昨夜の晩酌(ドキドキ青井戸手盃の巻)
昨日、京大病院で糖尿の検査を受けまして、無事に数値が大幅に下がっておりました。と言っても、前回の数値が高過ぎましたので、まだ正常値には程遠いのですが、前回の検査以降は節酒し、間食も一切やめておりましたので、その成果が出て何よりでした。努力の結果が数値に表れてくれないとモチベーションが下がってしまいますからね。しかしながら、現在の新型コロナウィルスの感染拡大防止のための活動自粛と同様に、これで安心して気を緩めてしまうとリバウンドしてしまいますので、今後とも摂生に努めてゆきたいと思います。今後も晩酌は月3回程度のペースを守ってやっていく予定です。
そんな訳で、久しぶりの昨夜の晩酌です。
徳利は新羅か高麗の土器です。以前にご紹介した米色青磁と同様に、その形状は片側だけが平たくなった扁壺です。米色青磁の扁壺徳利については、2019年11月09日作成の「昨夜の晩酌(金継ぎ第1号盃の巻)」をご参照ください(2019年11月09日作成の「昨夜の晩酌(金継ぎ第1号盃の巻)」へはこちらをクリック)。容量は、ちゃんと測ったわけではないのですが、これで1合7~8勺ぐらいは入ります。この徳利も本当に久しぶりに使いましたね。底はベタ底なのですが、その底に小さな欠けが1箇所あったくらいで状態はいいです。ちなみに、副題の「ドキドキ」は、この「土器」の徳利にかけたものなんですよ(笑)。分かり難いですね(笑)。
青井戸手の盃は、底に小さな欠けがありますが、他にキズは無く状態の良いものです。底には写真のようにカイラギも見られます。購入したのは10年以上前だったと思います。サイズもよく申し分ないのですが、これもあまり育つ手ではないので、意外にもあまり使っていませんでした。購入してすぐに2,3回使って、あとは思い出した時に時々という感じでしたね。この「昨夜の晩酌」を書くようになったお蔭で、あまり使っていなかった酒器を引っ張り出して使うようになりました。なかには、存在さえ忘れかけていたような酒器を再び使うことができる機会となり、懐かしい想いはもちろんのこと、その酒器の良さを再確認できたりと、有意義なものとなっています。
イカとキュウリのピリ辛炒めは李朝初期の白磁皿に、大根とお揚げの炊いたんは高麗青磁の小鉢に、出し巻は李朝後期分院の染付壽字紋小皿にそれぞれ盛り付けてみました。染付壽字紋小皿は出し巻がのっているため見えませんが、最後の写真のように見込みに「壽」の字が書かれています。
自宅裏の躑躅(ツツジ) 2020
自宅裏の躑躅が大分きれいに咲いてきました。自宅裏は桜の後には躑躅が咲きます。毎年ゴールデンウィークの期間中に咲くのですが、今年は連休も後半に入ってから見頃になってきましたので、例年よりやや遅めかなあという感じです。自宅の物干しから見られます。
桜に躑躅と物干しから見られていいでしょ(笑)。自分の家の庭でもないので、何も手をかける必要もありません。季節になったら勝手に咲いて、勝手に散って行ってくれます。楽でいいです(笑)。ありがたいです。
それにしても、「ツツジ」って漢字で書くとこんな字「躑躅」なんですね。数年前に漢字変換して初めて知りました。最初に見た時は、お花を表す漢字とは思えませんでした。変換して出てきた「躑躅」の漢字を見た時「髑髏(どくろ)」と出たのかと思い、一瞬ギョッとしたのを今も覚えてます(笑)。作りの一つが同じなだけなんですけどね(笑)。なんか似てますよね。私だけかな、そう思うのは(笑)。
