「昨夜の晩酌」
こちら「昨夜の晩酌」でご紹介している酒器やその他の器は、基本的には私の自宅にあって店頭には出ていないもの達です。
こちらでご紹介した酒器やその他の器の中で、もしご関心をお持ちになられたものがありましたら、「お問い合わせ」欄よりお知らせください。ご関心を持たれた品、ご来店日をお知らせ頂けましたら、店の方へ持って参ります。
昨夜の晩酌(バキバキ鶏龍山盃の巻)
昨日は水曜日でお休みでした。昨日は10日でしたので、いつもなら実家で月参り、その後に平安蚤の市へというスケジュールになることが多いのですが、今月は平安蚤の市が1週間先の17日(水)の開催ですからね。どうぞお間違えの無いようお気を付けください。
昨夜も阪神戦をテレビのナイター中継を観戦しながらの晩酌でした。昨日は負けちゃいましたね。打てないですね、タイガースは。昨日は先発の伊藤投手が6失点と大誤算でしたが、ここまでは負け試合でも投手陣が3失点ぐらいに抑えて試合を作ってくれるんですが、打撃陣が問題ですね。昨日もそうでしたが、チャンスは作るんですがタイムリーヒットが出ないです。特にチャンスでクリーンアップに打順が回って来ても点数とれてないですからね。それでもチームホームラン数はリーグ1位なんだそうですが、そんなに打ってる印象もないんですけどね。
晩酌の方ですが、鶏龍山の平盃は厚掛けされた白泥で力強く描かれた刷毛目が魅力的で、サイズも口径11cmとやや大きめですが、鶏龍山の平盃としてはまずまずのいいサイズでしょう。ただし、ご覧の通りに呼び継ぎと割れ継ぎが蜘蛛の巣のように張り巡らされた状態ではあります。よく見てみると、呼び継ぎの直しの上を割れ継ぎした細い金継ぎが通っている部分がありますので、呼び継ぎだった物を落とすなどして割れたものを、さらに割れ継ぎした物だと思われます。パーツは全てそろっていますので、丁寧に拾い集めて継いだのでしょうね。
白黒象嵌の三島徳利は、これまでにも何度かこちらでご紹介したことのあるものです。人気の柳紋が四面に象嵌で描かれています。口部の半分ほどを欠いており金直しが施されています。容量が1合2勺程で独酌にピッタリなサイズです。細めのフォルムですね。私は個人的にはもう少しぽってりしたフォルムの方が好きなんですけどね。まあでもその辺は個人の好みの問題でしょうけどね。
お料理の方ですが、鯖のうま煮は李朝後期分院の白磁皿に、小松菜の胡麻和えは三島の小鉢に、切り干し大根の炊いたんは李朝初期堅手の小皿に、もずく酢は李朝末期の染付小鉢に、それぞれ盛り付けてみました。
昨夜の晩酌(プロ野球開幕の巻)
4月になり遅かった桜の方もようやく今週中には一気に満開になりそうです。本当ならこの週末が一番の見頃のようですが、残念ながら天気予報では日曜日以降は雨の日が続くようですね。花見に行くなら土曜日がいいのかも知れませんね。
米メジャーリーグではドジャースに移籍した大谷選手の調子が上がらず心配していましたが、今日ホームランが出たようですね。いろいろあって大変だと思いますが、これで調子を上げて行ってくれればいいですね。
日本のプロ野球も先週末から開幕しましたが、「アレンパ」を目指す我が阪神タイガースが心配なスタートです。TVでナイター中継観ながらの晩酌でしたが、昨日はいい勝ち方してくれてよかったです。森下選手の特大ホームランで逆転し、8回・9回を新外国人のゲラ投手から岩崎投手につなぐという必勝パターンでの勝利で言うこと無しでした。今日も関テレで阪神戦の放送有るので楽しみです。
昨夜は阪神の勝利を楽しみながらの久しぶりに晩酌でした。毎晩「麦とホップ」は飲んでるんですが、日本酒で李朝酒器を使っての晩酌は2週間ぶりぐらいになるでしょうかね。
まずは酒器ですが、粉引の編笠形平盃は随分久しぶりの登板になりました。見込みに渦巻き状の線刻紋のある大変貴重なものです。状態は金継が1箇所、窯キズが1箇所あり、陶片の引っ付きもあります。この盃は左手で持って引っ付きの陶片に親指を掛けて持つと、陶片がいいすべり止めになって大変飲みやすいです。見込には渦巻だけでなく白泥の垂れが見え、中央付近には帯状の白泥の流もあり大変良い景色です。サイズを測るのを忘れてしまいましたが、最大径が11~12cmぐらいだったと思います。
