「昨夜の晩酌」
こちら「昨夜の晩酌」でご紹介している酒器やその他の器は、基本的には私の自宅にあって店頭には出ていないもの達です。
こちらでご紹介した酒器やその他の器の中で、もしご関心をお持ちになられたものがありましたら、「お問い合わせ」欄よりお知らせください。ご関心を持たれた品、ご来店日をお知らせ頂けましたら、店の方へ持って参ります。
昨夜の晩酌(新年一発目2024の巻)
2024年は年初から災害・事故が相次ぎ大変な年明けになってしまいましたね。能登の方ではまだ被害の全容が把握しきれていないようで、孤立状態になってる地域もあるようですね。主要な道路が寸断されているため、人も物資も送り込むのが難しいようで復旧までに時間を要しそうですね。冬の寒い中の避難生活がもう1週間になりますからね。早く必要な支援物資が届けられればいいんですけどね。
羽田での航空事故の方は、海保の飛行機は被災地に支援物資を届けるための便だったんですね。6名中5名に方が無くなられて、お悔やみ申し上げます。日航機の方は乗客・乗員全員が無事脱出できて本当によかったですね。まさにJALの乗務員の皆さんの日頃の訓練の賜物でしたね。それと乗客の人たちも我先にと前方に押し寄せたり、荷物を下ろそうとしたりする人なく、CAさんの指示に従って冷静に対応できたからでしょうね。
大変な年明けとなってしまいましたが、それでも昨夜は今年初めての日本酒で李朝酒器・食器での晩酌となりました。お正月も元日の昼と晩だけは実家で少し飲んだんですが、4日に検査があったため3が日の残りは酒断ちしていました。
三島の平盃も最近仲間入りしてくれた盃です。三島の盃というとどうしてもサイズの大きなものを何か無理して酒盃として使わなければならないようなことが多いです。まあ元々酒器として作られたものではないものを勝手に見立てで使っているのですから、そこは仕方のないところなんですけどね。こちらの三島は口径が最小10.0cm、最大でも10.3cm、高さが3.8cmというよいサイズです。サイズもそうですが、青い釉薬にカセなど無く艶々としてきれいで大変状態がいいです。口縁部に擦れで釉薬が落ちたようなところが僅かに見られますが、キズや直しはありません。側面には輪線紋があるのもいいですね。
刷毛目の徳利の方はこちらで何度かご紹介したことのあるものです。白泥を厚掛けにした刷毛目に輪線の二重線が首部と胴部の真ん中よりやや上の2箇所に彫られていて、引き締まった感じになっています。残念ながら、口部の欠けと胴部の白泥が剥落した個所数か所に金継ぎが施されています。元々はこれら全部が共色直しにされていました。容量も1合3勺程で独酌によいサイズです。口部の開きがあまりないのが特徴です。このタイプは、お酒を盃に注ぐにあたっては特に問題無いのですが、お酒を徳利に注ぐ際に入れ過ぎてあふれ出ないように気を付けないといけません。
お料理の方ですが、おでんはいつもの李朝末期の陶器の鉢に、鱈子煮は李朝初期白磁の小鉢に、ごぼうサラダは三島の小鉢にそれぞれ盛り付けてみました。
昨夜の晩酌(エビー クリスマスの巻)
昨日はクリスマスでしたね。世間は盛り上がってたんでしょうかね。
くだらない副題を付けましたが、私はクリスマスの晩に車海老をいただきました。生きたやつです。一昨日の晩にもらった時にはゴソゴソと結構動いてましたが、一晩冷蔵庫のチルドルームに入れておいたので、昨夜はさすがに大人しくなっていました。もう息絶えたかと思ったのですが、水洗いしていたら急に数匹が暴れだしましてビックリしましたね(笑)。半冷凍にされて仮死状態になっていたのが、急に冷水に入れられてエビの方もびっくりしたんでしょうね。
