メニュー

昨夜の晩酌 - 韓国骨董 李好

TEL:075-532-5877

〒605-0089 京都府京都市東山区古門前通大和大路東入元町367-4 杉山ビル2階 *京阪三条駅より徒歩3分

 

京都府公安委員会許可第611251830002号 TEL/FAX:075-532-5877 営業時間 11:00~18:00 定休日 水曜日

 

昨夜の晩酌

「昨夜の晩酌」

こちら「昨夜の晩酌」でご紹介している酒器やその他の器は、基本的には私の自宅にあって店頭には出ていないもの達です。

こちらでご紹介した酒器やその他の器の中で、もしご関心をお持ちになられたものがありましたら、「お問い合わせ」欄よりお知らせください。ご関心を持たれた品、ご来店日をお知らせ頂けましたら、店の方へ持って参ります。 

昨夜の晩酌(満身創痍の巻)

カテゴリ: 昨夜の晩酌 作成日:2020年07月25日(土)

DSC 0936 24連休も前半の2日が終わり、今日から後半です。22日(水)から始まった政府の観光支援事業「Go To トラベル」キャンペーンに便乗したものか、京都市内もこの連休中は、随分と観光客の姿が目立つようになりました。人気の飲食店前には、また以前のような行列が見られるようになってきましたね。残念ながら、当店の売り上げには影響がありませんけどね(笑)。

その一方で、新型コロナウィルスの感染拡大は、とどまるところを知りません。連休初日の23日は、東京で最多の366人の感染者が出ましたし、ここ数日は200人越え連発です。大阪でもここ3日は100人越えの感染者が出ていますし、京都もここ1週間ほどは20人前後の感染者が出ており、首都圏だけでなく関西をはじめ全国的に感染が拡大しています。この連休中の人の移動による感染拡大の結果が現れるのが、来週末から再来週になるでしょうから、その頃の感染者数がどうなっているか心配ですね。

そんな新型コロナ禍に大きな影響を受けた今年の祇園祭ですが、昨日24日が本来なら山鉾巡行の後祭と還幸祭(神輿渡御)でした。ご存知の通り、今年はこれらの行事は中止となりました。巡行は山鉾なしの御旅所までの行進になりました。神事の還幸祭(神輿渡御)の方は「御神霊渡御祭」として24日夜に行なわれました。八坂神社の祭神の神霊が四条御旅所から神社に戻る祭の神事で、その内容が神輿の代わりに神霊を遷(うつ)した榊を白馬にのせ、氏子地域を巡るというものだったようです。「榊をもって神輿にかえる」というこの方法、私のこのブログでの提案がパクられたのかな?八坂神社の神官がこのブログ見てるんでしょうか(笑)。詳細は2020年4月17日作成の記事でご確認ください(2020年4月17日作成の記事へは、こちらをクリック)。

前置きが長くなってしまいましたが、久しぶりの昨夜の晩酌です。新型コロナ禍においてはやっぱり家飲みですよね(笑)。

青磁釉のかかった堅手徳利は、以前にもこちらでご紹介したことがあります。このシリーズ初期の頃で、まだ副題を付けていなかった頃の2018年11月9日作成の「昨夜の晩酌」でした。口部が割れたものを金継ぎしてあります。青磁釉薬のかかった李朝初期の堅手で、高台が高くしっかりした造りになっています。この徳利の詳細につきましては2018年11月9日作成の「昨夜の晩酌」をご参照ください(2018年11月9日作成の記事へは、こちらをクリック)。

徳利も結構なキズ物なのですが、盃の方が正に満身創痍なのです。金海手の耳盃でサイズも肌もよいのですが、なにせキズが多いです。両耳は全て欠いており、金直しがされています。更に口縁には耳とつながった部分も合わせて、4箇所の金直しが施されています。また、胴部にはニュウも見られます。正に、満身創痍の状態です。片方の耳の修理部分が一度ボロッと外れまして、修理に出して4月に戻ってきたものです。耳盃で飲む時は、どちらかの耳をつまんで持って飲みたくなるのですが、このように耳全体が修理されている物については、そういう持ち方は危険ですね。耳盃は、どうしても耳の部分が欠けやすいので、両耳が完全なものというのは、なかなかお目にかかれません。偽物であれば、いくらでもあるんですけどね(笑)。状態のいい耳盃をまた手に入れたいですね。

