すき焼き かのこ(木屋町四条下ル)※2022年3月閉店
昨夜ですが、木屋町四条下ルのすき焼きの「かのこ」さんに行って来ました。
こちら「かのこ」さんはおよそ90年の歴史を持つすき焼きの専門店で、お店の建物もご覧の通り風情ある家屋です。
メニューはすき焼きのセット(ご飯・漬物・果物付き)のみで、個室で仲居さんがすき焼きを作ってくださいます。味付けはシンプルにザラメ砂糖と醤油のみで、こちらでは割り下は使われません。
最初にお肉のみを1枚焼いてくださり、まずはお肉のみをいただきます。こちらのお肉は、サシが入った霜降りの国産ロース肉です。お肉を扱う多くの店では、決まった産地から仕入れをすることが多いのですが、こちらでは全国から選りすぐった国産牛のみを使用しているとのことでした。この日は北海道の牛のロース肉とのことでした。その後は、ネギ・玉ねぎ・豆腐・糸こんにゃくといった具材を投入していただきます。
これでお値段の方が、何と1人前4,600円!しかもこれが税込みのお値段です。90年を超える古い伝統家屋の個室で仲居さん付きのすき焼きが、1人前税込み4,600円って、激安やないですか!量は、正直言ってやや少なめですが、お肉の追加も1人前2,200円でできます。もちろんこれも税込み価格です!
それなのに、お客さんの方は少なかったですね。日曜日だったんですけどね。お二階のお部屋に通されたのですが、お客さんは我々の他にはお隣りのお部屋の1組だけでした。この隣のお客さんが、孫と祖父母だったようで、まあ喧しかったです(笑)。
夏場は床も出ます。床の時のお値段は分かりませんので、夏場に床でのご利用をお考えの場合は、直接お問合せください。
お問合せ電話番号は、075-351-0709 まで。
営業時間は、17:00~22:00。お昼の営業はありません。定休日は月曜日と水曜日です。
お支払いはカード不可ですので、ご注意ください。
お店の場所は、木屋町四条下ルとしましたが、実際には四条通からはかなり離れて、一つ下(南)の団栗通りの団栗橋にほぼ近いところになります。合わせてご注意ください。
※かのこさんは2022年3月に閉店されました。
お米と玉ねぎ
骨董の会でご一緒させていただいている長野県のNさんが、またお米と玉ねぎを送ってくださいまして、昨夜届きました。
これまでにもご紹介のとおり、Nさんはいつもご自分の田畑で収穫されたお野菜やお米を送ってくださる、とてもありがたい方なのです。
お米は前回と同様に、前に送っていただいた分がもう本当に次に炊くのに足りないぐらいになっていたんです。絶妙のタイミングで、また送っていただき感謝感謝です(笑)。本当にいつもありがとうございます。もちろん私も、もらいっ放しではなく、韓国のお土産をお送りしてはいるんですよ。念のため(笑)。
玉ねぎは炒め物には必須ですし、今の時期はお鍋に入れてもいいですね。特にキムチ鍋の時なんかは玉ねぎいいですね。
毎年Nさんには、今月25日の天神さんでお正月用の大福梅(「おおふくうめ」と読みます)を求めて、チリメンジャコと一緒にお送りしているのですが、今回Nさんが干し芋がお好きだということが分かったので、この年末にはチリメンジャコと共に干し芋もお送りしようと考えています。
昨夜の晩酌(お久しぶりの盤口徳利の巻)
久しぶりの昨夜の晩酌です。ちょうど3週間空いてしまいました。前回からその前も2週間空いてしまっていましたから、先月からこの記事が減ってきていますね。前回にも記したように、寒くなって鍋をする機会が増えたことも影響していますし、今月はソウルに行っていたので、ずっとそちらの報告をしていましたからね。一昨日でソウルの報告も終わりましたので、昨夜は、お客様から以前いただいていた桜エビはんぺんと実家でもらった野菜とお揚げの煮物をあてに晩酌をいたしました。