ガスレンジの魚焼き器で焼いている時もバタバタと暴れまくっていました。塩をかけられて生きたまま火で焼かれて、さぞかし苦しかったことでしょうね。そう思いながらも毎年いただく度に、こうしてありがたくいただいております(笑)。
これは私の個人的な暮れの風物詩なんですね。例年はこの時期ではなく、もう1週間か10日ほど早くいただいていたのですが、お陰様で今年はクリスマスに楽しむことになりました。焼いた色も赤白になって、なんとなくクリスマスっぽいですよね。そんなことないか(笑)。
そんな訳で、前回からあまり日にちが空いていませんでしたが、こうなった以上は飲むしか無くなってしまいましたね(笑)。そりゃそうでしょう(笑)。車海老の塩焼きは李朝初期堅手の大皿に、カボチャ煮は伊羅保手の小鉢に、ほうれん草と卵のバター炒めは李朝後期分院の白磁小皿に、それぞれ盛り付けてみました。
酒器の方ですが、盃の方は最近仲間に入って来てくれた初登板の白磁の盃です。なんて言うことのない、李朝の後期~末期民窯の作ですが、見込みの青い釉溜りが魅力です。写真ではちょっと分かり難いのですが、見込みが渦巻になっています。サイズは口径6.5cm、高さ4cmの可愛らしいサイズで、釉薬が艶々としてよい手触りです。無傷です。
徳利の方は、もうこちらで何度もご紹介していますが、盃に合わせて小さい李朝初期白磁の徳利にしました。こちらも無傷で大変可愛らしい徳利です。容量は7~8勺程です。小さくてかわいいのですが、1合を切るためほとんど登板機会のない徳利でした。しかしここ数年はお雛さんの日(3月3日)限定で使おうか等と言ってましたが、何だかんだとここ1年ぐらいで登板機会が増えて来てますね(笑)。
当店の年内の営業は今日が最終日となります。新年は6日(土)から営業開始の予定です。皆様どうぞよいお年をお迎えください。そう言いながら年末年始休業中も何かあればブログの方は更新していく予定でおります。
昨夜の晩酌(明器盃兄弟の巻)
今日はクリスマスイブですね。コロナ禍明け初のクリスマスになりますね。どうなんでしょうね、パーティー、宴会、ホテルの予約などは大幅に増えてるんでしょうかね。クリスマスケーキは、昔は24日、25日に備えて大量に作り、25日の夕方になるとケーキ屋さんでは店の前で残ったケーキを売っているといった光景が見られましたが、今はほとんどが予約注文制で売れ残りが出ることはあまりないようですね。
今日がクリスマスイブですから、クリスマスイブイブの昨夜の晩酌です。
今回初登板の明器の盃は、なんか少し前に見たことあるぞ、と思われるかもしれませんが、よく似た形大きさの別物です。12月12日付の「昨夜の晩酌」でご紹介した盃と同時に入手した兄弟のような盃です。先にご紹介した盃は、立ち上がりよく口に向かってすぼみ、口縁部でピット開いていましたが、こちらの方は口に向かってずっとすぼみ、口縁部でのそりがないタイプです。どちらがいいかは個人の好みでしょうね。サイズは高さ5.4cm、口径4.8cm、胴径6.2cmで、先にご紹介した盃とほぼ同じサイズです。胴径が少し大きい分、若干こちらの方がお酒が多く入るのかなという感じです。本当に微差ですが(笑)。こちらもキズや直しはありません。二つ並べると本当に兄弟のような明器の盃です。全体的に薄っすらとカセはありますが、先のもののようにシミが出たところは見受けられませんね。使用によって育つ手ではないのかも知れませんね。肌の色は、いつも通り現物よりも青みが強く出ています。割り引いてご覧ください(12月12日付の「昨夜の晩酌」へはこちらをクリック)。