李朝初期の白磁徳利は、これまでも何度かこちらでご紹介して来ました。容量が正味1合の可愛らしいサイズです。青白色のきれいな肌で、高台の周囲には青緑色の釉溜りがきれいでよい景色です。無傷のように見えるのですが、よく見ると口縁部に極小の銀継ぎがあります。
お料理の方ですが、ホタテフライは李朝後期分院の白磁皿に、すき焼き風煮は李朝初期白磁の小鉢に、茄子といんげんの胡麻和えは李朝初期白磁の小皿に、だし巻は高麗青磁陽刻紋八角小鉢に、それぞれ盛り付けてみました。高麗青磁陽刻紋八角小鉢は今回初登板でした。最近購入し店の方に置いていたのですが、今回自宅に持ち帰りました。こういう浅い小鉢というか小さい深皿のようなものは写真を撮った時に盛り付けたお料理が見えやすいので重宝します。
昨夜の晩酌(訪韓報告一休みの巻)
ここのところソウルの報告を続けておりましたが、ここでちょっと一休みして一回晩酌の方を入れさせていただきます。
昨夜は先週ソウルに行った際に買って来たキムチを使って豚キムチを作ってみました。豚キムチを作る際に普段は玉ネギも一緒に入れて炒めるのですが、冷蔵庫にあった玉ネギがまだ大丈夫だと思っていたのですが、悪くなってましたので処分し、今回は白菜キムチと豚肉とネギだけで作ってみました。やっぱり玉ネギはあった方がよかったですね。
今回は韓国で買って来たキムチでしたので、少しだけ甘みを付けた味付けにしました。普段は焼き肉のタレを少しだけ加えるのですが、今回はこれもまた切らしていましたので、冷蔵庫にあったすき焼きの割り下で代用しましたが悪くなかったですね。加える量は本当に少しだけ加えます。日本で売っているキムチの場合は、キムチ自体が甘いのでその必要はありませんけどね。
豚キムチ大盛りはいつもの李朝堅手の大皿に、鶏の手羽焼きは李朝後期分院の白磁小皿に、枝豆は李朝初期の小皿にそれぞれ盛り付けてみました。
酒器の方は、盃も徳利もこれまで何度も登板してもらったものです。特に徳利の方はそうですね。
金継ぎのされた小さな白磁の盃は李朝後期~末期のものでしょう。金継ぎされている部位には、元々は結構大きめの窯割れがあって口縁部から裂けたようになっていたものです。ただし、お酒を飲んだ時にそこから漏れるというようなこともありませんでしたので、入手してから10数年そのまま使っていたのですが、2年前に金継ぎをお願いしたところイメージしてたのと違った感じになって帰って来てしまいました。元あった窯キズの感じからして、もっと荒々しく稲妻が走ったような感じになることを期待してたんですが、何ともこじんまりとした感じに仕上がってしまいました(笑)。金継ぎする前のこの盃が過去の記事に残っていますので、比べて見てください(過去の記事 2019年10月17日作成(窯割れ盃の巻)へはこちらをクリック)。
徳利の方は私の好きな三島で、多分盃と合わせてもこちらでの最多登板数を誇るお馴染みの徳利です。口部に2箇所の大きめの欠けの金継ぎがありますが、釉薬の状態が大変よくて触り心地がよく清潔感があります。サイズもよく容量は1合2勺程度と独酌用にぴったりです。徳利をどうするか?迷ったらいつもこれにします。
昨夜の晩酌(初登板 粉引編笠形平盃の巻)
今日でもう2月も終わりですね。2024年も2か月過ぎようとしていますが、今年はここまであまりいいことがないですね。個人的にもそうですが、ロシアのウクライナ侵攻もイスラエルのパレスチナへの軍事攻撃もいまだ終わりが見えて来ません。ロシアのウクライナ侵攻はもう2年が過ぎましたね。イスラエルとハマスは一時的な停戦の調整が行われているようですが、停戦後もイスラエルの首相は軍事攻撃を続行すると言ってますしね。どちらでも多くの民間人が亡くなられています。
