「昨夜の晩酌」
こちら「昨夜の晩酌」でご紹介している酒器やその他の器は、基本的には私の自宅にあって店頭には出ていないもの達です。
こちらでご紹介した酒器やその他の器の中で、もしご関心をお持ちになられたものがありましたら、「お問い合わせ」欄よりお知らせください。ご関心を持たれた品、ご来店日をお知らせ頂けましたら、店の方へ持って参ります。
昨夜の晩酌(久々のダブル初登板の巻)
11月に入ってから昨日まで、こちら関西では雨の日が無かったように思います。一転して今日は朝から雨降りのお天気です。店に出て来る時も結構な本降りでした。予報ではこちらは夕方まで降るようです。11月に入り朝晩は寒くなって来ましたが、まだ昼間は汗ばむような日が多かったです。しかしながら、この雨が上がって明日からは気温は大幅に下がり平年並みになるようです。
白木みのるさんが2年も前にお亡くなりになっていたという報道があり大変驚きました。「てなもんや三度笠」では小坊主のちんねん役であんかけの時次郎役の藤田まことさんとのコンビで、人気を博されました。晩年は不動産業に転じられて事業家として成功されたようですが、その後体調を崩されて施設で暮らしておられるとのことを、数年前にネットの記事で読んだ記憶があります。遅ればせながらご冥福をお祈りいたします。藤田まことさんもお亡くなりになってますしね。てなもんやに出演されていらした方で、今もご存命なのは財津一郎さんだけになってしまいましたかね。ヒジョーにさみし~い!
昨夜の晩酌ですが、ホッケをいただいていましたので、それをメインの肴にして一杯やりました。ホッケは大きいのでお皿から大きくはみ出てしまいましたね(笑)。この堅手の大皿は、日ごろから焼き魚や煮魚の他、炒め物、トゥブキムチなどを盛る時に活躍してくれていまして、直径が20㎝強でうちの李朝の皿の中では一番大きいんですけどね。私は魚の生焼けが嫌いなので、ガスコンロの魚焼き機でかなりの時間をかけて焼きました。お陰でしっかり焼けておいしくいただけましたが、家の中が魚臭くなってしまって大変でした(笑)。煮豆は李朝初期堅手の小皿に、ほうれん草の胡麻和えは同じく李朝初期堅手の小鉢にそれぞれ盛り付けてみました。
酒器の方は久しぶりに徳利、盃とも、こちらでは初めてご紹介するものでした。
李朝初期の黒釉徳利は、今の私には大き過ぎる容量のため、長く出番がありませんでしたが、本当に久しぶりに引っ張り出してきました。2合半近くは入りますので、昨夜は半分ぐらいだけお酒を入れました(笑)。流れ落ちる黒釉がよい景色となっています。これでお代わりして飲んでた頃もありましたからね。
盃の方は見込の釉溜りが魅力的な小ぶりの盃です。時代は李朝の後期から末期の民窯でしょう。家の2階のケースに2軍として置かれていたものを、こちらも本当に久しぶりに使ってみたものです。はっきり言って、見込の釉溜りが無ければ特になんということもない盃です(笑)。9月18日にこちらでご紹介した盃の釉溜りとは比較の対象にもなりません(2022年09月18日作成の「昨夜の晩酌」へはこちらをクリック)。あの盃は今直しに預けているんですよね。早く帰ってきて欲しいんですけどね。
昨夜の晩酌(ハローウィンの巻)
今日はハローウィンのようですね。今年は新型コロナ感染防止に関する規制がないため、外国人を含む仮装した人たちの大騒ぎが、東京渋谷あたりではまた問題になるんでしょうね。