李朝白磁の盃は分院末期のものです。官窯であった分院が李朝末期に民窯になってから作られたものです。末期のものらしく、形もいびつで、ご覧の通り口縁のラインもぐにゃぐにゃしています。この時代のものとしても口づくりが厚い作りになっています。真っ黒に色のついたニュウが口縁に4本見られますが、その他には割れ・欠け・直し等のキズはありません。写真では分かり難いですが、見込みに貫入と釉溜まりがあって、酒を注ぐとよい景色になります。
李朝白磁の盤口の徳利は、李朝後期の民窯で焼かれた物でしょう。この手の徳利はよく見かけますが、ほとんどがサイズの大きいものです。容量が3合程度のものや、小さくても2合を超えるようなものが多いのですが、この徳利は1合7勺程と何とか独酌に使えるサイズです。昨夜、久しぶりに使ってみました。以前はこれでお代わりしていましたが、今はもう一回で十分ですね(笑)。盤口を好まない方もいらっしゃるようですが、私は嫌いではありません。李朝初期の堅手徳利などに多いいわゆるラッパ口の場合、一升瓶から徳利にお酒を注ぐ際にあふれさせてしまうことが度々ありますが、盤口の場合は受け止めてくれる容量があるため、その心配がありません。
野菜とお揚げの煮物は三島石榴紋の深皿に、桜エビはんぺんは李朝白磁祭器面取台皿にそれぞれ盛り付けてみました。桜エビはんぺんは、茨城のお客様から頂いたものですが、お勧めの食べ方として、パッケージに「焼く」か「生(なま)」か「レンジでチンする」かとありましたので、魚焼き機で焼いてみました。結構時間をかけて、写真のように焦げ目がつくまで焼いてみましたが、外はパリッと中はふわふわでおいしかっです。
はんぺんにつける生姜とポン酢を入れた小皿は、李朝初期の白磁小皿です。
「お知らせ」欄でご案内のとおり、現在年末年始に向け、李朝・高麗の酒器を追加出品しております。 この年末・新年用にご購入をご検討ください。詳細につきましては、こちらをクリックの上、ご確認ください。
【ソウルお食事処】 南榮(ナミョン)駅前の朝食処
私はいつもソウル滞在時には、地下鉄1号線 南榮(ナミョン)駅前のHOTEL RAINBOWを定宿にしています。南榮(ナミョン)駅はソウル駅の次の駅で、そのナミョン駅から徒歩30秒のところにHOTEL RAINBOWはあります。
ここは90年代に私がソウルで過ごした8年のうち、終盤の3年を過ごした地域でもあります。近くに淑明女子大という大学があり、ホテルから徒歩3分ほどのところには、地下鉄4号線숙대입구(淑大入口 スクテイック)駅があり、交通の至便なところです。空港からも空港リムジンバスが淑大入口(スクテイック)まで出ており、仁川空港までの行き帰りも便利です。もちろん、地下鉄で一駅先のソウル駅(淑大入り口からも一駅です)まで出れば、空港鉄道を利用してお安く行き来することもできます。
そんな南榮(ナミョン)駅とHOTEL RAINBOWの周辺で、今回朝ごはんを食べたお店を紹介いたします。以前はホテルのすぐ隣に、朝ごはんのできる食堂があり、そちらをよく利用したのですが、2年ほど前に無くなってしまいました。それで今回は、南榮(ナミョン)駅前の横断歩道を向かい側に渡ったところにある食堂2店で朝食を食べてみました。
まず二日目の朝は、これまでも何度か利用したことのある얌샘김밥(ヤムセムキンパプ)に行ってみました。「キンパプ」という店名から、キンパプ(海苔巻き)のお店であることは分かりますが、キンパプ以外にも洋食屋や麺類・ご飯類もあります。メニューは全部ハングル表記ですが、全品ではありませんが写真のある物もありますので、その中から選べばよいでしょう。 私はこの日は、떡만두국(トックマンドゥクック(餅餃子汁))を注文しました。その名の通り、韓国の餅である떡(トック)と餃子(만두 マンドゥ)の入った汁物です。餅だけが入った떡국(トッククック)と餃子だけが入った만두국(マンドゥクック)もありますが、両方入ったトックマンドゥクックがお得感があります。お味の方は特筆することはありません。普通です。美味しいということでもなく普通です。ただ、寒い朝には体を温めてくれる一品です。でも、7,000ウォンは高いかな。
