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昨夜の晩酌 - 韓国骨董 李好

TEL:075-532-5877

〒605-0089 京都府京都市東山区古門前通大和大路東入元町367-4 杉山ビル2階 *京阪三条駅より徒歩3分

 

京都府公安委員会許可第611251830002号 TEL/FAX:075-532-5877 営業時間 11:00~18:00 定休日 水曜日

 

昨夜の晩酌

「昨夜の晩酌」

こちら「昨夜の晩酌」でご紹介している酒器やその他の器は、基本的には私の自宅にあって店頭には出ていないもの達です。

こちらでご紹介した酒器やその他の器の中で、もしご関心をお持ちになられたものがありましたら、「お問い合わせ」欄よりお知らせください。ご関心を持たれた品、ご来店日をお知らせ頂けましたら、店の方へ持って参ります。 

昨夜の晩酌(井戸手片口の巻)

カテゴリ: 昨夜の晩酌 作成日:2021年05月06日(木)

DSC 3802 2ゴールデンウイークも昨日で終わりましたね。期間中、京都の観光地の人出は少なかったですね。と言っても、私はその間清水寺近くの自宅から古門前の店舗までの往復しかしていませんので、東山地域限定の話ではありますが。しかしながら、全国の観光地の人出は、昨年と比べるとかなり多かったようですね。新型コロナウィルスの感染者数は、ここ数日は減少傾向にあるようですが、これは連休中でPCR検査の被検者が少なかったからだと思いますね。明日以降にまた感染者数が急増しなければいいんですけどね。

京都を含む4都府県の緊急事態宣言は延長されるみたいですね。2週間か5月末までの延長になるようです。この連休中にまん延防止措置の適応を政府に要請した自治体もありますが、なんで連休前に全国を対象に緊急事態宣言を発出しなかったんでしょうね。それでもオリンピックは強行するんですかね。有事にオリンピックやるべきですかね。世論調査で国民の7割以上が、オリンピックの中止または延期を望んでる中で、どうしてやるんでしょうかね。この件については、まだまだ言いたいことは山ほどありますが、話がどんどん骨董から離れて行きますので、これぐらいでやめときましょう(笑)。

ゴールデンウィーク最終日の昨夜の晩酌です。

井戸手の片口は、店に置いていた物を持ち帰って使いました。割れたものを継いであります。元々は、共直しがされていたのですが、プロにお願いして銀で継いでもらいました。全体に貫入が張りめぐらされ、見込と高台周辺にはカイラギが見られます。李朝の片口自体が貴重ですが、井戸手の片口となるとさらに貴重度は増します。それでも唐津の片口ほど高価ではありません。口径がおよそ16.0~16.5cm、高さも約9cmありますので、大きいしお酒が入り過ぎる感じがするかも知れません。しかしながら、実際にはお酒をいっぱいいっぱいまで入れるのではなく、注ぎ口の穴の下までですので、1合半~2合までになります。酒の出も切れもよいので、使い易いです。

盃の方も井戸手ですが、こちらは以前に一度ご紹介したことがあります。まだこの「昨夜の晩酌」に副題の無かった2018年10月08日の記事でご紹介しています。その時は追加写真が無く、見込しか映っていませんでしたが、この盃の本当の魅力は裏の高台周辺のシミなんです。今回は追加写真でそちらをお見せしています。実にいいアジになっています。口縁に金継ぎが2箇所有ります。

お料理の方ですが、鯖の味噌煮は李朝初期の堅手小鉢に、白和えは伊羅保の小鉢に、それぞれ盛り付けてみました。鯖の味噌煮は缶詰なのですが、前回の海鞘のオリーブオイル漬けと前々回の牡蠣のオリーブオイル漬けと一緒に、ソウル留学時代初期に一緒だった東北の方から送っていただいたものでした。ありがとうございました。

酒の肴が2品と少ないようですが、もちろんこれだけではお腹一杯になりませんので、この後追加で食べてます(笑)。膳の上の酒器とお料理のバランスを考えて、これだけにしたものです。コロナ禍の影響による売り上げ減少で、食べるもの買えなくなった訳ではございませんので、どうぞご心配なく(笑)。