国内はと言いますと元日に発生した能登大地震は復旧・復興も思うように進んでいないようですしね。景気もいいようには思えないのですが、株価だけは上昇を続け史上最高値を更新しましたね。投資してる人にとってはありがたいでしょうね。
昨夜はまた末吉町の喜久政のお弁当をいただきましたので、また急遽飲みとなりました。小さめのお弁当でしたので、また少しおかず追加して晩酌しました。ごぼうサラダは三島の平盃に、茄子の煮浸しは李朝後期分院の豆皿にこんにゃくのピリ辛炒めは李朝初期の白磁平盃に、それぞれ盛り付けてみました。
酒器の方ですが、盃は初登板の粉引編笠形平盃です。時代は李朝初期です。これは年末に直しに預けていたものが先週帰って来ましたので、早速使ってみたものです。すみません、測るの忘れてしまったんですが口径が最大で11cmまでぐらいだと思います。よいサイズです。金直しの感じから呼継ぎのように見えるのですが、これは割れ継ぎなんです。他の陶片を合わせて接合した物ではなく、もとのパーツを使ったものなんです。どうしてこんな風に金継ぎのラインの幅が広いのかと言うと、入手時の状態が割れた部分を多分瞬間接着剤でくっ付けてあったのですが、それが段差のできるようなひどいくっ付け方だったので、その段差を埋めるように漆を盛って金継ぎされているためです。こちらでまず煮沸して、外れるようだったら割れたパーツを外してから直しに預けていたら、もう少し割れ継ぎらしい細いラインでの金継ぎになって帰って来たかも知れないと思うと、少し後悔しています。後悔先に断たずですね。今後の糧としましょうって、この歳で今後なんかあるんかい(笑)。
刷毛目の徳利は、もうこちらで何度もご紹介しています。こちらも金継ぎがされています。以前の登板の際に何度もご説明させていただきましたが、入手時には口部のみに共色直しがあるものとを認識していたのですが、煮沸してみて胴部の白泥の剥がれた部分にも多くの共色直しがされていたことが発覚しました。まあそれで金継ぎしてもらいこの状態になりました。容量が1合2勺ほどで独酌によいサイズです。口部が小さいのが気になりますが、擦り落されているのではありません。穴は大きいのでお酒の出はよいです。
昨夜の晩酌(分院末期と民窯の巻)
今年の冬はというか冬は年をまたぎますから、この冬はといった方がいいのでしょうか、とにかく暖冬ですね。昨日も京都は最高気温20℃までは行かなかったようですが18℃ぐらいだったでしょうか。これは例年の4月頃の気温のようですね。今日明日もお天気は雨が降ったり止んだりですが、暖かい日が続くようです。しかしながら、週の後半から週明けにかけてはまた寒の戻りがあるようです。私は若いころは暑さには弱かったんですが、寒さには強かったんですけどね。寒いとか感じかことがなかったんですが(ソウルは別ですよ)、今は歳のせいでしょうね寒さにも弱くなりましたね。特にこの冬のように寒くなったり暖かくなったりが繰り返されると体の調節機能が付いていけないようで応えますね。今年は桜が早く咲いて早く散ってしまいそうですね。
不順な気候の中でも晩酌は順調に続けておりますよ(笑)。
まずは酒器方ですが、李朝分院末期の白磁の盃は、以前にも最低1回はご紹介しています。もう6年近くやってますからね。回数とかよく分からなくなってきました(笑)。李朝後期の官窯であった分院が19世紀末に民営化(民窯)された後に製作されたものです。この盃、この手のものとしては、筒盃とまでは言えませんが立ち上がりがあり高く深い造りです。この手の分院末期の盃は碗形のものが多いのですが、これは貴重なフォルムですね。画像では分かり難いのですが、見込みは薄い渦巻になっており、口縁からの釉垂れも見られ、結構見どころもある盃です。
このような分院末期のグレーっぽい色の白磁盃は、私はがソウルにいた90年代末頃までは、ソウルの骨董屋でまだまだ見かけたんですが、今は本当に見なくなりましたね。後期分院の物になればなおさらのことですが。
染付の徳利は乳瓶です。乳瓶は初めての母乳をお供えした器と言われています。染付でかなりくずれた感じの絵ですが蘭草紋が両面に描かれています。李朝後期分院の乳瓶となるとかなり高価なものになりますが、これは民窯の染付蘭草紋徳利(乳瓶)です。容量は2合ぐらいです。丸っこいのでお酒がよく入りますね。