今回、こちらに来て変わっていた点があります。以前は奥のカウンターで注文して料金先払いというシステムでしたが、今回行ってみると写真のように自動販売機で食券を買うシステムに変わっていました。これは、ハングルが読めない日本人の方には大変です。しかしながら、大丈夫です。入り口にある自販機はスルーして、奥のカウンター内にいるおばちゃんにメニューを指さして注文して、その場で料金を先払いすればOKです。
最終日の朝は、얌샘김밥(ヤムセムキンパプ)から少し交差点側(駅とは反対側)に行ったところにある서울 국밥 국수(ソウル クッパプ ククス)で돌솥비빔밥(トルソッビビンパップ 石焼ビビンバ)を食べました。こちらのお店に入るのは初めてでしたが、こちらのお店も食券式でした。食券を買い、奥のカウンターのおばさんに渡して待っていると、料理が出来たら呼んでくれます。呼ばれたので受け取りに行くと、なんとご飯に目玉焼き一つがのっただけの物を渡されました。えっ!と思って見ていると、横を指さしてセルフだと言います。カウンターの横にビビンパプの具材があり、それをセルフで好きなものを盛るのだそうです。韓国の食堂のほとんどは、お水はセルフですが、ビビンパプのセルフは初めてでした(笑)。写真が私がセルフで盛った石焼ビビンバですが、いかがでしょうか?こちらはお値段5,500ウォンでした。石焼ビビンバのお値段としてはお安いですが、セルフというのがどうなんでしょうかねえ(笑)。
今回の朝ごはん情報は、南榮(ナミョン)駅前限定の情報なので、その他の地域にご宿泊の場合はあまりお役に立ちませんね(笑)。しかしながら、ここ南榮(ナミョン)駅前には、RAINBOWの他にも近くに가야(カヤ)ホテルやHotel Elle Innなどの宿泊施設もあり、便利な場所です。仁寺洞・黄鶴洞へは地下鉄1号線で、踏十里古美術商街へは4号線から東大門歴史文化公園駅で5号線に乗り換えていくことができます。また、大学前なので飲食店も多いです。宿泊地に一度ご検討ください。
【ソウルお食事処】 踏十里 갈비탕 이야기(カルビタンイヤギ)
昨日は一日、地元京都の蚤の市「平安蚤の市」の報告を挟みましたが、今日からまたソウルの報告になります。
今日は踏十里古美術商街近くのお食事処をご紹介いたします。踏十里および長安坪古美術商街の近くには、これと言ってお勧めできるようなお店があまりなかったのですが、前々回のソウル報告の際にご紹介した、踏十里古美術商街6棟のチャンミバンのご主人に連れて行っていただいた「갈비탕 이야기(カルビタンイヤギ)」をご紹介します。店名の갈비탕 이야기(カルビタンイヤギ)は、日本語では「カルビタン物語」です。チャンミバンについては2019年3月10日作成の記事「チャンミバン(장미방)」をご参照ください(2019年3月10日作成の記事チャンミバン(장미방)へはこちらをクリック)。
こちらはカルビタン専門店で、メニューには普通のカルビタンからアワビ入りの高級なチョンボクカルビタンまで、数種類のカルビタンがあります。カルビタン以外にカルビッチム(カルビ蒸しなんですが、実際はカルビ煮込みのような感じです)、プルコギもあります。
この日は写真の普通のカルビタン(お値段10,000ウォン)をいただきました。お味の方は普通においしかったです。本当に何か特別な具があったり、変わった味ということは無く、普通のカルビタンで普通においしいです。
