第2回平安蚤の市
平安蚤の市に行ってきました。
平安蚤の市は、平安神宮前の岡崎公園で基本毎月10日に開催される蚤の市で、今回が第2回となります。前回の記念すべき第1回目は、残念ながら朝からのあいにくの雨で、露店もお客様も少ないガラガラの状態でしたが、今回は天候にも恵まれて、まずまずの活気でした。
開催場所は岡崎公園の平安神宮前広場で、 開催時間は10 : 00~16 : 00です。今後は、6月10日 (月)、7月10日 (水)、8月11日 (日)の開催が決定しています。8月は10日ではなく11日(日)の開催ですので、ご注意ください。
今日は10時から実家で月参りがあり、それが終わってから蚤の市に行って、そのあと店を開けましたので、開店が30分遅れの11:30になってしまいました。月参りと蚤の市が重なるので、今後毎月10日が水曜日以外の月は、開店が30分遅れになる可能性が高いです。
最後の写真は、京都府立図書館横の公園ですが、懐かしい京都市電の車両が置かれていました。先月来たときは無かったのですが、「岡崎市電コンシェルジュ」と書いてありましたので、案内所なんですね。いい感じです。
市電は、私が中学生の頃まで京都市内の路面を走っていました。今考えると市電が走る市内の光景は、風情があってよかったのですが、当時は赤字事業の縮小として路面電車の撤去が求められたようです。
昨夜の晩酌(お帰りなさいの巻)
昨夜の晩酌です。
昨夜使った徳利と盃は、いずれも直しに出していて、つい最近戻って来たものです。
刷毛目徳利は、購入した時には口に1箇所の共直しがあることは分かっていたのですが、他にも共直しがあるのではないかと疑ったため、値切ってお安く購入しました。持ち帰って煮沸したところ、やはり胴の部分に数カ所、白泥が剥がれ落ちたところへの共直しが現れました。写真に写っている箇所の他、反対側に4箇所、円く金継して剥落を埋めてもらった部分があります。小さくて気にならない程度の剥落が、他にも数カ所ありましたが、それについてはそのままにしてあります。容量は1合半程度で、独酌用にピッタリのサイズです。
粉引の平盃は呼継ぎです。今は金継をしてもらっていますが、購入した時は呼継ぎの陶片を接着剤でくっ付けてありました(笑)。それを今回、ご覧の通り金継にしてもらいました。また、高台の一部がごっそりと欠けて無くなってしまっていたので、置くと大きく傾いてしまい、お酒を注ぐと直ぐにこぼれてしまいそうな状態でした。これについても、高台の欠損部を補修していただき、まあ、今でも少々傾いてはいますが、お酒を飲める程度にまで、傾きを調整していただきました。お陰様で昨夜は「お前ら、よう帰ってきたなあ!」という感じで楽しみました。こいつら、いいコンビでした。
蒲鉾の天ぷらは李朝後期の染付「祭」字紋祭器台皿に、キムチは李朝初期の白磁小鉢に、しし唐とチリメンジャコの炊いたんは李朝初期の白磁小皿に盛り付けてみました。祭器は中央に大きめの円の中に「祭」の字が書かれているのですが、残念ながら蒲鉾が上に載っていて見えません(笑)。初期の白磁小皿は、青い釉薬がとても美しいです。口径が10.3cm程ですので、平盃としても十分使えるサイズです。ちなみに、キムチと蒲鉾の天ぷらは、先日祇園の韓日亭さんでいただいたものです。
祇園 韓日亭 復活(2019年6月閉店)
昨夜、昨年9月にもこちらで紹介した、祇園・よしもと祇園花月(祇園会館)裏の韓日亭に行ってきました。
実はこちら韓日亭さんは、今年2月から3月にかけて約1か月ほど、ママさんの体調不良でお店を閉めていらっしゃいました。このまま閉店してしまわれるのではと心配したのですが、3月中旬頃から再び営業を開始されまして、ホッとしておりました。
営業再開後、3度ほどお店の方に行ったのですが、ママさんは出勤が遅く、いずれも会えずに食事だけして帰って来ていました。そこで昨夜は、夜11時前頃に伺いまして、無事ママさんの元気なお顔を久しぶりに見ることができました。
昨夜は대구탕(テグタン:タラ鍋)と낙지볶음(ナクチポックム:タコの辛炒め)、김밥(キムパプ:海苔巻き)を食べました。テグタン(タラ鍋)の写真は少し食べてから撮ったので、あまり美味しそうに写っていないのが残念です。韓国現地の食堂式に、おかずもちゃんと出てきます。ここは焼き肉系だけでなく、韓国の食堂にある食事メニューの多くを食べることができる貴重なお店ですので、今後も頑張って営業を続けていただきたいです。