お料理の方ですが、エビマヨは高麗青磁象嵌菊花紋の深皿に、大根の千切り煮は高麗青磁の小碗に、ほうれん草のお浸しは李朝初期の小鉢に、もずく酢は李朝の白磁盃にそれぞれ盛り付けてみました。
昨夜の晩酌(キズ物と完品の巻)
今朝10時過ぎ頃に地震がありました。揺れはほとんど感じませんでしたが、風呂場の外窓から何かパシッという音がしたのを感じたのでテレビを観たら、しばらくして速報が出てました。震源が京都府南部で最大が亀岡の震度3で私のいる地域は震度1でした。実は昨日も京都府南部を震源地とする地震がありまして、こちらは結構大きな揺れで近畿地方の広い地域でも揺れが観測されていました。昨日は最大が京都市伏見区の震度4でした。1月1日の能登の大地震の時にはこちらでも結構な揺れがあったのですが、昨日はそれに近い規模に感じましたのでビックリしましたね。
能登の方では避難生活の中、いまだにこの規模の地震が頻発しているのですから、さぞかしご不安なことだろうなあということを、少しは身をもって感じることが出来たように思います。
昨日水曜日定休日の昨夜の晩酌です。
盃は久しぶり登板の割れ継ぎの三島平盃です。もう20年近く前にソウルの仁寺洞で購入した当時は、割れたパーツを接着剤か何かでくっ付けて共直しがしてあったものでしたが、煮沸して表面の樹脂を落とした後に金継ぎをしてもらったものです。キズ物ですが薄手で口径9.8cmとサイズのいい三島です。4つのパーツが金継ぎされているのですが、3つは割れ継ぎで1つが呼び継ぎのようです。完品だったらと思う向きもありますが、この金継ぎも景色として楽しみながら飲めると思います。
李朝初期の黒釉徳利も久しぶりの登板になります。流れ滴り落ちる黒釉がよい景色の徳利なのですが、容量が2合半ほどと独酌用にはかなり大きいです。それゆえ登板機会が減っている徳利の一つです。以前はこれぐらいの物でおかわりしないと足りなかったんですけどね。これだと今は半分ぐらいにしておかないとダメですね(笑)。こちらは無傷です。
お料理の方ですが、ホタテフライは李朝後期分院の白磁皿に盛り付けています。鱈子煮は三島の平盃に、鶏むね肉の梅肉和えは李朝後期分院の白磁豆皿に、茄子といんげんのごま和えは李朝初期白磁の小皿にそれぞれ盛り付けてみました。小皿・豆皿の3点は何れも平盃として使えるサイズの物です。
昨夜の晩酌(ウランでチャミスルの巻)
関東の方では昨日まで大雪で高速道路(首都高)が通行止めになるなど大変だったようですね。幸いこちら関西は今週の初めに雪が降るという予報だったんですが、降りませんでしたのでよかったですが。雪もチラチラと降って屋根の上に積もるぐらいならいいのですが、道に数センチ積もると滑るから怖いです。首都圏では今回雪で滑って転倒したりで救急搬送される人も多かったようですね。
昨夜は久しぶりにトゥプキムチ(豆腐キムチ)を作ってみました。また冷蔵庫の豆腐の賞味期限が切れかけてたもんですから(笑)。トゥブキムチの時はマッコリを飲みたいのですが、どうも日本で売られているマッコリは味が甘過ぎますし、今回はキムチも日本で売られているものでこちらも甘いので、お酒は韓国焼酎(眞露チャミスルFRESH)にしました。韓国の焼酎も甘いですが、マッコリのような濃厚な甘さではないですからね。
盃は以前にもこちらでご紹介したことのある小さい井戸手にしました。愛らしいサイズとフォルムに深い貫入、底部には釉薬がカイラギ状になっていて、見どころの多い可愛い盃です。焼酎はアルコール度数が高いから小さめの盃で、と思ったんですがチャミスルFRESHはアルコール度数が16~17%ほどで、日本酒と大差ないですね。昔のガマのマークで赤いキャップだった頃の眞露焼酎はアルコール度数が25%ぐらいだったと思います。それをガーっと飲んで早く酔っぱらってしまうのがよかったんですが、韓国も今はお酒の飲み方が上品になりましたからね(笑)。
