「昨夜の晩酌」
こちら「昨夜の晩酌」でご紹介している酒器やその他の器は、基本的には私の自宅にあって店頭には出ていないもの達です。
こちらでご紹介した酒器やその他の器の中で、もしご関心をお持ちになられたものがありましたら、「お問い合わせ」欄よりお知らせください。ご関心を持たれた品、ご来店日をお知らせ頂けましたら、店の方へ持って参ります。
昨夜の晩酌(お久しぶり分院白磁盃の巻)
もう明日で2月も終わりですね。2月は28日までしかないので早いですね。
祇園石段下の餃子の王将が閉店しました。先日前を通ったら工事してましたので、改装かな?閉店かな?と思ってたら、2月19日をもって閉店でした。私はここが「祇園店」だと思ったいたのですが「八坂店」だったんですね。コロナ禍以前は、帰りによく寄ってビール一杯飲んで帰ってたのですが、ここ3年ぐらいは前を通ることはあっても入らなかったですね。もう外食でカウンターで食事したいとは全く思わなくなってしまいましたね。こちらは2階にテーブル席もありましたが、大抵帰りに1人で行ってましたからね。さすがに1人でテーブル席は使えないですからね。
王将も変わりましたね。味を意識するようになりましたからね。失礼ですね(笑)。私たちの世代は王将に味など求めてませんでしたけどね。「安い!早い!○○い!王将!」だったんですけどね(笑)。餃子なんか今みたいに注文訊いてから焼いたりしてませんでしたよ。注文したら10秒以内に出て来ましたから(笑)。値段も安かったですよ。焼き飯(200円)とラーメン(150円)に餃子(110円)で460円!焼き飯とラーメンの値段は逆だったかも知れませんが、それぞれ単品で注文してですよ。消費税も無かったですから。70年代後半~80年代前半頃の話ですけどね。その当時でも驚きの安さでした。中学の時、よく校門の前で王将の人が餃子の無料券配ってましたね。懐かしいです。
なんか昔の王将を懐かしむ話が長くなってしましましたが、ここからは昨夜の晩酌です。いつも通り、もらい物をあてに晩酌しました(笑)。
昨夜は久しぶりに後期分院の白磁盃を使ってみました。分院の白磁盃もなかなか入手が難しくなってきましたね。これも入手したのは10年ぐらい前になるかと思います。口に欠けがあったのを金継してもらっています。サイズもよく、形状も筒状で深さがあり、光が強くて画像ではちょっと分かり難いですが、高台内は兜巾になっています。この手の磁器のものは、使ったからと言って育つものではないので、使用頻度としては私の場合下がりますね。まあでも、ひとつは持っておきたいものですね。画像では青が強く出ていますが、現物はここまで青くはないです。
三島の徳利はよく登板してくれています。口に2か所大きめの欠けが金継されたキズ物です。しかしながら、容量が1合2,3勺とサイズがよく、穴も大きくて使いやすく内部が見やすいので、汚れの確認などの管理がしやすいです。この徳利、キズはあっても釉薬が生きていてカセが無くつやつやしているので好きです。触った時の感触がよく清潔感があるので、迷った時にはつい選んでしまう徳利です。
お料理の方ですが、イカのバター焼き七味掛けは李朝初期の堅手中皿に、水菜とお揚げの炊いたんは李朝初期の堅手小鉢に、キムチは三島の小鉢にそれぞれ盛り付けてみました。
昨夜の晩酌(お久しぶり更新の巻)
サーバーの移管も昨日で無事に終わりまして、今日からこちらのブログの方も更新可能となりました。
その間、世の中ではいろいろな出来事がありましたが、なんといってもトルコ大地震の報道は衝撃的でした。トルコ南部で発生した大型の地震により、トルコとシリア北部での死者が4万人超えです。生存者の人達も寒い中を屋外での避難生活を強いられており、大変厳しい状況のようです。
トルコは古くから親日国家で、今日まで友好な関係を続けてきました。
その始まりは明治時代、当時のオスマン・トルコ帝国が派遣した軍艦エルトゥールル号が和歌山県沖で台風に巻き込まれ座礁沈没した際に、紀伊大島の住民が69名を救出した「エルトゥールル号遭難事件」でした。この件は、トルコの教科書にも記述があり学校で教わるので、トルコの人達は日本に対する友好的な感情を持ってくれているのだという話を聞いたことがあります。
