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昨夜の晩酌 - 韓国骨董 李好

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昨夜の晩酌

「昨夜の晩酌」

こちら「昨夜の晩酌」でご紹介している酒器やその他の器は、基本的には私の自宅にあって店頭には出ていないもの達です。

こちらでご紹介した酒器やその他の器の中で、もしご関心をお持ちになられたものがありましたら、「お問い合わせ」欄よりお知らせください。ご関心を持たれた品、ご来店日をお知らせ頂けましたら、店の方へ持って参ります。 

昨夜の晩酌(甕器(オンギ)徳利の巻)

カテゴリ: 昨夜の晩酌 作成日:2019年09月15日(日)

DSC 7094 2久しぶりの昨夜の晩酌です。ほぼ1か月ぶりでしょうか。

先日の京大病院での検査で、投薬によるものではありますが、糖尿の数値が下がっていましたので、しばらくぶりの日本酒解禁です。と言っても、その間ビールはガンガン飲んでましたけどね(笑)。夏場はしょうがないですよね(笑)。

徳利は甕器(オンギ)製のものです。甕器(オンギ)とは、うわぐすりを塗り高温で焼いた土製の甕で、キムチや味噌などを保存するのに用いられてきたものです。

90年代前半頃までの韓国では、家の前庭やマンションの屋上に大きなオンギの甕がいくつも置かれていましたが、今はキムチ冷蔵庫に姿を変えてしまいましたね。甕というから大きいものばかりを想像するかもしれませんが、家庭内で使う鍋や調味料などを入れる小型の壺なども作られています。

この徳利には、胴に線刻紋がぐるりと配されています。私がまだソウルにいた90年代末頃に購入したものと記憶しています。あまり使った頻度は高くなかったのですが、珍しいものですのでご紹介しました。容量は1合1勺程度です。

貫入のしっかり入った大ぶりの盃は、4,5年前ぐらいに踏十里古美術商街で購入したと記憶しています。私はどちらかというと小ぶりな盃を好みますので、この盃もあまり登板機会が多くなかったのですが、貫入が見込み全体に深くきれいに入っていて、よい景色です。井戸手盃と呼んでいいかと思います。時代は李朝末期です。

今日の酒のあては、和洋折衷になってしまいましたが、ローストビーフは李朝後期分院の白磁皿に、壬生菜のお浸しは三島の小鉢に、冷奴は高麗青磁の小皿にそれぞれ盛り付けてみました。

昨夜の晩酌(肝育盃の巻)

カテゴリ: 昨夜の晩酌 作成日:2019年08月17日(土)

DSC 6508 3台風10号が通過し、また猛暑が続いている中での昨夜の晩酌です。

高麗青磁菊花紋徳利は容量が2合を超えるもので、独酌用としては少し大きいのですが、これを購入した当初は、これでお代わりして飲んでました(笑)。15年程前になるでしょうか。今はそんなに飲むと翌日に残りますので、今回はお酒を2合だけ入れていただきました(笑)。

この徳利を高麗青磁としましたが、このような徳利は、高麗青磁から三島(粉青沙器)への過渡期のものと見られ、時代は高麗末~李朝初期で、三島に分類される方もいらっしゃるかと思います。

の手の徳利は、以前は踏十里・長安坪古美術商街や国内の骨董市などでも、ちょくちょく見かけたのですが、最近はなかなか出会えなくなりましたね。

李朝末期の盃は、10年以上前に踏十里古美術商街で購入したものです。その時一緒に購入したのが、「昨夜の晩酌(魅惑の百合の巻)」でご紹介した李朝末期の盃と「昨夜の晩酌(2019年10月8日付)」でご紹介した井戸手盃です(「昨夜の晩酌(魅惑の百合の巻)」へはこちらをクリックまた「昨夜の晩酌」(2019年10月8日付)へはこちらをクリック)。この時は大当たりでしたね(笑)。

大ぶりの盃ですが、購入した当時は貫入も現在のように深いものではなく、赤味も出ていませんでした。それを私が、数か月にわたって毎日晩酌に使い育て上げた結果、今の味になりました。盃の方はしっかり育ってくれてよかったのですが、同時に私の肝臓の方もしっかり育ってしまいまして、当時の私の肝臓は多分フォアグラ並みだっただろうと思います(笑)。