連休も後半に入り、明日は5月5日「こどもの日」ですが、今日花見小路通りを歩いていると、久しぶりに鯉のぼりが上がっているのを見つけました。四条花見小路のお茶屋さん一力さんの鯉のぼりでした。鯉のぼりは、テレビ等の映像で見ることはあっても、実物を見ることは久しくなかったように思います。都会ではなかなか鯉のぼりを上げる場所がないですからね。田舎の方でしたら、まだ上げられる場所があるでしょうけど、京都市内の古い家の場合、奥に坪庭程度のものはある家が多いですが、さすがに坪庭では鯉のぼり上げられませんからね。私の子供の頃も、大きな庭のあるお金持ちのお家でないと、鯉のぼり上げてるところはなかったですね。幼馴染みに料亭の家の子がいて、そこは毎年大きな鯉のぼりを上げていて、とても羨ましかったのを覚えています。一力さんのと同じような、吹き流し、真鯉、緋鯉、それと青い小さめのもいたかなあ。立派でした。残念ながら、彼は10年程前に亡くなってしまったんですけどね。
うちの家にも、鯉のぼりがあることはあるんだということで、昔父親が見せてくれたことがあったように思います。金太郎さんがしがみ付いている大きな真鯉だったような気がします。緋鯉はあったのかなあ?多分小学校に上がる前のことだったと思うので、もうよく覚えていませんね。まあ、あっても上げる場所は無かったんですけどね(笑)。五月人形も家にあって、子供の頃にこれは毎年出して飾ってくれていましたね。京都では五月人形を「大将さん」と言いますね。
子供の頃は5月5日には、必ずちまきや柏餅を食べてましたね。それと、父親が童謡「背くらべ」のように、柱で身長を測ってくれましたね。今も実家の柱に跡が残ってるはずですよ。あれいつ頃までだったかなあ?小学校になったら身体測定で測るから、幼稚園まででしたかねえ。懐かしいです。明日は柏餅買って食べようかなぁ。ちまきも探してみようかなぁ。
幼き日を懐かしんで柏餅かちまきを食べ、夜は亡き友を想い一人お気に入りの酒器で酒を飲んでみようか。と思ったんですが、ダメダメ、7日に糖尿の検査がありますから、お酒はそれまでお預けですね(笑)。
今日から5月(2020)
今日から5月になりました。例年ならゴールデンウィーク真っ最中で、京都は街中観光客でごった返し、道は歩き難い、交通機関は超満員で、家から出るのも鬱陶しくなるような日々が続いていたんですが、今年は一転、やはりこの大型連休に入っても街中はガラガラです。
これだけの国民の外出・移動の自粛努力にも拘らず、新型コロナウィルスの感染者数は、安定して来てはいるものの、期待したほどの成果は得られていないため、緊急事態宣言がおそらく5月末まで延期される模様です。まあ、現状では仕方がないでしょうね。あと1か月、みんなで頑張りましょう!まだしばらく、もらいメシ生活が続きそうです(笑)。ありがたいことですよね(笑)。50過ぎても親族からのもらいメシで生きる男(千鳥のノブ調で)です(笑)。
博物館や美術館は休館、町のお店もほぼ臨時休業、飲食店は臨時休業や時短営業、またはテイクアウトのみの営業等になっており、行くところもないですよね。写真のように、八坂神社は新型コロナウィルスの感染拡大の防止策として、4月29日~5月6日までのゴールデンウィーク期間中は、境内への立ち入りが出来なくなっています。私の知る限りでは、こんなことは初めてですね。とにかく初めてのことだらけです。
今月の京都の骨董関連行事の方も、「お知らせ」欄で既にお知らせのとおり、5月3日(日・祝)の京都東寺ガラクタ市と10日(日)の平安蚤の市の開催が中止となっています。21日の東寺・弘法市と25日の北野天満宮・天神市・については、まだ今のところ中止の発表はありませんが、緊急事態宣言の5月末までの延期が正式に決まれば、開催中止になる可能性は高いと思います。これらについては、また分かり次第、本ホームページ「お知らせ」欄で報告いたします。
また、古裂會の第112回オークションの下見会は、会場の「京都市勧業館みやこめっせ」の貸館利用が7月末日まで停止されたため、予約下見会を5/27まで延長し、古裂會本社にて対応するとのことです。詳細については古裂會ホームページにてご確認ください。(古裂會ホームぺージ:https://www.kogire-kai.co.jp/)