1985年イラン・イラク戦争では、エルトゥールル号遭難事件の恩返しと、イラン在留日本人の救出にトルコ航空機が出動し200名以上が救出されました。
その後は両国で生じた大地震の際には、救助隊の派遣や援助を双方が積極的に行ってきており、お互いが恩返しをするような関係が続いて来ました。
今回の大地震に対する支援も日本が率先して積極的に行うべきでしょう。あまりに大規模な被害で、復興までに要する時間がどれほどになるのか想像もつきません。こういう時、自分の無力さばかりを感じてしまいます。
そんな話の後で申し訳ございませんが、昨夜の晩酌です。
赤上がりで小ぶりの盃は、李朝後期~末期に民窯で焼かれたものでしょう。実物は画像で見るよりもう少し赤みが強いです。見込みに釉溜りも見られます。形状は半筒形です。購入した後と言っても、もう20年近く前でしょうか。その当時は結構よく登板してもらっていましたが、このところ出番は少ないです。一度こちらで紹介して以来ですから、1年以上は空いているでしょうか?登板頻度が上がれば、赤みももっと増して行くんでしょうけどね。
青磁釉のかかった李朝初期の徳利も数年前になりますが、こちらで以前紹介したことがあります。口部に金継が施されていますが、全て割れ継ぎです。私がやってしまいました。元々は無傷だったのですが、煮沸した後に取り出そうとした際に寸胴鍋のふちに落としてしまい、首がぶっ飛びました(笑)。申し訳ないことでした。容量は1合2,3勺ぐらいで、サイズもよいのですがね。残念でした。
お料理の方ですが、海老豆(煮豆)と小アユの甘露煮は分院末期の染付皿に、鱈の子煮は伊羅保手の小鉢に、モズクは白磁変形小鉢(李朝後期~末期)に、おからは高麗青磁の小鉢に、それぞれ盛り付けてみました。
小鮎は琵琶湖産の鮎です。琵琶湖の鮎というのは食物の関係で、河川にいる鮎のように大きくはならないのだそうです。なので子供の鮎という訳ではありません。これで大人です。
白磁の変形小鉢は、薬を瓶などに入れる際に使ったものだと、入手した際に聞きましたが、定かではありません。
昨夜の晩酌(ヌシ様盃初登板の巻)
一昨日の5日(第1日曜日)は東寺ガラクタ市の開催日だったのですが、ちょっと事情があって行けませんでした。今月は骨董市の開催が少なく、ネタ不足なのでちょっと痛かったですね。次は21日(火)の東寺・弘法市までないですから。
別にその代わりという訳度もないのですが、昨夜は晩酌しましたよ。高麗土器の徳利は以前にも確か一度こちらでも紹介したことがあります。所謂「扁壺」なのですが、2面が平たくなったものではなく、1面だけを平たくして形成されたものです。状態はいいのですが、ベタ底の底部の角に1箇所小さい欠けが見られますが、水漏れはしません。穴が大きいので、使いやすいし内部の汚れの状態も確認しやすいのでいいですね。容量は1合半ぐらいだと思います。
盃の方は、こちらでご紹介するのは今回が初めてです。李朝初期堅手の受け皿付き小盃といえばいいでしょうか。盃と皿は合わせたものではなく、この状態で入手しました。もう20年以上前になりますね。色は鮮やかなものではありませんが、青磁釉が掛けられており、盃・皿の両方に釉溜りも見られます。高麗末から李朝初期にかけての高麗青磁から白磁への過渡期に焼かれたものだと思います。盃は口径が7.1~7.3㎝で高さが3㎝程と深さがありませんので、お酒はあまりたくさん入りません。なので、昔は物足りなかったのですが、今はこれぐらいの方がいいですね(笑)。開店当初から店の方に置いていて「ヌシ様」になっていたのですが、昨日持ち帰って本当に久しぶりに使ってみました。
お料理の方ですが、大きなおでん巾着は李朝末期の陶器の鉢に、じゃこおろしは李朝初期の堅手小鉢に、筍煮は李朝初期の堅手小皿に、それぞれ盛り付けてみました。
「お知らせ」欄とトップページでご報告している通り、明日2月8日(水)~17日(金)曜日の期間、サーバー移管のため下記の期間中ホームページの更新を停止いたします。期間中も店舗は通常通り営業いたします。また、ホームページのご閲覧および「お問合わせ」欄からのメールでのお問合せにつきましては、支障なく通常通り可能です。