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昨夜の晩酌(美白肌の白磁盃の巻)

カテゴリ: 昨夜の晩酌 作成日:2021年04月24日(土)

DSC 3680 2明日(4/25)から、東京・大阪・京都・兵庫の4都府県を対象に、緊急事態宣言が発出されることになりましたね。期間が5月11日(火)までというのは、東京の「まん延防止等重点措置」の期間に合わせたのとゴールデンウィーク期間中の短期集中措置ということなんでしょうが、さすがにちょっと短すぎませんかね。対象地域も全国にしないと連休中の人の移動は止められないですよね。

気の毒なのは百貨店です。休業要請で協力金1日当たりが20万円とのことで、全くお話になりませんよね。そもそも、私の子供の頃なら百貨店は入り口付近から人が溢れていましたが、今は食品売り場、食堂街、催し場以外はガラガラで密な状態ではありませんので、全館休業の必要なんかなく、食堂街と催し場の休業だけで十分だと思いますがね。そんなことより、期間中に旅行をしないようにと、もっと強く国民に訴えるべきだと思いますが。出張や帰省は別ですが、旅行は不要不急の外出ですからね。これで、特に大阪の感染拡大が少しは収まってくれるといいんですけどね。

そんな中、昨夜の晩酌です。

李朝初期白磁の徳利は、以前にも一度ご紹介しましたが、青みがかった釉薬が大変美しい徳利です。残念ながら口に結構大きめの金直しが2か所有りますし、高台には窯キズもありますが、容量1合半程度と独酌用の徳利として大変良いサイズです。久しぶりに使ってみましたが、やっぱり穴が大きくてお酒の出やすい徳利は、使い易いですね。(前回の紹介記事(2019年06月11日作成)へは、こちらをクリック)

李朝初期白磁の盃は、今回が初登板です。これ、店の方に置いていたのですが、昨日持ち帰って使ってみました。段々と初めてご紹介する酒器が無くなってきました(笑)。こちらの盃は、なんと言っても白い肌の美しさが半端ないです。私が持っている白磁の盃の中では断トツで美しい白い肌です。残念ながら写真では分かりづらいですが。状態の方も、無傷完品で申し分ないのですが、サイズの方が口径6.2cm、高さ3.3cmと小ぶりです。ちょっと残念なサイズですが、チビチビやりたい方にはこれで十分だと思います。そういう私は、このサイズのため、これまであまり使ってきませんでしたね(笑)。でも、今の酒量ならこれでいいかも知れません。

お料理の方は、鯛のアラ煮は李朝後期分院の白磁大皿に、竹の子とゼンマイ、高野豆腐の煮物は李朝初期の堅手茶碗に、海鞘のオリーブオイル漬けは李朝初期の堅手小鉢に、それぞれ盛り付けてみました。

明日の天神さんは開催中止になりましたので、明日の朝はゆっくり寝てられます(笑)。

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昨夜の晩酌(迫力のヌシ様刷毛目平盃の巻)

カテゴリ: 昨夜の晩酌 作成日:2021年04月15日(木)

DSC 3580 3新型コロナウィルス感染者数、大阪ではついに一昨日から1,000人を突破してしまいましたね。兵庫県でも500人超え、京都も100人超えました。東京も今日は700人超えたようですし、これはもう、来週中に全国を対象に緊急事態宣言を発出して、ゴールデンウィークの人の移動を抑えないと、とんでもないことになりそうです。オリンピックとか言ってる場合ではないと思うんですけどね。

そんな状況下だからこその家飲み、昨夜の晩酌です。

金海手の初期堅手の徳利は、以前にも一度ご紹介したことがあります。口と高台に直しがあります。よく育つ手のもので、前回の時よりもさらにいいアジが付いていましたね。購入した当時は、頑張ってこれで毎日飲んで育てていました。本当によく育ってくれました。最近では前回(2019年09月29日)以来の使用でしたが、ここまで使い倒した酒器というのは、箱の中でさらに育つんです。日ごろ使っていなくても、久しぶりに箱から出してみると、見違えるように立派に育っていることがあります。こいつも、そんな類の一本です。容量は2合を少し超えます(前回2019年09月29日の記事へはこちらをクリック)。