徳利は、以前に何度かこちらでご紹介したこのとある金海手の徳利です。口の3分の2ぐらいが銀直しさてており、他にも口縁部に2箇所、高台に1箇所の銀直しがあるキズ物ですが、高台周辺にシミが出ていい感じに育っています。一時これを集中的に使っていた時期がありまして、その時によく育ってくれたものです。しかしながら、その後登板間隔が大きく空くようになりまして、成長が止まってしまいましたね(笑)。もう私はこれ以上は育てられませんので、誰か育ててくれる方を探さなければなりませんね(笑)。容量は2合程です。
お料理の方ですが、海鮮とブロッコリーの炒め物は李朝後期分院の白磁大皿に、えんどう豆と卵の煎り付けは高麗青磁の小鉢に、菜の花のからし和えは李朝初期白磁の小鉢に、牛肉のしぐれ煮は李朝初期堅手の豆皿に、それぞれ盛り付けてみました。
昨夜の晩酌(初登板のひしゃげ盃の巻)
急に寒くなりましたね。というか、これまでが結構暖かかったので、これで平年並みのようですが。ただ、北海道・東北地方、日本海側の地域でも10年に1度の寒波が来て大雪が降ると言われてますね。もう既に大雪に見舞われている地域もあるようですね。被害が大きくならないといいんですけどね。
昨夜も寒かったですが、最近仲間に入って来てくれた初登板の盃で晩酌しましたよ。
新しい仲間の盃ですが、緑釉のかかったひしゃげた形の可愛らしいやつです。最初のお料理と一緒の写真では、口縁が普通に丸い形のように写ってしまっていますので、2番目以降の写真でご確認ください。盃の胴部が両側から押しつぶされたようにひしゃげています。この形というのは、まず見た目が面白いですし、持ちやすいですし、さらには傾けるとお酒がするすると入って来てくれて、実に飲みやすいです。一目ぼれして入手しました。高脚盃というまでではありませんが、高台部が細く高く作られているのもまたいいんですよね。面白かわいいし、使いやすいし、見どころも多い。こういう盃を持つとお酒を飲むのが楽しくなりますね。薄いニュウが1本ありますが、私個人としては全然気にならないですね。しかし、こういう魅力的な盃を持つとこれを使いたいがために、日本酒を飲む頻度や量が増えてしまうということになりかねませんので、自制心をもって接していかなければなりませんね(笑)。サイズは口径が最大6.5cm、最小5.8cm。高さが5.0cmです。サイズもかわいいです(笑)。
徳利の方は、多分こちらでは最多登板になると思われる三島です。徳利どれにしようかと迷った時には、いつもこいつにします。キズはありますが、容量1合3勺程とサイズよく、カセの無い触り心地の良い肌が魅力です。今までも何度も言ってますが、酒器はやっぱり肌のいいものがいいですね。特に盃に関しては、口にまで付けるものですからね。
お料理の方ですが、クリームコロッケとイカカツは李朝分院末期の染付皿に、納豆キムチは高麗青磁の小鉢に、鏑の漬物は李朝分院末期の染付小皿に、鰻の山椒煮は李朝初期の白磁小皿にそれぞれ盛り付けてみました。
納豆キムチのキムチは、今月初めにソウルで買って来たものですが、もう味が酸っぱくなって来ていましたね。今後は炒め物などに使った方がよさそうですね。
昨夜の晩酌(ベストサイズ&スタイルの明器盃の巻)
現在、年末年始に向けて李朝酒器を追加出品中ですが、そう言いながらこちらの「昨夜の晩酌」が今月はまだ1度も投稿できていませんでした。月初めにソウルに行っていたこともありましたからね。まあ、その間もサッポロ「麦とホップ」は毎日夕飯の時には飲んでましたけどね(笑)。日本酒で酒器と食器を李朝・高麗の物で揃えてというのは、先月末を最後に出来ていませんでしたね。昨夜は酒の肴によい物をいただきましたので、久しぶりに投稿できることとなりました。盃に限ってですが、新しく加わって来てくれたお友達も少し増えて来ましたので、これからぼちぼちとご紹介していきます。
