夏越の祓と水無月 2021
今日は6月30日。今日で6月も終わりです。新型コロナ禍2年目の今年も半分が過ぎようとしています。毎年ご紹介していますが、今日6月30日は「夏越祓(なごしのはらえ)」といって、神前に茅の輪を立て、罪や穢れを祓い無病息災・疫病退散を祈願してこれをくぐる茅の輪くぐりが行われます。
25日に北野天満宮の御誕辰祭の大茅の輪くぐりをご紹介しましたが、今日も北野天満宮では夏越祓の茅の輪くぐりが行なわれていました。私は今日も毎年のごとく八坂神社の茅の輪をくぐってきました。今日は定休日でしたので、ゆっくり家を出てお昼12時前頃に行って来ました。
茅の輪は、新型コロナ禍にほぼ常設されてきた本殿横の物の他に、いつも通り疫神社の鳥居前に設置されていました。実は本殿横の方は人が並んでいて時間がかかりそうだったので、今日は疫神社の方だけくぐって来ました(笑)。今日の祇園さんの茅の輪は、写真のように新しい青々とした茅で作成されてました。やっぱりこの方が気持ちいいですよね。
いつも通り、こちら八坂神社でも茅の輪守りを買いました。天神さんより小ぶりのお守りですが、お値段は同じ500円です。こちらは値上がりした訳ではなく昨年もこのお値段でした。
今年も昨年に引き続き、祇園祭の神輿渡御や山鉾巡行は中止となりましたが、祇園祭の最終日に当たる7月31日の「疫神社夏越祭」には、また疫神社前に茅の輪がかけられます。去年の時点では、まさか今年も祇園祭の神事と巡行が中止になるとは思っていなかったですね。
また今年も例年通り、京都で今日6月30日食べるお菓子「水無月」を食べました。三角形の白ういろに小豆がのったお菓子で、三角形は暑気払いの氷を表したもので、上の小豆は悪魔払いの意味を表しています。そういう訳ですから、本来は土台が白ういろのものだけだったのですが、今では土台が抹茶味と黒糖味のものもあります。私は今日、夕飯後に三種類の水無月をいただきました。
最後の写真が、白ういろの水無月です。李朝後期の白磁祭器台皿にのせていただきました。面取高台の祭器だったのですが、この撮り方では普通の白磁皿にしか見えませんね(笑)。
毎年、同じ行事について繰り返しご報告していますが、こうして毎年繰り返しご報告できることが、本当にありがたいことだなと近頃は感じるようになって来ました。来年も再来年もその次の年も京都の年中行事を、毎年繰り返しご報告できればと思っておりますので、どうぞよろしくお付き合いくださいますよう、お願いいたします。