一昨日29日夜、韓国ソウルの梨泰院(イテウォン)で、ハロウィーンを前に集まった若者ら150人以上が圧死するという悲惨な事故がありましたね。犠牲者の中に日本人2人が含まれていたようです。死傷者の大半は10代と20代の若者だったようですね。現場をテレビやネットで見ましたが、ハミルトンホテル横の路地だったんですね。梨泰院の大通りから同様の路地が何本もありますが、普段は全く人が密集する場所ではないんですけどね。あの狭い路地に多くの人が詰めかけたら、想像しただけでも恐ろしいですね。
梨泰院は90年代半ば頃までは、日本人観光客の人気エリアでもありました。コピー商品の店が多く、お土産物のTシャツなども当時は南大門市場や東大門市場より、あか抜けたものがありましたね。90年代後半に東大門にファッションビルディング群が出来てからは、日本人観光客(特に女性)の関心がそちらの方に移ってしまっていたと思います。最近は人気ドラマ舞台の地ということで、日本人の観光客も多く訪れるようになっていたのでしょうかね。今日、東京の渋谷でも警視庁による警備の強化及び誘導をお願いしたいですね。
昨日はプロ野球の日本シリーズがオリックスの優勝で閉幕しました。おめでとうございます。来シーズン、我が阪神タイガースは岡田新監督の下「アレ」を目指します(笑)。来年は18年ぶりの「アレ」が楽しみです。さらには38年ぶりの日本シリーズでの「アレ」にも期待してます(笑)。そらそうよ(笑)。
前振りだけで記事1つ分ぐらい書いてしまいましたが、ここからは昨夜の晩酌です。
久しぶりにマッコリで一杯やりました。あてはトゥブキムチ(豆腐キムチ)です。マッコリもキムチも日本で売っている物なので、どちらも結構な激アマですので、今回も激アマ対策をしっかりやりました。まず、マッコリの方は冷蔵庫で冷やさず、常温のものに多めの氷を片口に入れて冷やしました。こうすると氷が解けた分甘さが抑えられます。トゥブキムチの方は、ニンニク、豚肉、玉ねぎ、キムチ、ネギの順で炒めていきますが、味付は一切せずニンニクとキムチだけの味付けにします。韓国のキムチを使う時は、少し甘みをつけるために焼肉のタレを少しだけ加えますが、日本製激アマキムチの場合は必要ありません。最後にごま油を多めにかけて火を止めます。堅手の大皿(李朝初期)の周りに並べておいた豆腐の真ん中に山盛りにして盛り付けて、ゴマを振ったら出来上がりです。豆腐は、当日が賞味期限のかため絹ごし豆腐が冷蔵庫ありましたので、今回はそれをよく水を切って使いましたが、本来は木綿豆腐がいいです。
酒器の方ですが、片口は李朝後期の民窯の作でしょう。色変わりが見られ、グレーに出ている部分と赤上がりになっている部分とがあり景色がいいです。まあ、マッコリ入れると分からなくなりますけどね(笑)。無傷だと思っていたのですが、昨日よく見てみると注口の先に極小のホツがありましたね。こちらは今回初めてのご紹介でした。
李朝初期の白黒象嵌の三島小鉢を盃として使っています。口縁に金継1箇所とニュウも何本かあります。乾いているとあまりハッキリとは分からないようなものですが、濡らすと6本ハッキリと現れます。日本酒には大きいですが、マッコリには最適です。象嵌に青磁釉の釉溜りもあって、日本酒を注いだ際には見込みの景色もいいと思います。マッコリだと真っ白で分かりませんけどね(笑)。こちらも今回が初めてのご紹介でした。
昨夜の晩酌(止まらぬ円安の巻)
今月11日から新型コロナ感染防止に対する水際対策が大幅に緩和されました。具体的には、入国者数の上限(1日当たり5万人)が撤廃され、団体旅行以外の個人の外国人旅行者の入国もおよそ2年半ぶりに解禁となりました。また、アメリカ、韓国、イギリスなど、68の国や地域からの観光を目的とする短期滞在者のビザを免除する措置も再開されました。
これに円安という要素が追加されたため、来日外国人数が激増しているようです。京都市内でも今週に入ってから、急に街中で外国人の姿を見ることが増えましたからね。
