「昨夜の晩酌」
こちら「昨夜の晩酌」でご紹介している酒器やその他の器は、基本的には私の自宅にあって店頭には出ていないもの達です。
こちらでご紹介した酒器やその他の器の中で、もしご関心をお持ちになられたものがありましたら、「お問い合わせ」欄よりお知らせください。ご関心を持たれた品、ご来店日をお知らせ頂けましたら、店の方へ持って参ります。
昨夜の晩酌(ベタ底コンビの巻)
ここ数日は若干暑さが和らいできたように感じますね。と言ってもまだ30℃超えの真夏日ではありますが、ここしばらくは35℃超えの猛暑日はありませんでした。昨夜とその前の晩とは、本当に久しぶりにエアコンつけずに夜寝ることができました。昼間は仕方ないにしても、夜だけでも涼しくなってくれるとありがたいですね。7月・8月はエアコンつけっぱなしで、枕の上に保冷剤置いて寝てましたからね。コロナ禍で散髪に行くのやめてからは、夏場の夜に寝る時は頭が暑くて(笑)。このまま涼しくなって行ってくれればいいんですけどね。
昨夜の晩酌です。昨夜の酒器は盃、徳利とも過去にご紹介したことのあるものです。これまで、過去の紹介記事がご覧いただけるようにご案内していたこともあったのですが、この「昨夜の晩酌」も4年近くにわたり、平均月3回程の頻度でやって来ましたので、過去の紹介記事を探すのがしんどくなってしまいました。それで今回はズボラしました(笑)。
アジのいい堅手の半筒盃は、見込みの中心あたりに小さくて深いくぼみが施された珍しいスタイルのものです。サイズも大き過ぎず小さ過ぎずベストなサイズです。ベタ底で砂付きになっていますが、粗い砂付きではなく膳を傷つける心配もない程度のものです。
伊羅保手の徳利は、容量が約2合と今の私には少し大き過ぎるサイズです。でもまあ、お酒をいっぱいいっぱいまで入れず、調整すればいいんですからね(笑)。無傷完品で釉薬の状態もカセが無く光沢のある美しい肌を保っています。穴も大きくてお酒を注ぎやすいです。こちらもベタ底でした。意識してベタ底を揃えた訳ではなく、偶然こうなりましたね。
お料理の方ですが、手羽先の焼き鳥は李朝後期分院の中皿に、豆腐そうめんは李朝初期の堅手茶碗に、オクラの胡麻和えは李初期の堅手小鉢にそれぞれ盛り付けてみました。
昨夜の晩酌(「ニコニコにっごり」の巻)
昨日21日は東寺・弘法市の開催日でしたが、欠席しました。元々7月、8月の夏場は露店があまり出ませんし、前日の時点での天気予報が雨が降る、しかも豪雨がという予報でしたので、どうしようかなと思っていたのですが、朝起きてみてやっぱり天気が悪いのでやめました。25日の天神さんには行こうと思ってます。
その代わりという訳でもないのですが、昨夜は晩酌しました。いただいたお酒で(笑)。マッコリのように見える白いお酒は、商品名を「ニコニコにっごり」といいます。にごり酒なのですが、甘酒と日本酒を合わせている物なので、品目としてはリキュールとなっていました。見た目はマッコリよりも真っ白な感じで、さらに濃厚です。アルコール度数が7%と表示されていましたので、ビールに近いアルコール度数で、マッコリとも同程度ですね。
お味の方はと言いますと、甘みがあまり強くなく、濃厚ですが酸味があり飲みやすかったです。マッコリの場合、特に日本で売られている物は甘みが強過ぎでいけませんね。キムチなどもそうですし、どうして韓国の食品は日本に来るとああも激アマ食品に変わってしまうのでしょうかね。
三島の盃は、日本酒を飲むには少々大きいのですが、マッコリ(今回の「ニコニコにっごり」はマッコリではありませんが)を飲むにはちょうどいいサイズです。胴部分にだけ白象嵌が施された実にシンプルなデザインです。見込みに輪線紋の象嵌ぐらいあってもよさそうなもんなんですけどね(笑)。本当にシンプルです。
アジのいい片口は自宅でマッコリ系での晩酌時に登板します。注口の周囲に鉄絵がかかっています。7番目(最後から2番目)の写真が分かりやすいと思います。李朝の片口となると、注口が欠けていて直しのあるものが多いのですが、これは珍しく無傷です。