そんな訳で、明日から10日ほどの間こちらのブログも更新できません。骨董市などのネタの少ない今月だったのでよかったのかも知れませんね(笑)。
昨夜の晩酌(意外にも初登板の井戸手盃の巻)
今日の京都は朝からいいお天気でホッとしています。24日の夕方から翌日にかけて降った雪が積もり、だいぶ解けかけて来たと持っていたら、一昨日27日の晩にまた降った雪が積もったので、心配していました。しかしながら、27日の雪は量的にも少なかったですし、雪質も水分の多い解けやすい雪でしたので、地面の凍結の恐れはほぼなくなりました。今気を付けなければいけないのは、大屋根に積もっていた雪がドサッと落ちてくることでしょうか。結構な量の雪が落ちてきます。まあ、とは言っても北海道や東北地方などの雪国のように、屋根から落ちてきた雪に埋もれてしまうと言う程のものではありませんが。雪国の人たちから見たら「何をその程度の雪で」と思われるでしょうね(笑)。
昨夜はまた頂きものが多くて、それらをあてに飲みとなりました。ありがたいことに、毎日もらった物ばかり食べてます(笑)。食うに困らないとはまさに今の私の状態ですね(笑)。
井戸手の盃は長く店にあるものですが、昨日持ち帰って久しぶりに使ってみました。これが意外にもこちらでご紹介するのが初めての初登板でした。このブログをはじめてから4年半ぐらいになると思いますので、結構長いこと使ってなかったんですね。貫入がくっきりと出たアジのいい盃で、底部にはカイラギも出ています。使い込めば貫入もさらに深くなっていくでしょう。サイズも口径約7㎝、高さも4.8㎝と大き過ぎず、小さ過ぎず、まさにベストなサイズです。
徳利の方は、こちらで何度かご紹介していました、口欠けの三島象嵌徳利です。口部の半分以上を欠いており、銀直しがされています。穴がやや小さめですが、これぐらいの大きさですとお酒を注ぐのはもちろん、内部の汚れの状態など確認するのにも問題はありません。キズ物だけに普段使いに気楽に使えて、いい三島の徳利です。
お料理の方ですが、トンカツは李朝初期金海手の皿に、いんげんの胡麻和えは李朝初期白磁の小皿に、大根とお揚げの炊いたんは伊羅保手の小鉢に。ひじき煮は三島の盃にそれぞれ盛り付けてみました。
そろそろ少し寒さが和らいでくれるといいんですけどね。
昨夜の晩酌(1年ぶり再び いづ重 上箱寿司 の巻)
この冬一番の寒波が到来中で各地で雪の被害が心配されていますね。列島北部や日本海側だけでなく、九州の方でも既に降雪があるようで、本当に広範囲に及ぶ寒波、降雪、強風の影響が心配されますね。交通にも影響が出るかもしれませんしね。皆様ご用心ください。
今日は大遅刻でした。と言っても降雪などの気候によるものではありません。ただの二度寝です(笑)。1時間遅刻してしまいました。自宅から店まで、清水寺近くから三条京阪駅近くまで30分弱程歩くのですが、ちょうど家を出るタイミングで雨が降り出し、途中みぞれに変わったりまた雨になったり、強風にあおられたりしながら来ました。到着後、その後しばらくはよく晴れてました(笑)。ホントに私が歩いてくる間だけの悪天候でした(笑)。まあ、このまま大雪が降らないでいてくれるといいんですがね。
昨夜は祇園 いづ重さんの上箱寿司をいただきましたので、晩酌となりました。ちょうど1年程前にもいづ重さんの上箱寿司をいただいて晩酌をしていました。2022年1月17日でしたから、本当にはぼ1年前のことです。
写真のような美しい箱寿司です。これ、海老や鯛などの下は全てご飯(酢飯)で、押してありますので結構なご飯の量です。箱は小さいですが、結構お腹一杯になりますよ。
いづ重さんは現在店舗改装中のため、仮店舗にてお持ち帰りのみの販売になっています。仮店舗は祇園石段下北西角辺りの旧店舗から、四条通少し西に行ったところにある小さな路地にあります。詳細につきましては、いづ重さんのホームページでご確認ください。
いづ重 ホームぺージ https://gion-izuju.com/
酒器の方ですが、徳利も盃も過去にこちらでご紹介したことのあるものです。徳利は李朝初期の堅手徳利です。写真では少し青が強く出過ぎている感じですが、実際はもう少しグレーです。容量が1合に満たず7~8勺程度です。7勺以下でしょうか?8勺は入らないように思います。実は昨日は予定外の飲みになりましたので、小さい徳利にしました。約11㎝と可愛いサイズです。