踏十里・長安坪古美術商街の周辺には、以前は土俗的な韓国のお昼ご飯が食べられるお店が何軒かあったのですが、アパート(日本でいうマンション)やオフィステル(住居としてもオフィスとしても利用できる建物。韓国ではオピステルと発音する)などの建設でなくなってしまいました。カルビタンが食べられるお店も以前は近くに2軒ほどありましたが、どちらもずいぶん前に無くなってしまいました。これからはこちらを利用したいと思います。
場所は、踏十里古美術商街6棟の前の道を長安坪古美術商街の方向に少し歩いた最初の筋の角の建物の2階です。建物の入り口に、갈비탕 이야기(カルビタンイヤギ)の布看板がありますので、エレベーターで2階に上がってください。看板・メニューも全てはハングル表記ですが、表の布看板にもメニューにも写真がありますので、ハングルが読めない方でも写真を頼りに見つけていただき、注文はメニューを指差せば分かるでしょう。挑戦してみてください。
踏十里古美術商街と長安坪古美術商街の位置などについては、2018年9月2日作成の記事「ソウル 踏十里(タプシムニ)古美術商街」をご参照ください(2018年9月2日作成の記事「ソウル 踏十里(タプシムニ)古美術商街」へはこちらをクリック)。
また、踏十里古美術商街周辺のお食事処としては、2018年9月3日作成の記事および2018年12月12日作成の記事を合わせてご参照ください(2018年9月3日作成の記事へはこちらをクリック、2018年12月12日作成の記事へはこちらをクリック)。
第9回平安蚤の市
本日は10日ですので、平安蚤の市に行って来ました。
ソウルの報告は昨日で終わったわけではなく、今日一日お休みして、明日からまたお食事処を引き続きご報告いたします。ご期待ください。
さて、平安蚤の市は今年4月から始まり、今回が9回目です。平安蚤の市は、平安神宮前の岡崎公園で毎月10日に開催される蚤の市で、約150店舗の骨董店、古道具店、古着店が全国より集まります。
いつものように、10日は10時から実家で月参りがあり、それが終わってから現地に向かいました。11時過ぎに到着しましたが、お天気も良く時期的にも観光シーズンのためか、いつにも増して人の出が多かったです。店の開店を12:00~にしてはいましたが、やっぱり忙しく、写真だけ撮って帰ってきた感じです。先月みたいにお休みの日だったら、もう少しゆっくりできたんですけどね。しかし、ざっと見たところですが、やっぱり韓国の物はめぼしいものが出てなかったですね。
でも、このイベントが毎月盛況なのは、ホントにうれしいことですし、いいことだと思います。やっぱり、なんだかんだ言っても150近い店舗が出るというところが、このイベントの人気の理由じゃないでしょうか。買う物が無かったとしても、それなりの規模の場所に沢山の露店が並べば、見て歩くだけでも楽しいですからね。
次回は明けて2020年1月10日(金)の開催です。
平安蚤の市を見終わって店に向かう途中に、古川町商店街を抜けていきました。こちら古川町商店街は、東大路通の一つ東の通りの三条通りから古門前通りまで約300mのアーケード商店街で、その歴史は江戸時代にまでさかのぼるのだそうです。商店街北入口の三条通は、かつては東海道の京都の表玄関として、知恩院、八坂神社、清水寺へ人の往来が盛んで多くの来客があり、主に食料品、日用必需品を商い繁盛を極めたそうです。
かつては「東の錦」もしくは「京の東の台所」と呼ばれていたこともあったようです。さすがに、その時代のことは私には分かりませんが、40年ほど前までは繁盛を極めた商店街で、昼前や夕方になると道は人でいっぱいになっていましたし、特に年末の買い出しの際などは、地面が見えないほどの人で道が埋め尽くされてしまう程でした。