刷毛目の平盃は、店から持ち帰って来たものです。こちらは開店当初から店の棚のいいところに置かれている、所謂ヌシ様です。たっぷりとした白泥で力強く描かれた刷毛目が迫力です。口径が10cmを少し超える程度の良いサイズで、深さもしっかりあって小皿の代用といった感じではなく、立派に酒盃に適した刷毛目の平盃です。口縁に欠けとみられるところがありますが、これは窯キズです。見込みの口縁部に若干の釉薬の剥がれが見られる程度で、ほぼ無傷です。これまでの使用により、いい感じにシミが出て大変よいアジになっています。久しぶりに使ってみたら、さらにいい味が付きましたね。今日、店に戻す予定だったのですが、持って出るのを忘れてしまいました(笑)。明日は忘れないように、持って来なければ。

お料理の方ですが、ローストビーフはこちらも金海手の李朝初期堅手皿に、ゼンマイ煮は李朝初期の堅手小鉢に、牡蠣のオリーブオイル漬けは三島の小鉢に、それぞれ盛り付けてみました。

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昨夜の晩酌(ダブル一時帰宅の初登板の巻)

カテゴリ: 昨夜の晩酌 作成日:2021年03月30日(火)

DSC 3437 3京都の桜はもう満開を過ぎ、散り初めになって来ています。今週末まで何とかお花見を楽しめるでしょうか。桜の開花に合わせるように、京都は他府県からの観光客が増えています。20代の若い人の2、3人~5、6人ぐらいの小グループが目立ちますね。卒業旅行なんでしょうかね。

新型コロナウィルス感染者数がまた増加していますね。もう下げ止まりとは言えない状態ですね。大阪の感染者数も東京のそれを上回る時もありましたね。京都もこれだけ人が移動すると、感染者急増は時間の問題でしょうね。このままでは、ゴールデンウィークの前に、また緊急事態宣言を発出しなければならないのではないでしょうかね。困ったことです。いつまで続くのでしょうか。多分、治療薬ができるまでは収まらないのでしょうね。

個人的にできることは、これまで言われて来たとおり、とにかく大人しくしていること。マスク着用、手洗い・手消毒、移動・会食を控える。ということで、私の感染対策としての家飲み、昨夜の晩酌です(笑)。

高麗青磁の徳利は、無傷完品です。青磁釉の色もよく、丸っこい愛らしい形をしています。私は個人的には、もう少し高さのある真ん丸な徳利の方が好きですが。この徳利も、開店当初から店にあるのですが、売れずにあるヌシ様です。今日、また店の棚に戻してあります。高さ9.5cm、容量は約1合半と独酌サイズです。

盃の方も店から持ち帰ったものですが、こちらはヌシ様ではありません。去年の年末に店に来ました。状態は、口縁に金継ぎが1箇所、ニュウが2本あります。しかしながら、見込にも器体の側面にも、使用によりシミが出ており、いいアジになっています。高台内や周辺には、釉薬がカイラギ状になっているところが見られ、見どころが多く、口径が7cmとサイズも大変よい盃です。使用により、まだまだいいアジに育って行くことが期待できる、楽しみな盃です。こちらも既に店のケースに収まっていますので、あとはご購入いただいたお客様に育てていただきましょう。

料理の方ですが、海鮮チヂミは李朝後期分院の白磁皿に、オクラとモロヘイヤの長芋和えは三島の小鉢に、すぐき漬けは李朝分院末期の染付皿に、それぞれ盛り付けてみました。

「すぐき漬」はかぶらの一種のすぐきと塩だけで漬け込まれ、乳酸発酵による酸味が特徴の京都の漬物です。

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昨夜の晩酌(久々のダブル初登板の巻)

カテゴリ: 昨夜の晩酌 作成日:2021年03月14日(日)