そんな訳で、今月もこちらのブログのネタがなかなか見つかりそうにありません。ちなみに、2番目の写真の茅の輪は、昨年6月25日の北野天満宮のものです。
最後の写真の絵は「アマビエ」というものです。八坂の塔の坂にあるお土産物屋のガラスにテープを貼り付けて描かれたものです。アマビエは、日本に伝わる半人半魚の妖怪で、光輝く姿で海中から現れ、豊作や疫病などの予言をすると伝えられているそうです。江戸時代後期の肥後国(現在の熊本県)に現れ「私は海中に住むアマビエなり」と名乗り「これから先、豊作が続くが疫病も流行する。私の姿を絵にして人々に見せるべし」と予言し、海へと帰って行った、という旨の内容が当時の瓦版に挿絵付きで書かれているそうです。
このアマビエは、アニメ・ゲゲゲの鬼太郎にも登場していたようで、妖怪ファンには知られた存在だったようですが、この度のコロナ禍で「疫病退散にご利益があるというアマビエの力を借りよう」「コロナウィルス対策としてアマビエのイラストをみんなで描こう」との発想から、このアマビエの絵を描くことがひそかなブームになっているようです。厚生労働省の新型コロナウィルスの感染拡大阻止を呼びかけるアイコンにも、アマビエのイラストが使われています。
(厚生労働省ホームぺージ「新型コロナウィルスの感染症について」:https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000164708_00001.html)
昨夜の晩酌(半筒井戸風盃の巻)
今日からゴールデンウィークに突入しましたね。と言っても例年とは違い、新型コロナ禍で緊急事態宣言が出された中では、ゴールデンとは言い難い今年の大型連休となってしまいましたね。緊急事態宣言が出されて3週間が過ぎ、感染者数は安定してきましたが、残念ながら思ったほど大幅には減っていませんね。旅行や遠出も出来ない連休ですが、この期間中はいいお天気が続くようです。皮肉なもんですね(笑)。
だから家飲みしたという訳ではないのですが、昨夜の晩酌です。実は、昨日の晩も貰い物のシチューがあったのですが、そちらは今日のお昼に回して晩酌しました(笑)。来週の木曜日にまた検査があるので、もうここらあたりが最後かなというのもあったんですけどね(笑)。
高麗徳利は以前、まだこの「昨夜の晩酌」に副題がつく前の初期の頃に一度紹介していました。ころりんと丸っこく可愛らしい形状です。容量は以前約2合としていたようですが、昨日お酒入れてみると一合八勺ぐらいでしたね。口縁に4か所、昔に私が自分でした金継があります。前回紹介した時以来の登板でしたね。
盃の方は、20年近く前に購入したものです。この盃は、これまでにこちらでは、まだ紹介していないものです。李朝後期に民窯で焼かれたものだと思います。琵琶色の肌に貫入があり、底は縮れ釉になっていますので、これを井戸と言いう人もいるかと思いますが、控えめに「井戸風」としておきました(笑)。無傷なのですが、胴の片面に写真のような引っ付きがあります。窯の中でこの面を下にして横になっていたのでしょうか。そんな感じの広範囲にわたる付着物です。降りものという感じではありません。反対側にも小さな引っ付きが一つあります。こういう引っ付きなどを嫌う人は多いと思います。まあ、確かにこんなものの無いきれいな肌の方が望ましいですが、古陶磁器ですから、こういうものに対しても寛容な心で受け入れられる方が、より楽しめると思います。この盃の引っ付きですが、私はこれを手に取った際に、ここに指をかけて持つと滑り止めになるなあと思いながら購入しました(笑)。
赤魚のみぞれ煮は李朝後期分院の白磁皿に、サンド豆の胡麻和えは三島の小鉢に、筍のきんぴらは李朝初期の堅手小皿に、それぞれ盛り付けてみました。