お料理の方ですが、チャプチェは李朝初期堅手の大皿に、ナムルの盛り合わせは高麗青磁の小皿に、それぞれ盛り付けてみました。
今回のお酒は埼玉県上尾市のCafe燈現郷さんよりいただきました。寺田本家というところのお酒でこの他にも2本、計3本のお酒をいただいていたのですが、昨夜でやっと3本ともいただくことができました。最初にいただいてみたお酒は、商品名は忘れてしまいましたが、米麹の風味が強いお酒でした。今風に言うと「クセが強い酒!」という感じでしょうか(笑)。次にいただいてみた「五人娘」という純米酒は、さっぱりとした口当たりのいいお酒でした。そして昨夜の「ニコニコにっごり」と3種類のそれぞれ全く違ったお味を楽しませていただきました。ありがとうございました。
昨夜の晩酌(久しぶり日本酒の味の巻)
線状降水帯による集中豪雨で各地に被害が出ていますね。これ以上被害が広がることなく、1日も早く復旧作業が進むといいんですがね。それにしても、ここ10年ぐらいの間に日本の気候は、温帯から亜熱帯に完全に変わってしまったようですね。2000年代頃までは、夏場にここまでの集中豪雨やゲリラ豪雨というのは経験がなかったと思います。それこそ数十年に一度の災害だったと思いますが、ここ数年は毎年どこかの地域で数十年に一度規模の雨量とか言われてますからね。それはもう数十年に一度ではないですよね。
新型コロナ感染拡大の方も全く収まらず、医療崩壊状態です。これが第7波ですか。これまで波が来るたびに、医療崩壊して同じことの繰り返しですね。新規感染者数が落ち着いている間に、政府はどうして十分な準備をしないんでしょうかね。第5波の時でしたか、普段は多目的に使用し感染拡大時には大型の診療施設として利用できる野戦病院型の診療施設を各地に設置するという話があったと思うのですが、あの話はどこに行ってしまったんでしょうね。
前振りが長くなってしまいましたが、ここからは昨夜の晩酌です。晩酌の記事の投稿は久しぶりです。先月は結局1回しか出来ませんでした。晩酌は毎晩してたんですけどね。ビールで。私が飲むのはサッポロの「麦とホップ」ですので、正確には新ジャンル(第3のビール)と言われるものですが。連日の猛暑の中、自宅まで30分近く歩いて帰ってますので、家に着いたらもうぐったりしてしまい、酒器や肴を盛る器を考えて日本酒で晩酌するだけの気力も体力も無くなってしまってるんです(笑)。
しかしながら、昨夜は久しぶりに日本酒で晩酌しましたよ。いつも通り頂き物を肴に、お酒も頂き物でしたね(笑)。
鶏龍山刷毛目の平盃は、こちらでご紹介するのは初めてのようです。大変アジのよい鶏龍山の刷毛目平盃で、裏面にもたっぷりの白泥でしっかりとした刷毛目が施されています。銀継ぎされていますが、呼び継ぎではなく割れ継ぎで、4つ全てが元のパーツです。口径が11㎝超えで大きめですが、このいいアジですから酒器として使うしかないですよね。これ、割れ継ぎでなかったら私の手元に来るようなものではなかったでしょうね。
三島の白黒象嵌徳利は以前にもこちらで2度ほどご紹介していると思います。口に金直しはありますが、形もサイズよく大変使いやすいです。容量は1合2勺程度で独酌にちょうどいいサイズです。
頂いたお弁当は東山区末吉町の貴久政さんのお弁当でした。もずく酢は高麗青磁の小鉢に、しし唐としめじとお揚げのお浸しは李朝初期堅手の小鉢に、それぞれ盛り付けてみました。
昨夜の晩酌(期待の中堅の巻)
安倍元首相が奈良で街頭演説中に銃撃され心肺停止状態という、昨夜の晩酌の話をしている場合じゃないようなニュースが入ってきました。店でYahoo News 見て一瞬目を疑いました。後方から銃で撃たれたようですね。当時の映像を見ると選挙カーなどの上からの演説ではなく、道路を背に地上のガードレールで囲まれた場所で演説していましたから、後方はガラ空きの状態でしたね。安倍元首相が一命をとりとめてくれることを祈ります。