来日外国人にとって円安は魅力でしょうけど、逆に我々が海外に旅行する際には厳しいですよね。日常生活においても、食料とエネルギー自給率の低い日本にとっては、物価の上昇に即つながりますからね。この円安はいつまで、そしてどこまで続くんでしょうか。
そんな明るい見通しの無い今の日本ですが、昨夜も頂きものを肴に晩酌はしました(笑)。
刷毛目の平盃は以前にもご紹介したことがありますが、直径10㎝程とサイズがよく、刷毛目が厚掛けの白泥で力強く描かれています。裏面にも刷毛目が施されています。残ながら、割れたものを金継で直しています。入手した時は接着剤か何かで付けられていたものを、金継にしてもらいました。呼継ぎではなく、パーツは全て元の物で割れ継ぎです。いい感じにアジが付いて来ています。まだまだこれから楽しみです。
高麗青磁の徳利も過去に何度かご紹介したものです。石ハゼのような小さな穴と高台付近の釉溜りにカセがありますが、無傷完品で青磁釉薬の色も大変美しいです。容量も1合半程度でサイズ形もいいです。黄褐色の米色青磁と言われるものではない、青緑色の青磁釉薬の徳利となるとあまり数を持っていませんので、この徳利の登板頻度も高くなってしまいますね。
お料理の方ですが、おでんは李朝末期の陶器の鉢に、ピーマンの肉詰めは李朝分院末期の染付小皿に、ピリ辛キュウリは李朝初期の堅手小皿に、それぞれ盛り付けてみました。
おでんを盛った李朝末期の陶器の鉢は、家には2つあって今回のは小さめのサイズの物です。おかずの分量などにより使い分けています。この手の鉢はあると便利です。
もう10月中旬で季節的にはおでんで良い季節なのですが、ここ数日は日中25℃を超える夏日が続いています。夏日は今日までで、明日からはまた季節に合った気温になるようです。体調管理に気をつけましょう。
昨夜の晩酌(もらい酒の巻)
プロ野球のクライマックスシリーズが明日から始まるようです。阪神タイガースもセリーグのCSに出場することになりました。辞退したらいいのにと思いますね。3位ですが、シーズンの成績が68勝71敗4分で勝率5割を割ってます。今のルールでは勝率関係なく3位までがCSに出場することになっているんでしょうが、普通に考えたら資格ないですよね。今回もしも阪神がクライマックスシリーズを勝ち上がって日本シリーズに出て、そこでまた勝ってしまって日本一にでもなったらどうするんでしょうか。シーズン143試合の結果は何だったんだ?ということになりますよね。まあ、我が阪神に限ってそんな奇跡を起こすことはないと思いますけどね(笑)。
昨日は病院での検査が終わりましたので、安心して晩酌しました。
盃は以前にもこちらでご紹介したことがあります。もう2年以上前になりますが。サイズ良く、貫入・火間・釉垂れ、それに写真では分かり難いのですが、見込みや底部にはぽつぽつと雨漏りも出ており、大変見どころの多い盃です。しかし残念なのは口縁部に大きめの金継があります。購入時にはこれが欠けたままの状態でした。その当時は盃や徳利の口欠けを自分で金継していましたので、自分で直せばいいと思い購入したのでした。結構大きめのキズでしたので、これは苦労するかなと思いながらやってみたら、なんと失敗無く一度でうまく出来てしまったんです。うまくといっても、プロが見たら全然でしょうけどね(笑)。20年ぐらい前にソウルの仁寺洞の骨董店で入手したものです。
堅手の徳利も以前ご紹介したことのあるものです。完品のように見えて、実は口縁の1ヵ所にほんの小さなホツがあり銀継ぎされています。サイズはちょうど1合入ります。盃を入手したころの自分なら、これでは小さすぎると思ったでしょうが、今はこれでちょうどいいです(笑)。青みがかった釉薬がきれいです。特に高台の周りが釉溜りになっていて、なかなか見ごたえがあります。時代は李朝初期です。