お料理の方ですが、イカの天ぷらは堅手の中皿に、茄子と三度豆の胡麻和えは堅手の小鉢に、オクラとミョウガの浅漬けは堅手の小皿に、それぞれ盛り付けてみました。今回は堅手でまとめてみました。

今日は25日で天神さんの日でしたね。今月は弘法さんも天神さんも中止でした。来月はどうでしょうかね。新型コロナのこの感染者数の急増ぶりでは、来月もちょっと難しいでしょうかね。

DSC 0909 2 DSC 0906 2 DSC 0942 2

昨夜の晩酌(三島白黒象嵌蓮花紋徳利の巻)

カテゴリ: 昨夜の晩酌 作成日:2020年07月14日(火)

DSC 0828 2あまり日にちを置かずの昨夜の晩酌です。前回が10日(金)でしたから、2日しか空いていません。でもまあ、今週はこれっきりにして、次回を来週末頃まで空ければ問題ないですから(笑)。

何故こうも早く今月2回目の晩酌になってしまったかというと、お弁当のせいなのです。5月末で終了したはずの「もらいメシ弁当」でしたが、実は今月(7月)に入ってもまだちょくちょくいただいてまして(笑)。昨日いただいいたのが、祇園末吉町 喜久政のお弁当でした。今までも何度かいただいていたのですが、とにかくその内容が写真のとおり日本酒に合いそうなものばかりで、これまでもいただく度に「これで酒飲んだらうまいやろなぁ」と思っていました。しかし、検査前ということなどもあり、これまでは我慢してきたのですが、昨日やっとその願いを遂げることができたのです。大袈裟か(笑)。

副題に挙げた蓮花紋白黒象嵌の三島徳利は、15年ぐらい前にソウル黄鶴洞で見つけたものです。胴の4面に蓮花紋が象嵌されています。口縁に共直しが2箇所ありましたので、金直しにしてもらいました。その際に、2枚目の写真のように高台内にも金継ぎされて帰ってきました。高台内にキズは無かったのですが、底の部分が大変薄く作られており水がシミ出してくるため、気を利かせてしてくれたものでした。確かに底が薄いため、お酒を入れると高台内が真っ黒にシミて来ます。さらに、焼きの甘い発掘品ですので、使った後に乾かすのが大変です。なので、登板機会はどうしても少なくなりますね。容量は1合半程度と独酌によいサイズなんですけどね。

盃の方は、李朝後期~末期の民窯で焼かれたものでしょう。全体に貫入があり、見込みと高台(底)の周辺には赤みが出ています。さらに高台(底)周辺の釉薬はカイラギ状になっており、見どころの多い盃です。井戸手盃と言いたくなりますね。これ、最近はあまり使ってなかったのですが、使い込んで行くと更に貫入は深く濃くなり赤味も増して、正に井戸手盃というに相応しい盃に姿を変えていくタイプのものでしょう。楽しみですが、私はもうそこまで育てられないでしょうけどね(笑)。

カボチャのたね(四条花見小路西入ル北側2軒目了郭ビル1階)のお茶漬け鰻(鰻の佃煮)は、堅手の小皿に盛り付けてみました。堅手小皿は、口径が10.0~10.5cmで平盃としても使えるサイズです。

末吉町の喜久政さん、私は行ったこのがないんですが、一度行ってみたいですね。当店からも近いんですよね。一度どんな感じのお店か、表から探ってみましょう(笑)。

 DSC 0805 2 DSC 0811 2 DSC 0813 2

昨夜の晩酌(三島柳紋徳利の巻)

カテゴリ: 昨夜の晩酌 作成日:2020年07月11日(土)

DSC 0772 3毎日よく降りますねえ、雨が。京都はお昼過ぎの現在は雨はやみ、少し晴れ間ものぞくようにうなっていますが、早朝はよく降っていましたね。今回の豪雨により、九州や岐阜、長野あたりの被害が大変なようです。特に九州は、ここ数年は毎年集中豪雨による被害が発生しており、本当にお気の毒に思います。