今月はこちらの投稿も少し間隔があいてしましましたが、昨夜はナイター中継を観ながら、いつも通り貰い物を肴に晩酌しました(笑)。
徳利はこれまでに何度かこちらでご紹介したことのある、李朝初期堅手の徳利です。口部に3箇所の欠けの直しがありますが、下ぶくれのよい形で胴部には青い釉垂れとへら跡も見られ、見どころの多い徳利です。容量は2合程です。穴も大きいので大変使いやすいです。過去の記事を調べてみたところ前回の登板は2021年5月16日でしたから、おおよそ1年ぶりの登板でしたね。
白磁の盃の方は、多分こちらでは初めてのご紹介になると思います。李朝後期から末期に欠けての時期に民窯で焼かれたものですが、見込みの貫入がくっきりと出始め、画像では分かり難いですが、うっすらと赤みも出ていいアジが付き始めました。入手した時は、白い肌にうっすらとした貫入が見られるだけの盃でしたが、見込みにピンホールがいくつかあるのを見て、ここから酒がしみていい味になっていくだろうと思いました。
先月7日に(育ち盛りの巻)でご紹介した盃とほぼ同時期に入手したものでしたが、成長においては大きく差をつけられてしまいましたね。しかしながら、これからが楽しみな盃です。これから胴部(外面)の貫入も深くくっきりと出てくると、いい味の盃になるんですがね。もう入手後10年近く経っていると思いますので、期待の新人というには少々年をとり過ぎていますので、期待の中堅と言ったところでしょうかね。(2022年06月07日作成の昨夜の晩酌(育ち盛りの巻)へはこちらをクリック)
お料理のですが、ホタテフライは李朝初期の堅手小皿に、おぼろ豆腐は高麗青磁象嵌菊花紋八角小鉢に、白菜とほうれん草の胡麻和えは李朝初期の堅手小皿に、ちりめん山椒筍入りは李朝初期の堅手豆皿にそれぞれ盛り付けてみました。豆皿の方が手前にあるので、写真上では奥の小皿より大きく見えますね(笑)。
昨夜の晩酌(高麗青磁コンビの巻)
毎日暑い日が続きますね。京都も連日35℃前後の日が続いていますが、関東の方では40℃を超える地域があるとかで、6月にしてこの暑さはきついですね。7月、8月にもなれば、少しは体の方が暑さに慣れてくるのですが、この時期はまだそこまで暑さに体が慣れていませんのでね。気を付けましょう。
さらに全国各地で梅雨明けする地域が出て来ていますが、6月中の梅雨明けというのは記憶にないですね。空梅雨で夏場の水不足が心配になりますね。
そんな中ではありますが、昨日もお弁当(だし巻きとミニ穴子弁当)とお惣菜をいただきましたので、いつものようにもらいものを肴に晩酌しました。
高麗青磁の盃は直しから戻って来たものです。元々は銀継ぎだったか古い直しがあったのを金継ぎにしてもらいました。おかげで随分と感じがよくなりました。口径が7cm弱、高さが6cm強といったサイズで酒杯として最適なサイズです。高麗青磁の盃でこのサイズというのは、最近なかなか見つからないですね。
高麗青磁の徳利は、以前にも1度こちらでご紹介しています。青磁釉の色はまあそこそこですが、ベタ底で丸みのある肩を持つ、ころりんとした愛らしいスタイルの徳利です。1合半を少し超える程度の容量で、独酌にピッタリのサイズです。口縁の4箇所の欠けに銀継ぎが施されていますが、キズ自体も小さく銀の色も目立たないので、あまり気にはなりません。高麗青磁の徳利も、独酌で使える物はさらに少なくなりましたね。
お料理の方は、お弁当の後方、揚げ出し豆腐は李朝初期の堅手茶碗に、あかもくは李朝末期の染付小鉢に、それぞれ盛り付けてみました。
昨夜は肴だけでなく、お酒の方も頂き物をいただきました。千葉県の寺田本家の木桶仕込という純米酒でした。初めていただきましたが、米こうじの風味の強いお酒という印象でした。アルコール度数が20度となっていますので、日本酒としてはアルコール度数の高いお酒ですね。
昨夜の晩酌(懐かしの肝育盃の巻)