帰りに、蒲鉾と大きなタッパに一杯のキムチをお土産に頂きました。ありがたいです。
韓日亭の場所は、よしもと祇園花月の裏で、祇園の交差点から東大路通を上がり(北へ行くことです)、一筋目のよしもと祇園花月の手前の道を西(左)に入り、一筋目を右に入った道の西側(左側)です。
営業時間は17:00~翌5:00。定休日は日曜日です。
※韓日亭さんは2019年6月17日をもって閉店されました。
天王寺・新世界
10連休もやっと後半に入ったというところですね。
昨日は新しい天皇陛下が即位され、元号が「令和」に変わった初日でしたが、私にとってはこの連休中唯一のお休み(定休日ですが)でした。そんな訳で、大阪市立美術館で開催中のフェルメール展を見に行き、夕方、韓国の友達と合流し、新世界で串カツを食べて帰ってきました。
まず、大阪市立美術館のフェルメール展ですが、現存するフェルメール作品は35点だそうで、 今回は日本初公開となる「取り持ち女」など6点が展示され、 西日本では過去最大規模のフェルメール展との触れ込みでした。人気のフェルメール・GW10連休期間中の祝日・展示期間の終盤と、悪い条件がこれでもかと揃っておりまして、案の定、会場内は大混雑でした。人多過ぎです。会場の案内係の人の案内も「混みあって恐れ入ります。順番はございませんので、観やすい作品の方に移動してご覧ください。」という、実に雑なものでした(笑)。フェルメールの作品は、一番最後に展示されているのですが、そこまで来ると特に人だかりがすごくて、とても観ていられませんでした。美術鑑賞に行って、ストレスだけが残りました(笑)。5月12日(日)までの開催です。
美術館を出たのが16:30頃で、さすがに約束の18:00まで1時間半は長いので、予定にはなかったのですが、同じ天王寺公園内にある天王寺動物園を見学してきました。こちらは大ヒットでした。こちらの動物園は、大正4年(1915年)に開園した歴史ある動物園なのですが、1990年代後半から、動物の生息地の景観を再現し、そこに暮らす動物の様子を紹介する「生態的展示」が進められ、これが人気となっています。「アフリカサバンナゾーン」や「アジアの熱帯雨林」など、様々な生き物が暮らす自然環境を感じることができる展示となっています。写真を見ていただければ、その楽しさを感じていただけると思います。
動物園のお蔭で、楽しく時間つぶしもでき、予定通り18:00前に新世界通天閣の下で友達と合流して、串カツ食べました。新世界は特に外国人観光客でいっぱいで、食事するお店もみんな行列で、お店を選んでられない状態でした。とりあえず、直ぐに入れそうなお店で食事しました。この友達はもう10年以上も交流があり、私がソウルに行く時に連絡して、予定が合えば一緒に食事をするといった関係を続けてきました。今回は弟さんと一緒に5日(日)までの日程で関西に遊びに来られました。今日は京都を観光して夕方にうちの店に来て、その後また一緒に夕飯を食べる予定です。
最後の写真はJINRO社の韓国焼酎「참이슬(チャミスル)」です。大阪にある激安スーパーの「玉出」で見つけました。278円。結構高いですね。韓国では1,500ウォン(約150円)で売られてますから、およそ倍ですね。
昨夜の晩酌(日韓交流の巻)
昨夜の晩酌です。
昨夜は特に飲む予定ではなかったのですが、鯛のあら炊きをもらいましたので、これでご飯ではなくやっぱり酒かなということで、飲みになってしまいました(笑)。
初期堅手の徳利は無傷完品です。色は真っ白ではなく青みがかったグレーで、これはこれできれいです。下ぶくれのポテッとした形状も私好みです。容量は1合半ぐらいです。見た目にはもっと入りそうなのですが、厚手でずっしりと手取りの重いタイプなので、思ったほど入りません。なので独酌によいサイズです。
赤上がりの高台の高い盃は、類品を見ない珍しいものです。時代は李朝初期でいいと思います。高台に目立たない小さな欠けが一つある以外には傷はありません。最近はあまり使ってなかったのですが、サイズもよく使いやすいです。このような赤上がりのものというのは、よく見られる青っぽい肌のものに比べ、数も少なく、柔らかい感じがするため、好まれる傾向が強いようです。