また、新型コロナ禍の方も収束の気配はなく、今月に入ってから感染者数が激増していますね。東京は昨日と一昨日2日連続で200人超の感染者が出ていますし、関西でもじりじりと感染者数は増えてきており、昨日は京都でも10人と74日ぶりに二桁の感染者が出ました。どうしたもんでしょうかねえ。とりあえずは、自分にできることと言ったら、家と店の往復だけして大人しくしてることでしょうかね。

そんな中、久しぶりの昨夜の晩酌です。一昨日検査も終わりましたので、昨夜はやりましたよ。新型コロナ禍の中、家飲みは推奨されるべきですよね(笑)。先月末に届いた「菊正宗 濃い辛口パック」の初飲みです。検査終わるの待ってましたからね(笑)(「菊正宗 濃い辛口パック」についてはこちらをクリック)。

柳紋の三島白黒象嵌徳利は、容量が1合3~4勺と独酌にピッタリのサイズです。残念ながら、口の半分以上を欠いており、金直しが施されています。これが無傷完品だったら、結構なお値段になると思いますね。柳紋というのも人気ですからね。穴が少し小さめではありますが、トクトクといい感じでお酒が出ます。こういうサイズのいい三島の徳利も、なかなか見なくなりましたね。

祭器型の白磁盃は李朝末期の分院のものでしょう。「祭器型の盃」と言っていますが、これはこちらが盃として見立てたもので、元々の用途はお酒を飲むものではありませんから、小型の祭器というのが正しいでしょう。小型の祭器も、このサイズのものはなかなか見つかりません。口径が8cm超える物でもなかなか見つかりませんが、これは7cm台です。7cm台の前半だったと思います。昨日自宅で測ったのですが、一晩経ったら忘れてしまいました(笑)。「そんなにすぐ忘れるんだったら、書き留めておけ!」と思うでしょうが、ダメなんです。どこに書いたかも忘れてしまうんです(笑)。

この手の祭器は、たまにソウルの骨董店で見つけても、完品だととんでもない値段を言われてしまいます。これはキズが有りますので、まあ何とか許容範囲のお値段で購入しました。写真では分かりませんが、口縁に上からガンとものを当てた時に出来る、典型的なニュウがあります。

お料理ですが、鱧の落としは伊羅保の小鉢に、ホタルイカとカボチャ、茄子の煮物は堅手茶碗にそれぞれ盛り付けてみました。

今月は3回ぐらい晩酌出来たらなと思っています。

 DSC 0780 2 DSC 0783 2

昨夜の晩酌(復活刷毛目平盃の巻)

カテゴリ: 昨夜の晩酌 作成日:2020年06月20日(土)

DSC 0549 2久しぶり、今月2回目の昨夜の晩酌です。先週は久しぶりに祇園の韓国料理・韓日亭で焼酎を飲みましたので、家飲みはお休みしました。来月はまた検査がありますので、今月は多分これが最後でしょうね。

徳利は、一昨年にもこちらで紹介した「고사리(コサリ、日本語で蕨(わらび)」紋の絵高麗です。容量は1合7勺ほどです。前回こちらでご紹介した時以来の登板でした。まだタイトルに副題を付けていない頃の「昨夜の晩酌」でした(前回の記事(2018年11月20日作成)へはこちらをクリック)。

刷毛目の平盃は、直しに出していて4月に無事帰って来たものです。この刷毛目は、薄掛けの白泥で申し訳程度に描かれた刷毛目なのですが、良く使われていいアジが付き、トロトロに育っています。これ、サイズもよく気に入っていたのですが、自宅の棚に他の平盃と一緒に積んで置いていたところ、奥にある物を取ろうとした時に倒してしまい、これだけが3つに割れてしまいました。それで、直しに預けていたのですが、先日戻ってきた姿を見て、その素晴らしい出来栄えに喜んでいます。やっぱり、プロの仕事は技術が高いですね。ありがたいです。金継ぎの部分が見やすい写真もあげておきますので、よくご覧ください。