これから
今日も午後から店に出ていますが、先々週の土曜日からお客さんは0(ゼロ)です。まあ、当然ですけどね。逆にこの時期にお客さん来られたら、ビックリしますよね(笑)。このあたりの骨董店も、ほとんど臨時休業されてます。
清水寺近くの自宅から歩いて片道約25分かけて毎日店まで往復していますが、人も車も本当に少なくなりました。清水寺へ行く道に五条坂があり、そこを東に坂を上っていくと清水坂と茶碗坂に分かれるのですが、写真のように人も車も全く見当たりません。写真1枚目が清水坂でこの道は、大型バスやタクシー、他府県ナンバーの乗用車でいっぱいになっていたのですが、今はこのとおりです。茶碗坂は、元々お店なども少なく人もまばらだったのですが、外国人観光客が増えだしてからは飲食物を扱う店も増え、急激に人と車の往来が増えていたのですが、今はご覧の通りです(写真2枚目)。いずれも一昨日(4/22)の昼頃に撮影したものです。
3月頃から外国人観光が来なくなり、国内の観光客の方が増えた頃は、町が落ち着いて静かになりいい感じだったのですが、4月になって国内の方々も来られなくなってからは、ずっとこんな状態です。なので、開けているお店もほとんどなくなりました。四条通も河原町より東は、人気が無く薬局以外のお店はほぼ臨時休業しています。
この日(4/22)は水曜日でお休みでしたので、四条河原町周辺の薬局を回って来たのですが、河原町に行く途中に通った建仁寺で、牡丹の花が咲いているのに出会いました。本堂の周りをぐるっと囲んで植えられていました。心が和みました。いつ植えられたのでしょうか?でも、私は桜以外の花にあんまり関心のないので、実は昨年以前もそこに咲いていたとしても、特に何とも思わずスルーしていたのかもしれませんね(笑)。
現在マスクはそれなりの数を確保できているのですが、消毒・除菌薬の方の確保がなかなか難しく、そちらを探しに薬局へ行ってきました。この日は無事にアルコールジェルと除菌用ティシュをゲットすることができましたので、これでしばらく薬局には行かなくて大丈夫です。
薬局で「めぐりズム 蒸気でホットアイマスク」を買いました。最近これにはまってます。パソコンやテレビを見続けているせいや糖尿から来ている部分もあるのかも知れませんが、最近眼が疲れて仕方がないんです。それで1日の終わりにこれをするんです。寝る前に20分ぐらいこれをやって、終わった後にマスクをして寝るつもりでアイマスクを付けるのですが、これが気持ちがいいのでそのまま朝まで寝てしまいます(笑)。結局はマスクせずに寝てしまうので、朝になってのどがカラカラで痛くなる、ということをここ数日繰り返しています(笑)。でも、本当に気持ちいいんですよ、これ(笑)。
最後の写真のお弁当は、祇園花見小路の「ステーキ割烹 こいし」さんの焼き肉弁当です。昨日の晩ご飯にいただきました。こちら「こいし」さんのご主人は、当時ご近所で同じ小学校の2年先輩の方なんです。と言っても小学校卒業してからは、会ったことも無いんですけどね。結構高級なステーキ屋さんで、テレビで紹介されていたのも観たことありましたし、繁盛していたみたいなんですけど、新型コロナ禍で今は大変なようです。まあ、どこもそうなんですけどね。
で、大変なのは当店も同様で、この状況下で店での売り上げは期待できないため、今月以降新型コロナ禍が収束するまでは、ヤフオクへの出品が頼りになってきます。開始価格をお安く設定して少しずつ出品していますので、よろしければそちらの方ものぞいてみてください。韓国物だけでなく昭和レトロな物等も、特にこちらは超安値で出品していますので、そちらに関心のおありの方も、ぜひご覧ください。毎週木曜日夕方出品、日曜日の午後9時台に終了です。
