「昨夜の晩酌」
こちら「昨夜の晩酌」でご紹介している酒器やその他の器は、基本的には私の自宅にあって店頭には出ていないもの達です。
こちらでご紹介した酒器やその他の器の中で、もしご関心をお持ちになられたものがありましたら、「お問い合わせ」欄よりお知らせください。ご関心を持たれた品、ご来店日をお知らせ頂けましたら、店の方へ持って参ります。
昨夜の晩酌(訪韓帰国後第1弾の巻)
お伝えしている通り、22日~24日までソウルに行って来ました。帰国後は気合い入れた晩酌はしばらくお休みにしようと思っていたのですが、昨日は祇園 川上さんの立派なお弁当をいただきましたので、飲みとなりました。
お弁当のお刺身は鯛と鱧の湯引き、隣の焼き鱧もおいしかったですね。鱧大好きです。ミニステーキも入ってました。これもらったら絶対に飲みますよね(笑)。
盃も徳利も90年代ソウルに住んでいた時に入手し、現地での晩酌にも活躍してくれた奴らです。
盃の方は、口径が6.5cmほどのサイズ小さめですが、見どころの多い盃です。見込みや胴部に出た赤み、口縁から見込みへの釉垂、薄めなので写真では分かりづらいですが貫入もあり、口縁に並んだ火間、底部の縮れ釉と、この一つの盃に景色が詰まっています。残念ながら無傷完品ではなく口縁部にニュウが1か所にあります。上からガチンとものを当てた時にできる典型的なキズですね、これは。写真ではなく実物を見るともっと赤みが深く、貫入もわかりやすいんですけどね。
徳利の方は高麗青磁ですが、色が米色青磁というには釉薬が若干緑色なんです。大きな盤口ですが、私なんかはこの大きな盤口、徳利に酒を注ぐ際に溢れこぼれの防止になってありがたいですけどね。この徳利が面白いのは、片面は表面がザラザラとした粗い伊羅保のような肌なのですが、反対面はツルっとしたきれいな肌なんです。きれいな肌の面の方には、丸いひっつきと剥がれが1か所ずつあり、徳利を持つ際にそこに指をかけると安定しますね。高台内に窯割れがあり、金継ぎが施されています(写真9番目(最後))。購入時に窯割れがあることは気付いていたのですが、細ーい割れでそこまで深くないだろうと思って、持って帰って洗っていたら、駄々洩れでしたね(笑)。それでその当時自分で金継ぎした物です。懐かしいですね。
帰国第1弾で、立派なお弁当をあてに懐かしい酒器たちでの晩酌は至極のひと時でした。
昨夜の晩酌(奇跡の一点の巻)
ここのところ気候の変動が激しくて体がしんどいです。気温の高い日が続いたかと思ったら、また低い日が数日続き、その後また熱くなりと。昼間暖かかった時期でも、いまだに朝晩は結構冷えます。体がついていきませんし、外出時に何を着ていけばいいか判断に困ります。夜寝る時もそうです。5月中旬になりましたが、寝具は冬物のままです。服の衣替えもできません。例年なら今の時期には、冬物をクリーニングに出して夏服を出すのですが、今年はまだできないでいます。今日からまたしばらくお天気の方も崩れるようですからね。なんか週末雨が多いですね。
昨夜もまた、いただいたものをあてに晩酌しましたよ(笑)。
ゴリっとしたぱっと見に唐津のようにも見える李朝盃は、昨夜久しぶりに使いましたね。90年代ソウルにいた時に現地で入手した物です。この盃、最初に見た時は無傷だったのですが、煮沸してみたら共直しが現れたという李朝古陶磁器を購入した際によくあるヤツでした(笑)。しかしながら、姿かたち、サイズもよく気に入っていましたので、当時自分で金継ぎした物です。口縁のほかに見込みの方にも欠けがあり、結構苦労したのですが、うまく出来ちゃいました(笑)。金継ぎはなかなかうまく行かないので、もう今は自分ではやらないのですが、当時時々奇跡的にうまく行くことがありましたね。その中の一点でした。まあ専門家が見れば全然ダメなのかも知れませんけどね(笑)。ソウルにいた時は、結構これで飲んでましたね。懐かしいです。
