ポジャギ(チョガッポ)
今日から少しだけ店内を変更しました。
窓にぶら下げていたポジャギ(チョガッポ)を、白い麻のものから薄いナイロンのカラフルなものに換えてみました。
最初、昨年9月にこの窓辺のレイアウトを変更した際にも、麻のものよりカラフルなナイロンのものの方が、目立っていいかと思ったのですが、色物をぶら下げると店内への採光が悪くなるのではないかと思い、麻にしていました。
しかしながら、こちらの商品は裏がついておらず、ナイロンの生地も薄い物なので、こちらに換えたことで特に店内が暗くなったということもなく、幸いでした。
ぜひ見にいらしてください。先々週、ソウルで買ってきたキムチもまだありますので、ぜひお持ち帰りください。
但し、明後日20日(水)はお休みですので、お気を付けください(毎週水曜定休です)。
昨夜の晩酌(カラスミの巻)
昨夜の晩酌です。先々週にソウルから帰って来てからトゥブキムチ(豆腐キムチ)とマッコリで一杯やっていましたが、実は今回ソウル南大門市場の乾物屋で、カラスミを買って来ていました。昨夜これをあてに一杯やりました。
三島の徳利は、口がほぼ半分が銀直しですが、肌にはカセもなく、容量も1合半弱と独酌用にピッタリのサイズです。購入したのは10年以上前だと思います。購入した当初は、結構な頻度で晩酌に登板させていたのですが、昨夜は久しぶりに引っ張り出してきました。穴が少し小さめなのが惜しいところですが、トクトクと酒も問題なく出ますし、普段使いによい徳利です。
スライスし、軽く炙って小型の白磁祭器台皿に盛ったカラスミは、炙ったために膨れて色も茶色っぽくなってしまい、写真では、ソーセージスライスのフライか、揚げおかきのように見えますが、間違いなくカラスミです(笑)。カラスミを盛った祭器の台皿は直径が11cm程度と大変小さいです。13~18cm程度ものが多い中、このサイズは希少です。
ニンジン葉の胡麻和えは李朝初期堅手の小鉢に、蒸し鶏は分院の染付壽字紋皿に盛り付けてみました。蒸し鶏で隠れてしまっていますが、皿の中央部に染付で二重丸の中に「壽」の字が書かれています。手前に、染付で書かれた二重丸の線が少しだけ見えていますね。
李朝末期の盃は、今回の訪韓時に踏十里古美術商街で購入したものです。直径6.5cmとやや小ぶりですが、見込みや側面にもすでにシミが出ており、これから使えばさらによく育っていくこと間違いなしの楽しみなヤツです。
Borntobe Garlicchiken Hof(ソウルお食事処)
ソウルのお食事処、南榮(남영 ナミョン)駅周辺のお店、次にご紹介するのは、본투비 마늘 치킨 호프(ボントゥビ マヌルチキン ホプ Borntobe Garlicchiken Hof)です。
韓国で호프(ホプ)または호프집(ホプチプ)と言えばビヤホールのことです。こちらは、フライドチキンの食べられるビヤホールです。韓国のフライドチキンというと、日本でもおなじみのスパイスのきいたころもでパリッと揚げた一般的なものの他に、それを甘辛ソースで絡めたヤンニョムチキンが有名ですが、こちらはマヌルチキン(ニンニクチキン)が名物です。こちらのマヌルチキンは、写真のようにカリッと揚げたチキンにニンニクソースをたっぷり絡めてあります。ものすごくニンニク臭いです(笑)。日本では臭いが気になって食べられないものなので(そもそも日本にはないですけど)、こちらに来た時には必ず食べます。ニンニクが嫌いな人はダメでしょうが、好きな方なら一度食べるとそのお味にはまってしまうと思います。
他に、ソースをかけない普通のフライドチキンもありますし、辛いのがお好きな方にはヤンニョムチキンがお勧めです。お値段は、1羽が17,000ウォンです。1羽と言っても本当に鶏1羽丸々ということではなく、ムネ・手羽・モモが一対ということですのでご心配なく(笑)。ビールによく合います。
