8,000~15,000ウォンほどで食べられます。
今回ご紹介した2店は、日本人の観光客が行かない地元の人々に人気のお店ですので、機会があればぜひ行ってみてください。
ソウル 踏十里(タプシムニ)古美術商街
8月28日(火)~30日(木)の夏期休業期間に、韓国ソウルに行ってきました。ソウルには、過去に8年間ほど住んでいたことがあります。
ソウルの主な骨董店街としては、観光地としても有名な仁寺洞の他、踏十里(タプシムニ)古美術商街、黄鶴洞の3か所があります。今回は、飛行機が行き1時間半、帰り3時間も遅れるということがあった上に、初日にはゲリラ豪雨にも襲われたため、当初のスケジュールが大いにくるってしまいました。2泊3日と元々タイトなスケジュールだったので、今回は黄鶴洞には行けず、仁寺洞ではゲリラ豪雨のため、写真を撮るどころでもありませんでした。
そんな訳で、今回は踏十里古美術商街についてお伝えし、仁寺洞、黄鶴洞については、また後日に概略のみご紹介します。
踏十里古美術商街は地下鉄5号線「踏十里(タプシムニ)」駅近くの踏十里古美術商街の2棟、5棟、6棟とそこから少し離れた 宇成(ウソン)ビルと松和(ソンファ)ビルの長安坪(チャンアンピョン)古美術商街からなります。地図の1・2・3・4・5です。それぞれ建物の1階部分(長安坪は2階にも店舗有り)のほぼ全てに骨董店が入っており、その数は150店程かと思います。1980年代初めにできた韓国最大規模の古美術商店街です。商品は、仁寺洞に比べるとお手頃なお値段の物を探すことができます。
「踏十里」駅の1番出口か2番出口を出ると2棟、5棟、6棟の近くに出ますが、1番出口がエスカレータ、2番出口が階段ですので、1番出口を出て2棟から見て回るのがよいと思います。
大まかな説明になりますが、2棟が建物の規模、店舗数、品揃え(陶磁器・民俗品・書画など)とも最も充実しています。5棟はほとんどが中国物のお店。6棟は建物の規模は小さいですが韓国物のお店が多いです。長安坪は、店舗数が減っていて、元は1階で営業していたお店が、2階に移っているようなケースも多いです。売り上げが悪くなると賃貸料の安い2階に店舗を移すのです(そういう当店も2階ですが、これは元からですので(笑))。
そういうことですので、時間に余裕のある場合は、踏十里2棟→5棟→6棟→長安坪の順に見ていかれたらよいと思いますが、時間に余裕のない場合は、踏十里の2棟と6棟を中心にご覧いただくのがよいと思います。
韓国の護符③
先にご紹介した『萬古秘伝 靈符作大典』をパラパラと見てみると、よく当時これだけの種類の護符を作成したものだと感心ます(呆れ半分ですが)。それと共に、当時の人々の生活の中に神の力に頼ることでしか解決できないような、災いや叶い難い願い(望み)等がいかに多くあったかが想像できますね。
そんな『萬古秘伝 靈符作大典』にある韓国の護符の中で、一番印象的なのが写真の「人鬼退治符」です。
「人鬼」とは死霊のことで、無念の死、非業の死を遂げた人の霊魂が彷徨い、人に取り憑いて疾病、病苦、異変などを引き起こすとのこと。そこで、この絵を描いたお札を部屋の扉の上に貼っておけば、家の中に入って来られないのだそうです。
最初にこの絵を見つけた時には、爆笑してしまいましたが、その内容はいたって真面目なものでした。
このお札の絵を見た霊は、可笑しくて、アホらしくなって帰ってしまうのでしょうかね(笑)。怒られますね。
韓国の護符②
韓国の護符は、紙のお札ばかりではありません。写真の木彫りのガマも護符です。
ガマの裏側には、写真のような彫刻がされています。「官」という字に3重丸をして、その下に向けてクルクルっとしてあります。官災符というもので、身に着けていると「官災」から逃れられるというものだそうです。官災とは官吏からの災い(例えば賄賂の要求などの搾取)のことで、日本には無い言葉ですね。
こういう護符の存在から、朝鮮時代当時の官吏の常民(平民)に対する搾取がいかに過酷なものであったのかが、推察されますね。