今回焼酎はチャミスルの瓶そのままではなく、市松模様柄のウランガラスの徳利に移してみました。ウランガラスですので、ブラックライトを当てると最後の写真のように発色します。もっと暗い場所だとよりハッキリして分かりやすかったんですけどね。
お料理の方ですが、トゥブキムチは李朝堅手の大皿に、ナムルは李朝後期分院の白磁小皿に盛り付けてみました。
昨夜の晩酌(女子マラソンでもアレ達成の巻)
今日が29日ですから年が明けてもう一月近くが過ぎたんですね。ここまで明るい話題の無い新年1月でしたが、昨日は大阪国際女子マラソンで、前田穂南選手か19年ぶりにマラソンの日本記録を更新したという、明るい話題が一つありましたね。このレースはパリ五輪出場の残り一枠を争うレースの一つで、3月の名古屋ウィメンズマラソンで今回の前田選手の記録を上回る選手が出なければ、前田選手のパリ五輪出場が決まるようです。
前田選手はレース前に阪神の岡田監督にあやかって「アレを狙う」と言い、その「アレ」が何であるかを明かさぬまま出場したのですが、その「アレ」が日本記録の更新だったとは恐れ入りました。これでパリ五輪の残り一枠の有力候補となりました。ぜひパリで東京五輪(33位)のリベンジを果たしてほしいですね。メダル獲得を期待してます、ってまだ出場決まってないか(笑)。
昨夜の晩酌は、めずらしく麻婆豆腐を作ってみましたよ。冷蔵庫に賞味期限ぎりぎりの豆腐がありましたので、そいつを食べてしまいたかったんです(笑)。なんかちょっと汁気の多い感じの仕上がりになってしまいましたが。器はおでんの時によく使っている李朝末期の陶器の鉢に盛り付けてみました。あと中華風春雨サラダは李朝後期分院の白磁小皿に、うずらのゆで卵は高麗青磁の深皿にそれぞれ盛り付けてみました。
酒器の方ですが、どちらも過去にご紹介したことのあるものです。
刷毛目の平盃は、半年ぶりぐらいの登板になるでしょうか。白泥はそんなに厚掛けという訳ではないのですが、スピード感のあるの描かれ方の刷毛目です。サイズが口径10cm弱で深さもあり、酒器(平盃)として最適です。口縁部に欠けの金継ぎが2か所あります。まだまだ育つタイプのものなのですが、なかなか登板機会に恵まれず成長が止まってしまっています(笑)。残念なことです。ただ、刷毛目を育てるのは難しいところがありますね。意図したものとは違って汚らしいシミになってしまったり、また味が付き過ぎると刷毛目の美しさが分からないような状態になってしまうこともありますからね。
扁壺の高麗土器の徳利も以前にも何度かこちらで紹介したことがあります。扁壺というと2面が平たくなったものを想像しますが、これは1面だけが平たく形成されたものです。片扁壺とでも言ったらいいのでしょうか。作りはベタ底で底部の縁に1箇所小さい欠けがありますが、水漏れはしません。容量は1合半ぐらいだと思います。このように穴が大きい徳利は、使いやすいくていいですし、内部の汚れの状態も確認しやすくていいですね。また、ここまで大きいと内部を洗浄する際に歯ブラシを使って磨くことも出来るので内部の汚れの管理が大変楽になりますね。
昨夜の晩酌(久しぶりの小さい井戸の巻)
年が明けて半月以上が過ぎましたが、暗い話題や訃報が相次いでいますね。能登の震災地の方ではいまだに大きな揺れの地震が頻発しているようで、被災者の方々は不安な日々を過ごしていらっしゃるようですね。また、八代亜紀さん、冠二郎さん、小金沢昇司さんと演歌歌手の方の訃報が相次ぎました。中村メイコさん、エスパー伊東さん、篠山紀信さんもお亡くなりになりましたね。ご冥福をお祈りいたします。
お年玉付き年賀はがきの当選番号が決定しましたね。切手シートが2枚当たってました。いつも切手シートしか当たらないですね(笑)。今年の1等は現金30万円か電子マネー31万円分なんですね。でも年賀状出す人はどんどん減っていますね。私も出してはいますが、この仕事をしだしてから年賀はがきは使ってないですね。今は年賀状が生存確認みたいになっています(笑)。