刷毛目の平盃は、もう刷毛目なのかも分かりづらいくらいにしっかりとアジが付いています。アジつき過ぎです(笑)。元々は無傷でアジもサイズ(口径9.5㎝)もよい盃だったのですが、割れてしまい金継してもらった残念なものです。詳細は過去の記事をご確認ください(2020年06月20日の記事「復活刷毛目平盃の巻」へはこちらをクリック)。納豆は三島の小鉢に盛り付けました。
京都市にも大雪警報が出ましたね。夕方から今晩に雪が降りそうですね。積もらなかったらいいんですけどね。明日は25日で天神さんに行く予定ですが、天候によっては行くのを中止するかもしれません。現在3時半ですが、そういっている間にこちらは結構な雪が降ってきました。明日よりも今日終わって家に帰る心配をしなければならないかもしれません。皆様どうぞお気を付けください。
昨夜の晩酌(絵高麗と井戸手の巻)
阪神の藤波投手の米メジャーリーグ アスレチックス移籍が決定しましたね。頑張ってほしいとは思いますが、正直なところ心配ですね。160キロ台のストレートや140キロ台後半のフォークボールなど、持っているものは素晴らしいのですが、マスコミを通じての情報ではメンタルの弱さとプライドの高さが指摘されて来ていますので、彼がチームで孤立してしまわないか心配です。
個人的には語学力が大きなカギになってくると思います。チーム内でのコミュニケーションをどれだけ積極的にとれるか、そしてチームになじめるかが課題だと思っています。なので、渡米後の記者会見の場で「ハイ!マイネームイズ シンタロウ フジナミ」だけの挨拶では厳しいかなと。1分ぐらいで十分なので、更にその後に簡単な自己紹介(~から来ました程度)、感謝、アスレチックスの印象、自分の目標ぐらいを原稿なしで話せるようなら、大いに期待できるかと思います。入団会見の英語での挨拶に注目です。
まあ彼は元々メジャー志向だったので、当然それぐらいの準備はしとかないといけないとは思いますが、日本の野球選手はダメですよね、語学が。サッカー選手は結構頑張ってる人多いようですけどね。藤波選手頑張ってください。大谷選手との対決も期待しています。
前置きが長くなり過ぎましたが、昨夜の晩酌です。
酒器は徳利も盃も久しぶりの登板です。絵高麗の徳利は相当前に2回ぐらいこちらでご紹介したかも知れません。1回だけだったかな?キズや直しは無いのですが、底部とその周辺には少しカセがあります。なので使用後はよく乾燥させなければいけません。青磁釉の色もお世辞にもいいとは言えません。鉄砂で描かれているのは고사리(コサリ)紋と呼ばれる模様で、고사리(コサリ)は日本語で言うとわらびです。ポテッとした形状で可愛らしいです。容量は1合半ほどです。
井戸手の盃は口径が6.5㎝程の小ぶりなものです。しっかりと刻まれた貫入、底部のカイラギなど井戸手としての条件を備えています。画像では分かり難いですが、使用により見込みに赤みが出て来ており、さらにいいアジに育って行くでしょうね。小ぶりの盃が好きです。小さい方が何度も徳利から盃へと酒を注ぐことになりますし、それだけ盃にも徳利にも触れる機会が多くなるので楽しいですね。口縁部に欠けの金継が2か所有ります。
お料理の方ですが、肉じゃがは苺紋(見えていませんが)の高麗青磁の鉢に、ほうれん草のお浸しは李朝初期の堅手の小鉢に、おからは高麗青磁の小鉢に、切り干し大根の千切煮は李朝末期の染付小鉢に、それぞれ盛り付けてみました。いつも通り、全て頂きものです(笑)。
昨夜の晩酌(新年一発目の巻)
今日から新年の営業開始です。本年も何卒よろしくお願いいたします。
街には外国人観光客が溢れる京都ですが、特に若い韓国人の観光客が目に付きますね。私の場合正しくは目より耳の方で感じるのですが、韓国語がとにかくよく聴こえてきますね。最近の若い韓国人は日本で着物を着て楽しむ人が増えましたね。ひと昔前は絶対着なかったですからね。着られなかったでしょうね、周りの目があるから。本人は着てみたいと思っていても、それが知れると「お前は親日か」みたいなこと言われるような圧力がまだ強かったでしょうからね。
