夏越の祓と水無月
今日は6月30日です。この日は「夏越祓(なごしのはらえ)」といって、多くの神社では神前に茅の輪を立て、この半年の罪や穢れを祓い、無病息災・疫病退散を祈願してこれをくぐる茅の輪くぐりが行われます。
今日は開店前に大雨の中、八坂神社の茅の輪をくぐってきました。昨年も今日ほどひどくはなかったですが、雨の中を修学旅行生が茅の輪をくぐっている姿が見られましたが、当然のことながら今年は修学旅行生の姿はありませんでしたね。外国人観光客もそうですが、修学旅行が来ないというのも、京都の特にホテルや大型の旅館といった宿泊業界にとっては大打撃ですね。今年は修学旅行が中止になってしまう学校も多いようですからね。
また、八坂神社では3月から新型コロナウイルスの感染の収束を祈願して、通常の年の2回(6月30日の「夏越の大祓式」と、祇園祭の最終日7月31日の「疫神社夏越祭」)以外では、コレラが流行した明治10年以来143年ぶりに「茅の輪」を特別に設置していましたが、今日は新しい茅の輪に変わっていました。今日は当然青々とした真新しい茅で作られた茅の輪でしたが、それまでの新型コロナウイルス感染の収束祈願として設置されていた茅の輪は、茅が茶色に変色したものでした。通常、茅の輪と言えば新しい青い茅で作られたものなのですが、あの茶色の茅の輪には、何か意味があるのかと思い後で神社に電話して訊ねてみたところ、元々は新しい茅で作るのだが、時間が経つと茶色に変色するので、その都度また新しいものに張り替えていたとのことでした。私はこの間、2度八坂神社の茅の輪を見に行きましたが、いづれの時も茶色い茅の輪でした。変色して張り替える直前ばかりを見ていたようです(笑)。
茶色い茅の輪の写真は4月11日と6月1日の記事にございますので、ご参照ください(4月11日の記事へはこちらをクリック。6月1日の記事へはこちらをクリック)。
また京都では、無病息災、邪気払いのため、今日6月30日に写真の「水無月」というお菓子を食べる風習があります。小豆がのった三角形のお菓子です。水無月というお菓子の由来や詳細につきましては、昨年6月30日の記事に詳しいので、そちらをご参照くださいね(昨年6月30日の記事へはこちらをクリック)。 本日は、ノーマルタイプと黒糖、抹茶の三種類をお昼にいただきました。今年も写真のように、李朝白磁祭器台皿にのせてみました。
それにしても、雨がよく降りますね。昨日の夜遅くからずっと続いていますからね。まあ、梅雨ですから仕方がないんですけどね。でも、降り方が梅雨の降り方ではないですよね。集中豪雨型というか。去年みたいに、水害が頻発しなければいいんですけどね。心配になりますね。