DSC 3040 2昨夜の晩酌です。

鶏竜山の刷毛目平盃は、口径が11cm超え(最大径11.3cm)です。このサイズですと、本来は盃としては大き過ぎるのですが、このたっぷりと白泥を使った刷毛目、よいアジのつき方を見れば、酒盃として使わずにはいられませんよね。口縁に金継ぎが2箇所、呼継ぎが1箇所有ります。金継ぎも呼継ぎも大変良くできています。呼継ぎも全く違和感がありません。釉薬にはカセもなく、それどころか酒を吸って艶さえ出ています。一つだけ残念な点を挙げるとすれば、呼継ぎの陶片の方に小石のフリモノがあるということぐらいでしょうか。これでサイズが口径10cm未満だったとしたら、私の手元に来ることは無かったでしょうね。

高麗青磁の徳利は、多分まだ私がソウル在住であった90年代末に仁寺洞の骨董店で入手したものです。青磁の色はそれほどいい訳ではありませんが、サイズがよく(1合2勺程度か?)、形も可愛らしい徳利です。この徳利、高台内に突起があって、膳の上に置いた時に安定が悪いんです。倒れるようなことは無いんですが、突起部分を機軸に少し揺らぐような感じです。口縁に2箇所、金継ぎがあるのは私がしたものなので、うまくはありません(笑)。うまく行かなかったパターンのもので、何度かやり直したのですが、イヤになってしまいそままの状態で放棄してしまいました(笑)。また、プロに整えてもらおうかなとも考えています。

昨夜は久しぶりに、盃と徳利ともに初めてご紹介する品でした。

料理の方ですが、鮭の西京漬けは李朝初期の堅手皿に、茄子と三度豆の胡麻和えは三島の小鉢に、もずく酢は李朝初期堅手の小鉢に、それぞれ盛り付けてみました。

今日が14日ですので、3月も半ばになりました。毎年この時期にはソウルに行っていたのですが、新型コロナ禍で、一昨年の12月以来行けていません。毎年、3月・8月・12月と年3回はソウルに行っていたのですが、今年も行けずに終わってしまうかもしれません。悲しいです。また、ソウルに行って、懐かしい人たちと会って、本場の韓国料理を食べたいです。今年中に行けたらいいんですけどね。まあ、それまでは李朝酒器と食器を使っての晩酌で我慢します(笑)。

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昨夜の晩酌(おひな祭りの巻)

カテゴリ: 昨夜の晩酌 作成日:2021年03月04日(木)

DSC 2940 2昨日、3月3日は桃の節句、おひな祭りでした。毎年3月3日のおひな祭りには、実家でちらし寿司をもらって晩御飯に食べるのですが、今年の例年通りいただきましたので、昨夜はそれで一杯やりました。

ちらし寿司は、これまでご紹介してきたお料理屋さんのテイクアウトのものとは違い、一般家庭の作ですので、その分は割り引いてみてくださいね(笑)。でもまあ、一般家庭の作としては結構いいんじゃないですか。頂いておいて、生意気ですよね(笑)。

徳利と盃は、いずれも以前にこちらで一度ご紹介したことがある物です。

徳利は李朝初期の堅手徳利で、この色なら白磁と言ってもいいのかも知れませんが、実際の色はもっとグレーです。何か、スマホで撮った写真は青く写るんですよね。容量が1合に満たない小さな徳利です。8勺程しか入りません。無傷ですが、高台の周りに貫入が出ています。容量が1合に満たない徳利は、ほとんど出番が無いのですが、おひな祭りなので可愛い徳利でもいいかなと思い、昨夜は使ってみました。

盃の方は、先にご紹介したのは2018年の11月で、まだこの「昨夜の晩酌」に副題を付けていなかった初期の頃になります。見込みに出来たビードロ釉が大変美しいです。窯の中で傾いた状態で焼かれたため、このような大きな釉だまりができた訳ですが、ここまで立派な宝石のようなビードロ釉というのは、李朝の盃では他に見たことがありません。最後の写真で分かるように、傾いたため底の砂付きが一方に片寄っています。口縁に金継ぎが2箇所有りますが、これも合わせていい景色になっています。おひな祭りには宝石のような美しいビードロ釉の盃が似合うかなと思い、昨夜久しぶり使ってみました。時代は李朝末期でいいと思います。過去の紹介記事については、こちらからご確認ください(徳利はこちらをクリック、盃はこちらをクリックの上、ご確認ください)。