まずは、昨夜が初登板の盃から。こちらの盃は形からはっきりと分かる明器です。盃としいて使える明器というのは大概が酒器としては小さすぎるサイズの物が多いのですが、これは盃として使うのに無理の無いよいサイズです。形も立ち上がりよく口に向かってすぼんでいるのですが、口縁部でピット開いていていい感じです。「これぞ明器」といった感じのフォルムで、好き嫌いはあるのかも知れませんが、私はこの形にも惹かれました。明器ですので、全体的に薄っすらとカセはありますが、ガサガサした感じではなく気になるほどのものではありませんし、この程度なら使用によって肌はしっとりしてくるでしょう。胴部の高台付近にシミが出ているのですが、酒を注いでしばらくすると3番目の写真のように見込みにもくっきりとシミが現れます。サイズが高さ5.5cm、口径4.8
cm、胴径6.0cmです。キズや直しもありません。いつも通り色は現物より青みが強く出ています。3番目のお酒を注いだ写真が現物に近い色です。これと兄弟のようによく似た明器がもう1点ありますので、また後日こちらの投稿でご紹介いたします。
高麗青磁の徳利は、こちらでご紹介したことがあるものです。何回目になるかは覚えていませんが(笑)。丸っこい形状が可愛らしいです。容量はちょうど一合ほどで、穴も大きいので使いやすい徳利です。こういうのが一つあると普段使いにいいですね。こちらも無傷です。
お料理の方ですが、鯵の開きは李朝初期の堅手大皿に、胡麻豆腐は李朝後期分院の白磁小皿に、ほうれん草のお浸しは李朝初期の白磁小鉢に、お揚げ入りひじき煮は李朝初期堅手小皿にそれぞれ盛り付けてみました。
ソウルの報告は、また明日以降にぼちぼちと投稿させていただきます。
昨夜の晩酌(多分名店の鶏すき焼きの巻)
昨日はすき焼き用のかしわをいただいてましたので、鶏すき焼きで晩酌といたしました。
いただいたのは多分京都の鶏料理で有名なお店の物だと思うのですが、パックの包装紙に書いてあったのをよく見てなくて、どこのお店の物か覚えていません(笑)。かしわ(鶏肉のことです)のささ身やむね肉・もも肉などいろんな部位に、鳥肝も3種類ぐらいの部位が入って、ミンチも入ってましたね。それに太い白ネギも入った鶏すき焼き用パックでした。これに玉ねぎと焼き豆腐、冷蔵庫にあった細い青ネギを加えて鶏すき焼きを作ってみました。ミンチはつくねにしてから投入しました。
美味しくいただけたのですが、すき焼きを器に盛り付けるというのは難しいですね(笑)。本来盛り付けるものではないですからね。試みてみたものの「うーん?」という感じですかね(笑)。元々小鉢に溶いた卵をつけて食べるものですからね。もっと少なく盛った方がかっこよく見せられるんでしょうけど、それだと今度はすき焼き感が薄れてしまいますからね。
酒器の方ですが、李朝初期堅手の平盃は、以前にもご紹介したことがあります。何回目になるかは覚えていませんが(笑)。9.1cmとなかなかお目にかかれないサイズです。平盃もサイズが大きいとお膳の上で場所を取りますが、このサイズだとその心配はないですね。肌の色も青みがかったよい色で、青い青磁釉の釉溜りも散見されよい景色です。見込みには貫入も出ており、よいアジになっております。いつも通り、写真の色は現物より青みが強く出てしまっていますので、割り引いてご覧くださいね。
三島の徳利の方も何度かご紹介したことのあるものですが、やっぱりこちらも何回目かは覚えていません(笑)。平盃よりはご紹介した回数が多いのは間違いないと思いますが(笑)。口部を大きく欠いており半分以上が銀直しとなっていますが、ぽってりした形状がよく、サイズも容量一合半程と独酌によいサイズです。穴はやや小さめですが、十分に酒徳利としても役割を果たせます。キズが大きい分、気軽に日々の晩酌に使えるのがよいところですかね。