お料理の方ですが、白菜とお揚げの炊いたんは三島の小鉢に、胡麻豆腐は李朝末期分院の染付なずな紋小皿に、鶏の肝煮は李朝初期堅手小鉢に、それぞれ盛り付けてみました。

昨日から、新型コロナウィルスの感染防止のための休業要請が全面解除され、他府県への往来も可能になりました。今日も店まで歩いて来ましたが、清水寺に通じる五条坂や茶碗坂に観光客の姿がチラホラと見え始めました。プロ野球も無観客ながら昨日から開幕しましたね。しかしながら、今も東京では毎日30人、40人といった規模で感染者が出ていますので、感染予防の対策は引き続き行いつつ、少しづつまた、以前のような日常生活が戻ってくるといいですね。

DSC 0539 4 DSC 0547 2 DSC 0543 2

昨夜の晩酌(飛鶴の巻)

カテゴリ: 昨夜の晩酌 作成日:2020年06月04日(木)

DSC 0407 26月に入り、もうもらいメシ生活も終わりです(笑)。その間、晩ご飯に本当にいいお弁当をいただいて、ただただ感謝です。

昨夜の晩酌ですが、そういう訳で酒の肴の方は、もう高級料理店のお料理ではありません(笑)。酒器の方も、もう段々とネタが無くなって来て、とうとう今回は店にある物を持って帰って使いましたよ(笑)。

徳利はこのホームページのTOPの写真にもある、三島の白黒象嵌飛鶴紋徳利です。白黒象嵌の三島徳利は、酒器のコレクターなら一つは持っておきたいものでしょう。しかも飛鶴紋となれば、なかなかお目にかかるのも難しいですよね。サイズも高さ13.5cm程で容量は1合1勺と、徳利として理想的です。口縁に小さな金継が1箇所ありますが、釉薬にカセもなく大変状態の良い、美しい徳利です。穴はやや小さめですが、トクトクトクと音を立ててお酒が出ます。三方に鶴が配されています。昨日持ち帰って使い、現在内部乾燥中なので、今日は店に持って来られませんでした。明日か明後日には持ってきます。

盃の方も店から持ち帰ったものですが、こちらは店にあったものではありますが、まだ仕舞った状態で店の棚には出していなかったものです。こちらも三島白黒象嵌飛鶴紋の盃です。こちらはサイズが、口径8.5~8.9cm、高さが4.6cmと、日本酒を飲むには少し多く過ぎるものです。三島の盃というと、大体これぐらいにサイズになってしまいますね。口径が8cm未満の物というのは、なかなかお目にかかれませんね。こちらは四方に鶴が配されています。状態は、こちらも口縁に金継が1箇所あります。こちらは、今日また店に持ってきましたよ(笑)。

お料理の方は、サバの味噌煮は李朝後期分院の白磁皿に、揚げ出し豆腐は李朝初期の堅手茶碗に、ひじき煮豆は李朝後期の白磁小鉢にそれぞれ盛り付けてみました。

煮豆を入れた白磁小鉢は、口縁に注ぎ口が2箇所あり、片口のような形状です。注ぎ口が細いものとやや広いものがあり、購入する際に、これが薬をビンなどに入れる際に使った器で、注ぐ先の器の口が小さい時は細い方で、大きい時は広い方で注いだのだと説明を受けましたが、真偽のほどは分かりません。盃として使うつもりで購入し、一度だけ使ってみたのですが、見込みにフリモノが多く、盃には向きませんでした。

揚げ出し豆腐は、もう少し大きめの器にした方がよかったですね(笑)。

 DSC 0391 2 DSC 0382 2 DSC 0417 2

昨夜の晩酌(京料理 はり清 季節の折詰の巻)

カテゴリ: 昨夜の晩酌 作成日:2020年05月27日(水)

DSC 0328 2昨夜の晩酌です。昨夜の酒の肴は豪華でした。写真の折詰は、京都五条大黒町通下ルの京料理 はり清さんの季節の折詰です。

今回はもらいメシではなく、私が注文したものですよ(笑)。これまで1カ月半ぐらいの間、毎日のようにもらいメシしてきましたので、さすがにここらでお返しをしておかねばと思い、今回は私がご馳走しましたよ。普段しないことをしたから、昨日は夕方前頃から大雨になってしまいましたね(笑)。

お料理の中身の方は、思ったより充実していましたね。甘えび・鯛・マグロのお刺身やちらし寿司、煮物・焼き物も充実していましたね。折に深さがあるので、写真で見るより量的には多かったです。煮物は下にもう一つ二つ隠れていますし、焼き物では鮭が見えますが、その下にさらに西京漬けもありました。これ、お値段3,300円は大変お値打ちだったと思います。