てっぱえ(酢味噌和え)は三島の小鉢に、煮豆は高麗青磁の小碗に、それぞれ盛り付けてみました。

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昨夜の晩酌(一時帰宅の井戸手盃の巻)

カテゴリ: 昨夜の晩酌 作成日:2021年02月21日(日)

DSC 2866 2今日は21日で、本来なら東寺の弘法市が開催され、店を開ける前に見に行ってくるところなのですが、今月もまた、新型コロナ禍で開催中止が決まっていました。25日の北野天満宮の天神市の方も、昨日こちらの「お知らせ」欄でご報告したとおり、中止が決定されました。共に先月に引き続きの開催中止です。まあ、まだ京都で緊急事態宣言が発出中ですからね、仕方ないですね。むしろ、10日の平安蚤の市が予定通りに開催されたのが驚きでしたけどね。

昨夜の晩酌です。昨日は祇園南側の祇園 椿さんのお弁当をいただきましたので、これで一杯やらせていただきました。祇園椿さんは、私の実家の近くにあります。ここは新しいお店で、できてから10年なるかどうかぐらいだったと思います。私はお店の方には行ったことがありません。

お弁当は、ひょうたん型のご飯の周りに、焼き物(焼き魚と出し巻)、煮物(筑前煮)、南蛮漬け、小松菜とお揚げの炊いたん、牛肉とごぼうの金平などが配されています。以前にも、こちらのお弁当をいただいたことがありましたが、その時の物の方がうなぎの蒲焼などが入ってて豪華でしたね(笑)。

白黒象嵌の三島徳利は、2年前に一度ご紹介したことがあります。その際、象嵌で描かれた模様の名称が分からなかったのですが、今もやはり分かりません(笑)。形もよく穴が大きいので使いやすい徳利です。写真のように口に金直しがありますが、容量は1合2勺程度と独酌に丁度よいサイズです。写真にはありませんが、いい塗箱に入っていますよ。(過去の紹介記事(2019年06月16日作成)へはこちらをクリック

井戸手の盃は、店頭に置いているものですが、久しぶりにこれで飲んでみたくて、昨日持ち帰りました。今はもう既に、店の棚の元の位置に戻っていますよ(笑)。口径7cm、高さが5cm弱とぐい吞みとしていいサイズです。貫入が深く、ここまで来ると美しいですね。形が筒のように立ち上がっていますし、高台周辺には釉薬がカイラギ状になっているところが見られます。こちらも箱に入っていますが、箱には張り紙をして「井戸」ではなく写真のように「伊戸」と書かれています。

山芋のオクラ・モロヘイヤ和えは、李朝末期の染付小鉢に盛り付けてみました。

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昨夜の晩酌(♪ボロは着てても心の錦ヘビ盃の巻)

カテゴリ: 昨夜の晩酌 作成日:2021年02月14日(日)

DSC 2729 2昨夜は、東北地方を中心地とした地域で大きな地震がありましたね。夜11時過ぎ頃でしたね。

テレビでTBSの「新・情報7daysニュースキャスター」を見ていたのですが、CMの後に画面が変わったら、司会の安住アナウンサーがヘルメット被ってて「今、大きな地震がありました!」みたいなことを言った後は、ずっと地震の報道に変わってしまいました。福島県沖が震源で最大震度6強のところがあったようで、かなり大きな地震でした。今も余震も頻発しているようなので、東北地方の方々はどうぞご用心ください。せめて津波が来なかったのが不幸中の幸いでしたね。

昨夜の晩酌ですが、伊羅保の徳利は以前にも1度ご紹介しました。無傷完品で緑釉のきれいな、丸っこくって可愛らしい形状の徳利です。形は可愛らしいのですが、容量は2合強と決して可愛くはありません(笑)。昔はこれぐらいのサイズでお代わりが基本だったんですけどね(笑)。(過去の紹介記事へはこちらをクリック)