久しぶりの投稿になってしまいました。コロナ禍以降は食べ歩きと言うのがほとんど無くなってしまいましたので、投稿の内容が骨董市か晩酌かに限定されてしまっているため、間隔が空いてしまいましたね。ソウルにも2年半行けてないですからね。ソウル情報も全く書けてません。韓国には渡航が可能になってはいますが、まだ今の状況では行きたいとは思いませんね。以前のようにノービザではなく、ビザも取らないといけませんしね。まあ、韓国の大統領も代わったので、年内にはノービザでの相互渡航が可能になるとは思いますが、今のような円安の状況が続くとちょっと厳しいですね。
そんな状況の中ですが、昨夜の晩酌です。いつものように、いただいたものを肴に一杯やりました(笑)。
井戸手の盃は、もう20年近く前になるのかも知れませんが、ソウルの踏十里古美術商街で購入し、その後数か月毎日使って育て上げたものです。以前こちらで1度か2度ご紹介しています。入手後、頑張って集中的に使ったので、盃だけでなく私の肝臓の方もフォアグラのように育ったということで「肝育盃」としてご紹介していました(笑)。くっきりと出た貫入、見込みと胴部高台周辺に出た赤み、高台内の縮れ釉とすっかり見どころの多い盃に育ってくれました。使うの久しぶりでした。
三島の徳利も以前、よく使った徳利です、15年ぐらい前でしょうか。こちらでも何度かご紹介しています。口の約半分を欠いており金直しになっていますが、カセもなく容量も1合半弱と独酌用サイズです。これだけのキズがあると、かえって緊張感無く気軽に使えますので、普段使いに結構な頻度で使っていた時期がありましたね。懐かしいです。
お料理の方ですが、生の切り身でいただいた鮭は、塩コショウを振りバター焼きにして李朝初期の白磁皿に盛り付けてみました。何か物足りないなと思ったら、バターと一緒にニンニクを炒めるのを忘れていました。その他、こんにゃく煮は李朝初期堅手の小鉢に、ほうれん草のお浸しは三島の小鉢に、おから煮は高麗青磁の小碗にそれぞれ盛り付けてみました。
昨夜の晩酌(育ち盛りの巻)
6月は梅雨入りの季節ですね。関西はまだなんですが、関東甲信越地方は昨日(6/6)から梅雨入りしたようですね。激しい雨も降っているようですが、雹による被害が深刻なようですね。トタン屋根を突き破ったり窓ガラスが割れたり、雹に打たれた人がケガしたりと大変なようです。
それにしても、九州・四国・中国・近畿といった西日本の地域より、関東甲信越地方が先に梅雨入りするというのは、私の中では過去に記憶がありませんね。今日の京都はいいお天気ですよ。週間予報を見ていると近畿の梅雨入りは来週ぐらいでしょうかね。
昨夜の晩酌です。初期白磁の徳利は、口に金継とそこからニュウが1本ありますが、白い肌が実に美しいです。この徳利は以前一度こちらで紹介しています。
以前も説明しましたが、この徳利、入手時には胴の下部に油染みがありましたが、ハイターを使って落としたものです。口に金継があるため、丸ごとハイターの中に浸ける訳にはいかず、結構苦労して油抜きをしました。詳細については過去の記事をご参照ください(過去の記事へはこちらをクリック)。容量の方は約2合で当時はよかったのですが、今の私には少し大きめです(笑)。昔はこれでお代わりしてちょうどぐらいでしたが(笑)。
盃の方も2回目の登板です。李朝の後期から末期頃の民窯の作でしょう。いかにもよく育ちそうな盃ですが。見た目通りに本当によく育ってくれています。画像では少し分かり難いですが、見込の底部の赤みも少し増してきましたし、見込や胴部~底部の貫入も深くくっきりと出て来ました。ベタ底で窯割れがありますが漏れはしませんし、これがまた荒々しい感じでいいアジを出してくれています。サイズもよく、いいアジの盃に成長中、今まさに育ち盛りの盃です。実に楽しみです(過去の記事へはこちらをクリック)。
お料理の方は、鯖の旨煮は李朝後期分院の白磁皿に、じゃこおろしは李朝三島の小鉢に、茄子煮は李朝初期白磁の小皿に、小芋煮は高麗青磁の小碗にそれぞれ盛り付けてみました。じゃこおろしのちりめんじゃこは、先月の天神さんで買った物です。
今回はお膳を変えてみたのですが、お気付きになられましたでしょうか?