「商品紹介」欄の「ヤフオク出品中の商品はこちら」をクリックしていただきますと当店の出品一覧をご覧いただけますので、ぜひ一度お試しください。(「商品紹介」へは、こちらをクリック)
三嶋亭 すき焼き弁当
今月は新型コロナウィルス禍でイベントは開催中止、食べ歩きも自粛中ということで、こちらブログの方も自宅での有名店のテイクアウトお弁当のご紹介ばかりになっているのですが、今日もそうなりました(笑)。牛肉すき焼きの三嶋亭さんのすき焼き弁当とコロッケです。やはり今日もいただきものです(笑)。ありがたいことです。
写真のように大きな牛肉がベロリンと一枚見えますが、この下にもまだお肉があるんですよ。もちろん、ネギ・玉ねぎといった野菜も、この下に隠れているんです。そのお肉が柔らかいこと、簡単に噛み切れて、いや、噛み切るという感覚じゃないですね、すっとほぐれて口の中でとろけるというぐらいの柔らかさです。本当にいいお肉食べたという感じです。でも、もう歳なのでいいお肉は脂っこいので、食べると食後にもたれるんですよね(笑)。写真でお弁当の上のコロッケですが、こちらも三嶋亭さんのコロッケなんですが、なんと具がすき焼きでした!これは初めてで、びっくりでした。
京都の老舗すき焼店として140余年の歴史を誇る三嶋亭さんですが、こちらは三嶋亭さんの京都・大丸店の商品です。三嶋亭さんは京都の大丸に精肉販売とイートインコーナーを設けておられます。また、同じく京都の高島屋の7階レストラン街のダイニングガーデン京回廊にも、飲食店舗とお弁当、お土産、お惣菜の販売コーナーがあります。
寺町三条にある本店の数寄屋造りの店内は、そのほとんどが明治の創業当時のままで、すき焼き、オイル焼き、しゃぶしゃぶなどのお肉料理を個室で楽しむことができます。また、本店の1階には牛肉販売店もあり、黒毛和牛・国産牛のお肉の販売もしておられます。この新型コロナウィルス禍が落ち着いたら、また本店のお座敷の方でゆっくりとすき焼きを味わいたいものです。
(三嶋亭さんのホームページは、こちらからご覧ください。 https://www.mishima-tei.co.jp/)
明日21日の東寺・弘法市も中止です。残念ですが、まあその分朝ゆっくり寝られるので、良しとしましょう(笑)。
昨夜の晩酌(祇園 川上 テイクアウトの巻)
予告通りの昨夜の晩酌です。
昨夜は、その前日に予告したとおり、西花見小路にある京料理のお店、祇園の川上さんのテイクアウト弁当での晩酌です。
川上さんについては、昨年12月の法事の際に利用した時のことを、2019年12月01日作成の「祇園 川上」で紹介しておりますので、そちらをご参照ください(2019年12月01日作成の「祇園 川上」へはこちらをクリック)。
お弁当の内容の方はご覧の通りですが、煮物を中心とした京風弁当といったところで、海老天、出し巻、焼き魚、穴子寿司等も入ってました。ご飯の方は、こちらもタケノコご飯でしたね。この季節のお弁当のご飯となると、たいていがタケノコご飯になりますね。お店に行った時にもいただける川上さんの手ぬぐいと感謝のお手紙付きです。お手紙見ると「折詰弁当 2,800円」とあります。結構いい値段なんですねえ!私はいただいたんですけどね(笑)。今電話があって、今日はまた鯖寿司いただけるみたいです(笑)。ああ、でも今日は晩酌しませんよ。GW明けにまた検査ですからね。次の晩酌までは、また10日ぐらい空けないと。
今日の器は酒器だけですが、徳利はこの「昨夜の晩酌」の第1回目(2018年09月27日作成)でご紹介した三島の徳利です。口縁に2箇所の金直しはありますが、容量が1合3勺程度で独酌にピッタリのサイズです。ソウルの黄鶴洞でずいぶん昔に買った物で、最初は2箇所に共直しがあったのですが、こちらに持って帰って来てから自分で共直し部分を外し、金直しをしてもらいました。直しはありますが、カセもなく肌がきれいなので、私の好きな徳利の一つです。