鱧の天ぷらは李朝後期分院の白磁皿に、南瓜・みょうが・ずいきの煮物は高麗青磁菊花紋八角小鉢に、ぜんまいとお揚げの炊いたんは李朝初期堅手小鉢に、それぞれ盛り付けてみました。分院の白磁皿は、祭器ほどではないですが、高台が少し高い造りになっています。写真では分からず、すみません。

昨夜の晩酌(平盃登板の巻)

カテゴリ: 昨夜の晩酌 作成日:2019年08月02日(金)

昨日から8月に入りました。暑いです。近畿は確か7月24日に梅雨明けしたんだと思いますが、その後から気温が急上昇しました。京都は、ここ3日は35℃超えの猛暑日が続いています。今日の予想最高気温は38℃のようです。今、全国的に猛暑のようですね。一昨日から就寝時にエアコンをつけっぱなしにするようになりましたが、昨年は1か月以上も早い6月末ごろからエアコンつけっぱなしで寝てましたから。今年はだいぶん電気代が助かりましたよね(笑)。

そんな猛暑の中の昨夜の晩酌です。李朝初期堅手の徳利は、口に3箇所の直しがあります。写真では分かり難いのですが、この直しが金とも銀とも言えないような微妙な色です。直しをしてくださった方によると「白金(シロキン)」というものなのだそうです。その成分を知りたくて「シロキンというのは、金と銀を混ぜたものですか?どういうものなんでしょう?」と聞いてみたことがあったのですが、「ええ、シロキンというんです」とのお答えでした(笑)。もう10年以上も前にしてもらった直しなのに、腐食して黒くなって来ないところを見ると銀は含まれてないようですし、白金(ハッキン)だったらプラチナなのでしょうが、そうでもないようです。やっぱり、シロキンなんですねぇ(笑)。下膨れのいい形で、胴には釉垂れと線刻がみられます。容量は2合程度です。

李朝初期堅手の平盃は、過去にほとんど使ったことのないものです。多分、購入して一度だけ試しに使ってみた程度のものです。李朝初期の平盃もたくさん持って入るのですが、椀形に比べて平盃はお膳の上のスペースを取られるので、粉引や刷毛目など以外は普段あまり使いません。この平盃は、直径が9cmと小さく、あまり場所を取られるという感じをうけません。初期の平盃はまだまだ入手可能ですが、ただサイズとなると10cm越えのものがほとんどです。9cmとなるとなかなかお目にかかれなくなりましたね。見込みには貫入が浮き出てきていますし、裏面も最後の写真のように緑色の釉薬が美しいです。

サバのみぞれ煮は李朝初期の堅手茶碗に、茄子の揚げびたしは李朝初期の堅手小鉢に、冷奴は昭和レトロな紫色のガラス小鉢に、それぞれ盛り付けてみました。サバを入れた堅手茶碗は、青い釉薬が宝石のように美しいです。

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昨夜の晩酌(三島・三嶋の巻)

カテゴリ: 昨夜の晩酌 作成日:2019年07月20日(土)

DSC 6158 2昨夜の晩酌です。

三島白黒象嵌柳紋の徳利は、10年以上前にソウル・踏十里古美術商街で購入したものです。購入時には口に共直しが施されていましたが、煮沸して取り除き金直しをしてもらいました。高台の内側とその周辺がカセていましたが、使用時にその部分にお酒を塗り付けていると、あまりガサガサした感じがなくなってきました。容量が1合半ぐらいで、独酌によいサイズです。長く使っていなかったのですが、久しぶりに引っ張り出してきました。

赤上がりの貫入盃は、ソウル・長安坪でこちらも10年以上前に購入しました。この盃、購入の1年ぐらい前から目をつけていたのですが、お値段の方が思ったより高かったため、なかなか買うに至りませんでした。その頃は、年に4,5回のペースでソウルに行っていましたので、行く度に値段交渉をするのですが店主が値引きしてくれず、最後は向こうの言い値が最初から少し安くなっていたので、ようやく購入しました。赤上がりで全体に貫入が入り、見込みに釉垂れもあり、見どころも多くお酒が進む盃です。時代は李朝末期でいいと思います。

李朝後期分院の白磁中皿に盛った焼き物は、京都三条寺町のすき焼き・しゃぶしゃぶの三嶋亭さんの牛肉の味噌漬けです。三嶋亭さん特選のステーキ肉を京白味噌で味噌漬けにしてあります。写真では分かり難いかもしれませんが、お肉は2枚です。こちらは写真からも分かると思うのですが、結構な厚みのあるお肉ですが、やわらかいので細かく切らずにそのままかぶりつきました。味噌漬けにしてあるのでお肉はしまっていましたが、それでも簡単にかみ切れるほど柔らかかったです。