昨夜の晩酌(残念の巻)
昨日も酒の肴によさそうなおかずをいただきましたので、それらで晩酌しました。
イカフライは単独で李朝堅手の小皿に盛りましたが、その他のおかずは数種類いただきましたので、今回は大皿に少しずつ盛ってみました。いつもは一品ずづ小鉢や小皿に盛るのですが、そうすると器の数が多くなり過ぎるので、今回はこうしてみました。これも悪くないですね。ちなみに今回使用した大皿は、最後の写真の李朝分院末期の染付壽字紋の大皿でした。
酒器の方ですが、徳利は私の好きな三島です。この徳利はもうこちらでは5回目の登板ぐらいでしょうか。登板頻度が高いです。ご覧のとおり口に2箇所の大きめの欠けを金継ぎしてあるキズものですが、サイズ・容量(1合2勺程度)よく、穴も大きくて大変使いやすい徳利です。しかも釉薬の状態がよくて触り心地がよいというのも重要な長所の一つです。
盃の方ですが、今月直しを終えて戻って来たものです。金継がされている部分は窯キズがあって、裂けたようになっていたものです。
直しが済んで帰ってきた盃を見て、うーん、ちょっとイメージしてたのと違ったかなあっていう感じでした。窯割れのところを金で埋めてもらうと、稲妻が走ったような荒々しい感じに仕上がるものと、期待というよりは勝手にそう思い込んでいました。ところが帰って来た盃は、金継されたこじんまりとした盃という印象のものでした。難しいですね。こればかりは、やってみないと分からないですからね。直しそのものはよくしていただいているのですよ。誤解のないように。私が勝手にイメージを膨らませてたせいなんですけどね、もちろん。でもやっぱり、残念でした。金継するかそのままで使うか、結構考えたんですけどね。
ちなみに、こちらの過去の記事に金継をする前のこの盃の姿が残されていますので、ご関心がおありの方はそちらでご確認ください。(過去の記事、昨夜の晩酌(窯割れ盃の巻)2019年10月17日作成へはこちらをクリック)
昨夜の晩酌(新刷毛目コンビの巻)
ゴールデンウィークが終わって一週間が経過しましたが、先週末頃からまた新型コロナウィルスの新規感染者数が増えて来ていますね。久しぶりの規制のない連休だったんで、人の出も本当に久しぶりのレベルで多かったですからね。予想はしてましたけどね。連休中に新規感染者数が減ったと言っていたのは、単にお休みで検査を受ける人の数が減っていたからだったんでしょうね。
昨夜は京都五条 近幸の銀鱈弁当をいただきましたので、これに他のおかずも合わせて晩酌しました。他のおかずも貰い物でしたから、結局すべて肴は貰い物でしたね(笑)。
近幸さんは明治創業の魚屋さんで、お店には、高級な海鮮類とその切り身やお刺身、お惣菜などが並んでいます。コロナ禍前の外国人観光客が多かった時期には、イートインスペースがあったようですが今はありません。場所は京阪電車の清水五条駅のエスカレーターかエレベータ、いずれかを利用して地上に出た直ぐのところにあります。
刷毛目の徳利はこちらには確か3度目の登板となります。10年以上前に口縁部に共直しが1箇所あるだけと見て購入したところ、持ち帰って煮沸してみたら胴部に白泥の剥がれを共直しした箇所がたくさん出て来ました(笑)。そんな訳で、口縁部と胴部の白泥の剥がれの大きい部分を金継してもらって今の姿となりました。容量が1合2,3勺程度とサイズもいい徳利です。口がもう少し広かったら、徳利に酒を入れる際に注ぎやすいんですけどね。