徳利は大きめの高麗青磁の徳利です。高麗青磁から三島への過渡期のものと思われ、製作された時期は李朝初期に入ってからではないかと思います。首の下の胴上部に輪線紋2本、その下の3面に菊花紋が象嵌されています。無傷で油臭もなく安心して徳利として使えます。ただ容量が大きくて2合を少し超えます。昔よく飲んでいた頃は、寝酒にこれでおかわりして飲んでましたからね。日本酒の前にはビールのロング缶2本を必ず飲んでました。それが毎晩でしたからね。今考えると恐ろしいですよね(笑)。
お料理の方ですが、イカ・貝柱と筍・ブロッコリーの炒め物は李朝初期の金海手の皿に、湯葉入りおぼろ豆腐は李朝後期分院の白磁皿に、水菜とお揚げの炊いたんは李朝初期の白磁小皿に、筍と蕗の佃煮は李朝初期の堅手豆皿に、それぞれ盛り付けてみました。
昨夜の晩酌(ゴールデンウイーク終了の巻)
最大9連休の大型連休となった今年のゴールデンウィークも今日で最終日となりました。京都はとにかく人と車が多かったですね。人は外国人観光客、車は他府県ナンバーの車を多く見かけましたから、国内の観光客もかなり多かったんでしょうね。私個人にとっては、この期間中も通常通りに営業してましたので、何の変化もない生活でしたが。
またその間、一昨日には石川県を中心とした地域で大きな地震があり被害が心配されていますが、現地では地震発生翌日からの大雨で、さらなる二次災害も心配ですね。
今日は第1日曜日で東寺ガラクタ市の開催日ですが、本日は早朝から大雨でしたので行っておりません。昨日の時点で今日は早朝から1日大雨との予報でしたので、最初から行くつもりはありませんでしたけどね。平安蚤の市とは違い、こちらは雨天中止にはなりませんが、さすがにこの雨ではお店もほとんど出店しないでしょうしね。
昨夜は錦堺町の平野のお弁当をいただきましたので、それをあてに飲みとなりました。いただいたのが2段弁当だったんですね。ご飯は筍ご飯でしたね。私は基本飲む時は、炭水化物の摂りすぎになるのでご飯は食べませんが、こういう風にお弁当をいただいた時ぐらいですかね、ご飯も食べるのは。
堅手の輪花形の平盃は李朝初期のものです。白磁と言ってもいいのかも知れませんが、真っ白ではなくグレーなので堅手としておきます。こちらで以前に1度はご紹介していると思います。作りは大変薄手です。口縁に3か所小さな欠けの金継ぎがありますが、他にキズや直しはありません。これで肌つやがよく真っ白で無傷でしたら、私の手元には来ないですよね。
三島の徳利も以前ご紹介しています。口部の半部ほどを欠いており金直しが施されています。胴部の4面に柳が描かれています。キズ物ではありますが、容量は1合2勺程と独酌によいサイズです。
長期連休も今日で終わり、明日からまた通常の生活に戻らなければなりませんね。まあ私は何にも変わりないんですけどね(笑)。ただ、京都のこの人の多さというものは明日からも大差ないのでしょうね。連休前から外国人観光客多かったですからね。しかしながら、国内の観光客の方々が少なくなるでしょうから、車の方は少し減るのかも知れませんね。
昨夜の晩酌(ゴールデンウィーク始まりの巻)
昨日からゴールデンウィークに突入しました。今年のゴールデンウィークは平日の5月1日と2日に休暇をとった場合、9連休になるという長期休暇です。ここ3年は新型コロナ禍で移動の制限がありましたが、今年のゴールデンウィークは国内外ともにそれらの制限もなくなりましたので、コロナ禍以前の状態に戻るものと思われます。京都は既に外国人観光客で賑わっていますが、この期間中はさらに国内の観光客も増えるのでしょうね。