新年最初の晩酌です。実際のところは三が日にはおせち料理で日本酒を少しだけいただきましたし、ビール(正確には発泡酒のサッポロ「麦とホップ」)を毎晩飲んでましたが、李朝の酒器・膳・器を揃えての晩酌は、昨夜が始めということですので。
昨日は祇園末吉町の喜久政のお弁当をいただきましたので、飲みとなりました。まあ、そうでなくても昨日あたりはそろそろかなとは思ってたんですけどね(笑)。
李朝初期堅手の徳利は、これまでに何度かご紹介しています。口に2か所大きめの金継ぎと高台には窯キズもあります。しかしながら、青みがかった釉薬がきれいで、サイズも容量1合3勺程度と独酌用に最適です。穴が大きいのも使いやすくていいですね。こういうのが普段使い用に1本あるといいですよね。
白磁の盃は、こちらでご紹介するのは初めてです。口縁のニュウに金継が施されてはいますが、サイズ良く、白い肌もきれいですし、お酒が入った際に見込みの渦巻きがよい景色となります。ずいぶんと昔から持っていたものですが、これまであまり登板機会が無かったものです。どうも私は、アジが付いてくれそうな手のモノを使って育てるのが好きで、このようなきれいなものはどうしても使用頻度が低くなりますね。
小松菜とお揚げの炊いたんは三島の小鉢に、終い弘法で買ったすぐきは李朝白磁祭器台皿にそれぞれ盛り付けてみました。李朝の白磁祭器台皿は皿部の直径が11㎝程と超小ぶりなもので、ここまで小さいものはあまり見ません。
当店では年末からの李朝酒器の追加出品を新年も継続中です。日本酒(銘柄:菊正宗)のプレゼントも引き続き実施中です。詳細につきましてはこちらをクリックの上、ご確認ください。
昨夜の晩酌(久しぶり小ぶりペアの巻)
一昨日28日(水)より店の方は年末年始休業中ですが、晩酌は続いています(笑)。
この年末年始は新型コロナ感染防止のための行動制限の無い大型休日期間になります。3年ぶりになるんでしょうか?既に今月に入ってから新規感染者数は増加中で、ここ数日は1日の死者数が過去最多を更新しているのが気になります。
さらには、ゼロコロナ政策をとっていた中国が民衆の反発に耐えられなくなり、緩和政策をとって行動の自由化などを認めたところ、感染者と感染による死者数が急増しているようなんですが、旧正月に向けて中国政府は国民の海外渡航を再開するようです。渡航先一番人気の日本としては、中国に対する水際対策(中国人および中国から渡航する日本人・外国人も対象)を強化すべきだと思いますね。
今後、この年明けと旧正月明けの1月下旬以降に2つの大きな感染拡大の波が来そうで怖いですね。特に旧正月に中国人渡航者から持ち込まれるウィルスが新たな変異株だったら、事態は深刻になりそうです。
そんな心配だらけの年末ですが、昨夜は晩酌しました。おそらく日本酒での晩酌は今年これが最後になるでしょう。今日も明日もビール(正しくは発泡酒、サッポロ「麦とホップ」)を飲みますけどね(笑)。
白磁の耳盃は李朝初期のものです。以前に1度こちらでご紹介したことがあると思うのですが、記憶が定かではありません(笑)。この暮れから店の方に出していたものですが、お休み中に使おうと持ち帰りました。薄手で上手のものです。色もグレーがかってはいますが、良い方だと思います。口縁と両耳に金継ぎとニュウが数か所ありますが、この状態で残っていれば上等でしょう。このように薄手の物の場合、両耳または片耳が欠損していて、共直しされている物やそのままの物などが多いです。500~600年程前のものですから、この状態で残っているのも奇跡の様なものでしょう。口径が7.5cmと小さめですが、よいサイズです。
黒高麗の小徳利も以前に1度ご紹介したものです。こちらは容量が1合入りません。7勺程度だと思います。色形もいいし、注ぎ口になる穴も大きくて使いやすいのですが、元々私は1合に満たないものを徳利とは見なさないと考えてきましたので、これまではほとんど出番が無かったです。しかしながら酒量の減った現在では、今後このあたりのサイズの小徳利にも酒器としての資格を与えてやってもいいかなと思っています(笑)。
お料理の方ですが、鶏の手羽焼きは李朝初期の堅手中皿に、筑前煮は李朝初期の白磁小鉢に、納豆は高麗青磁の小鉢にそれぞれ盛り付けてみました。