その他、もずく酢は李朝末期の染付小鉢に、ミョウガの甘酢漬けは李朝後期から末期の白磁盃にそれぞれ盛り付けてみました。どちらも酢の物になってしまいました(笑)。
昨夜の晩酌(新入り刷毛目盃の巻)
昨日23日は勤労感謝の日で祝日でした。今日は平日の金曜日なのですが、今日お休みを取れば昨日から4連休なんですね。そんな関係もあって、京都は観光客であふれています。常日頃から外国人観光客は、休みも平日も関係なく常に多いのですが、秋の観光シーズンということもあって日本人の観光客も増えているようで、特に車の量が増えているようです。
また、今はあっちこっちの寺院でライトアップをしていますので、夜まで観光客が多いんですよね。特に私が住んでいる東山方面は、有名な寺院が多いので夜まで人と車が多くて大変です。
まあ、そんな落ち着かない毎日を過ごしてはいますが、夜は家で晩酌です。昨夜はまだこちらでご紹介したことのない酒器の初お目見えでした。
サイズのいい刷毛目の平盃は、最近仲間に加わってくれました。刷毛目そのものは、それほどハッキリと鮮明なタイプのものではないのですが、最初に言ったように口径が9.5cmと10cm切りのなかなかお目にかかれないよいサイズです。釉薬もしっかりしていて、きたならしいシミになってしまうような心配もなさそうです。なので、逆に言うと育てるのには時間がかかりそうな刷毛目ではありますが、そこがまた楽しみだと思うんですけどね。口縁部に小さい欠けの金継ぎが4か所ありますが、いずれも小さいもので大きなダメージではありません。表からは見えにくく、裏側に欠けがある感じです。写真の4番目と5番目でご確認いただくのが分かりやすいと思います。
堅手の徳利もこちらでご紹介するのは今回が初めてではあるのですが、こちらの徳利は最近入手した物ではありません。いつ入手したか正確に時期は覚えていませんが、10年以上は前だと思います。口が少しひしゃげていて酒が注ぎやすくなっています。意図したものではないのでしょうけどね。高台の底部が擦り整えられているのは、残念なところですね。長いこと棚で眠っていたのですが、久しぶりに見てみるといいアジになっていました。この徳利、容量が1合に満たないため過去にはあまり出番がなかったのです。今はそんなに量飲みませんから、そこにはこだわらなくなったんですけどね(笑)。1合に満たないと言っても160mlですから9勺程ですかね。まあ、ほぼ1合なんですが。昔はなんかすごく1合以上ということにこだわって徳利を見ていましたね(笑)。
お料理の方ですが、イカバター焼きは李朝分院末期の染付大皿に、中華風春雨サラダは伊羅保手の小鉢に、茄子煮は李朝初期白磁の小皿にそれぞれ盛り付けてみました。写真で見てみると中華風春雨サラダは盛り方が雑でしたね。イカバター焼きはなんかいつもに比べて味にコクがないなあと思ったら、ニンニクを忘れてました。いつもはまずバターでニンニクを炒めて、それからイカを炒めてたんでした。反省点が多かったです(笑)。
昨夜の晩酌(大橋ロスの巻)
『愛は勝つ』のヒット曲で知られる歌手のKANさんが亡くなりましたね。死因の詳細についてはまだ発表されてないようですが、今年3月に「メッケル憩室がん」と診断され、以降は活動を休止して療養生活を送っているとのこのとでした。メッケル憩室がんというのは2万人に1人の割合で発症する希少がんのようですね。ご冥福をお祈りいたします。