納豆は三島の小鉢に、イタドリのきんぴらは李朝末期の白磁小鉢にそれぞれ盛り付けてみました。

昨夜の晩酌(牡丹と翡翠)

カテゴリ: 昨夜の晩酌 作成日:2019年07月14日(日)

DSC 6121 2久しぶりの昨夜の晩酌です。11日(木)に検査がありましたので、しばらく晩酌を控えておりました。先にお伝えしておりますとおり、5月の検査の結果投薬治療となり、最初に出してもらった薬は副作用が出たため、薬を変えて約1か月ほど服用を続けていたのですが、数値は0.1下がっただけで、大きな効果が見られませんでした。まあ、まだ1か月なので、次回の検査結果を期待しましょう(笑)。

高麗青磁の徳利は、昨年10月にもこちらで紹介したことがあります。青磁釉が大変美しく、正に翡色青磁と呼ぶに相応しいものです。この青磁釉の美しさが写真では伝えきれないのが残念です。無傷完品で、容量は約1合半です。

李朝後期分院の染付牡丹紋盃は、見込みに染付で小さく福の字が書かれています。写真では分かりませんが、側面に縦に並んで2箇所、小さなひっつきを削った跡があるのが、この盃の余計なところなんですよね。そのままにしとけばいいのにね。この手の分院の染付盃は、ニセ物が多く出回っていますが、こちらは間違いの無いものです

鱧の湯引きは高麗青磁の小鉢に、崎陽軒のシウマイは李朝後期分院の白磁皿に、ほうれん草の胡麻和えは李朝初期の堅手小鉢にそれぞれ盛り付けてみました。

京都の夏のお料理と言えば鱧料理ですよね。今7月で京都では祇園祭開催中ですが、この祇園祭のことを鱧祭りとも言いますね。関東では鱧という魚はあまり食べないと聞きますが、京都では夏場によく鱧を食べます。私も鱧大好きです。湯引きは、わさび醤油や酢味噌などでも食べますが、私は梅肉で食べるのが一番だと思ってます。鱧の天ぷらも最高です。関東の方も夏の京都へいらっしゃった折には、鴨川の床等でぜひ鱧料理をご堪能ください。

昨夜の晩酌(豪快の巻)

カテゴリ: 昨夜の晩酌 作成日:2019年07月03日(水)

DSC 5999 3昨夜の晩酌です。

高麗の土器の徳利は、自然釉がダラダラ、ボタボタと豪快に流れ落ちて素晴らしい景色となっています。食膳上の写真だけでは分かり難いので、横にして撮った写真を別に載せております。こちらで、流れ落ちた自然釉が下で液溜まりになって止まっているところまでご確認いただけます。光の当たり方によって、まるで別の物かのように色が違って見えますね。現物の色は、横にして撮った写真程には鮮やかな緑色ではなく、食膳上の写真の方が現物の色に近いです。

しかし、こちらの徳利は最後の写真でご確認いただける通り、キズ物です。自然釉が流れる面の裏側の側面にあたりキズが有り、共色直しがされていました。自宅に持ち帰ってから煮沸して発覚し、前の五輪担当大臣ではないですが本当にガッカリしました(笑)。水漏れはしなかったのですが、煮沸した結果、表面のコーティングが剥がれ、キズを埋めた石膏のようなものが露出していましたので、写真のように銀直しをしてもらいました。

刷毛目の平盃は、直径が10.5~10.7cmと大ぶりですが、白泥が豪快に厚掛けされた刷毛目が目を引きます。写真では少し分かり難いのですが、見込みの中心のほんの少しの部分だけを残して、白泥がたっぷりと掛けられています。最後の写真でもご確認いただいていますように、裏面にも高台の部分を除くほぼ全面に、白泥が筆で厚掛けされています。この刷毛目は、これから使って行けば、益々いい味がついていくでしょう。コンディションは、欠けの小さな金継が2箇所と口縁にニュウが3本あります。

蒸し鶏のピリ辛ソースがけは李朝初期片手の深皿に、いんげんの胡麻和えは李朝末期分院の白磁小鉢に、じゃこおろしは李朝初期の堅手茶碗に盛り付けてみました。長野のNさんから頂いた大根と天神さんで買ったチリメンジャコも、これでおしまいになりました。食器については、堅手や白磁ばかりで、全体の色合いがちょっと地味だったかなと反省しています。