当店では年末年始休業明けの1月7日(土)以降も、李朝・高麗の酒器を追加出品して行きます。詳細につきましては本ホームページの「お知らせ」欄でご確認ください(「お知らせ」欄の該当記事へはこちらをクリック)。また、一部商品につきましては本ホームページの「商品紹介」にございますので、こちらにつきましてもご確認ください(「商品紹介」へはこちらをクリック)。
昨夜の晩酌(暮れの風物詩の巻)
先日、実家から車海老をもらいましたので、昨夜はそれを塩焼きにして一杯やりました。14日にもらった時はまだ生きていました。毎年この時期に実家の方で車海老をいただき、それをお裾分けしてもらっています。もらった車海老を塩焼きにして一杯やる。これが私の中では個人的な暮れの風物詩となっています。ありがたいことです。
今回は海老たちが既に息絶えていましたが、過去にまだ元気なままの海老をガスコンロの魚焼き器で焼いた時には、中でバタバタと飛び跳ねてすごかったです。そりゃあ熱いし苦しいでしょうからね。残酷なことしますよね。でも美味しいですから(笑)。感謝していただきました。
海老は李朝初期堅手の大皿に、白和えは三島の小鉢に、ゼンマイのきんぴらは李朝初期白磁の小鉢に、それぞれ盛り付けてみました。
酒器の方ですが、徳利も盃もこれまでこちらでご紹介したことのあるものです。初期堅手の徳利は、容量が1合ほぼちょうどぐらいです。口に欠けがあり共直しがされていたものを、私が自分で金継したものです。これが私が自分でした金直しの最後の作品だったと思います。まあ、作品というほどの出来のいいものでもありませんが、これに関しては、やり直しなど無くあまり苦労なく仕上げたように記憶しています。
井戸手の盃の方も過去に1度こちらでご紹介しています。貫入が深く全体に張り巡らされ、底部には釉薬がカイラギ状になっているところが見られます。見どころの多い盃でサイズもよく、状態もニュウはありますがキズや直しもありません。ただ、カセにより釉薬が落ちている部分があります。7番目(最後)の写真をご参照ください。この盃、昨日久しぶりに使ってみたのですが、思っていたよりいい感じでした。しまっていた間に貫入がより深くなったような気がします。
当店では現在、年末年始に向け李朝酒器を追加出品しています。酒器をお買い上げいただいた方には日本酒(銘柄:菊正宗)をプレゼントさせていただいております。詳細につきましては、本ホームぺージの「お知らせ」欄にてご確認ください(お知らせ欄の該当記事へはこちらをクリック)。
昨夜の晩酌(豪華すぎるお弁当の巻)
昨日から急に寒くなりましたね。まあ、今日から12月ですから、これぐらいで普通なんでしょうけどね。若いころは暑さに弱く、冬の寒さには強かったんですが、今はもう寒さにも弱くなりました。というか体自体が弱くなってしまったんでしょうね(笑)。情けないです(笑)。年はとりたくないものです。
昨夜はとんでもなく立派なお弁当をいただきましたので、予定していなかったのですが、急遽飲みとなりました。祇園 割烹 ふじ原さんというお店のお弁当でした。お刺身にはウニがのっていましたし、カニ、カラスミ、車海老の天ぷらなど、高級食材満載でしたね。
京都のお料理屋さんのお弁当というと上品な盛り付け方である反面、量が少ないなと思うことが多いですが、こちらのお弁当は量的にもぎっしり詰まっていてちょっとビックリでした。私なんかは年はとりましたが、食べる方はしっかり食べますので、これぐらいの量は嬉しいですね。1日2食しか食べませんが、食欲の方は一向に衰えませんね。全てが日本酒のあてにピッタリなものばかりでしたから、見た瞬間に「あっ!こら飲まなあかん!」となりますよね(笑)。
酒器の方ですが、私のお気に入りの三島徳利と青井戸手の半筒盃です。徳利はこちらで何度も登板してもらってます。口部にやや大きめの欠けの金直しがありますが、容量1合2勺程度のよいサイズ、穴が大きく注ぎやすい、肌にカセが無くすべすべで触り心地のいい徳利です。
青井戸手の半筒の方は、こちらでは2度目になるかと記憶しています。底部にカイラギが見られ、見込みには赤みが出ており釉垂れも見られ、大変景色がよくアジのいい盃です。底部が磨られているのが残念なところです。
今回ばかりは、酒器よりお料理の方がメインになってしまいましたね(笑)。