海外への出国もコロナ禍以前の水準にまで増えるのでしょうね。ただ行先としては、欧米やオセアニア地域より近場のアジア圏が人気のようですね。私ももう3年以上ソウルに行けていませんので、ゴールデンウィークが過ぎて少し落ち着いた5月下旬頃には、またソウルに行きたいと思っていますが、まだ今のところは未定です。
昨夜は久しぶりの晩酌でした。と言うか、毎晩ビール(正確にはサッポロの「麦とホップ」です)で一杯やっているのですが、日本酒で李朝・高麗の酒器と器を使っての晩酌は久しぶりとなります。2週間ぐらい空いたのかも知れませんね。
盃の方は前回に続き平盃を使いました。李朝初期の堅手平盃です。平盃は口径の大きいものですと膳の上で結構場所をとってしまうので、あまり好きではないのですが、この平盃は口径が9.5cmほどですので、カサ張らず持ちやすいのでいいですね、このサイズのものは。写真ではなかなか分かりずらいのですが、青白色の釉薬がとても美しいです。さらに無傷であるということも嬉しいですね。店にあったものですが、久しぶりに使ってみたくなって昨日持ち帰りました。今日また持ってきてケースに戻しておくつもりだったのですが、持ってくるのを忘れてしまいましたね(笑)。明日は忘れないように持って来ましょう(笑)。
徳利の方も李朝初期の堅手です。こちらも青白色の釉薬が美しいのですが、残念ながらキズ物で口に2か所、大きめの欠けの金継ぎがあります。また、高台には窯傷もあります。しかしながら、容量は1合2勺ほどで独酌には最適なサイズです。よく使う徳利の一つですので、これまでもこちらで何度かご紹介しています。
お料理の方ですが、焼き鳥は李朝初期の堅手大皿に、ナムルは伊羅保手の小鉢に、胡麻豆腐は李朝末期分院の染付皿にそれぞれ盛り付けてみました。
昨夜の晩酌(お久しぶり鉄砂徳利の巻)
昨日、岸田総理が参院選補欠選挙の応援演説に行った和歌山県の漁港で襲撃を受けました。昨年安倍元総理が手製の銃で暗殺されましたが、今回は爆発物らしき物が投げ込まれました。幸い、岸田総理もその他の関係者や聴衆にも大きなケガなどは無かったようですが(警察官一人が軽い負傷)、本当に憤りを感じます。テロ行為は絶対に許されません。今回はSPらしき人が楯みたいなカバン?で総理を守りすぐに非難させていましたので、警備体制も強化されていたようです。ただ、容疑者の男を最初に取り押さえたのが漁港の漁業従事者の人だったというのがね。あの漁港の方が取り押さえてくれていなかったら、第2の爆発物が投げ込まれてたかも知れませんからね。選挙応援演説の際の警備というのは、やっぱり難しいし大変ですね。
そんな昨日でしたが、晩酌の方はしましたよ。12日に開催予定だった平安蚤の市が中止になったので、こちらのブログも久しぶりの更新になってしまいしたね。
伊羅保手の平盃は以前にも確か1度こちらでご紹介したことがあると思います。口径が10cm未満(9.7~9.8cm)とサイズがよく、深さもあって、さらには薄手でよいですよ。伊羅保手の盃でこのサイズと形状は貴重ですね。大抵は口径が10cmを超えて浅く厚手のものが多いです。高台の周囲には一部に釘かヘラで付けられたような跡も見られます。口縁に2か所小さな欠けの金継があります。
鉄砂の徳利も、随分前に1度こちらでご紹介しています。口部がほとんど失われており、銀で直されています。表裏に2か所、鉄砂で草とも葉とも言えないような柄が描かれています。鉄砂で独酌に使える徳利となると、なかなか入手困難です。まあお金さえ出せば手に入るんでしょうけどね(笑)。この徳利もそうですが、鉄砂の徳利というとほとんどが首が飛んでいたり、残っていても口部が大割れであったりします。容量は1合2勺程度です。
お料理の方ですが、トゥブキムチ(豆腐キムチ)は李朝初期官窯の堅手皿に、椎茸煮は三島の小皿に、ブロッコリーのお浸しは李朝初期堅手小皿に、それぞれ盛り付けてみました。