お料理の方は、昨夜も頂いたもの、もらいおかずです(笑)。もらいおかずの種類が多かったので、大皿に盛ってみました。ほうれん草のお浸し、大根煮、おから、すき焼風煮の4種でした。器は李朝分院末期の染付皿です。牛串カツは李朝初期の堅手小皿に盛り付けてみました。実は昨夜はお酒の方も頂きもの、もらい酒でした。「京・北山の地酒 羽田」「北山杉と清流の里で伝統の手造りで醸し上げた地酒」とラベルに書いてありましたが、酒造会社名を見るのを忘れてしまいました。クセがなく、さっぱりとした飲みやすい感じのお酒でした。頂きものばかりで晩酌ができて、本当にありがたいことでした(笑)。
昨夜の晩酌(阪神次期監督内定の巻)
阪神タイガースの次期監督が岡田彰布氏に内定しましたね。よかったと思います。前回の阪神監督時にはリーグ優勝してますし、他球団(オリックス)での監督経験もありますしね。もう一人の候補者として名前が上がっていた平田二軍監督でもよかったと思いますよ。彼は選手時代から幹部候補生でしたからね。私の子供のころからの妄想ですが、阪神は選手時代から将来の監督候補を幹部候補生として育成・優遇していると思っています。私が子供のころに最初に思った幹部候補生は安藤統男さんでした。その次が中村勝弘さん。その後が平田現二軍監督、木戸克彦さんが私の中での幹部候補生でした。
私の妄想の幹部候補生の条件というかイメージは次のようなものです。
・生え抜きで関東六大学野球リーグ加盟大学出身者である。
安藤氏(慶応義塾大学)、中村氏と平田氏(明治大学)、木戸氏(法政大学)
・レギュラーであった時期もそこそこあるが、中心選手・スター選手ではない。
妄想です、妄想(笑)。ちなみに岡田氏は早稲田大学出身ですが、スター選手で現役最後は他球団で終えたので対象外でした。スター選手は我儘で球団の言うことを聞かないから幹部候補生にはなれないのだと、当時の私は考えていたようです。変な子供です。というか、子供のころから変でした(笑)。
私の妄想話が長くなってしまいましたが、タイガース来年頑張って優勝目指して欲しいです。今年はもういいです(笑)。
晩酌ですが、祭器形の白磁盃は以前にご紹介したことがありましたが、口縁にニュウとホツがあったのを金継してもらいました。口縁部の内側にもニュウがありますが、ここは金継せずにそのままにしておいてもらいました。内側なので口が当たることもありませんし、あまり金継が目立つのも好きではありませんのでね。「祭器形の盃」という表現は考えてみるとおかしいですね。元々小型の祭器を見立てで盃として使っている訳ですからね。このサイズの祭器は、なかなか出会うのが難しいですね。
徳利も染付の乳瓶を見立てたものです。乳瓶は初めての母乳をお供えする器と言われていますが、李朝の乳瓶というと白磁の面取の物がよく知られており人気ですね。この手の丸っこい染付の物も李朝後期分院の物を図録などでは見かけますが、高価ですし入手困難です。こちらは分院末期のものなのか民窯の物なのか、このあたりの物になってくると判断がしづらいですね。多分民窯ではないかと思っているのですが。染付で描かれているのは蘭草紋のようですが、かなりくずれた絵です。肌の色もグレーっぽいし染付の色も黒っぽい上がりのよくない物ですが、普段使いにはこんなもんでいいですよね。容量は2合ほどです。
お料理の方は、ニラ肉炒めは李朝初期堅手の大皿に、子芋煮は伊羅保手の小鉢に、すき焼風煮は李朝初期の堅手小皿にそれぞれ盛り付けてみました。ニラ炒めはニラをちょっと炒め過ぎたので、ヘタってしまいましたね(笑)。