はり清さんは、創業350余年の老舗の京料理のお店です。2年近く前になってしまいますが、こちらでもご紹介したことがありますので、ご参照ください(京料理 はり清さんの記事へはこちらをクリック)。

はり清さんのホームページへはこちらです。 http://www.harise.com/index.html

酒器の方ですが、李朝初期堅手の徳利は大変いい味です。これだけ味が付いていると、油染みを疑わなければならないのですが、油臭はしません。よく、購入当初は油臭がしないので、油染みではないんだと思って購入して、半月とか1年経ったら胎土にしみ込んでいた油が出て来て酒器としては使えなくなった、というようなことが稀にあります。これもその点を少し心配していたのですが、もう何年も経ちますが油臭はしませんので、大丈夫なようです。だから、いい味の堅手徳利と確定しました(笑)。容量は1合半強といったところです。口に金継が2か所あります。

盃の方は、李朝後期から末期の民窯で焼かれたものでしょう。器全体に貫入が入り、使用により表面に赤みが出ています。写真では分かり難いのが残念です。高台というか底の辺りには、カイラギのような釉薬の塊も少しだけですが見えますので、井戸手盃と言ってよいでしょう。使っていくとさらに肌に赤みが増していくでしょう。

DSC 0323 3 DSC 0319 2 DSC 0318 2 

昨夜の晩酌(天ぷら圓堂 天ちらし弁当の巻)

カテゴリ: 昨夜の晩酌 作成日:2020年05月16日(土)

DSC 0254 2晩酌は日曜日あたりにしようかと思っていたのですが、昨日の晩ご飯に、八坂通りの天ぷら圓堂さんの天ちらし弁当をいただきましたので、急遽、昨夜の晩酌となりました。相変わらず、もらいメシで生きてますよ(笑)。

天ちらしは、写真のとおりご飯の上に海老天をはじめとする様々な天ぷらを正にちらしたお弁当です。野菜や生麩、それに圓堂さんの名物、トウモロコシの天ぷらも入ってました。ご飯の上には海苔が被せられていました。容器が電子レンジ対応の物ではないようでしたので、温めて食べることができなかったのが残念でしたが、それでも充分に美味しくいただけました。

天ぷら圓堂と言えば、八坂の塔(五重の塔)を東に見る八坂通に、かつてはお茶屋だったという築100年におよぶ伝統的な京都の数奇屋造りの本邸の他に、同じ八坂通に南邸・西邸を構え、さらには同じ八坂通にあるホテル ザ セレスティン京都祇園内にも出店されています。その他に、京都市内では岡崎に岡崎邸も出店されました。大変繁盛していたのですが、新型コロナ禍でこちらもやはり苦しいでしょうね。京都はまだですが、全国39県で緊急事態宣言が解除されましたが、飲食店にお客さんが戻るのには、まだまだこれから時間を要するでしょうね。圓堂さんについては、過去にこちらでご紹介したことがありますので、詳細はこちらからご覧ください(天ぷら圓堂の紹介記事へはこちらをクリック)。

三島の徳利は口がぐるりと全て金直しが施されています。まあ、それは仕方がないのですが、気に入らないのは高台が写真のようにすり整えられていることです。多分、砂や小さな石などが付いていたため、安定が悪く、膳に置いた時にキズがつくなどの理由によるものだと思いますが、好きじゃないですね。胴には釉垂れが見られ、そういうところはいいんですけどね。残念です。こちらは白象嵌です。容量は1合6勺ほどです。

盃の方は、赤味の出た御本手茶碗のような味のいい盃です。口縁に私が自分でした金直しが3箇所あるキズ物ですが、見込みの釉垂れもいい景色ですし、高台内は縮れ釉になっています。これはソウルにいた時に入手したものですが、どこの店で買ったのか忘れてしまいましたね。この手のものは、大抵は踏十里か長安坪で買っているのですが、店が特定できないですね。これも久しぶりに使ってみました。

白和えを盛り付けたのは、李朝末期の染付小鉢です。残念ながら、お弁当の中身が分かるように写真を上から撮っているので、染付の部分が全く写っていませんが(笑)。

DSC 0242 2 DSC 0244 2 DSC 0278 2 DSC 0276 2

昨夜の晩酌(ドキドキ青井戸手盃の巻)