場所は、地下鉄1号線南栄(ナミョン)駅を出て右へ20mほどの最初の筋の角にあります。こちらのチキンは、テイクアウトもできます。私はソウルに行った時は、南榮駅から徒歩30秒以内のHOTEL RAINBOWに宿をとります。ホテルからこのホプチプまでは徒歩約10秒ですので、テイクアウトしてホテルの部屋で食べることも多いです。テイクアウトの場合は1羽ではなく半羽(9,000ウォン)でも可能です。今回は、元銀行員の知り合い2人と3人で、昨日ご紹介したナミョンゴルでテジカルビを食べた後に、こちらでマヌルチキンを食べたのですが、実はその前日の夜にもマヌル(ニンニク)チキン半羽をテイクアウトして一人ホテルで食べてました(笑)。最後の写真です。
精肉食堂 ナミョンゴル(ソウルお食事処)
ソウルのお食事処、南榮(남영 ナミョン)駅周辺のお店2店をご紹介します。ちなみに南榮(ナミョン)駅は、地下鉄1号線でソウル駅から水原(スウォン)・仁川(インチョン)方面へ向かって次の駅(1駅め)です。近くに淑明女子大という大学があり、地下鉄4号線の「淑大入口(숙대입구 スクテイック)」駅からも近いです。
まず最初にご紹介するナミョンゴルは、精肉食堂というだけにお肉の専門店で、牛・豚のカルビなどの焼き肉の類が楽しめます。この日は、元銀行員の知り合い2人とテジワンカルビ(豚のカルビ)をいただきました。骨の付いた豚のカルビを炭火で焼き、ハサミで適当な大きさに切ってさらに焼きます。スライスしたニンニクも一緒に焼き、テンジャン(味噌)をつけてサンチュで巻いて食べます。ニンニクもいっぱい焼いて食べましたよ。日本では臭いが気になって食べられませんからね(笑)。サラダや豆腐などのおかずと共に、テンジャンチゲ(味噌鍋)と写真2枚目のヘジャンクク(酔い覚ましの汁)がついてきます。ヘジャンククには牛の血の塊が入っています。触感は柔らかく、少しだけ火を通したレバーの更に柔らかいような感じと言ったらいいでしょうか。臭みはないです。
テジワンカルビ(豚のカルビ)1人前250gが12,000ウォンでした。牛カルビは1人前(150g)が14,000ウォンです。
場所は、地下鉄1号線南栄(ナミョン)駅を出て右へ20mほど先の横断歩道を渡り、右へ15mほど歩いたところにあります。
お店の写真は当日の晩に撮り忘れて翌朝撮ったため、汚いシャッターが下りた状態で営業していないお店のようですが、夕方になればちゃんと開きますのでご心配なく(笑)。お店の看板などに漢字等、日本語の表記はありませんので、看板の「정육식당 남영골」とその上の赤い幕に白字で書かれた「남영골」のハングル表記を目印に見つけてください。
仁寺洞 鳥金(ソウルお食事処)
今回もソウルのお食事処をご紹介します。
まずは、仁寺洞の釜めし・焼き鳥専門店の鳥金(조금 チョグム)です。店名ですが、看板には英文で「DORI KING」と書かれており、日本語で「とりきん」と読むのでしょうが、現地の人にお店を訊ねるような場合は「チョグム」と言った方が分かりやすいと思います。
今回の初日、久しぶりに大学院留学時代の指導教授の先生とお会いし、こちらで夕飯をいただきました。こちらは、釜めしと焼き鳥の専門店ですが、過去にこちらで焼き鳥を食べたことは一度もありません。いつも食べるのは釜めしでした。今回もやはり釜めしをいただきました。