盃の方は、今回が初登場です。李朝末期の盃ですが、見込みが渦巻きになっていて面白いものです。釉薬の色が青いのも魅力的です。入手した当初は、こんなに貫入も深くは入っていなかったのですが、しばらくこれを集中的に使っていると、すぐに見込みのあたりにシミが出てきました。しばらくお休みさせてケースに仕舞っておいたのですが、久ぶりに見てみると一段といいアジに育っていました。酒器というのは、もちろん続けて使って酒を滲み込ませることによって育ちますが、その後しばらく箱などに仕舞っておいて、忘れた頃に取り出して見てみると、驚くぐらいにいいアジが付いていたということが、時にあります。この盃は、まさにその例ですね。
ここ数日、いただき物ばかりで晩ご飯を済ませています。こんなご時世ですから、大変助かってます(笑)。さらに、昨日は長野のNさんからもお米を14㎏ほど送っていただきました。主食があるというのは、本当に心強いです。ありがとうございます。
木屋町 寿司割烹 蘭 テイクアウト
昨日、ついに新型コロナウィルス感染防止に対する緊急事態宣言が、日本国内全都道府県に対して出されましたね。今日(4/17)の東京の感染者数を201人と初めて1日の感染者数が200人を超えました。新型コロナウィルス感染拡大の勢いはとどまるところを知りません。日本国内の感染者数も10,000人に迫る勢いです。2か月前には、誰がこの状況を想像してたでしょうか。当店も本日から時短営業となりました。詳細はホームページのトップ、「お知らせ」をご覧ください(営業時間に関するお知らせへはこちらをクリック)。
京都では、祇園祭の山鉾巡行が中止となる模様です。7月のことですから、やはり長期戦になりますね。しかし、祇園祭の起源は平安時代に流行した疫病の退散を願って執り行われた祇園御霊会であったことから、中止しないで欲しいという気持ちはあります。まあ、山鉾巡行は神事ではなく、元々祭りの賑やかしのようなものなので、この際なくてもいいですが、神事である神輿渡御の方は何とかできないかと思います。ただ、神輿を担いで回るとどうしても人が集まりますので、何か他の方法でひっそりとやってもらえないかと思います。応仁の乱で中断されていた祇園会(現在の祇園祭)の再興の時、当時の室町幕府は祇園社(現在の八坂神社)に対し「榊をもって神輿に代え、神事を執り行うように」と要請したとの記録があります。戦乱で神輿が消失していたため、幕府が行なった要請のようです。この時は、榊による神事の執行は行われなかったようですが、今年は神輿渡御の代わりに神官が榊をもって氏子地域をひっそりと回るなどの方法ででも、憎き現代の疫病新型コロナウィルスに対する疫病鎮めを行なってもらえないものかと思います。
前置きがいつも長くなってしまうのですが、新型コロナウィルス感染拡大で大きな打撃を被っているのが飲食店業界です。3月、4月というとお花見に送迎会・歓迎会と団体客の多い書き入れ時ですが、コロナ禍で緊急事態宣言前からキャンセル続き、客無し状態です。それで飲食店が取り組んでいるのがテイクアウトです。祇園の有名日本料理店や寿司屋などでも、テイクアウトに取り組んでいます。今日いただいたのは、祇園ではなく木屋町のお寿司屋さんの「蘭」さんのお弁当です。こちらは結構高級なお寿司屋さんで、私は行ったことありません(笑)。お寿司屋さんですが、お寿司はなく、筍ご飯に海老・帆立・野菜などのフライもの、肉じゃが、煮物、玉子サラダなどが入っていました。一杯やって、昨夜の晩酌の記事を書きたいところですが、今日のところはガマンガマン。何故なら、明日は年末にもこちらでご紹介したことのある、祇園の川上さんのお弁当をいただく予定になっているからです。明日はそちらで晩酌します。お楽しみに(笑)。こんな時こそ家飲みを楽しみましょう。