カテゴリ: 昨夜の晩酌 作成日:2020年05月08日(金)

DSC 0177 2昨日、京大病院で糖尿の検査を受けまして、無事に数値が大幅に下がっておりました。と言っても、前回の数値が高過ぎましたので、まだ正常値には程遠いのですが、前回の検査以降は節酒し、間食も一切やめておりましたので、その成果が出て何よりでした。努力の結果が数値に表れてくれないとモチベーションが下がってしまいますからね。しかしながら、現在の新型コロナウィルスの感染拡大防止のための活動自粛と同様に、これで安心して気を緩めてしまうとリバウンドしてしまいますので、今後とも摂生に努めてゆきたいと思います。今後も晩酌は月3回程度のペースを守ってやっていく予定です。

そんな訳で、久しぶりの昨夜の晩酌です。

徳利は新羅か高麗の土器です。以前にご紹介した米色青磁と同様に、その形状は片側だけが平たくなった扁壺です。米色青磁の扁壺徳利については、2019年11月09日作成の「昨夜の晩酌(金継ぎ第1号盃の巻)」をご参照ください(2019年11月09日作成の「昨夜の晩酌(金継ぎ第1号盃の巻)」へはこちらをクリック)。容量は、ちゃんと測ったわけではないのですが、これで1合7~8勺ぐらいは入ります。この徳利も本当に久しぶりに使いましたね。底はベタ底なのですが、その底に小さな欠けが1箇所あったくらいで状態はいいです。ちなみに、副題の「ドキドキ」は、この「土器」の徳利にかけたものなんですよ(笑)。分かり難いですね(笑)。

青井戸手の盃は、底に小さな欠けがありますが、他にキズは無く状態の良いものです。底には写真のようにカイラギも見られます。購入したのは10年以上前だったと思います。サイズもよく申し分ないのですが、これもあまり育つ手ではないので、意外にもあまり使っていませんでした。購入してすぐに2,3回使って、あとは思い出した時に時々という感じでしたね。この「昨夜の晩酌」を書くようになったお蔭で、あまり使っていなかった酒器を引っ張り出して使うようになりました。なかには、存在さえ忘れかけていたような酒器を再び使うことができる機会となり、懐かしい想いはもちろんのこと、その酒器の良さを再確認できたりと、有意義なものとなっています。

イカとキュウリのピリ辛炒めは李朝初期の白磁皿に、大根とお揚げの炊いたんは高麗青磁の小鉢に、出し巻は李朝後期分院の染付壽字紋小皿にそれぞれ盛り付けてみました。染付壽字紋小皿は出し巻がのっているため見えませんが、最後の写真のように見込みに「壽」の字が書かれています。

DSC 0185 2 DSC 0186 2 DSC 0180 2

昨夜の晩酌(半筒井戸風盃の巻)

カテゴリ: 昨夜の晩酌 作成日:2020年04月29日(水)

DSC 0082 3今日からゴールデンウィークに突入しましたね。と言っても例年とは違い、新型コロナ禍で緊急事態宣言が出された中では、ゴールデンとは言い難い今年の大型連休となってしまいましたね。緊急事態宣言が出されて3週間が過ぎ、感染者数は安定してきましたが、残念ながら思ったほど大幅には減っていませんね。旅行や遠出も出来ない連休ですが、この期間中はいいお天気が続くようです。皮肉なもんですね(笑)。

だから家飲みしたという訳ではないのですが、昨夜の晩酌です。実は、昨日の晩も貰い物のシチューがあったのですが、そちらは今日のお昼に回して晩酌しました(笑)。来週の木曜日にまた検査があるので、もうここらあたりが最後かなというのもあったんですけどね(笑)。

高麗徳利は以前、まだこの「昨夜の晩酌」に副題がつく前の初期の頃に一度紹介していました。ころりんと丸っこく可愛らしい形状です。容量は以前約2合としていたようですが、昨日お酒入れてみると一合八勺ぐらいでしたね。口縁に4か所、昔に私が自分でした金継があります。前回紹介した時以来の登板でしたね。