お料理の方は、鯛のあら炊きは李朝初期の堅手皿に、ウドのきんぴらは色絵伊万里の向付に盛り付けてみました。今回、珍しくウドのきんぴらを李朝の器ではなく伊万里に盛り付けたのですが、意識してしたものではなく、何の考えもなくこちらに盛り付けてゴマを振ってから、あっ!と気づいたのでした。李朝・高麗の器に盛り付け直そうかとも思ったのですが、ゴマも撒いてしまったし、もう一度きれいに盛り直すのも難しそうなので、まあたまにはこういうのもいいか、ということでそのままにしました。
この器は、普段食事の時にもずく酢などを盛るのに使っています。時代は、私はあまり詳しくないのですが、江戸後期もなく明治かなと思って使ってました。もし、詳しい方がご覧になられましたら、ご教示ください。
鯛のあら炊きは、骨にへばりついた身も美味しいですが、なんといっても目玉がおいしいですよね。箸でほじくり出して、ちゅるちゅるといただきました。コラーゲンたっぷりですよ(笑)。
天神市
本日25日です。開店前に北野天満宮の天神市に行ってきました。
昨日は夕方から雨降りで、特に未明には激しく降りました。今朝には雨は上がっていたのですが、天気予報によると京都の今日のお天気は、雨が降ったりやんだりとのことです。
そんな天候のことが関係したようで、先日の東寺弘法さんの時と同様に、露店の出店も人の出も少なかったです。
今日はなんだか修学旅行生の姿が目立ちましたね。写真のように、撫で牛の頭を撫でたり写真を撮ったりする修学旅行生の姿も目に付きました。
天神さんの撫で牛については、本ブログ今年の「初天神」(2019年1月25日)の記事で説明しておりますので、ご不明の方はそちらをご参照ください(「初天神」(2019年1月25日)の記事へはこちらをクリック)。
猿回しのお客さんも今日はほとんどが修学旅行生でしたね。今日も先月と同じ年配の親方みたいなおじさんがやってました。写真はお猿さんがおじさんにおもちゃの刀で切られて、死んだ演技をしているところです(笑)。
マルシン飯店(東山三条)再び
今日は水曜日で定休日でしたので、お昼ご飯を久しぶりに東山三条のマルシン飯店で食べました。
こちらは、このホームページを立ち上げて、このブログを書き始めてすぐにご紹介したことがあるお店です。(マルシン飯店の前回の記事へはこちらをクリック)
その頃は少し落ち着いていたのですが、半年ほど前からまた行列のお店になってしまいまして、なかなか行く機会がなかったのですが、今日はたまたまお店の前に列がなく、入ることができました。お昼時でしたので、席の方は相席になりましたが。
今回いただいたのが写真の中華定食B(880円)です。しかし、これが痛恨のミス!前回と同じ物を注文してしまいました。ブログで紹介する訳ですから、別のメニューをご紹介するべきところだったのですが、約10か月ぶりぐらいでしたので、前回何を食べたのか記憶が飛んでおりました(笑)。変わらずお味は美味しかったですし、変わらぬボリュームでした。京都の中華料理屋さんのお味は相対的に脂っこくなく、比較的あっさりなのでいいですね。
店舗の隣には餃子のお持ち帰り窓口もあります。餃子は普通ギョーザ(300円)と熟成豚肉ギョーザ(380円)があります。
営業時間は午前11時~翌朝6時(火曜定休)。場所は、東山三条下ル西側です。古門前・新門前の骨董街から徒歩5~10分です。
今日はたまたまお昼に直ぐ入店できましたが、いつもはお昼時も夜もたいがい10人前後の人が並んでいます。
それと、これは私にはマイナスポイントなんですが、店内喫煙可です。
東寺の弘法市
21日ですので、店を開ける前に東寺の弘法さんに行ってきました。
日曜日なので、露店の出店も人の出も多いだろうと思っていたのですが、意外にどちらも少なかったですね。私が行った時間が、9時前頃からだったので、人出の方はそれ以降に増えたでしょうが、露店の出店はそれから増えるということは無いでしょうし、どうしたことでしょうか。天気予報でも今日の京都府南部は、曇り時々晴れで雨の心配もないようなのですが。写真のように出店がなくスカスカになっているスペースが目立ちました。
今日はいつものチリメンジャコも干し芋も買えませんでした。チリメンジャコは、いつものお店は列ができてましたので諦めました。干し芋は、いつも購入していたお店がここ2,3か月出ていなくて、今日もやっぱり出ていませんでした。ほかにも干し芋を売っているお店はいくらでもあるのですが、何となくスルーしてしまいました。また、25日の天神さんで買えばいいかと思ってます。ただ、25日の天気予報は雨なんですよね。