トゥブキムはマッコリの時に大皿盛りにしてよく作りますが、今回は残り物のキムチの量が少なかったので、豆腐を一丁ではなく半丁にして中皿に盛り付けてみました。
昨夜の晩酌(降雨コールド負けの巻)
久しぶりの更新になりました。先週はパソコンが壊れてしまい買い替えに、今週は充電が持たなくなってきたスマホを機種変更と、二つをほぼ同時に買い替えました。費用的負担はもちろんですが、私の場合機械類が変わるとその使用方法というか様式等の変化への対応がまた大変です(笑)。スマホなんかは大体2年でバッテリーがダメになるので2年ごとに機種変更しなければなりませんからね。慣れるまでしばらくは苦労の日々です(笑)。
昨日は阪神戦のナイター中継を見ながらの晩酌だったのですが、試合の方は6回途中で降雨コールドゲームとなり、結果3ー0で阪神今シーズン初黒星となってしまいました。昨夜は時間が延びても必ず試合終了まで放送するKBS京都のエキサイティングナイターでしたので、ゆっくり見られると思って期待してたんですが非常に残念でした。うまく行きませんね(笑)。今日の甲子園でのヤクルト戦も、この雨では中止になるかも知れませんね。(※追伸、本日ヤクルト戦甲子園で無事開催され、阪神またしても敗戦でした)
堅手の小さな盃は、口径が5.5㎝で高さが4.5cmほどのかわいらしいサイズです。現物は写真ほど青くはありません。もっとグレーな感じです。高台はベタ底の砂付きになっていますので、元々は明器だと思います。口がぴっと外に反っているので、お酒が入って来やすく飲みやすい盃です。時代は李朝初期です。
米色青磁の徳利は、こちらでは今回が初登板です。と言っても新しく入手したものではありません。もう私のところに来てから15年以上にはなると思います。キズや直しがなく、ころりんとした可愛らしい形が気に入っていました。時代は高麗末頃でしょう。容量がほぼ1合ちょうどというのも嬉しいところです。こういうのが普段使いに一つあるといいですね。
お料理の方ですが、カニクリームコロッケは李朝後期分院の白磁皿に、レンコンのきんぴらは分院の染付福字紋小皿に、アスパラとしめじの胡麻和えは同じく分院の染付壽字紋小皿に、おからは大振りの三島盃にそれぞれ盛り付けてみました。
昨夜の晩酌(実は3日前の晩酌の巻)
京都の桜満開になりました。というかもう散り始めです。今月の中旬ぐらいからでしょうか。観光客、特に外国人観光客が激増しています。道を歩く人、他府県ナンバーの自動車の数も増えてきました。私の自宅は清水寺の近くですので、周辺は人も車も増え特に団体客が増えたので、大型バスの乗り入れがまた増えて来ました。ほとんどコロナ禍以前に近い状態になってきましたね。土産物店や飲食店、それに宿泊施設もこれを喜んでいるのでしょうね。
私は正直なところ、コロナ禍の時の静かで落ち着いた京都が好きでしたね。道を歩いてもバスに乗っても、全てがスムーズでストレスを感じることがなかったですからね。収入は減りましたけどね(笑)。まあ、経済を考えるとこうならないと困るんでしょうけどね。京都は観光以外に産業が無いですからね。
昨夜の晩酌としていますが、実は3日前27日(月)の晩酌です。28日に書く予定でしたが、パソコンが壊れてしまいました。28日に店でパソコンを立ち上げたらいきなりでした。修理に預けていましたが、結局新しいのを購入することになり、昨日一昨日とパソコンがない状態でした。今朝やっとデータの移行を終えた新しいパソコンが使えるようになりました。本当に今はパソコンが無いと仕事ができませんよね。スマホの方も最近充電が長く続かない状態になっており、来週機種変更をする予定ですので、このパソコン代は痛い出費でした。