先日お亡くなりになった大橋純子さんの葬儀が昨日行われたようです。私は大橋ロスをまだ引きずっています。毎晩ネットで検索して「シンプル・ラブ」の映像を観ています。「たそがれマイ・ラブ」や「シルエット・ロマンス」のヒット曲で知られていますが、私はこの方の「シンプル・ラブ」と「ビューティフル・ミー」が好きです。レコードやCDを買ったことはないんですけどね。初めてこの方の「シンプル・ラブ」をテレビで観た時、その圧巻の声量や歌唱力はもちろんのことですが、その表情と動きが生き生きとして実に楽しそうで「すごい声量と歌唱力やな!日本の女性歌手にこんな人がいたとは。本物の実力のある歌手の歌というのはこういうものなんや。心から歌うことを楽しんでるなあ。」と感動しました。歌うことが大好きで、歌うために生まれて来た人だったんだろうなと思ってました。最高の日本人女性ボーカリストだったと思っています。しばらくは毎晩「シンプル・ラブ」の動画観ることになりそうです。
ここからは昨夜の晩酌です。昨日はちょっと用事が出来て帰宅時間が遅くなったので、遅い時間からの晩御飯、晩酌になりました。もう3年以上1日2食にしていますが、最初のころは朝食から晩御飯までの間が長いので、随分とお腹が減ったのですが、今はもう何ともなくなりましたね。空腹自体をあまり感じなくなりました。朝食から晩御飯まで12時間以上空いたんですけどね(笑)。
祭器形の白磁盃は分院末期のものでしょう。以前にもご紹介したことがあり、その時に言っていたと思うのですが、祭器形の盃というのはというのはおかしな表現で、正しくは盃見立ての李朝小型祭器といった方が正しいのでしょうね。口縁にアタリによるニュウを金継ぎしています。上から何かをガチンと当てた時に出来る典型的なキズですね。なかなかこのような盃に使える祭器というのは、出会うのが難しいですね。青みがかった白磁の色もきれいです。
李朝堅手の徳利も以前にこちらでご紹介したことがありますが、もういつ頃だったか何回目だったかは覚えていませんね(笑)。肌の色は写真では青がかなり強く出ていますが、もっと現物はグレーな感じです。形が私の好きな下膨れのコロンとした形状です。口の穴も大きめですので、使いやすいです。容量も1合半ほどと独酌によいサイズです。無傷というのも嬉しいですね。
お料理の方ですが、焼き魚(ホッケ)は李朝堅手の大皿に、胡麻豆腐は李朝後期分院の白磁小皿に、キュウリのピリ辛は李朝初期白磁の小皿に、お多福豆の甘煮は李朝末期の盃にそれぞれ盛り付けてみました。
ホッケは中が生焼けだったらイヤなので、結構時間かけてよく焼いたので美味しくいただけたのですが、部屋が魚臭くなって臭いが抜けませんでしたね。今日家帰っても多分まだ魚臭いでしょうね(笑)。
昨夜の晩酌(「シンプル・ラブ」の巻)
昨日は平安蚤の市の開催日だったのですが、一昨日こちらのお知らせ欄でもご案内したとおり、残念ながら開催中止となりました。天候による開催中止でした。弘法さんや天神さんと違い平安蚤の市の場合は雨天中止というのがありますのでね。次回は12月5日開催予定です。
また訃報です。歌手の大橋純子さんがお亡くなりになりました。今日Yahooニュースで知りました。大変ショックです。今年食道がんが再発し、活動を休止され治療に専念されているということまでは知っていたのですが。この方のことを初めて知ったのは、70年代の後半に東京音楽祭の国際大会だったと思うのですが、そちらに出場された時でした。この時は「シンプル・ラブ」という曲でしたが、小柄ながらパワフルな声量と圧倒的な歌唱力に魅了されたことを今でも鮮明に覚えています。先月お亡くなりになったもんたよしのりさんとは「夏女ソニア」でデュエットされていました。そのもんたさんの訃報に際して追悼のコメントを発表してられたのが、ほんの20日ほど前のことだったんですが。本当に残念です。心からご冥福をお祈りいたします。
晩酌の方ですが、盃は以前にもこちらでご紹介したことがある李朝の分院末期のものです。官窯だった分院が19世紀末に民営化(民窯)された後に作成されたものです。この盃、この手の分院末期のものには珍しく、立ち上がりがあって、高く深い造りになっています。筒盃とまではいきませんが、よく目にする碗形の物とは明らかに違う形状です。見込みの釉流れもいい景色です。どうもスマホで撮ると照明の関係があるのでしょうが、現物よりも色が明るく青みが強く出てしまいますので、割り引いてご覧くださいね。