それが今では、店舗数がすっかり減り、シャッター商店街の様相となってしまっています。今日も昼12時前でしたが、ご覧のように人が全然歩いていませんでした。今や商店街でお買い物より、大型スーパーでまとめてお安くお買い物する人の方が圧倒的に多い時代ですからね。諸行無常を感じますね。
【ソウルお食事処】 明洞 参鶏湯 ※閉店
※残念ながら2024年3月に閉店を確認しました
今回のソウルは気温が氷点下の寒さでした。冷えた体を温めるのには、やっぱり参鶏湯がいいですね。ソウルには参鶏湯の専門店は沢山ありますが、今回は明洞の「明洞参鶏湯」で参鶏湯を食べました。
こちらのお店は、私がまだソウル在住の時か、日本に戻って来て間の無い頃かに、現地で日本語の通訳ガイドをしていた知り合いの韓国人女性に教えてもらいました。当時は、お客さんのほとんどが現地の人でしたが、その後観光ガイドブックで紹介されたのか、こちらは一時日本人の観光客が多かったのですが、最近は見なくなりましたね。日本人観光客自体が減っているせいかもしれませんね。最近は中国人の観光客がほとんどです。
こちらの参鶏湯はもちろん美味しいのですが、それに加えて、食前酒の人参酒が徳利で出てくるのがいいですね。寒い日にはこれがまた温まりますね。1合は無いと思いますが、焼酎なので一人ならこれ一本あれば、お酒を注文しなくても大丈夫です(笑)。
こちらのお店の場所も分かり難いところにあります。地下鉄4号線「明洞駅」からの行き方をご説明します。まず、明洞駅の5番出口を出てください(写真2番目)。5番出口を出たらそのまま真っ直ぐに進んでください。次に、最初の筋を右に入ってください。この筋にも参鶏湯のお店「영양센터(ヨンヤンセンター)」がありますが、今回はスルーして進み、次の筋を左に曲がります。道の左側に注目して進んで行ってください。しばらくすると赤地に黄色い文字で「明洞 参鶏湯」と書いた看板が見えます(写真3番目)。そこを奥に入ると、また「明洞 参鶏湯」の看板があり階段がありますので(写真4番目)、そこを2階に上がっていただければお店があります。 参鶏湯はお値段16,000ウォンでした。
おまけです。この後、南榮(남영 ナミョン)駅前の본투비 마늘 치킨 호프(ボントゥビ マヌルチキン ホプ Borntobe Garlicchiken Hof)で、マヌルチキン(ニンニクチキン)半人前を持ち帰りにしてホテルで食べました。「参鶏湯食べた後にまたチキンかい!どんだけ鶏好きやねん!」と思われるかもしれませんが、ソウルに来たら、どうしても一度はこれを食べずには帰れないのです。こちらのマヌルチキンは、カリッと揚げたチキンにニンニクソースをたっぷり絡めてあり、すごくおいしいのですが、ものすごくニンニク臭いのです(笑)。なので帰国前日には、翌日の臭いが気になって食べられないので、初日のこの日の晩にしか食べられなかったのです。 コンビニで焼酎も買って1本飲んだら、当日は朝4時起きで来ていたので、すぐに眠気が来ました(笑)。
본투비 마늘 치킨 호프(ボントゥビ マヌルチキン ホプ Borntobe Garlicchiken Hof)につては、2019年03月15日作成の記事「Borntobe Garlicchiken Hof(ソウルお食事処)」に詳しいので、そちらをご参照ください。(2019年03月15日作成記事「Borntobe Garlicchiken Hof(ソウルお食事処)」へはこちらをクリック)
ソウル 東廟前蚤の市~黄鶴洞
今回もソウルの骨董街を一通り回ってみましたが、その中の黄鶴洞(ファンハクトン)周辺についてご案内します。