井戸手の盃はこちらでご紹介するのは初めてだったような?もうよく分からなくなってきました(笑)。口径が6㎝ちょっとで小ぶりですが、なかなか見どころの多い盃です。形状は半筒、見込みには緑釉の釉溜りがあり、高台周辺や高台内には赤みが出ておりカイラギも見られます。
堅手の徳利は、こちらで何度もご紹介しています。口部に結構大きめの欠けが3か所あり、直しが施されています。この直しをしてくださった方によると、金でも銀でもなくシロキンというものだそうですが、いまだにそのシロキンがどういうものなのか分からずにいます(笑)。ぽってりしたいい形で、こちらも胴部に緑釉の釉溜りがあり、ヘラあとも見られます。容量は1合半を少し超える程度です。
お料理の方ですが、かき揚げは李朝初期の堅手皿に、キノコおろしは高麗青磁象嵌菊花紋八角小鉢に、万願寺唐辛子煮は李朝初期白磁小皿に、じゃがいも煮は李朝初期堅手小皿にそれぞれ盛り付けてみました。
昨夜の晩酌(鉄砂片口でマッコリの巻)
先日、自宅の電子レンジを買い替えました。私がソウルから戻って今の家に住み始めた2000年5月頃から使用し続けてましたので、23年近く使っていたことになります。先週月曜でしたが、使用中に火が出ました(笑)。少し前から使用中に時々「ビー」というイやな音が鳴ることがあり、なんか気持ち悪いなとは思ってたんですけどね。幸い火が出たのは「チーン」が鳴る直前のことでしたので、大事には至りませんでしたが、お休みの水曜日に新しいのを買って来ました。私は電子レンジに温め以外の機能は求めませんので、そうなるとお値段の方はお安いもので税込みで8,900円ぐらいでした。23年前に電子レンジ買った時も、それぐらいの値段だったような気がします。まあとにかく電子レンジは使用頻度が高い電化製品ですからね。これでひと安心です。前の電子レンジは長いこと働いていただき、ありがとうですね。
昨夜は久しぶりにマッコリで晩酌しました。マッコリの時は片口の出番です。マッコリに合う大徳利や白磁の瓶などもありますが、もう長いことマッコリには片口を使っています。マッコリは沈殿して下に溜まってきますので、それを振って混ぜるには寧ろ徳利や瓶の方がよいのです。しかしながら、私の場合日本で売られている激甘のマッコリが苦手で、氷を入れて甘さを抑えていただきますので、そうなると片口の方が扱いやすいですからね。
片口はいつものいいアジというよりはアジ付き過ぎの鉄砂片口です。鉄砂が注ぎ口の外側付け根部分にぐるりと掛けられています。容量は2合程度です。もっと沢山入りそうですが注ぎ口の内側の穴の下までしか入れられませんので、それぐらいになりますね。
昨夜マッコリの盃として使ったのは、よくお浸しや酢の物、少量の煮物などを盛るのに使っている三島の小鉢です。いつもおかずを盛っている時は見えないのですが、実は写真のように見込みに水禽図が象嵌で描かれています。外側は輪線紋です。マッコリの盃はこれぐらいのサイズがいいと思います。
お料理の方は、ちょっと炒め過ぎたチャプチェは李朝初期堅手の大皿に、キムチ納豆は李朝末期の染付小鉢にそれぞれ盛り付けてみました。
昨夜の晩酌(新参者の巻)
WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)1次ラウンドで日本代表は昨日まで3連勝ですね。一昨日は韓国に13対4で大勝。昨日もチェコに10対2で大勝でしたが、昨日のチェコ戦は驚きましたね。チェコはアマチュアの選抜チームなので、失礼ながら、チェコの打者は日本のピッチャーの球に触れることも出来ないんではないか。日本の打者達が打ちまくってコールドゲームになるのではないかと思って観ていましたが。何と先制したのはチェコの方でした。しかもチェコの3番打者に佐々木朗希投手が160キロ台のストレートをレフト線にツーベースヒット打たれてましたから。160キロ台のストレートをおっつけてライト線に打ったのではなく、しっかりと引っ張ってレフト線に2塁打ですからね。潜在能力がすごいと思いましたね。