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昨夜の晩酌(じゃこおろしの巻)

カテゴリ: 昨夜の晩酌 作成日:2019年06月24日(月)

DSC 5904 3昨夜の晩酌です。

昨夜は、先日長野のNさんからいただいた大根と21日の弘法さんで買ってきたチリメンジャコとを、じゃこおろしにして一杯やりたいと考えての晩酌でした。

大正から昭和初期あたりのプレスガラスの鉢に、先日いただいた大根のおろしと弘法さんのチリメンジャコをたっぷり盛り付けています。実際にいただく時は、これに削り節を振りポン酢をかけ、ごま油を少し垂らして混ぜていただきます。ごま油を入れることで、大根おろしの辛さの角が取れて、まろやかな辛さになります。うまいです。これはご飯にも合いますね。

焼鮭は李朝後期分院の白磁皿に、水ナスの糠漬けはやはり李朝後期分院の白磁祭器台皿に盛り付けてみました。祭器の台皿は口径が12.5cm程度と小ぶりですが、青みを帯びた釉薬が大変きれいです。

酒器の方ですが、刷毛目の平盃は口径が9.8~10.0cmと10cm以内に収まっており、さらに深さがあるのがこの盃の魅力です。購入時には口縁に2箇所の欠けがありましたが、金継を施してもらい生まれ変わりました。

花三島の徳利は、胴部の刻印部分の全てが印花紋です。胴の上部に印花紋が一列ぐるりと配されていて、その下部には縄簾紋が配されている物はよく見かけますが、このように全体に印花紋が配された物は貴重です。写真では、下部は縄簾紋のようにも見えますが、間違いなく印花紋です。拡大してご確認ください。こちらはしばらく店頭に出していたのですが。久しぶりに使ってみたくなり、自宅に持ち帰っていました(笑)。

こちら「昨夜の晩酌」でご紹介している酒器やその他の器は、基本的には私の自宅にあって店頭には出ていないもの達です。こちらでご紹介した酒器やその他の器の中で、もしご関心をお持ちになったものがありましたら、「お問い合わせ」欄よりお知らせください。ご関心を持たれた品、ご来店日をお知らせ頂けましたら、店の方へ持って参ります。

昨夜の晩酌(三島白黒象嵌?紋徳利の巻)

カテゴリ: 昨夜の晩酌 作成日:2019年06月16日(日)

DSC 5826 3昨夜の晩酌です。と言いながら、これ実は一昨日の晩酌です(笑)。

原因は三島の徳利です。この白黒象嵌の三島徳利の模様の名称が分からず、1日調べていました(笑)。お山が三つ重なったような形の模様が徳利の胴の四方に配されています。この徳利に配されたものはまるい形ですが、一つ一つのお山がもっと細長く、高く描かれているものも有り、どちらかというとそういう風に描かれているものが多いように思います。また、四方全てにこの模様が描かれているものより、2面には柳や蓮花紋が配されており、残りの2面にこの模様が配されているものが多いようです。そうなると徳利の名称の方が「三島白黒象嵌柳紋徳利」や「三島白黒象嵌蓮花紋徳利」のようになり、この模様が無視された名称になってしまいます。それで、昨日1日、ネットで画像検索したり、図録を片っ端から見てみたりしたのですが、結局答えを得るには至りませんでした。恥ずかしながら、ご存知の方がいらっしゃいましたらご教示ください(笑)。

徳利自体は、口に金直しはありますが、形もよく穴も大きいので大変使いやすいです。容量は1合2勺程度とうれしいサイズです。いい塗箱に入っています。

粉引の平盃は、以前、第1回目の「昨夜の晩酌」(昨年9月)でもご紹介したものです。写真では手前にあるために、ものすごく大ぶりな平盃のように見えますが、口径は10.5cm程度です。見込みに窯キズが有りますが、底には届いていませんので漏れることはありません。もう少し育てて、いい味がついてから店頭に出す予定です。

なま節と筍・厚揚げの煮物は三島石榴紋深皿に、飯蛸の煮つけは三島の小鉢に、淡竹(ハチク)入りちりめん山椒は李朝初期堅手小皿に、それぞれ盛り付けてみました。三島小鉢、堅手小皿ともに盃としても使えるサイズです。

昨夜の晩酌(お久しぶりの巻)

カテゴリ: 昨夜の晩酌 作成日:2019年06月11日(火)