今回は조금솥밥(チョグムソッパプ 鳥金釜めし)をいただきました。こちら写真のように、海老・牡蠣・カニかま・かまぼこ・筍・マッシュルーム・銀杏などがのってます。「鳥金」という店名から、鳥釜めしが出てくるのかと思いきや、海鮮系の釜めしなんですね。注文を聞いてから炊くので時間は少々かかりますが、これに備え付けのお醤油を少しかけて、ビビンパプの要領でしっかりかき混ぜて食べると実においしいです。アワビ入りのリッチな전복솥밥(チョンボクソッパプ アワビ釜めし)もあります。鳥金釜めし16,000ウォン、アワビ釜めしは28,000ウォンだったと思います。
お味の方は、石焼ビビンバよりもさらにあっさりですので、辛いものが続いた後に胃腸を休めるのによいかと思います。
場所は仁寺洞の安国洞側(北側)入り口の観光案内所の真向かいです。
藝明堂(예명당 イェミョンダン)
踏十里古美術商街からもう1店、2棟の藝明堂(예명당 イェミョンダン)をご紹介します。
店名を漢字で「藝明堂」と書きましたが、この表記は名刺にのみあったもので、店の扉等に漢字表記は無かったと思います。
こちらは、主に高麗・李朝の陶磁器を扱っていましたが、最近では写真のような木器や紙縒り工芸品などの民俗品も多く扱っておられます。 陶磁器に関しては、白磁、三島、青磁の徳利や盃等、酒器として使えるような、日本人向きのものも多く扱っておられます。
比較的手頃なお値段のお店が多い、踏十里・長安坪古美術商街にあって、こちらはレベルの高い商品を扱っておられますので、お値段の方はお安い物ばかりではありませんが、間違いのない商品を扱っておられますので、安心感があります。
今月13日から仁寺洞のギャラリーで開催される写真パンフレットの展示会「物各有主」の準備でお忙しい中、今回お邪魔しました。
ご主人は、商用で日本にいらっしゃることも多く、日本語もご堪能です。
踏十里古美術商街2棟164号 電話(02)2215-5147
チャンミバン(장미방)
3月4日(月)~6日(水)の2泊3日の日程でソウルに行ってきました。 今回は踏十里古美術商街から2店の骨董店をご紹介したいと思います。踏十里古美術商街につきましては、昨年9月にこちらで紹介した「ソウル 踏十里(タプシムニ)古美術商街」にてご確認ください(「ソウル 踏十里(タプシムニ)古美術商街」へはこちらをクリック)。
まずは、踏十里古美術商街6棟のチャンミバンをご紹介します。 こちらは、銀行員だったご主人の古銭収集のご趣味が高じて、古物商を開業されることになったのだそうです。
ご専門は民俗品の中でも写真にある粧刀・ピニョ(かんざし)・ノリゲ(女性が韓服を着る時に着ける装飾品)等の装身具ですが、木器などその他の民俗品や陶磁器等、広く多くのものを扱っていらっしゃいます。 とにかく店内には物があふれています。店内に中二階があり、そこにも多くの商品があるようです。よくそこから商品を下ろしてきて見せくださるのですが、中二階へ上がる階段の上にも、片付け切れない本やら商品やらが積んであり、足の踏み場もありません。階段を昇り降りされるのを見ると、足元が危うくていつもヒヤヒします(笑)。
2棟に同じチャンミバンという店名の奥様のお店があります。扱われている商品の内容は、同じような感じです。
こちらでは、日本語での取引は可能だと思います。奥様の方が日本語は堪能だと思います。実は、私は韓国に行ったら日本語では話しませんので、店主らの正確な日本語の実力は分からないのです(笑)。でも、日本人のお客さんには、一応日本語で対応されてますので、大丈夫なのだと思います(笑)。
踏十里古美術商街6棟135号 電話(02)2249-7849
奥様のお店 2棟165号 電話(02)2214-7595
昨夜の晩酌(リベンジの巻)
昨夜の晩酌です。ソウルの報告は週明けのどこかから必ず始めますので、まずはこちらを(笑)。
前回の「昨夜の晩酌(失敗の巻)」では、スーパーで購入した激甘のキムチとマッコリのおかげで、苦痛の晩酌となる屈辱を味わってしまいました(昨夜の晩酌(失敗の巻)へはこちらをクリック)。今回はソウルで購入した本場のキムチを使ったトゥブキムチ(豆腐キムチ)をあてに、再度マッコリでの晩酌に挑戦しました。