今日はオーストラリア戦ですね。また家に帰ってテレビ中継見るのが楽しみです。そろそろオオタニサーンの豪快なホームラン見たいですよね。
昨夜はそのチェコ戦を観ながら近幸の鮭弁当を肴に晩酌しました。京都五条の近幸さんは明治創業の魚屋さんで、場所は京阪電車の清水五条駅のエスカレーターかエレベータのどちらを利用して地上に出て直ぐのところにあります。
昨夜はこちらの鮭弁当をいただきました。また他のおかずですが、ひきわり納豆は高麗青磁の小鉢に、舞茸とブロッコリーのバター炒めは李朝分院末期の染付小皿にそれぞれ盛り付けてみました。もちろん、いつも通りこれらのおかずもいただき物です(笑)。
甕器(オンギ)製の徳利は以前にもこちらでご紹介したことがありますが、今は店の方に並んでいます。昨日は持ち帰って久しぶりに使ってみました。甕器(オンギ)というのは、うわぐすりを塗り高温で焼いた土製の甕で、キムチや味噌などを保存するのに用いられてきました。キムチの甕といっても近年都会では、既成のキムチを買ってキムチ冷蔵庫に保管するといったスタイル変わってしまったようですね。そういった大きいものばかりではなく、家庭内で使う鍋や調味料などを入れる小型の壺などとしても使われています。
この徳利、時代は李朝末期頃と思います。オンギで徳利として使えるこのような形状ものは他に見たことがありません。胴上部にぐるりと配された2本の線刻紋が、この徳利をピリッと引き締めていますよね。容量は1合1勺程度です。
盃は比較的最近に入手したものです。李朝後期頃の民窯の作だと思いますが、半筒でサイズが直径7㎝程のよいサイズです。また薄手で手取りが軽く使いやすいです。まだ薄い貫入は、これからいいアジに育って行ってくれそうです。楽しみな新参者です。
昨夜の晩酌(お雛祭り2023の巻)
昨日3月3日は桃の節句、お雛祭りでしたね。昨夜もおひな祭り用のちらし寿司を実家からいただきましたので、これらで晩酌しました。毎年おひなさんの時には、いろんなところのちらし寿司をいただいて、それで晩酌を楽しませていただいています。大変ありがたいことです。というか、私の場合は毎日いただいたものを食べてますけどね(笑)。日々感謝ですね(笑)。
その他おかずの菜の花と豚バラ煮は李朝分院末期の染付小皿に、アサリ煮は李朝初期堅手の小皿に、それぞれ盛り付けてみました。当然これらのおかずも頂いたものです(笑)。ありがたいことです(笑)。
酒器の方はと言いますと、李朝初期堅手の徳利はここ数年ひな祭り用の徳利として登板してもらっています。本来なら1年ぶりの登板となるところですが、実は1月に祇園石段下のいづ重さんの上箱寿司をいただいた時の晩酌にも登板してもらってましたので、1か月半ぶりぐらいの短い間隔での登板となりました。容量が約8勺程の小さな可愛らしい徳利です。以前は容量が1合に満たない徳利は、酒徳利とは見做さなかったので、この徳利の登板機会はほとんどなかったのですが、今ではこれもありかなと思うようになって来ました(笑)。登板間隔の短さにそれが表れていますね(笑)。
初期白磁の盃は、多分こちらで紹介するのは初めてではなかったかと思います。現物の色は写真程は青みが強くはありません。ただしグレーな感じではなく、きれいな白です。初期白磁、形状が椀形でこの発色のよさは貴重ですね。ただ口径6.2cmで高さ3.3㎝のサイズは、正直なところ盃としては少し物足りないかなという感じではあります。以前の私なら小さ過ぎるとして、使おうとは思わなかったのですが、徳利と同様に小さい盃に対しても寛容になって来ましたね(笑)。