DSC 5813 2お久しぶりの昨夜の晩酌です。副題の方もそのままの安易なものを付けておりますが、ご了承ください(笑)。

その間、何度か晩酌はして写真も撮ってはいたのですが、どうも気に入らなくて一か月以上空いてしまいました。だからと言って、今回がすごい自信作とかいう訳でもないのですけどね(笑)。

李朝初期白磁の徳利は、青みがかった釉薬が大変美しいです。残念ながら傷物で、口に結構大きめの直しが2か所有り、金直しの金が落ちて地の漆が露出しています。また、高台には窯キズもあります。しかしながら、下膨れの良いスタイルで、穴も大きく酒の出もよい、容量も1合半程度と独酌用の徳利としては、まさに理想的です。これ、キズの無い完品だったら結構お高いですよ。傷物より無傷完品が勿論いいのですが、このように傷物であるがために良いものをお安く購入できて、気軽に使えて楽しめるということもありますよね。

井戸手の李朝末期の盃は、多分私がまだソウルにいた90年代の終わり頃に購入したものだったと思います。口径6.5cmと小ぶりですが、私はこれぐらいのサイズの方が、お膳の上で場所をとらないので好きです。しかしながら、このサイズのものというのは、実際にはなかなか出会えませんね。口縁に2箇所金直しがあります。私が自分でしたもので、うまくいかず何度かやり直したのですが、結局ダメなままで諦めました(笑)。

アジの一夜干しは李朝初期の堅手皿に、オクラの糠漬けは李朝初期の白磁小皿に、玉子豆腐は昭和レトロな紫色プレスガラスの小鉢に、それぞれ盛り付けてみました。アジの一夜干しを盛った李朝初期の堅手皿は、高台が割高台になっています。

先月の検査で糖尿の数値が高止まりしており、投薬治療となりました。最初に出してもらった薬は副作用で左肩が痛みで動かなくなってしまったので、今は別の薬を飲んでいます。しかし、これを飲み始めてから便秘気味なので、また副作用かと心配しながらも今のところ服用を続けています(笑)。私、見かけによらず結構薬に弱いんです(笑)。今後も体調に気を付けて、晩酌は回数を減らしながら続けていきますので、ご期待ください。

また、6月は1周年感謝月間として各種サービス実施中ですので、ぜひ期間中にご来店ください。お待ちしております(詳細についてはこちらをクリック)。

昨夜の晩酌(お帰りなさいの巻)

カテゴリ: 昨夜の晩酌 作成日:2019年05月06日(月)

DSC 5519 2昨夜の晩酌です。

昨夜使った徳利と盃は、いずれも直しに出していて、つい最近戻って来たものです。

刷毛目徳利は、購入した時には口に1箇所の共直しがあることは分かっていたのですが、他にも共直しがあるのではないかと疑ったため、値切ってお安く購入しました。持ち帰って煮沸したところ、やはり胴の部分に数カ所、白泥が剥がれ落ちたところへの共直しが現れました。写真に写っている箇所の他、反対側に4箇所、円く金継して剥落を埋めてもらった部分があります。小さくて気にならない程度の剥落が、他にも数カ所ありましたが、それについてはそのままにしてあります。容量は1合半程度で、独酌用にピッタリのサイズです。

粉引の平盃は呼継ぎです。今は金継をしてもらっていますが、購入した時は呼継ぎの陶片を接着剤でくっ付けてありました(笑)。それを今回、ご覧の通り金継にしてもらいました。また、高台の一部がごっそりと欠けて無くなってしまっていたので、置くと大きく傾いてしまい、お酒を注ぐと直ぐにこぼれてしまいそうな状態でした。これについても、高台の欠損部を補修していただき、まあ、今でも少々傾いてはいますが、お酒を飲める程度にまで、傾きを調整していただきました。お陰様で昨夜は「お前ら、よう帰ってきたなあ!」という感じで楽しみました。こいつら、いいコンビでした。

蒲鉾の天ぷらは李朝後期の染付「祭」字紋祭器台皿に、キムチは李朝初期の白磁小鉢に、しし唐とチリメンジャコの炊いたんは李朝初期の白磁小皿に盛り付けてみました。祭器は中央に大きめの円の中に「祭」の字が書かれているのですが、残念ながら蒲鉾が上に載っていて見えません(笑)。初期の白磁小皿は、青い釉薬がとても美しいです。口径が10.3cm程ですので、平盃としても十分使えるサイズです。ちなみに、キムチと蒲鉾の天ぷらは、先日祇園の韓日亭さんでいただいたものです。

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