昨夜の晩酌(大型台風接近中の巻)
大型で強い勢力の台風14号が日本に接近中です。と言うか沖縄・奄美・九州南部などの地域は、もうすでに暴風圏に入っているようです。最悪日本列島を縦断するコースを進んで行きそうです。今のところ近畿へは、明日の午後から夜にかけて最接近するようです。心配です。
今回の台風14号の規模と勢力について気象庁は「記録的な」とか「これまで経験したことのないような」といった表現で説明していますが、ここ数年毎年こんな言葉を聞いているように思いますが。
そんな中ですが、昨夜の晩酌です。高麗徳利はこちらでも何度かご紹介しました。私がソウルにいた90年代に仁寺洞の骨董店で見つけたものです。口縁に欠けの共直しが、ごく小さいものも併せて4箇所ほどありましたので、外して自分で金継したものです。素人の仕事ですから、決して上手な直しではありませんが。最近はあまり出番がなくなっていましたが、ソウルにいた時やこちらに戻って来てからもよく使った徳利でした。丸っこいコロリンとした形が可愛らしくて気に入っていました。容量は約2合です。
盃の方も、ソウルにいた90年代に踏十里古美術商会で見つけたものです。時代は李朝末期だと思いますが、見込みのビードロ釉が大変美しいです。焼成時に窯の中で傾いた状態になっていたことにより、このように釉だまりが生じたものですが、これほど大きくて立派な釉溜りは他に見たことがありません。実にいい景色です。口縁に2か所金継があります。今回この盃を使い終わり洗って片付けようとしてたら、金継した箇所のうちの1箇所が外れてました。直しをお願いしなければなりませんね。もう今は自分ではやりませんのでね。
お料理の方ですが、カレイの煮付けは李朝後期分院の白磁皿に、南瓜煮は高麗青磁の小鉢に、インド瓜としめじの炒め物は李朝末期の染付小鉢に、小松菜とお揚げの炊いたんは李朝初期三島の小鉢にそれぞれ盛り付けてみました。
皆様、台風にご用心ください。明日は店を開ける予定ですが、気象庁の情報などで今後の状況を確認の上、判断いたします。
昨夜の晩酌(青井戸手と扁壺の巻)
こちらのブログ更新の間隔が1週間以上が空いてしまいましたね。4日第1日曜日の東寺ガラクタ市はいつも通り欠席。その日かその前日あたりに晩酌しようと思っていたのですが、昨日8日(木)に病院の予約が入っていましたので、病院の検査が終わってからの方がいいかと思い、昨日の晩酌になってしまいました。
徳利は高麗青磁の扁壺です。扁壺は壺や瓶の胴の二方を平たくとって扁平にした物ですが、この徳利は一方だけが平たくなっています。このタイプの徳利は時折見られますが、青磁の場合この徳利のように、黄色がかった色の米色青磁と言われる物に見られるように思います。米色はお米の色ではなく、稲穂のような色合いであることから呼ばれるものです。可愛らしいサイズですが、これで1合ちょい入りますので今の私には適量サイズですね(笑)。穴も大きいので使いやすいです。と言いながらこれまで登板機会は少なかったんですけどね。
青井戸手の盃はこちらも久しぶりの登板ですね。徳利も盃も過去に一度ご紹介していたと思います。貫入も高台内や脇の梅花皮(かいらぎ)しっかり出ていて、見どころの多い良い盃ですが、使用頻度は低い方でしたね。サイズもフォルムを大変いいのですが、もう出来上がってしまってる感じなんですよね。見て「いいな」とは思うのですけれども、使うとなるとまだこれから育てがいがある盃の方を使いたくなるんですよね。贅沢言ってますね(笑)。
