大祓式(夏越祓)と水無月 2022
今日は6月30日です。25日に北野天満宮の御誕辰祭の大茅の輪くぐりをご紹介しましたが、今日は例年通り店に来る前に、八坂神社の茅の輪をくぐりに行って来ました。1年のちょうど折り返しにあたるこの日は、多くの神社で「夏越祓(なごしのはらえ)」といって、茅の輪を立て、この半年の罪や穢れを祓い、残り半年の無病息災・疫病退散を祈願してこれをくぐる茅の輪くぐりが行われます。
茅の輪の設置場所が去年までとは変わっていました。今年は南楼門を入ってすぐの舞殿の前に置かれていました。茅の輪の前に人が列を作って順番を待っていました。暑い中を日向で待つのは大変でしたね。今日も朝から気温は30℃を上回っていたと思いますし、京都の今日の予想最高気温は36℃ですからね。まあ、関東の群馬県の方では40℃越えのところもあるようですし、それに比べればまだましですけどね。
八坂神社でも茅の輪守りを売っています。こちらは北野天満宮のものよりも小型で「身に着けてお持ちください」と書かれています。お値段は天神さんと同じ500円です。由来についてはお守りにある説明書きの写真をあげていますので、そちらをご覧ください。
西楼門(四条通東のつきあたり)を入ってすぐの疫神社の鳥居にも、去年までは茅の輪がかけられていたのですが、今年はありませんでした(写真4番目)。神社の人に聞いてみると今年は7月31日の疫神社夏越祭(7月1日の吉符入から1ヶ月に渡って行われた祇園祭を締めくくる最後の行事。疫神社の鳥居に茅の輪(ちのわ)を設けて厄除・無病息災を祈願する)の時にだけかけられるそうです。新型コロナ禍で2年間中止となっていた祇園祭の神輿渡御と山鉾巡行が今年は予定通り行われる予定ですね。新型コロナの新規感染者数はまだ連日1日あたり1万人を超えており、収束したといえる状態ではないんですけどね。
また京都では今日6月30日に写真の「水無月」というお菓子を食べる習慣があります。水無月は白ういろうの上に小豆をのせたお菓子で、水無月の三角形は暑気払いの氷を表したもので、上の小豆は悪魔払いの意味を表しているそうです。なので、元々は土台が氷を象徴する白ういろでしたが、今は土台が抹茶味や黒糖味のものもあります。
今年も3種類の水無月を李朝の白磁祭器面取台皿にのせていただきました。左から白ういろ、抹茶、黒糖です。今年も水無月を食べて猛暑に打ち勝とう!言いたいところですが、もうすでに今週のはじめあたりから毎日バテバテです(笑)。皆様どうぞお体ご自愛ください。