絵高麗の徳利も過去にに2回以上こちらでご紹介していますね。鉄砂で고사리(コサリ)紋が描かれています。고사리(コサリ)は日本語で言うとわらびですね。キズや直しはありませんが、少しカセがありますので、この手の物は使用後よく乾燥させなければカビて来てしまいます。こういう下膨れの形状は可愛らしいので個人的には好きです。容量は1合半ほどでしょうか。
お料理の方ですが、エビフライは李朝初期の堅手皿に、白菜とお揚げの炊いたんは李朝初期の三島の小鉢に、ほうれん草のお浸しは李朝初期白磁の小鉢に、金時豆は李朝後期から末期の白磁盃に、それぞれ盛り付けてみました。
昨夜の晩酌(益々成長中の盃の巻)
今日がプロ野球日本シリーズ第7戦です。昨日の第6戦で阪神に優勝決めてほしかったんですがね。オリックスの山本投手に完投勝利許して5対1で負けてしまいました。今日は第2戦で打てなかった宮城投手が先発ですからね。ちょっと阪神不利ですかね。
昨日の敗戦は2回のタイガースの攻撃につきると思っています。先頭のノイジーのホームランで1点先制。さらに次の佐藤選手が右中間の当たりを激走して2塁打に。続く指名打者に入った糸原選手のセンター前ヒットで「タイムリーで1点追加、2点目!」と思ったところが、2塁ランナーの佐藤選手を3塁で止めました。あの当たりと飛んだコース、佐藤選手の走力を考えると回してもよかったと思ったんですけどね。山本投手からはそう簡単に点取れませんからね。まだ序盤だったので慎重に行ったんですかね。「ああ、この回に追加点とれんかったら、阪神今日負けるなあ」と思ったんですが、案の定、満塁まで行ったんですが追加点は取れず、逆転されて負けでしたからね。
でもまあ、今日の試合が残っていますから、なんとか勝って38年ぶりの日本一を達成してもらいたいです。第7戦は当初地上波もBSの放送も予定がなかったのですが、フジテレビの地上波で観られるようになったのでよかったです。
そんな残念な日本シリーズ第6戦をTV観戦しながら、昨夜は久しぶりに日本酒での晩酌をいたしました。体調不良のため、2週間以上アルコール類を断っていましたからね。ようやく声もまともに出るようになったので、よかったです。
盃は過去に「育ち盛りの盃」としてご紹介した盃です。李朝の後期から末期頃に民窯で焼かれたものでしょう。手取りは少し重いですが、口径が7cm、高さ4cmとよいサイズです。見込や胴部・底部に深い貫入が出ており、いい味に育っています。本当によく育ってくれましたね。底部に窯割れがありますが、見込の方まで抜けているものではありませんので、漏れはありません。この盃の成長ぶりをご確認いただくために、ぜひ過去の記事(2022年6月7日と2021年8月5日)をご覧ください。画像から、この盃の成長過程をお楽しいただけます。(2022年6月7日の記事へはこちらをクリック。2021年8月5日の記事へはこちらをクリック)
久々の日本酒で試運転のような感じでしたので、昨夜の徳利は小振りな黒高麗の徳利に登板してもらいました。8月に一度こちらでご紹介していますので、短い登板間隔ですね。容量が一合に満たない八勺程の徳利です。試運転なので、まあこれぐらいでいいですよね(笑)。ちなみに状態は無傷です。
お料理の方はいつも通りにいただきものでしたが、おでんは李朝末期の陶器の鉢に、じゃがいも煮は李朝初期白磁の平盃に、高野豆腐煮は高麗青磁の小鉢に、それと白菜かと思いきやキャベツとお揚げ、人参の炊いたんは三島の小鉢にそれぞれ盛り付けてみました。