盃も刷毛目の平盃ですが、こちらは今回が初登板になります。購入して直ぐには一度使っているはずなんですが。その後直しに出して戻ってからも使わずに店のケースに並べていました。こちらも金継が口縁部と見込みに各一箇所あります。購入時、口縁の方は表面に上から樹脂を塗ったようなツルツルした金直しで気に入らず、見込みの方は窯キズを漆か何かで埋めたようになっていたので、どちらも金直しにやり直してもらいました。高台内にも窯キズがありますので、見込みの窯キズから底へ漏れがあったのかもしれません。
昨夜持ち帰って使ってみたところ、これがなかなかいいんですよね。写真4番目がお酒を注ぐ前で、5番目(最後)がお酒を注いで少し時間が経った状態です。シミが出てきて実にいいアジなんですよ。これまで使ってなかったので、このアジを分からずにいたことを後悔しました。今日はもう店のケースに戻してあります。サイズは口径が10.5㎝です。
おかずの方ですが、キュウリの酢の物は李朝末期の染付小鉢に、こふきいもは三島の小鉢に、若竹煮は李朝初期堅手の小鉢にそれぞれ盛り付けてみました。
昨夜の晩酌(濁ってないマッコリの巻)
昨夜は久しぶりにマッコリで晩酌しました。しかし、写真のように片口の中のマッコリは白く濁っていません。
前回マッコリを飲んだ時もそうでしたが、今回もボトルに入ったマッコリを冷蔵庫に立てて置いて、飲む際にも振らずに上澄み部分だけを注いだものです。ドロドロの濁った部分は底に溜まりますので、それは捨てます。
何故このようにするかというと理由は二つあります。まず1つは、こうすることでカロリーを低く抑えることができます。もう一つは、甘さの緩和です。マッコリは甘いものではあるのですが、日本で売られているものは甘すぎるのです。この方法は、90年代にソウルで下宿していた時に、当時の主人のアジュンマがやっていたのを見て真似して以来、時々やってきたものです。日本で売られているマッコリだと上澄みだけでもまだ結構甘いです。なので私は、さらに氷を入れて薄め冷やしたりもします。
李朝片口はアジ付き過ぎな程ですが、いい感じに味がついてます。ここまでのシミですと油染みでないか心配ですが、嬉しいことに全く油臭はありません。注ぎ口の周りに鉄砂がかかっているのがいいです。容量は注ぎ口の穴の少し下あたりまで入れて2合程度です。
今回のマッコリ用盃は高麗青磁の大振り盃であり小鉢でもある器です。実際、今までこちらでも酢の物やお浸しなどを盛る小鉢として主にご紹介して来ました。この手のサイズの青磁や三島は、このように広い用途に使えて便利です。ちなみに、金継ぎは昔私が自分でしたものですので、あまりいい出来ではありません。
お料理の方はチャプチェを作ってみました。作ったといっても、冷凍ものを温めて炒めた豚肉とネギに合わせて、さらに軽く炒めただけなんですけどね(笑)。冷凍食品も温めてそのままではなく、ちょっとひと手間加えてみるだけで雰囲気が変わりますよね。
キムチは李朝初期白磁の小皿に盛り付けております。この初期の小皿も平盃としても使えるサイズですね。キムチも日本で売られているものなので、やっぱり結構甘かったです(笑)。
最大10連休という今年の長かったゴールデンウィークも今日で終わりです。3年ぶりの新型コロナによる規制のない連休でしたので、全国の観光地は賑わったようですね。私は通常通り店を営業してますから、あまり関係ないですけどね(笑)。
それよりも、今年は夏8月下旬頃にソウルに行けるようになってたらいいんですけどね。まだちょっと無理ですかねえ。だったら年内には何とか行きたいですね。