ソウルの骨董街の一つである黄鶴洞へ行く時は、地下鉄1号線で「東廟앞(トンミョアップ)」まで行き、そこから歩きます。3番出口を出て、東廟前の蚤の市を抜けて清溪川(チョンゲチョン)の橋を渡ったところに、黄鶴洞の骨董街があります。「東廟앞(トンミョアップ)」駅から黄鶴洞までの詳しい行き方については、2018年12月11日作成の記事「黄鶴洞(ファンハクドン)」に詳しいので、そちらをご参照ください(2018年12月11日作成記事「黄鶴洞(ファンハクドン)」へはこちらをクリック)。
かつてはこちらに多くの骨董店があったのですが、1980年代に踏十里・長安坪古美術商街ができた際に、多くがそちらに移りました。なので、私がソウルにいた90年代には既に骨董店の数は少なくなっていましたが、今はさらに減ってしまいました。骨董と言えるレベルの物を扱っているお店がほとんど無く、いつも寄るお店は2店舗だけなのですが、今回はそのうちの1軒がお休みでした。他にもう1軒、焼き物を中心としたお店が一つあったのですが、ここ数年は、ずっと閉まっていまして、今回見に行ってみると他のお店に変わってました。最初の写真の「BOW AUDIO」という看板の上の青く塗られた下に、薄っすらとハングルで「동림당」(トンリムダン)と書かれているのが分かります。ここもとうとう無くなっちゃいましたか。店舗の近くに倉庫があって、よくそこの物を見せてもらっていたんですがねえ。ご主人も結構ご高齢でしたからね、寂しい限りです。もちろん今回、黄鶴洞での収獲は無しでした。
東廟前の蚤の市は、いつも通り抜けるだけですが、古本・古着・中古靴・食品・日用品・ガラクタと、とにかく何でも売っている市です。この日は平日だったせいか、それとも寒かったせいなのか、露店の数が少なかったですが、普段はもっと多いです。5番目の画像はリヤカーでテープ類を売っているおじいさんですが、ガムテープ・セロテープ・養生テープ等、ありとあらゆるテープが積まれていますが、これらが全て使いさしです(笑)。どこで集めてくるのでしょうか?
この蚤の市で買い物をしたことはありませんが、私がここで楽しみにしていることが一つあります。それはここでトーストを食べることです。この日も朝ごはんを食べて、そう時間が経っていなかったのですが、やっぱり食べてしまいました(笑)。トーストとは、鉄板にマーガリンを引き、その上で食パンと玉子と野菜(キャベツ・人参・ニラの細切り)を混ぜたものをそれぞれ焼いて、ケチャップと砂糖をかけて挟んだものです。焼いている画像しかありませんが、出来上がりは対角線で半分に折り、紙コップに入れて渡してくれます。
このトーストの屋台は、多くが駅の近くにあり、お勤めの人が朝ごはんに食べていくものなので、お昼過ぎると閉まってしまうことが多いのですが、ここは午後からもやっているのがうれしいところです。お値段も1,000ウォンとお安いのでありがたいです。鉄板の手前に並べてある飲み物は「ベジミル」という豆乳です。暖かいものが飲みたい場合は奥の列の鉄板に近い物を取って飲めばいいのです。こちらもお値段1,000ウォンです。合わせても現在のレートでは日本円で200円足らずです。ぜひお試しください。注文は「トースト、ハナヨ(トースト一つです)」と言えば分かります。お値段については、店によって違うと思いますので、他店の場合はご確認ください。
ソウル仁寺洞 흙 고미술(フック 古美術)
一昨日このブログで、ソウルの報告を昨日(6日)から毎日少しずつしていく旨を記したのですが、昨日は今日からの酒器の追加出品の準備等でバタバタしており、結局はできませんでした。というか、準備とかいう以前に物をどこに仕舞ったのかが分からなくなり、それを探すのに時間を取ってしまい、何もできなくなってしまったというのが本当のところです。最近、本当にどこに何を仕舞ったかが分からなくなって、それを探すことに時間を費やすことが多くなってきてしまいました。本当にヤバイです(笑)。で、昨日は探してた物も結局見つからなかったんですけどね(笑)。まあ、そのうち「アレッこんなところに!」みたいな感じで出てくるでしょう(笑)。