盃の方は、90年代にソウルにいた時に踏十里古美術商街の今は無きとある店で見つけたものでした。今も高台というか底の部分に、黒くなったところが残っていますが、最初入手した時は、底部分を中心にこの黒くなった部分が広くあって、焼け跡から掘り出されたのかと思う程でした。口縁と底にも欠けがあり、底とその周辺は、カセにより釉薬が剥がれ落ちている状態でした。正に満身創痍のボロボロ状態で、こんなものは韓国人の客は絶対に誰も買わないだろうなと思いながら、何とかしてみようと思って購入しました。

まずは、黒いのを取り除くためにハイターに浸けました。普通、磁器の油染み等を取り除く際には、ハイターの原液に数か月単位で浸け置くのですが、これはカセがひどいため、水と半々に薄めたものに一晩だけ浸けてみました。その後、欠けの部分を自分で金継ぎしてみました。

そこまで手を入れてみると、まあ、それなりに自分としては見られるようになったなと思い、当時のソウルの部屋で一人飲んでみました。そうすると、これが酒を注いだ時の見込みの景色がよくて、結構気に入って一時よく使っていました。青井戸のような色の肌に刻まれた貫入に酒が滲みると、肌の色と貫入はさらに深くなり、徐々に薄っすらと赤みを帯びてきます。その見込の景色が私にはニシキヘビの模様のように感じ、自分で勝手にニシキヘビ盃と名付けて愛用していました。まあ、本物のニシキヘビの柄は、そんなにハッキリとは知らないんですがね。イメージですね、イメージ(笑)。

冷静に見てみると、それほど高く評価できるような盃ではないんですが、やっぱり、自分が手をかけて、ここまで再生したという気持ちがあって、嬉しかったんでしょうね。久しぶりに使ってみて、当時のことを思い出して、懐かしかったですね。また早く新型コロナ禍が収束して、ソウルに行きたいですね。今はそれが一番の願いですね。

鯖の旨煮は李朝後期分院の白磁皿に、胡桃胡麻豆腐は青磁の小皿に、金平ごぼうは三島の小鉢に盛り付けてみました。青磁の小皿は、李朝初期のもので、高麗青磁から三島への過渡期のものでしょう。

今回の副題は、ちょっと無理がありましたかね。苦笑いで見過ごしてくださいね(笑)。

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昨夜の晩酌(上手物の椀形堅手盃の巻)

カテゴリ: 昨夜の晩酌 作成日:2021年02月05日(金)

DSC 2612 2一昨日のこちらの記事で予告したとおり、昨夜は京料理のはり清さんの季節の折詰弁当で晩酌しました。

はり清さんは、創業360有余年の老舗京料理店で、東山区大黒町通五条下ル(南に行く)にあります。大黒町通というのは、大和大路通の一筋西の通りで、五条通にある東山郵便局の西側の通りです。

こちらは、落ち着いた雰囲気のお部屋で、障子戸の向こうに庭を見ながら、ゆったりくつろいでお食事をいただけます。少人数の個室から大広間は最大40名までの人数での食事が可能です。まあ、今はそんな大人数の会食はしたらダメですけどね。私はこちらの1階奥のはなれが好きで、お昼に何度か伺ったことがあります。

(ホームページ https://harise-kyoto.com/ 過去の紹介記事へはちらをクリック

そんなはり清さんの季節の折詰弁当(3,300円税込)を昨夜はいただきました。折詰弁当の配達は、昨年4月の緊急事態宣言発出時から始められたものです。今回はもらいメシではなく、私が普段お世話になっている方々にご馳走させていただいたものですからね(笑)。写真のような、お刺身、煮物、焼き物、錦糸卵の上に鰻とイクラを配したちらし寿司と豪華な内容になっています。甘エビのお刺身は、身を食べた後に頭と尻尾も軽く塩をふって、焼いていただきました。

酒器の方ですが、無傷完品の初期堅手徳利は、以前に1度こちらで紹介したことがあります。下膨れのいい形で、容量も1合半程と独酌サイズです。造りが厚手のため手取りは重いですが、穴も大きく注ぎ易いです。青みを帯びたグレーがきれいですが、写真は少々きれいに写り過ぎですね(笑)。こちらは民窯の作です。(過去の紹介記事へはこちらをクリック)。