お料理の方ですが、アジの干物は李朝初期の堅手皿に、茄子の胡麻和えは李朝初期三島の小鉢に、おからは伊羅保手の小鉢にそれぞれ盛り付けてみました。
アジの干物は脂がのっていて、大変おいしかったですね。今まで食べたアジの干物の中で一番おいしかったんではないでしょうか。もちろんもらい物ですけどね(笑)。
昨夜の晩酌(ベタ底コンビの巻)
ここ数日は若干暑さが和らいできたように感じますね。と言ってもまだ30℃超えの真夏日ではありますが、ここしばらくは35℃超えの猛暑日はありませんでした。昨夜とその前の晩とは、本当に久しぶりにエアコンつけずに夜寝ることができました。昼間は仕方ないにしても、夜だけでも涼しくなってくれるとありがたいですね。7月・8月はエアコンつけっぱなしで、枕の上に保冷剤置いて寝てましたからね。コロナ禍で散髪に行くのやめてからは、夏場の夜に寝る時は頭が暑くて(笑)。このまま涼しくなって行ってくれればいいんですけどね。
昨夜の晩酌です。昨夜の酒器は盃、徳利とも過去にご紹介したことのあるものです。これまで、過去の紹介記事がご覧いただけるようにご案内していたこともあったのですが、この「昨夜の晩酌」も4年近くにわたり、平均月3回程の頻度でやって来ましたので、過去の紹介記事を探すのがしんどくなってしまいました。それで今回はズボラしました(笑)。
アジのいい堅手の半筒盃は、見込みの中心あたりに小さくて深いくぼみが施された珍しいスタイルのものです。サイズも大き過ぎず小さ過ぎずベストなサイズです。ベタ底で砂付きになっていますが、粗い砂付きではなく膳を傷つける心配もない程度のものです。
伊羅保手の徳利は、容量が約2合と今の私には少し大き過ぎるサイズです。でもまあ、お酒をいっぱいいっぱいまで入れず、調整すればいいんですからね(笑)。無傷完品で釉薬の状態もカセが無く光沢のある美しい肌を保っています。穴も大きくてお酒を注ぎやすいです。こちらもベタ底でした。意識してベタ底を揃えた訳ではなく、偶然こうなりましたね。
お料理の方ですが、手羽先の焼き鳥は李朝後期分院の中皿に、豆腐そうめんは李朝初期の堅手茶碗に、オクラの胡麻和えは李初期の堅手小鉢にそれぞれ盛り付けてみました。
昨夜の晩酌(「ニコニコにっごり」の巻)
昨日21日は東寺・弘法市の開催日でしたが、欠席しました。元々7月、8月の夏場は露店があまり出ませんし、前日の時点での天気予報が雨が降る、しかも豪雨がという予報でしたので、どうしようかなと思っていたのですが、朝起きてみてやっぱり天気が悪いのでやめました。25日の天神さんには行こうと思ってます。
その代わりという訳でもないのですが、昨夜は晩酌しました。いただいたお酒で(笑)。マッコリのように見える白いお酒は、商品名を「ニコニコにっごり」といいます。にごり酒なのですが、甘酒と日本酒を合わせている物なので、品目としてはリキュールとなっていました。見た目はマッコリよりも真っ白な感じで、さらに濃厚です。アルコール度数が7%と表示されていましたので、ビールに近いアルコール度数で、マッコリとも同程度ですね。
お味の方はと言いますと、甘みがあまり強くなく、濃厚ですが酸味があり飲みやすかったです。マッコリの場合、特に日本で売られている物は甘みが強過ぎでいけませんね。キムチなどもそうですし、どうして韓国の食品は日本に来るとああも激アマ食品に変わってしまうのでしょうかね。
三島の盃は、日本酒を飲むには少々大きいのですが、マッコリ(今回の「ニコニコにっごり」はマッコリではありませんが)を飲むにはちょうどいいサイズです。胴部分にだけ白象嵌が施された実にシンプルなデザインです。見込みに輪線紋の象嵌ぐらいあってもよさそうなもんなんですけどね(笑)。本当にシンプルです。