骨董の方は、茶碗として使えそうな物を今日は4点買いましたが、まず自宅に持って帰って煮沸して、共直しがないか確認しなければなりません。既に共直しがあることが分かっている物もあり、こちらは直しに出してからしかお店には置けませんのでね。
壺や鉢などの高麗・李朝の雑器類が、赤毛氈の上にずらりと並んでいるのは、いつもの金社長のお店です。今回は少し新しい品が増えていましたね。場所は、先月から移った南門を入って右側のところです。
昨夜の晩酌(憧れの染付盃?の巻)
昨夜の晩酌です。
李朝の盃を集め出した当初は、李朝末期分院や民窯のサイズのいい椀形のものばかりを買いあさっていましたが、そのうちに染付の入った盃が欲しいと思うようになりました。本当に欲しいのは、後期分院の牡丹や菊、福壽の文字等の描かれたものですが、そんなものはそう簡単に見つかりませんし、あったとしてお値段の方がべらぼうに高くて手が出ません。民窯で、何が描かれているのか分からないような紋様の絵付けのものでもいいので、染付の入った盃が買えないものかと思っていた時、出会ったのがこの盃でした。染付とは言っても、見込みに薄く短い線を二本、筆で描いただけのものです。買ってからしばらくは、悦んで使っていましたが、長くは続かなかったように記憶しています。
鉄砂徳利は以前2018年10月3日付「昨夜の晩酌」で紹介したものと同様に、口を欠いていてぐるりと銀直しが施されています。この手の鉄砂徳利で完品のものは見たことがありません(2018年10月3日付「昨夜の晩酌」へはこちらをクリック)。しかしながら、こちらの徳利は口の部分がまだ少し残っています。先にご紹介したものよりは小ぶりで、容量は1合2勺程度でしょうか。独酌によいサイズです。
いかの塩焼きは李朝初期の白磁皿に、白和えは三島の小鉢に、野菜の煮物は高麗青磁の深皿に盛り付けてみました。高麗青磁の深皿は、見込みの三方に白象嵌の菊花紋が配されています。品のいい深皿で私はこれ、気に入ってます。
昨夜の晩酌(魅惑の百合の巻)
昨夜の晩酌です。少し間隔が空いてしまいましたが、先週、酒の肴にとお土産を数点頂いておりましたので、昨夜はそれらをあてに一杯頂きました。
まず徳利は、李朝初期の堅手徳利ですが、注目すべきは胴に百合の花がでかでかと印刻されています。絵を専門とした人が描いた端正なものではなく、子供が描いたような大胆な絵であるところが面白く、惹きつけられます。 この徳利、購入時には直しは無く、口の半分以上を欠いた状態でした。それでも、見つけた瞬間に一目惚れしてしまい、口欠けの徳利としては結構なお値段で購入しました。まだ10年にはならないかと思います。購入した当初はうれしい反面、口欠けの徳利にこんなにお金をかけてよかったのかな?という気持ちもありました。最初は口を欠いた状態のままでお酒を飲んでいましたが、購入してから2年ぐらいしてから専門家に直しをお願いして、現在の姿となりました。容量はほぼ2合と結構入ります。
李朝末期の盃は、10年以上前に踏十里古美術商街の骨董店で購入したものです。その時には、これと合わせて3個の盃を購入したのですが、そのうちの一つががこちらのブログ「昨夜の晩酌」(2019年10月8日付)に写真を掲載した井戸手盃です(「昨夜の晩酌」(2019年10月8日付)へはこちらをクリック)。こいつは普段使いによく登板させています。最初購入した時は、白いだけの末期の盃でしたが、しっかり育って貫入が深くなり見込みには赤みがさしています。高台の無いベタ底なのですが、その周辺の土が少し赤みを帯びたところがあり、さらに見込みにピンホールもいくつか見られたため「これは育つな」と思い購入しました。こちらの方は安価で購入しました。
小田原の蒲鉾と気仙沼産のマグロしぐれ煮は、李朝後期の祭器面取台皿に、海鞘(ほや)のオリーブオイル漬けは李朝初期の白磁小皿に、菜の花漬けは三島菊花紋小皿にそれぞれ盛り付けてみました。高台が面取の祭器は数が少なく、その分高価になります。初期白磁小皿は、平盃としても使えるサイズです。
酒のあての蒲鉾は小田原から来ていただいたお客様から、マグロしぐれ煮と海鞘オリーブオイル漬けは韓国留学時代の友人から、それぞれお土産に頂いたものでした。ごちそうさまでした。