弘法さん、天神さん、金(キム)社長
こちらの「お知らせ」欄でもお伝えしたとおり、今月21日(火)の東寺・弘法市と25日(土)の北野天満宮・天神市の両方の開催が、新型コロナウイルス感染拡大防止のため中止となりました。もう、屋内・屋外を問わずイベントの自粛が要請されていますから、各地のこういった骨董市や蚤の市の類も、来月のゴールデンウィーク明けまでは中止となっているようですね。国内の新型コロナウイルス感染拡大状況に鑑みれば、致し方ないというか当然のことでしょうね。
これで、今月の京都での骨董関係のイベントは、全て無くなってしまいました。私は自分が行かないので気付いてなかったのですが、今月5日(日)の京都東寺ガラクタ市も開催中止となっていました。ブログのネタもなくなってしまいますよね。晩酌は健康上の理由で頻繁には出来ない、食べ歩きも今はちょっと自粛しなければならないしと。本当は、先週の頭に2泊3日でまたソウルに行く予定で、ソウルでの報告も書く予定だったんですが、コロナ禍で全て吹っ飛んでしまいました。次に行けるのは、今の状況では早くて夏頃かなぁと思ってますが、果たしてどうなるでしょう。
弘法さんと天神さんについては、開催されていたにしても、今回はどうしようかと思っていたところではあったのですが、心配なのは金(キム)社長です。2月の天神さんが終わった後に中国に渡り、先月の弘法さん、天神さんには戻って来られませんでした(詳細は3月21日および3月25日作成に記事参照。3月21日作成の記事へは、こちらをクリック。また3月25日作成の記事へは、こちらをクリック)。今月、これらの市が開催されたら、金社長がこちらに戻って来ているかだけを確認しに行こうかと思っていたのですが。来月には、無事に露店に座っている金社長の姿が見られるといいんですけどね。
八坂神社 茅の輪
今日も店の方は開店しております。お客さんは無いでしょうけどね(笑)。昨日は1人お客さんが来ていただいたので、驚きました(笑)。
店に来る前に少し寄り道をして、八坂神社に寄ってきました。新型コロナウイルスの感染が拡大していることから、八坂神社では今、通常は年に2回(6月30日の「夏越の大祓式」と、祇園祭の最終日7月31日の「疫神社夏越祭」)だけ、境内に設けられる「茅の輪」を特別に設置していますので、くぐってきました。私は知らなかったのですが、先月から設置されていたようです。本殿横と疫神社前の境内2か所に設置されています。八坂神社で夏以外の季節に茅の輪を設置するのは、コレラが流行した明治10年以来、143年ぶりとのことです。
京都はまだですが、現在7都府県で緊急事態宣言が出ている中、境内に観光客はほとんどいませんでしたので、順番待ちもなく茅の輪くぐりができました。2か所ともくぐってきましたよ。「蘇民将来子孫也 ととなえながら 茅の輪をくぐって下さい」とありましたが、恥ずかしいので黙ってくぐりました(笑)。なので効果が無いかも知れません(笑)。
茅の輪は、新型コロナウイルス感染が収束するまで設置されるということです。あっ、でも他府県の方は、今は八坂神社に来ないでくださいね。多分、6月30日の「夏越の大祓式」か7月31日の「疫神社夏越祭」の頃には新型コロナウィルスの感染が収束していると思いますので、ぜひその時に新しい茅の輪をくぐりに来てくださいね。そのころまでに収束してくれないと、本当に困りますよね。
円山公園も見てきましたが、まだ桜の花が残っていましたよ。さすがに、もう葉も出ていましたが、まだお花見が楽しめるレベルでした。今年、京都の桜は長く咲いてましたね。この週末もお花見が楽しめるぐらいです。例年なら花見客でいっぱいで、露店も出て、宴席でいっぱいになるところでしょうが、今年は静かなものです。来年の春には、またにぎやかなお花見の光景が戻ってくるでしょう。