アジのいい片口は自宅でマッコリ系での晩酌時に登板します。注口の周囲に鉄絵がかかっています。7番目(最後から2番目)の写真が分かりやすいと思います。李朝の片口となると、注口が欠けていて直しのあるものが多いのですが、これは珍しく無傷です。
お料理の方ですが、チャプチェは李朝初期堅手の大皿に、ナムルの盛り合わせは高麗青磁の小皿に、それぞれ盛り付けてみました。
今回のお酒は埼玉県上尾市のCafe燈現郷さんよりいただきました。寺田本家というところのお酒でこの他にも2本、計3本のお酒をいただいていたのですが、昨夜でやっと3本ともいただくことができました。最初にいただいてみたお酒は、商品名は忘れてしまいましたが、米麹の風味が強いお酒でした。今風に言うと「クセが強い酒!」という感じでしょうか(笑)。次にいただいてみた「五人娘」という純米酒は、さっぱりとした口当たりのいいお酒でした。そして昨夜の「ニコニコにっごり」と3種類のそれぞれ全く違ったお味を楽しませていただきました。ありがとうございました。
昨夜の晩酌(久しぶり日本酒の味の巻)
線状降水帯による集中豪雨で各地に被害が出ていますね。これ以上被害が広がることなく、1日も早く復旧作業が進むといいんですがね。それにしても、ここ10年ぐらいの間に日本の気候は、温帯から亜熱帯に完全に変わってしまったようですね。2000年代頃までは、夏場にここまでの集中豪雨やゲリラ豪雨というのは経験がなかったと思います。それこそ数十年に一度の災害だったと思いますが、ここ数年は毎年どこかの地域で数十年に一度規模の雨量とか言われてますからね。それはもう数十年に一度ではないですよね。
新型コロナ感染拡大の方も全く収まらず、医療崩壊状態です。これが第7波ですか。これまで波が来るたびに、医療崩壊して同じことの繰り返しですね。新規感染者数が落ち着いている間に、政府はどうして十分な準備をしないんでしょうかね。第5波の時でしたか、普段は多目的に使用し感染拡大時には大型の診療施設として利用できる野戦病院型の診療施設を各地に設置するという話があったと思うのですが、あの話はどこに行ってしまったんでしょうね。
前振りが長くなってしまいましたが、ここからは昨夜の晩酌です。晩酌の記事の投稿は久しぶりです。先月は結局1回しか出来ませんでした。晩酌は毎晩してたんですけどね。ビールで。私が飲むのはサッポロの「麦とホップ」ですので、正確には新ジャンル(第3のビール)と言われるものですが。連日の猛暑の中、自宅まで30分近く歩いて帰ってますので、家に着いたらもうぐったりしてしまい、酒器や肴を盛る器を考えて日本酒で晩酌するだけの気力も体力も無くなってしまってるんです(笑)。
しかしながら、昨夜は久しぶりに日本酒で晩酌しましたよ。いつも通り頂き物を肴に、お酒も頂き物でしたね(笑)。
鶏龍山刷毛目の平盃は、こちらでご紹介するのは初めてのようです。大変アジのよい鶏龍山の刷毛目平盃で、裏面にもたっぷりの白泥でしっかりとした刷毛目が施されています。銀継ぎされていますが、呼び継ぎではなく割れ継ぎで、4つ全てが元のパーツです。口径が11㎝超えで大きめですが、このいいアジですから酒器として使うしかないですよね。これ、割れ継ぎでなかったら私の手元に来るようなものではなかったでしょうね。
三島の白黒象嵌徳利は以前にもこちらで2度ほどご紹介していると思います。口に金直しはありますが、形もサイズよく大変使いやすいです。容量は1合2勺程度で独酌にちょうどいいサイズです。
頂いたお弁当は東山区末吉町の貴久政さんのお弁当でした。もずく酢は高麗青磁の小鉢に、しし唐としめじとお揚げのお浸しは李朝初期堅手の小鉢に、それぞれ盛り付けてみました。