盃の方は、20年近く前に購入したものです。この盃は、これまでにこちらでは、まだ紹介していないものです。李朝後期に民窯で焼かれたものだと思います。琵琶色の肌に貫入があり、底は縮れ釉になっていますので、これを井戸と言いう人もいるかと思いますが、控えめに「井戸風」としておきました(笑)。無傷なのですが、胴の片面に写真のような引っ付きがあります。窯の中でこの面を下にして横になっていたのでしょうか。そんな感じの広範囲にわたる付着物です。降りものという感じではありません。反対側にも小さな引っ付きが一つあります。こういう引っ付きなどを嫌う人は多いと思います。まあ、確かにこんなものの無いきれいな肌の方が望ましいですが、古陶磁器ですから、こういうものに対しても寛容な心で受け入れられる方が、より楽しめると思います。この盃の引っ付きですが、私はこれを手に取った際に、ここに指をかけて持つと滑り止めになるなあと思いながら購入しました(笑)。

赤魚のみぞれ煮は李朝後期分院の白磁皿に、サンド豆の胡麻和えは三島の小鉢に、筍のきんぴらは李朝初期の堅手小皿に、それぞれ盛り付けてみました。

  DSC 0067 2 DSC 0069 2 DSC 0071 2

昨夜の晩酌(祇園 川上 テイクアウトの巻) 

カテゴリ: 昨夜の晩酌 作成日:2020年04月19日(日)

DSC 9953 2予告通りの昨夜の晩酌です。

昨夜は、その前日に予告したとおり、西花見小路にある京料理のお店、祇園の川上さんのテイクアウト弁当での晩酌です。

川上さんについては、昨年12月の法事の際に利用した時のことを、2019年12月01日作成の「祇園 川上」で紹介しておりますので、そちらをご参照ください(2019年12月01日作成の「祇園 川上」へはこちらをクリック)。

お弁当の内容の方はご覧の通りですが、煮物を中心とした京風弁当といったところで、海老天、出し巻、焼き魚、穴子寿司等も入ってました。ご飯の方は、こちらもタケノコご飯でしたね。この季節のお弁当のご飯となると、たいていがタケノコご飯になりますね。お店に行った時にもいただける川上さんの手ぬぐいと感謝のお手紙付きです。お手紙見ると「折詰弁当 2,800円」とあります。結構いい値段なんですねえ!私はいただいたんですけどね(笑)。今電話があって、今日はまた鯖寿司いただけるみたいです(笑)。ああ、でも今日は晩酌しませんよ。GW明けにまた検査ですからね。次の晩酌までは、また10日ぐらい空けないと。

今日の器は酒器だけですが、徳利はこの「昨夜の晩酌」の第1回目(2018年09月27日作成)でご紹介した三島の徳利です。口縁に2箇所の金直しはありますが、容量が1合3勺程度で独酌にピッタリのサイズです。ソウルの黄鶴洞でずいぶん昔に買った物で、最初は2箇所に共直しがあったのですが、こちらに持って帰って来てから自分で共直し部分を外し、金直しをしてもらいました。直しはありますが、カセもなく肌がきれいなので、私の好きな徳利の一つです。

盃の方は、今回が初登場です。李朝末期の盃ですが、見込みが渦巻きになっていて面白いものです。釉薬の色が青いのも魅力的です。入手した当初は、こんなに貫入も深くは入っていなかったのですが、しばらくこれを集中的に使っていると、すぐに見込みのあたりにシミが出てきました。しばらくお休みさせてケースに仕舞っておいたのですが、久ぶりに見てみると一段といいアジに育っていました。酒器というのは、もちろん続けて使って酒を滲み込ませることによって育ちますが、その後しばらく箱などに仕舞っておいて、忘れた頃に取り出して見てみると、驚くぐらいにいいアジが付いていたということが、時にあります。この盃は、まさにその例ですね。

ここ数日、いただき物ばかりで晩ご飯を済ませています。こんなご時世ですから、大変助かってます(笑)。さらに、昨日は長野のNさんからもお米を14㎏ほど送っていただきました。主食があるというのは、本当に心強いです。ありがとうございます。

IMG 20200418 192927 2 DSC 9962 3 DSC 9946 2

Copyright © 韓国骨董李好 All Rights Reserved. login