トゥブキムチは、まず、豆腐半丁を電子レンジで温めておきます(1分半~2分ぐらい)。豆腐は必ず木綿豆腐を使います。フライパンに油を少量入れ、そこにおろしニンニクを入れて軽く炒めます。油跳ねする前に豚肉をニンニクの上に被せるように置いて焼きます。そこに、玉ねぎ、キムチ、ネギの順に投入しさらに炒めます。次に、少し甘みをつけるために、焼き肉のたれを少量入れます。炒め終わる直前に、ごま油を回しかけ、全体になじむように混ぜて火を止めます。先に温めておいた豆腐を1~1.5cm程度の厚さに切り、すばやくお皿の周りに並べます。豆腐を並べたお皿の真ん中に、炒めたキムチ等をこんもりと盛ります。最後にゴマを振りかけて完成です。
今回は本場のキムチを使いましたので、大変おいしくできました。甘みも少量の焼き肉のたれを使って、いい感じにつけることができました。あと、今回もスーパーで、前回と同じ甘みの強いマッコリを購入しましたので、マッコリ自体を冷蔵庫で冷やすのではなく、常温のマッコリに氷を入れて冷やすことで、甘さを抑えました。完璧です!リベンジなりました!
器の方ですが、今回マッコリは李朝後期の片口でいただきました。これは、弘法さんと天神さんに出店するキム社長のところで、確か2,3年前に購入したものです。よく育っており全体にシミが出ています。ここまでのシミだと油じみである場合が多いのですが、幸いなことに油臭はしません。写真ではよく見ないと分からないのですが、注ぎ口の周りに鉄砂がかけられているのが貴重です。トゥブキムチは前回と同じ李朝初期の堅手大皿に盛りました。盃は李朝後期の白磁小鉢を使ってみました。細かい貫入があり、青みを帯びた釉薬がきれいです。
ソウル(2019/3/4~6)
3月4日(月)~6日(水)の臨時休業の間、またソウルに行ってきました。
今回も前回同様、LCCのチェジュエアーを使ったのですが、行きの便が約2時間遅れで大変でした。しかも、到着後の空港では外国人の到着客が過去に経験がないほど多かったため、入国審査に時間ががかり、当初考えていた初日の予定が、ほぼこなせなくなってしまいました。次回から、LCCは利用するべきではないかなとも思っています。
今回お天気の方は、雨に降られることはありませんでしたが、滞在中PM2.5の濃度が異常に高く、霧がかかったかのように視界が悪かったです。写真のように南山とその上に立つ南山タワーの姿が輪郭しか見えないほどでした。写真2枚目が6日(水)の朝、3枚目がその前日の5日(火)の朝のものです。6日の写真でもかすかに輪郭が分かるほどですが、前日5日では、肉眼では輪郭だけかすかに見えていたのですが、写真では姿が消えています。こんなことは初めてでした。現地の人たちも初めてだと言ってました。外出は控えるよう、また自家用車は使用せず、公共交通機関を利用するように、テレビのニュースでも呼びかけていました。健康への被害が心配されるレベルでした。
そんな訳で今回は、時間の関係でソウルの骨董街のうち、黄鶴洞へは行くことができませんでした。しかしながら、久しぶりに留学時代の大学院の指導教授や、元銀行員の知り合いにも会って、一緒に食事もできましたし、帰りの金浦空港には弟分が駆けつけてくれて、一緒にお昼を食べることもできました。久しぶりに、旅行中一人で食事することが一度もありませんでした。
今回は、踏十里古美術商街の骨董店を2店舗とソウルのお食事処をご紹介いたします。その前に、確定申告の書類の作成をしなければなりませんので、そちらが終わり次第、来週中にはこちらにアップさせていただきます(笑)。お楽しみに。