初期堅手の盃は、今回初めてご紹介します。初期の盃は、平盃ならまだ入手できますが、それでも口径が10cm未満のサイズのいい物となると、なかなかお目にかかるのも難しくなってきました。こちらは椀形で口径が7cm程度です。しかも薄造りの上手物です。色がグレーなのは少々残念ですが、なかなかお目にかかれないものです。今、店の方にも椀形の堅手、白磁の盃を2点置いていますが、それらと比べると、肌の色では劣りますが、薄さでは圧勝です。でも、あんまり薄手の物って、カチンと当てた時に割れたり欠けたりするのが心配ですよね。なので、実はこの盃もあまり使ってなかったですね(笑)。久しぶりの登板でしたね。

昨日こちらの「お知らせ」欄で、21日の東寺・弘法市の開催中止のご報告をさせていただきました。来週10日の平安蚤の市については、まだ今のところ開催中止の案内は出ていません。25日の北野天満宮・天神市と共に中止の案内が出ましたら、こちらの「お知らせ」欄でご報告いたします。

平安蚤の市が中止になるようなら、来週はまたヌシ様にご登場いただかなければなりませんね(笑)。

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昨夜の晩酌(色白肌の白磁盃の巻)

カテゴリ: 昨夜の晩酌 作成日:2021年01月25日(月)

DSC 2468 2緊急事態宣言が発出されて、先に発出された1都3県では2週間以上、後発の府県でも2週間近くが経過しました。1日の感染者数は少しずつ減少傾向にはありますが、まだ高い水準ですね。昨日、東京の感染者数が986人と久しぶりに1,000人を切りましたね。まあ、昨日は日曜日でしたからね。被検者数が少なかったからでしょうね。いつものことながら、日曜日と月曜日は低めの数値が出て、火曜日以降に増えるといったパターンでしょうかね。だから、多分今日も低めの感染者数になるのではないでしょうか。京都はここのところずっと100人超えで、昨日も100人超えてましたね。人の出も、観光地や京都駅前などの他府県から観光客で人が増えるような場所は減っていますが、市内の中心地の四条河原町から烏丸あたりは、前回の緊急事態宣言時に比べるとやっぱり多いですね。この分では、2月7日以降も緊急事態宣言解除は難しいですかね。なので、やっぱり家飲みがいいですね。ということで、昨夜の晩酌です(笑)。

李朝初期の白磁徳利は、今回が2度目に登板です。前回は、まだ副題を付けていなかった初期の頃の「昨夜の晩酌」2019年1月30日にご紹介していました(2019年01月30日作成の「昨夜の晩酌」へはこちらをクリックの上、ご確認ください)。民窯で焼かれた物だと思いますが、白磁の上がりはよくきれいな白です。容量もジャスト1合と独酌に最適です。酒量の多い人だと、これ1回では済まないので面倒くさいですかね(笑)。口縁にある大きめの金継ぎは、私が以前に自分でしたものです。

白磁の盃も民窯で焼かれた物ですが、こちらも上がりがよく民窯にしてはきれいな白い肌です。形も丸っこく小さめのサイズで可愛らしい盃です。口径が6.5cmぐらいです。

この盃は、まだ私がソウルにいた頃の90年代末に、踏十里の古美術商街で入手したものです。私は盃の場合、どちらかというときれいで端正なものより、貫入の入っているもの、シミがあるまたは今後シミが出て育って行きそうなもの、形も少し崩れたぐらいのものを好むのですが、この盃は例外ですね。

この盃を手にした時、肌の白さ、形とサイズの可愛らしさに惹かれ、こういうのもありかなと思って購入しました。でも、やっぱりあんまり使ってなかったですね(笑)。

この盃も、よく見ると表面に薄い貫入があるのが分かります。なので、使い倒せば貫入が深くなり、雨漏りやシミが出て育って行くのかも知れませんが、これはこのまま、白い肌を楽しんで時々使う方がいいのだと思います。画像では青白く映っていますが、現物はそんなに青くありません。

お料理の方ですが、鯖の塩焼きは初期官窯の堅手皿に、ひじきと大豆煮は初期白磁の小鉢に、フキの土佐煮は李朝後期の白磁小皿に、それぞれ盛り付けてみました。今回は、食器の方も全て白磁系の白でまとめてみました。

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