昨日は末吉町の喜久政のお弁当をいただきましたので、急遽飲みとなりました。喜久政のお弁当は小さめですので、おかず追加しました。キュウリのピリ辛漬けは李朝後期分院の白磁小皿に、切り干し大根煮は三島の小鉢に、それぞれ盛り付けてみました。
酒器の方は、これまでこちらで何度かご紹介したことのある物です。井戸手の盃は李朝後期~末期の民窯の作でしょう。器全面に見事な貫入が張り巡らされており、高台内や高台脇さらには見込みにもカイラギが出ています。口径約6.5cm、高さ約4cmと大変可愛らしいサイズです。胴部と高台脇に欠けがありましたので、金繕いをしてもらいました。酒量が落ちるにつれ小振りな盃の登板機会が増えてきましたね。まあ、盃自体は小さくてもそれで何回も飲んでたら同じことなんですけどね(笑)。
李朝初期堅手の徳利もこちらでの登板回数は多い方ですね。口部に2か所大きめの金継ぎ、高台に窯キズがありますが、青白色の釉薬が大変美しい徳利です。容量が1号3勺ほどと独酌によいサイズです。穴も大きめでお酒の出もよく、使いやすいのがいいですね。
今日は水曜日で定休日でしたが明日からまた営業します。ご来店をお待ちいたしております。
昨夜の晩酌(持ち出し酒器で晩酌の巻)
能登の震災の支援の方がなかなか進んでいないようで、被災者の方々は大変な思いをされているでしょうね。都市と違って土地による影響もあり、土砂崩れや地割れ等で道路もあちこち寸断されているようで、孤立した集落や家族、個人の方々への支援が難しいようですね。食料など支援物資も大量に届いてはいるようですが、中には大量の要冷蔵の食品(冷蔵庫使えないので保存できない)やら賞味期限切れの物などもあって、現地では支援の食料品の整理にも手を取られてしまっているようです。
各避難所の被災者の人数ももう把握できていると思うので、避難所ごとに1日に必要な食料の人数分をドローン数台に分けて毎日届けるといったことはできないものですかね。例えば200人の被災者の避難所には、毎日パン400個とおにぎり400個とか毎日人数にあわせて送るとかね。まあ私みたいな素人が考えるほど簡単には出来ないのでしょうけどね。避難生活ももう2週間近くなりますからね。先が見えないのはつらいですよね。
そんな時ではありますが、昨日は鯛のあら煮などをいただきましたので、それらを肴に晩酌しました。
写真を何枚も撮ったのですが、1枚目に使うお膳全体の写真がどれもピンの甘いものばかりで、中でもましなものを選んだのですが、やっぱりよくありませんね。かといってもう食べてしまったものですから撮りなおす訳にもいかず。仕方ないので鯛と酒の入った盃をアップにして写真を追加しております。お酒が入る前と入ってからでは全くその表情が変わりますね。
酒器の方ですが、昨日は店に出している物を持ち帰って使ってみました。
刷毛目の平盃は、こちらでご紹介するのは今回が初めてとなります。口径が最小10.7cm、最大11.2cmと大振ですが、深さがあり盃らしい形状が魅力的です。口縁からのニュウが7本確認できますが、他に欠けや直しなどはありません。白泥は厚掛けではありませんが美しく描かれており、よく育ちいい感じにアジがついております。これから使い続けていけば、もっといいアジに育って行く楽しみな刷毛目です。どなたかよろしくお願いします(笑)。
三島の徳利は、過去にこちらで2,3回はご紹介しているでしょうか。無傷完品の三島印花紋徳利です。三島の徳利というと胴部の首に近い上部に印花紋がぐるりと配されていて、その下に縄簾紋が広くぐるりと配されているものをよく目にしますが、こちらの三島は全て印花紋になっています。大変状態がよく新作かと見まがう程ですが、胴下部から高台にかけてはカセが見られます。発掘品ですからねこれぐらいは辛抱しませんとね(笑)。穴も大きくて使いやすいです。容量は1合半ほどです。
お料理の方ですが、鯛のあら煮は堅手の大皿に、小松菜とお揚げの炊いたんは李朝初期白磁の小鉢に、大根の人参の炊いたんは伊羅保手の小鉢に、それぞれ盛り付けてみました。
酒器2点は、いずれも今日店の方に戻しています。