タイトルの「흙 고미술(フック 古美術)」ですが、日本語にすると「土 古美術」となります。こちらは、前回ソウルを訪問した際にご紹介するつもりが、当日は展示会への出展準備のため、商品のほとんどを持ち出し中でご紹介できなかった若手店主のお店です。
こちらの店主は、踏十里古美術商街のお父様のお店で9年経験を積んだのち、5年前に独立して仁寺洞に来たとのことです。小さなお店ですが、鉄絵の徳利や三島、高麗青磁、水滴など、日本人好みの韓国古陶磁器が並んでいます。店主の柳成虎(ユ・ソンホ)さんは、商用で日本に来ることも多く、日本語も堪能です。こちらは、主に韓国の焼き物を中心に木器・民俗品なども扱っているようです。また、写真のように、焼き物の直しもご自分でされるとのことです。
お店の場所は、大変分かり難いところにあります。건국(コングック)ビルディングと言えば、現地の業者の間では直ぐに分かるのですが、日本人の観光客には全く馴染みがありませんよね。場所は、仁寺洞サゴリから三一路(サミルロ)の方向に歩いて行きますと(写真6番目)、道の左側にコンビニのセブンイレブンが見えます(写真7番目)。その隣に駐車場があり(写真8番目)、その奥に건국(コングック)ビルディングのビル群があります。その中の正面の건국관(コングック館)の1階100号(入口を入って右奥)が흙 고미술(フック 古美術)です(写真9番目。お店入口写真は5番目)。説明と写真を頼りに探してみてください。
また、仁寺洞の骨董店所在地に関する情報は、2018年12月10日作成の記事「仁寺洞(インサドン)」に詳しいので、そちらをご参照ください(2018年12月10日作成記事「仁寺洞(インサドン)」へは、こちらをクリック)。
お父様のお店は、踏十里古美術商街6棟の「대일사(テイルサ)」で、こちらは韓国物の他に中国物も扱っておられます。
ソウル(2019/12/02~04)
臨時休業の12月2日(月)~4日(水)の2泊3日、またソウルに行って来ました。
12月のソウルはやっぱり寒かったです。気温は、初日の最低気温が-2℃、2日目が-4℃でした。でもまあ、12月初旬なのでこの程度ですが、ソウルの本格的な冬の寒さはこんなものではありません。1月の下旬から2月の初旬にもなれば、今回の-2℃や-4℃という気温が1日の最高気温になり、最低気温は-12℃や-13℃という日が続きます。そうなると雪が降って積もると凍って解けませんので、道が滑ってとても危険です。ソウルの街は結構坂が多いんです。
今のオンドルは温水式ボイラーだと思いますが、私がソウルで過ごした90年代には、まだ練炭式のオンドルの家があって、寒い朝には雪が凍結した道の滑り止めとして、練炭の灰が道に投げ捨てられている光景をよく目にしました。練炭式のオンドルは、一酸化炭素中毒事故などが起こることもあり危険なため、今は使われていないと思いますが。
そんな寒いソウルで、今回も仁寺洞、黄鶴洞、踏十里・長安坪古美術商街と骨董街を一通り回ってきました。韓国骨董業界の不景気は相も変わらずで、今回無くなっていた店、移転した店など数点を確認しました。日本からのお客さんが減っていることも大きく影響しているようです。今回飛行機は、復路こそ席がそこそこ埋まっていましたが、往路はガラガラでしたから。
そんな中、いつものように古き物を訪ね、美味しい物を食べてきました。今回は前回紹介できなかった仁寺洞の若手古物商のお店をご紹介します。もちろん、ソウルのお食事処もご紹介します。明日以降に毎日少しずつご報告してゆきます。ご期待ください。
今回も関空への行きも帰りもJRはるか号は、ハローキティの車両でした。